紡がれる『帝』の血脈   作:シントウ

26 / 92
はい、三ヶ月間投稿をほったらかしにして本当にすみませんでした!!
言い訳は後書きで話します!!

とにかくリアルの皐月賞が始まる前に書き切ろうと頑張りました!
駄文ですが楽しんでもらえれば幸いです!
それではどうぞ!!








因みに桜花賞は惨敗です。あそこでウォーターナビレラが粘っていれば……


帝のクラシック/中山の皐月 皐月賞(G1)

皐月賞

 

日本競馬で行うクラシック三冠の最初の一冠であり、『最も速い馬が勝つ』と言われた最初の栄光への道となる舞台

 

『神馬』シンザン

『狂気の逃げ馬』カブラヤオー

『掟破りの三冠馬』ミスターシービー

『皇帝』シンボリルドルフ

『帝王』トウカイテイオー

『坂路の申し子』ミホノブルボン

『シャドーロールの怪物』ナリタブライアン

『青雲のトリックスター』セイウンスカイ

『英雄』ディープインパクト

 

多くの名馬がこの舞台を走り抜け、その栄光を掴んでいった

 

そして、今年もその栄光に続く冠を賭けた戦いが始る

 


 

 

2009年4月19日 中山競馬場

 

 

俺ノゾミミカドは現在、とうとう始まる皐月賞に出走するために中山競馬場に来ている。

 

『ヤベェ〜…緊張して来た…』

 

今はパドックに向かう少し前。テキたちは最後の確認を俺の前でしている。

「雄一、ミカドは今は無敗でここまで駒を進めて来た分、他よりも注目度が高い。徹底的にマークされて、潰される可能性がある。だからこそお前の力量が試される。周りに注意して走ってくれ」

「はい。自分もそこは判っているつもりです。今回の枠順は結構こちらに分がありますから更に警戒しなくてはいけませんしね」

 

 

枠番馬番馬名人気
1枠1番ロジユニヴァース2番人気
1枠2番ノゾミミカド1番人気
2枠3番リクエストソング11番人気
2枠4番サトロノワネ18番人気
3枠5番トライアンフマーチ9番人気
3枠6番ミッキーペトラ10番人気
4枠7番ベストメンバー6番人気
4枠8番ナカヤマフェスタ7番人気
5枠9番メイショウドンタク17番人気
5枠10番イグゼキュティヴ16番人気
6枠11番ゴールデンチケット13番人気
6枠12番フィフスペトル8番人気
7枠13番モエレエキスパート14番人気
7枠14番アントニオバロース12番人気
7枠15番セイウンワンダー5番人気
8枠16番アンライバルト4番人気
8枠17番シェーンバルト15番人気
8枠18番リーチザクラウン3番人気

 

 

今回の俺の枠番は1枠2番。前めの走りをする俺にとっては絶好な枠番である。同時に1番の警戒対象にされるけど…

 

「今日はこいつも絶好調ですからね。一番人気に推されるのもそのためでしょう」

 

雄一さんは不敵に笑う。ああ、この人何かやるつもりだな。

 

「ならそれを最大限利用してやりますよ」

 

今までは作られた展開で走ることが多かったけど、今回は逆になるみたいだな。

 

 


 

 

『クラシック戦線最初の一冠、皐月賞の開幕がもう直ぐそこまで迫って来ました。パドックではすでに今回の出走馬が集まっています。それでは順番に解説しましょう』

 

『1枠1番ロジユニヴァース。2番人気ですが前回の弥生賞では接戦の末2着とその実力を示しています。父ネオユニヴァースに続いて皐月の舞台をどう走るかが期待されています。鞍上は変わらず横谷典洋騎手です』

 

『2番は本レースの一番人気、ノゾミミカド。朝日FSを勝利した2歳王者であり、ここまで無敗。父トウカイテイオー、祖父に当たるシンボリルドルフとミホノブルボンたちに続く勢いでこの皐月を制すか期待です。鞍上は変わらず福長雄一騎手です』

 

 

『よお、ロジユニヴァース。元気にしてたか?』

『……ノゾミミカド…久しぶりだね……調子はそこそこいい方……かな……?』

『?いつもよりも歯切れが悪いな?どっか変な感じでもするのか?』

『いや、なんか……体は平気……なんだけど……変な感じ?がする……』

 

