ワンサマーハーレムを一人も崩せなかった腹いせに一夏とイチャイチャ()してヒロインの脳を破壊する話(迫真)   作:鹿頭

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モッピー知ってるよ、文字数の多さに囚われると何も書けなくなるって。


モッピー信じてるよ、幼馴染が最後に勝つんだって

───付けてきてるな。

 

 やはり、と言うか案の定ヒロインズは我等の後方50m前後の距離を保ちながら付いてきている。*1

 

 ここまで来ると、ワンサマーへの嫉妬を通り越して憐憫の情が湧いてくる。

 どうも彼には男友達と出歩く自由すらないらしい。*2

 

 しっかしどうして気づかないのかね、あんな六人も後ろで団子になってて。

 いや…七人か、会長居るし。

 

 流石に距離は離れて尾行している*3つもりなのだろうが……まぁ、俺にはお見通しなんですがね。*4

 

 しかしだワンサマーよ。

 お前は随分と浮かれきった表情をしているが、それ程ヒロインズが居ない生活が嬉しいかね。*5

 

 全く羨ましい悩みだおのれ許すまじワンサマー。 

 

 あーイライラしてきた。

 こんな鈍感野郎のどこが良いんだか。

 

 この怨みはキッチリ返させてもらおう。

 

 ───コイツでなぁ!

 

「一夏、これを見ろ」

 

「ん?なになに……?」

 

 そこにあったのは夢の国的なテーマパークの看板である。

 最近出来たらしい。

 

 事前のリサーチでヒロインズがワンサマーを誘って二人で行こうとしている企みは把握しているッ!*6

 

 だが甘いッ!

 ワンサマーと行くのはお前ではないッ!

 この俺だッ!!!残念だったな!

 本当にノープランな訳ないだろうバカめ!!!!

 

「どうかな。朝というのも有って時間もあるが──「いいな、行こうぜ!」

 

 お、おう。

 言い終わる前に即答されてしまった。

 それにしてもいい笑顔だ。女性ならキュンと来るのだろう。

 

 その証拠に付けている連中の顔が赤くなっているのが遠目に見える。

 なんと羨ましい、死んでくれワンサマー。俺だって今世は若くイケメンなんだぞう。*7

 俺とワンサマー、一体何が違うのか。*8

 

 ───まあいい、精々背後で悔しがると良い。

 

◆◆◆

 

 

 揺れる電車でワンサマーと肩がぶつかったりした*9時にコロコロと変わるヒロインズの百面相をチラチラ眺めつつやってきましたワンダーランド。

 

 なお休日ともあって人集りが出来ていた。

 

「はー、流石に並んでるな。何時間待ちだ、コレ」

 

 人集りを見てそんな事を思うのは当たり前だ。

 だが今日の俺はヒロインズの脳を破壊する事に全力を注ぐ男ッ!

 全てにおいて抜かりはないッ!

 

「ふふ、安心するといい。実はチケットはもう手にしてある」

 

 そう言ってヒラヒラとコソコソしているつもりのヒロインズ達に見せつける様にこれ見よがしにチケットを振ってみせる。

 ふふ、ヒロイン達よ青ざめるといいッ!

 

『いつの間に!?』と言う声が聞こえてくる。*10

 

「実はこないだ一人で外出した時に福引で当たってね。*11とは言えペアチケットだったから、役に立たないと思っていたのだがね」

 

 そう言いながらチケットをワンサマーにくれてやった。

 

「偶には、気心の知れた友人二人でこう言った場所に行くのも悪くないだろう?」

 

「あ、ああ。そう…だな!」

 

「さて、行こうか」

 

「………ああ!」

 

 チケットを持っているはずもなく、ぐぬぬしているヒロインズ。

 露骨に不機嫌になる箒。多分ワンサマーがいたら殺人くの字蹴りが炸裂しているだろう。*12

 見てみろ、セッシーなんてハンカチ噛んでらぁ。

 あ!すぶたそが焦ってガミガミ言ってるのが見えるよ!かわいいね!

 

 シャルの字は膨れる顔も天使だなぁ。ほっぺたツンツンしたい。*13

 

 んでラウラは律儀に並んでいると。

 素直で大変よろしい!

