今回から厩舎に戻ります。レース関係は次回から本当にありますのでもう少しお待ちを!
アンケートはまだ募集中です。
ナイスネイチャが今のところ現在トップです…大差で……
他にもこの産駒は入れないのか?と思う方がいればコメントなどで言って下さい。
人気があれば第二弾ももしかしたらあるので、参考程度にどうぞ。
この物語はフィクションです。登場する人物・団体名は架空のものであり実在するものとは関係ありません。
年が明けて暫く経ち俺は北山牧場から栗東トレセン松戸厩舎に戻って来た。
『ウィー。みんなただいま〜』
『あっ、おかえり〜』
『おかえり。ミカド。故郷はどうだった?』
『母親と先輩方にしごかれました』
『……休むために行ったのに何でしごかれてんの?』
『悪癖を治すため』
故郷のことをみんなに話し、そこそこ盛り上がった頃に俺はモナーク先輩がいないことに気づいた。
『あれ?そういえばモナーク先輩は?調教中ですか?』
そう言うとみんな顔を下げる。一体どうしたんだ?
『ミカド、よく聞いて』
『えっ、あ、はい』
オーラ先輩が真面目な声色と表情で俺に話しだした。
『モナーク先輩は……
今月末で引退するみたいなんだ』
『・・・・・・え』
ことの発端は少し前に行われた『日経新春杯』で右脚の一部を骨折し、競争能力喪失と判断され、引退することになったらしい。今は少し席を外しており、後少ししたら戻ってくるらしい。
『そう、だったんですか…』
『うん。モナーク先輩、とても悔しがっていたよ。まだまだ走りたいのに脚が思うように動かない、って』
『先輩はこの厩舎では最古参だったからいつか来るかと思っていたけど…まさか骨折でなんてね…』
モナーク先輩は今年で8歳。競走馬としてはかなり長く走った方だ。歳の割には元気だったし、この間の有馬だって二着でまだまだ現役って感じだったのにな…
『おい。戻ったぞ』
そんな話をしていたらモナーク先輩が厩舎に戻って来た。
『お、ミカド戻って来ていたのか』
『は、はい。…あの先輩…』
『引退の話だろ。もちろん本当だ』
『っ!』
先輩は淡々とした声でそう答えた。本馬から聞いてしまうとやっぱり本当なのかと思った。
『おいおい、そうな悲しそうな顔をすんな。いつか来ることだろう。それが今だったってだけだ』
『けど…』
『ミカド』
モナーク先輩は自分の馬房に戻り、俺の方を見て話だす。
『始まりがあれば終わりも必ずある。俺は始まりでコケた分終わりが遅く来たんだ。全盛期をとっくに過ぎて、それでも走り続けたからな。そりゃあ、体も悲鳴をあげるに決まっている』
言葉では既に割り切ったようなことを発しているが、それを語る先輩の顔は違った。
悔しさが滲み出たような表情で涙を流していた。
『ああ畜生。割り切ろうとしてんだけどなぁ。仕方ねぇって…でもでもよ…』
もっと走りたかったな
今にも消えそうな声で、でもハッキリとした声で、先輩は本心の一部を曝け出した。
『悪りぃ、情けねぇところ見せたわ』
少し時間が経ち、先輩は落ち着いた。涙を見せたことが少し恥ずかしいのか目を伏せている。
『いえ、大丈夫ですよ。先輩は本当に頑張りましたからね。少しくらい弱音を吐いても誰も文句はいいませんよ』
『兄さんの言うとおりです!モナークさんは私たちの愚痴とか弱音をいつも聞いてくれていましたし、おあいこですよ!』
ブエナの言葉に一同が頷く。最年長で俺らのことをいつも気にかけていた先輩には返しきれない恩がある。
『先輩は引退後は?』
『多分俺は種牡馬にはなれねぇと思う。どっかの乗馬クラブに引き取られるか、誘導馬になるかのどっちかかもな』
俺たちは残された時間でめいいっぱい先輩と話しあった。それが俺たちに出来るせめてものお礼だったから。
そして翌日。
モナーク先輩はこの厩舎を去る。
厩務員さんに引かれて先輩は馬房から出た。
『先輩、今までありがとうございました!』
『『ありがとうございました!!!』』
今この場にいる全員が先輩にお礼する。それを見て先輩は小さく笑った。
『おう。こっちこそありがとうな』
入り口まで行った時に先輩の脚が止まった。
『お前ら!!』
『どんなに負けても諦めるんじゃねぇぞっ!!分かっているよな!!』
諦めるな。先輩がよく口に出していた言葉。
『『はい!』』
俺たちは声を揃えて答える。
『なら良い。頑張れよ』
こうして松戸厩舎に長きに渡り君臨してきた不屈の
モナークは”君主“という意味。
彼は現在でもご存命で阪神競馬場で誘導馬をしているようです。
そういえばまだミカドのしっかりとしたプロフィールを作っていないと思いここに書きます。
名前:ノゾミミカド
年齢:3歳
生年月日:2006年4月10日
性別:牡
毛色:黒鹿毛
血統:父・トウカイテイオー 母・ルイシエル (架空馬)母父・ミホノブルボン
成績:3戦3勝 2着0回 3着0回
距離:短C マイルB 中A 長?
脚質:逃げA 先行A 差しB 追込みG
主な勝利
朝日フューチュリティステークス(G1)
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