見た感じ、故障っぽい予兆もなさそうだけど、大丈夫かこいつ?まあ、走れるんだったら問題ないけど。

 

『そうか。まあ、無理はすんなとは言わないがおかしいところが強くなりそうならテキや騎手の人たちに伝えたほうがいいぞ?』

『…うん。でも……多分大丈夫』

 

調子は良くもないけど悪くもないみたいな感じだな。多分故障の心配はないだろうけど、少し心配になる。

 

『ノゾミミカド、ロジユニヴァース、久しぶりだな』

『その声は、セイウンワンダー!』

 

前走、前々走から共に走ってきたライバル、セインワンダー。そしてその後ろには見慣れない馬が2頭。

 

『久しぶりだな。調子は良さそうで何よりだ』

『ああ、俺は今日も絶好調だ。ところで後ろの奴らは?』

『いや、勝手についてきてこちらもよく知らない』

 

『お前がノゾミミカドか?俺はアンライバルト。よろしくな』

『自分はナカヤマフェスタ…』

 

アンライバルト

ロジユニヴァースと同じネオユニヴァース産駒の1頭であり、前世ではこの皐月賞を制した馬。

 

ナカヤマフェスタ

後の時代に猛威を振るうステイゴールド産駒の1頭であり、古馬時代に天皇賞・秋や凱旋門賞で活躍する。

 

『いや〜、お前の噂は聞いているよ。すんごい速いんだってね?』

『ここまで無敗、自分たち美浦の厩舎でもお前は噂になっているよ』

『えっそうなの?』

 

美浦所属のロジユニヴァースに本当か確認する。

 

『……うん。なんか速くて強い牡馬がいるって……牝馬の娘が言ったみたいで…そこから広まっていった……あと人間の話とかでも』

 

マジか…人間だけで無く馬の間でも噂になってんのかよ…

 

 

 

※なお、噂を広めた犯人(馬)は……

 

『えっくしっ…!急にくしゃみが…』

「大丈夫かベール?この間は頑張ったからな、ゆっくり休め。ほら」

『わーい!人参だぁ!』

 

この娘(ダノンベルベール)です。←美浦所属

 

 

 

『まあどれだけ速かろうが関係ないね!勝つのはこの俺なんだから!』

『ヒヒッ…面白いこと言うじゃねぇか…ツキは自分の方に向いているかもしれないんだぜ?』

『運どうこう言っているようでは勝てない。今日勝つのは俺だ』

『ぼ、僕だって負けないよ』

 

どいつも俺の前世、そして今世でもこの世代を代表する名馬ばかり。

この皐月賞、面白いレースになるのは間違いない。でもな…

 

『おいおい、一番人気の俺を抜いて何言ってんだ?』

 

『勝つのは、俺だ』

 

全員と目が合う。こっから先は言葉は必要ない。必要なのは、誰よりも速く駆け抜ける脚と勝利への気持ちだけだ。

 

無言で見つめ合う俺たち。しばらくしてから一斉にばらけ、それぞれの配置に着く。

 

1枠2番のゲートに入った俺は、気を引き締める。最初のクラシック、最も速い馬が勝つ皐月賞。

 

「いいか、ミカド。落ち着いて行けよ」

『分かってますよ雄一さん』

 

そのゲートが今、

 

ガゴンッ!!

 

開かれた。

 

 


 

 

『さあ、始まりました皐月賞!全頭綺麗なスタートをしました。最初にハナを取ったのはサトノロマネ、外からゴールデンチケットがハナを取ろうと進んできましたが、内からノゾミミカドがハナを奪います。アーリーロブストも猛追いしますがその後ろにメイショウドンタク、その内にロジユニヴァースがいます。1コーナー回って先頭はノゾミミカド、その1馬身後ろにゴールデンチケット、ミッキーペトラとアーリーロブストが内にいます。その後ろにリーチザクラウン、サトノロマネが並んでおり、ロジユニヴァースとナカヤマフェスタが内でこの位置につけています。半馬身後ろにイグゼキュティヴ、アンライバルド、ベストメンバー、リクエストソング、セイウンワンダーはその直ぐ後ろ。モエレエキスパートとアントニオバローズが内から行く。フィフスペトルとシェーンベルトが競り合っています。そしてシンガリはトライアンフマーチ。こう言った展開になっております。2コーナーに入り依然先頭はノゾミミカド。2番手にいるゴールデンチケットに2馬身と差を広げました』

 