 

 おや、どうしていいのか分からずおろおろしつつも、簪ちゃんはラウラと一緒に並ぶ事にした様だ。

 

 楯無会長!妹ちゃんが困って───おや。

 

 颯爽参上!と書かれた扇子*14を手にした楯無が取り出したるのは、七枚のチケット。

 

 ヤツらは下手しなくても偶然を装って合流を狙ってくるだろう。*15

 どうやら上手いこと撒く必要がありそうだ。

 ───とは言え、完全に撒くとヒロインズの脳が破壊された顔が見えない。

 

 その辺の調整もまた重要になってくるだろう。

 

 ふふふ、今に見ていろワンサマーハーレムめ!貴様らの絶望に染まった顔を拝んでやる!*16

 

 

◆◆◆

 

 

「ぐぬぬ…距離が、距離が詰めれない……」

 

 篠ノ之箒は一人ほぞを噛む。

 

 それぞれの思惑が合致し、七人がある程度バラけて一夏達を追う事になった。

 

 その後一番最初に二人を見つけたのは箒だが、近づこうとしても人混みに揉まれ、見えているのに、中々彼我の距離を詰めることが出来なかった。

 

 その上で同性の友人相手とは言え妙に距離感の近い自らの想い人の光景を見続ける事になっていた箒のストレスは頂点に近かった。

 

「あの男、前から軽薄そう*17だと思ってはいたが……まさか」

 

 一夏との接し方がねちっこい*18のも気に食わない。 

 

 二人なかよく肩を組んでみたり*19お揃いのつけ耳をつけて写真を撮ってみたり*20お菓子を食べてみたり自分がやりたかった事を全てしている様を、間近で見せつけられてきた箒の脳は、ある一つの可能性を導き出す!

 

「───本当は一夏目当てか!?*21

 

 ゆだった頭でそんな事を考えつつも、楽しそうに笑い合う二人の光景は変わらない。*22

 

 見せつけられる現実に、『どうして一夏は私にはそんな笑顔を見せてくれないのだろう』と箒は胸の奥が鋭く痛んで、苦く、重たく突き刺さる。

 

「………一夏」

 

 ああ、ダメだ。こんな所で。

 

 考えれば考えるだけ、泣きたくなってくる。

 

 辺りにはチラホラと親子連れや、カップルが。

 一方で、自分はここで何をしているのだろうか。*23

 好きな人を追いかけて、でも追いつけなくて、一体何をしているのだろうか。*24

 

 滑稽な自分が酷く情けなく、惨めに思えてくる。

 

「…………」

 

 一度陥ってしまった負のスパイラルは箒の足を絡めとる。

 

 箒が完全に立ち止まってしまったその、一瞬。

 

 想い人の隣を歩く級友と、目があった様な気がした。*25

 

*1
チート特有の超視力

*2
彼女達の辞書にはない

*3
対暗部用暗部(笑)の党首様

*4
チート特有の観察眼

*5
実際嬉しい

*6
盗み聞き

*7
でもヒロインはワンサマーに取られる

*8
鈍感力

*9
ヒロイン達には羨ましいイベント

*10
チート特有の超聴力

*11
温泉旅行だとうまぴょいが出来る

*12
ラノベ主人公特有のおもしろ人体

*13
したい

*14
理事長ではない、会長である。

*15
します

*16
原点回帰

*17
ぼくのかんがえたかっこいいしゅじんこうムーブ故

*18
正確には一夏「が」

*19
一夏から

*20
一夏希望

*21
不正解

*22
ラノベヒロイン特有の超視力

*23
ストーカー

*24
ストーカー

*25
大正解




篠ノ之箒
衝撃のファースト幼馴染。
とってもかしこい姉がいる。
オリ主君のことは軽薄なヤツ、と思っていると同時に、自分には持っていない凄まじいまでの力に劣等感と嫉妬を覚えている。(そんな奴に落とせるわけもなく)
そんな力に目が焼かれても尚並び立ちたいと思える一夏(ぴゅあっぴゅあ)が眩しく見えている。

おりー主
そう言えばルクーゼンブルクだかのお姫様ってどうなるんだっけ、と夢の国の城を見て思い出した男。
モッピーとは剣道してみたり(全勝)
無人機乱入の際(二機位でガチで殺しに来た)にモッピーが起こす男ならなんとするイベントに生身にブレードで颯爽と助けて(殺しにきた無人機は破壊済み)これでワイに惚れるで!って思ったら逆にギリィ…された件、解せぬ。(人外の所業)
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