ワンサマーハーレムを一人も崩せなかった腹いせに一夏とイチャイチャ()してヒロインの脳を破壊する話(迫真) 作:鹿頭
「な、なぁ!鈴音がお前に告ったってマジか!!?」
───いや、ここで事実だったと大ボラぶっこくのは早いが、それは良くない。*1
と言うか本当に告ってくれたら俺様もう感涙で咽び泣きますことよ!
「残念だが*2、そんな事実はないとも」
「だよな、だよなぁ! いやー、すげぇビックリしたぜ!」
一夏は喜色満面だ!気色悪い。*3
「でも、相談か……俺にも言ってくれればよかったのにな、鈴のヤツ」
そりゃ相談事ってオメーの事だよバーカ!!!と叫びたいのをぐっと我慢する。*4
「適度に距離のある人の方が話しやすい事もあるのさ」
「なるほどな……」
なにがなるほど、なのか俺全然わからないんだけど。*5
「とは言え…噂か。出所は?」
「あー、それがわからねぇんだよ。なんかすげぇ噂になってるんだけどな*6」
「……それはいただけないな。もしかしたら鈴音に想い人がいるかもしれん*7し、そうなれば私との噂はいい迷惑だろう*8」
「だよな……」
「ここは真実を説いて回らねばならないようだな」
「ま、それしかないよな……」
「とは言え。IS学園中の噂を潰して回るのは、私と言えども無理がある。一夏。力を貸してくれるか?」
「ああ!任せてくれよ!*9」
「ちょっと!!!どうなってんのよ!!!」
こちらを見るなり激昂する鈴音。
ぶっちゃけ無理もない。
「おや。噂をすれば」
「なーんでアタシがアンタに告ったって噂が流れてんのよ!!?」
俺が知りたい。
「落ち着けよ鈴。そんな剣幕で詰め寄ってもなにも解決しないぞ」
「い、一夏…」
「ああ。事実だったら俺も祝福する*10が、違うんだろ?」
ちょっおまっバカ野郎!!!
何やってんだ一夏!!!!
鈴音の脳みそが破壊されるだろ!!!!
そういうのは一番いけないんだ!!!*11
「ちょっと……何よ、それ」
「待ち給え。こうしている間にも変な風に噂が変化しているかもしれん。真実を説いて回る方が今は───」
「一夏は、それでいいの」
眼からハイライトが消えた鈴音さん。
これはやらかしてしまいましたねワンサマー。
「? よくわからないけど、違うんだろ?」
おお、ブッダよ寝ておられるのですか。
「〜〜〜!!!もう! 一夏のバカっ!」
「あっ、おい!鈴!! ……行っちまった」
あっ、おい鈴!! 行っちまった…じゃねーんだよこの馬鹿野郎!!!!
お前どうすんだよこの惨状!!!完全にやらかしてんだろ!!!
「……君は、もう少し女性の心情を理解したまえ」
「えっ、なんだって?*12」
「…………まぁ良い。ここの事だ。質問攻めされるだろうから、違う事を二人で説いて回ろう。その方が効率がいい───」
「あっ、おーい、一夏!」
その声の主は最あざといさんことシャルロットじゃないか!!!
「あっ…二人ともいたんだ*13」
一番心に来る反応ありがとうございます。
「えっと…その、聞きたいことがあって。鈴の事なんだけど……」
「噂の事かね?アレはデマだが……」
「だ、だよね…でも、鈴が『好き』ってキミに言ったってすごい噂になってるよ?」
………あ〜!なるほど!確かに言ってはいたな!!!
バリバリ聞こえてんじゃねぇか!
規則はどうなってんだ規則はよ!
「シャルロット。鈴音が私にそんな事を言うとでも?」
「あっ…えっと、そう、だね」
その反応、心から傷つく*14からやめて欲しい。
確かにおりんりんはワンサマーが大好きだけどさ。
俺だって人間なんだよ。
「貴様っ!!!鈴を手酷く扱ったとは本当か!!?」
ババーン!と聞こえてきそうな勢いと共にやってきたのはラウラだった。
しかも何やら凄い事を言っている。
あああああああ!!!なんなんだ一体!!!!