観客席では前回の弥生賞と同様、一真と翔一が揃って皐月賞を観戦していた。

 

「皐月賞は中山の芝2000の右回り、中距離レースの中ではオーソドックスな距離だ。ノゾミミカドは中山で有利と言われている作戦の一つ、逃げの作戦に出た様だな」

「どうした急に」

「今回のノゾミミカドの枠順は1枠2番と逃げや先行を打つには打って付けの位置だ。しかしそれは他の陣営も分かっている。故にいつもの先行策ではマークされて前に出れない可能性がある。だから今回は逃げの作戦に出て、素早くハナを取った」

「逃げなら最初の先頭争いでヘマをしない限り、前を塞がれないってことか」

「ああ、更に中山は高低差がある坂を登り降りする事で思いの外体力を消費する。先頭にいるノゾミミカドに追いつこうとスピードを早めれば、最後の直線を差す体力がなくなる可能性がある」

「でもノゾミミカドも大丈夫なのか?前の朝日の時は自慢の末脚を出すスタミナを全部使い切っていたし、今回は400mも距離が伸びているんだぞ」

「あの時は大逃げ、今回は逃げだ。前よりも大分抑えている。その証拠に2番手から1〜2馬身ほどの感覚を保ちながら走っている。ブリンカーを付けているから後ろの馬たちは視覚では見えないことで掛かることも少なくできる。末脚を発揮するスタミナは十分残るはずだ」

 

前回と今回では状況が違う。距離、速さ、二番手との間隔、どう転ぼうが朝日とは全く違う展開になる。

二人はそう考えながらレースの行く末を見守る。

 

「この中で一番怖いのはロジユニヴァースってところか?同じコースである前回の弥生賞は接戦だったし」

「そうとは限らない。何が起こるか分からないのが競馬だからな。それに…」

「それに?」

「皐月賞前にヤネの横谷騎手がマスコミに多弁になっていてな。そうなると大体負ける、みたいなジンクスがあって怖いんだよなぁ」

 

 


 

 

スタートダッシュは大成功。他にもハナを取ろうとした奴もいたけど上手く取れた。あとはひたすら逃げるのみ。

 

「いいぞ、ミカド。焦る必要はまだない。このスピードを維持するんだ」

『了解です』

 

後方の奴は後からして大体1〜2馬身ぐらい?の差で走っている。

要注意であるセイウンワンダーは中団後方くらい、アンライバルトはそれより少し前で、ロジユニヴァースとナカヤマフェスタは更に前の位置に陣取っている。

 

『それぞれ自分の走りに適した位置を取った感じかな?まあ、俺は俺の走りをやるだけだ』

 

 

『依然先頭はノゾミミカド。二番手のゴールデンチケットとは1馬身半ほど離れています。第2コーナーを通過し、向正面に入ります。ノゾミミカドと後続との差はおよそ2馬身。トリッキーなコースとなっている中山で逃げ切れるのか?』

『騎手との折り合いが重要になってきます。どうなるかはまだ分かりませんよ』

 

 

中山競馬場の第1コーナーから第2コーナーあたりは起伏が激しい。上り坂を登ったと思ったら今度は下り坂になっていて、ここでスピードを出すと、最後の直線を走るための脚を使ってしまう。だからここら辺は少しだけ抑える。

 

『あ〜、スピード抑えながら走るのってきっつ…でも我慢だ』

「抑えろよ、ミカド。ここを過ぎればあとはゴール前だけだ」

『分かってますよ〜』

 

 

『さあ、ノゾミミカドが第3コーナーに入り後続の馬たちも上がってきています。ゴールデンチケットが食らいついて2番手にいますが、差し切れるか?リーチザクラウンとアーリーロブストは固まって外に、後方からはロジユニヴァースやアンライバルトが虎視眈々と先頭を狙う。第4コーナーに入り、直線が近づいてきた。そろそろ皐月賞も終盤に差し掛かります。』

 

 

『待てやゴラァァ!』

『先頭は俺のもんだぁ!』

『も、もう限界……』

 

「先頭集団に居たあの馬たちはもう伸びないな、ミカドよくやったぞ。あとは最後の坂と直線だ」

『作戦通りに行ってよかったですよ』

 

