目覚めるとそこは廃墟   作:海砂

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第二十三話

 地下通路でカルロスと遭遇した後、私は無事、工場跡に侵入することができた。この工場には、街中以上にゾンビや類似のバケモノどもがウヨウヨしている。私はこの廃工場に何かがあるという確信を深めていた。

 バケモノに多少手間取りつつも、工場を隅々まで探索していく。その途中で工場全体の電気システムを作動させる事ができ探索が容易になったが、同時に私の存在がここにいる誰かに伝わってしまったかもしれない。用心に用心を重ねて、引き続き調査をすすめる。

 電気に続いて工場を封鎖していたセキュリティを解除した事により、今まで入ることが出来なかった区画にも侵入できるようになった。様々な箇所を巡り、残された書類を読み、この廃工場が実はアンブレラの化学廃棄物処理施設であった事も明らかになる。焼却施設やガス施設など、様々な方法での廃棄物の処理が行われていたらしい。おそらくはここから街へと、ウイルスが拡がっていったのだろうと推測できた。

 

「とんでもない所ね……」

 

 ガス処理施設に入るための水質汚染チェックをクリアし、処理ルームへと侵入した私は、予想外の襲撃に遭う。

 

「s.t.a.r.s.....!!」

 

 まさか、ここで待ち伏せていたなんて・・・!! 今まで何度も撃退してきた化け物が、再び襲い掛かってきた。構えていたグレネードランチャーをバケモノに向かって撃つ。二発撃って相手がふらついたところで、何故かヨシコの顔が浮かんだ。

 

『ジル、わたし、バケモノ、トモダチ』

 

 その隙を突き、化け物は大きく腕を振りかぶって私に殴りかかってきた。辛うじてそれをかわし、ランチャーに弾をこめる。今は考えている余裕はない、やらなければやられる!

 撃った弾は少し逸れて、化け物の背後の壁に当たる。伝っていたパイプから何らかの薬液が漏れて化け物に吹きかかると、奴は大きく咆えて苦しんでいるようだった。

 これだ……!! 私は自分を囮に使いパイプのそばにおびき寄せては銃で破壊し、化け物に浴びせかける。私にも何らかの影響はあるかも知れないが、ここで殺されるよりはマシだ!!

 

「s...ta.....a...s........」

 

 数回繰り返しているうちに、やがて奴は倒れて動かなくなった。何度も繰り返したこの状況。倒したと思っていてもいずれこいつは復活する。

 私は落ちていたカードキーを使って処理ルームから抜け出しあらためて施錠すると、廃棄物処理システムの作動ボタンに拳を叩き付けた。モニターには室内全体に先ほどの薬液がシャワーのように撒き散らされていく様子が映し出されている。あの化け物がどうなっているかは映っていないが、あの苦しみようからすれば、おそらくこれで止めを刺せる筈!

 

「ヨシコ、ごめんね……」

 

 私は処理の結果を見ずに、コントロールルームを出た。

 

 

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 うはwwwうハwwwwウケるwwwwwwwやっぱ主ジン公のジルにハ勝テナいですヨねーwwwww

 俺ハ倒れていル。意識ハある。動けなイ。痛みハ無い。マだ奴に乗っ取らレたままナノか、そレトもダめーじガ今まデと段違いなのカ……。

 きったナい天井カラ雨ガ降る。細かイ水滴が身体に覆いかぶサルのがちょっトダけ心地よイ。

 あー、オれ、ついに死ヌのかナ……なんて考えてみタリしテ……

 死にたクなイナぁ……死ニたくないヨなァ……死ニタクナイ! 死ニタクナイ! 死ニタクナイ!!

 

 肉体がただれ、触手は折れ、体内の熱を持った最後のカタマリが爆発するのを感じながら、俺の意識はそこで途絶えた。

 

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