「一体なんのことか、わからないが*15」
「鈴が泣いているのを見た!!! 間違いなく貴様のせいだろう!!?」
「えっ…鈴は泣いてるの。ラウラ」
「ああ」
ラウラの怒りが伝播したのか、急に真剣な顔付きになるシャルロット。
「おいおい、落ち着けよラウラ!」
「邪魔をするな一夏! 例え敵わぬと知っても、友の涙に立たねばならぬ時もあるのだ!!」
麗しい友情ですね。
問題はワンサマーのせいなのですが*16。
「なんで鈴のヤツが泣いてんのかは良くわかんねーけど、ラウラの思ってる事とは違う!!」
そういってワンサマーは俺を庇う様身を乗り出す。
「一夏!? そいつを庇うのか!!?」
「当たり前だ!!! そんな事をするヤツじゃないって俺は知っているからな!!!*17」
「でも、鈴が泣いてたのは事実なんでしょ、ラウラ」
「ああ。だからこうしてこの場に立っている」
そう言うとISを部分展開するラウラ。
おかしい、禁止じゃなかったのだろうか。*18
「やれやれ。一夏。君は鈴音を探しに行きたまえ。ここは、私が収めよう」
「でもよ……」
「理由は不明だが*19、鈴音が泣いていたと言うからな。真意を確かめる事も必要だろう。噂の相手の私ではきっと逆効果だろうしな」
「だけどよ!」
「一夏。確かにラウラは怒り狂っているが……所詮、私の敵ではない。知っているだろう?」
「………!!!」
ギリィ…とラウラの歯軋りが聞こえてきますね。
あんまり煽っても可哀想だし、目的も違うからな。
ほどほどにしておこう。
「ほら、行きなさい」
「……ああ!」
「ハンデだ。装甲は展開せずに相手をしよう*20」
「貴様ッ……!」
「とは言え、ここでやると面倒だ。アリーナが空いているだろうから*21、河岸を変えるとしよう。シャルロット。君もどうかな?」
「あっ、えっと……」
シャルロットはラウラをチラリと見る。
「ぼ、ボクもやろうかな…アハハ*22」
「決まりだな」
■■■
いやぁ、ラウラとシャルロットのコンビは強敵でしたねぇ、危うく怪我する所でしたよ。*23
ぐぬぬ…みたいな顔をするシャルルはかわいかったので満足ですよ。
ラウラも誤解だとわかってくれた様で*24よかったよかった。
しかし、鈴音にはちょっと困りましたね……彼女のメンタルがバキバキになっているかもしれないから、どこかでフォローなり火をつける必要がありそうですね。
「……また問題を起こしたな」
アリーナから更衣室に戻る最中に出くわしたのはちっふー。
「おや、お手数をかけたようで」
「全くだ馬鹿者。本来なら、夜間外出の咎で罰則を課したい所だが、ここまで大事になるとな。噂を追認されたと捉えられかねない」
「でしょうね」
「とは言え。軽率な行動は慎む様に」
「もちろんです」
「それと、これは個人的な事だが……」
「なんですか?」
「その、だな…。一夏との距離が些か近い、様だが……お、お前らはつ、付き合っているのか?」
「は????*25」
いやいやいやいや、確かにワザとそんな感じに見せてたけど、ちょっと反応がガチ過ぎるんよちっふー!
そうじゃない!俺はワンサマーとじゃなくてヒロインといちゃつきたかったんだ!!!
「い、いや、良いんだ。一夏がどの道を選ぼうとも、受け入れる覚悟はある、が……」
「そんな訳あるかっ!!!」
「そ、そうか。なら、良いんだ」
良くない!!
あーいや違った、良いんだっけこれで。
アレ?*26
「ふふっ」
「?」
「いや、意外だな。お前も、そんな声を出す事もあるんだな」
「……私とて、人の子ですよ」
クソッ!ぼくのかんがえたさいこうにかっこいい主人公ムーブが崩れたじゃないか!!!
これもすべてワンサマーのせいだ!*27
「人の子、か───そうだな」
「すまなかったな。もう行っていいぞ」
「ええ、では。これで」
そう言うとさっさと更衣室に向かう事にする。
全く、今日は厄日だ。
「紛い物の天災、か。どう考えても、それ以上だろうに、束」
織斑先生、それ。ばっちり聞こえています。*28
さて、着替え───あっ!!!!
今日は誰の脳味噌も破壊出来てないッッッ! *29
クソッ、やられたっ!
これもアレも全てワンサマーってのが悪いんだ!!!*30
「おや」
更衣室に入ると、そこには一夏が先に居たのだった。
「一夏? 君もアリーナに?」
「いや、少し、ゆっくりしたくてな……」
じゃあどうしてここに居るんですかね。*31
「なるほど。プライバシーが確保されているのはここくらいだろうからな*32」
「お互い、大変だったな今日は」
「全くだ。鈴音は大丈夫だったのか?」
泣いてしまった酢豚そは大丈夫なのだろうか。
脳破壊出来るまでには回復してて欲しいのだが。*33
「まあな。アイツも強いヤツだからな。噂程度でどうこうって事はないさ」
流石にこう言う方面は、一夏は良く人を見ている。鈍感だけど。
「ああ、今度、買い物に付き合う事になったけど、一緒に来るか?*34」
「!……遠慮しておくよ」
外から!なんか物音聞こえましたね!!!
バカでしょ!!!
なんでここまでつけてきてるんだよ!!!
流石に一夏が可哀想だろアホども!!!
それになーんでお前が女とイチャついてる現場に行かなきゃならんのだ!!!
ま、そうでなくても二人きりにはならんだろうけど。*35
「あ、あのよ…所で、なんだが」
「何かな?」
「お前…その、好きなタイプとか、あるのか」
ええい!頬を赤らめながら言うんじゃない!!!気色が悪いぞ!!!
しかも場所を選べよ!!!
外の空気が変な感じだぞ今!*36
「唐突だな」
「いや、その。こんな噂になったけどよ、そう言えば、俺。お前の事、あんま知らないなって思ってよ」
「それで猥談かね。もう少し場所というものが有ると思うが……」
「冷静に考えろ、俺たちの部屋ですら自由なんてないんだぞ*37」
「………確かに*38」
「まぁ、一興だ。とは言え、話を振ったのは一夏だ。先に言い給え」
「俺から!? えー、あー…そうだな*39」
「姉か?」
「そうそう…じゃねぇよ!*40」
「まぁ…身長が高くて……それも大事だけど…やっぱり一緒に居て楽しいヤツ、かな*41」
「ふむ。存外に、マトモな答えだな。もっとこう、胸が大きいとか*42出てくると思っていたが」
「こう言うのは見た目で判断しちゃいけないからな*43」
「一理ある。で、私か。私は…そうだな。求める物は対等な関係だな」
「対等……」
「色事に限った話ではないが……先頭の景色は意外と孤独なモノでね」
「………束さんもそうだったのかな」
「かもしれんな」
実際あの兎、最終的に千冬と世界の果てで殺し愛みたいなアレになるし。*44
「だから、私を超えてみせると言ってくれたのは、存外に嬉しかったぞ」
「!」
「とは言え、先ずは横に並んで欲しいものだがね」
「はっ、もちろんだ。すぐに追い越してやるさ」
「ふふ、楽しみに待っているよ。私の孤独を早く埋めてくれよ?」
「ああ! 任せとけ」
さて、外のアホどもの様子は……*45
「「「「「「「」」」」」」」
よっし!!!!呼吸停止!
俺の勝ち!なんで負けたか、明日まで考えといて下さい。
何も見えてきやしないと思いますけど!!
「しかし、相変わらず、その胸(筋)デケェよな……」
よし、ナイス援護だワンサマー!
お前が役に立つとは珍しいぞワンサマー!
「努力の賜物だとも。そういう一夏こそ、腹筋に自信があるじゃないか」
「あっ、いきなり触られるとくすぐったいな、それに、俺にも心の準備がだな」
「おいおい、君と私の仲じゃないか」
そういって一夏の脇腹を擽ることに移行する。
「っ…やったなぁ〜!お返しだっ!」
おや、扉がガタガタなっていますね。
だがこんな事もあろうかと、更衣室の扉は聞き耳を立てれば聞こえるが、外の振動は室内には伝播しないように*46改修済みよ!
ワンサマーが気付く事はないッ!
そこで指を咥えて脳を破壊されてると良いわ!!!
フハハハハ!!!
あざといさん
作者の推し(自己紹介)
見事オリ主は同室になることに成功するも、全てを見透かしているような視線と言動にシャルを萎縮させてしまってフラグ不成立。
なお、ワンサマーはシャルを助けるにはどうすればいいかを真っ先にオリ主に聞きにいった。
タッグ戦ではオリ主はゴリ押しで見事タッグを組む事に成功し、オリ主は持ち前のチートでうまーく合わせていたがラウラがVTS発動後、人が変わったように速攻で処理したのを見て世界が違うと完全に苦手になった。