今回何故俺たちが逃げで来たのか。勿論内枠で有利だったのもあるが理由はそれだけじゃない。

俺は他の馬よりも走るペースが少し速い。だから俺がこのレースのペースメーカーになることでレース全体を高速化させた。

そうすることで他の馬は俺の速いペースに知らず知らずのうちに体力を持っていかれ、直線でのスパートが掛けにくくなる。

更に……

 

『おい!お前らどけよ!前が塞がっているんだ!』

『これ外か内に行かないと…』

『くっ…これは少し痛いロスだ』

 

俺にくっついていた先頭集団に居たあいつらが後続の壁になる。嫌がらせレベルのことだけどスパート掛ける終盤じゃかなり面倒なことだ。

 

『さて、雄一さん…行きますよ!』

「ミカド思いっきり行くぞ!」

 

 

『第4コーナーを抜けて直線に入り未だノゾミミカドが先頭!後続の馬たちは間に合うのか?ノゾミミカドに鞭が入る!後続との差を広げて行く!このまま独走か……いや、大外から二頭が上がって来た!!』

 

 

『まだまだ!レースはここからが本番だ!』

『今度こそ、お前を差し切る!』

 

 

『アンライバルトとセイウンワンダーだ!二頭がジリジリと差を詰める!2馬身1馬身とその差を縮める!無敵の帝を打ち倒すため、驚異的な末脚で追って来た!!』

 

 

「ミカド、後ろから来ているが気にせず走れよ!」

『まあ、確かにあの二頭は来るよな!』

 

末脚なら俺と引けを取らないものをあいつらは持っているし!

ゴール版前の最後の関門である高さ2.2mの坂を登る。スタミナが残り僅かな上に最後に坂を登らせるって鬼畜過ぎやしねぇか!?このコース作ったやつの顔が見てみてぇよ!!

 

『ノゾミミカド!』

『ん?げぇっ!?』

『やっと追いついたよ!!』

『クッソ!!こいつらマジかよ!!』

 

 

『アンライバルトとセイウンワンダーがノゾミミカドに並んだ!!三頭が並んで坂を登る!!最内のノゾミミカドが僅かにまだ有利だが押し切れるか!?それともアンライバルトかセイウンワンダーが差し切るか!?勝負の行方はまだ分からない!!』

 

 

並ばれはしたがまだ俺の方が僅かに前を走っている。押し切れるかどうかは後は根性次第。ゴールまではあと少し!

 

『負けるかぁぁ!!』

『今度こそ、あと少し!!』

『まだまだぁぁ!!』

 

 

『ノゾミミカド、セイウンワンダー、アンライバルト!この三巴を制するのは誰だ!?今三頭並んでゴールイン!!!!三頭が並んでゴールしました。誰が勝ってもおかしくない戦い、写真判定に移ります』

 

 


 

 

福長side

 

「ミカド、よくやった。少し休め」

『ブルルッ……』

 

こちらの作戦は驚くほど上手くいった。それでも最後は追い付かれた。ミカドに匹敵する末脚を繰り出すセイウンワンダー、冷静にレースを進めたアンライバルト。今回はミカドが掛からずに走ったから良かったがもし掛かっていたりしたら……

 

(考えるだけでも恐ろしいな…)

 

こちらから見たら殆ど同時にゴールした。セイウンワンダーは少し遅れた気がするが、それはこちらから見た場合だ。第三者から見た結果が出るまでは分からない。

 

「これは長くなるかもな…」

 

過去に接戦を繰り広げたレースは幾つもある。記憶に新しいのはウオッカとダイワスカーレットの接戦を繰り広げた『天皇賞秋』だ。

あのレースは判定が出るまで15分ほどの時間がかかったが今回は……

 

(取り敢えず、判定が出るまでは大人しく待機しているか)

 

今はここまで頑張ってくれた相棒を労おう。

 

「雄一、そっちの感じはどうだ?」

「こっちは差し切れたかな?って感じだけど」

 

ミカドに労いの愛撫をしているとアンライバルトのヤネの石田さんと今回のセイウンワンダーのヤネ『内畑博之(うちばたひろゆき)』(以降内畑さん)がやって来た。

 

「いやぁ〜こっちとしては逃げ切ったと思ったんですけど……正直分かりません」

 

そう言うと二人は『やっぱりな』みたいな顔をした。どうやら向こうも分からないようだ。

 

「にしても雄一君、今回は君たちにやられたよ。沈んでくる先頭集団を壁にしてくるとわね」

「それ俺も思いました。もうコイツがノゾミミカドに乗るといつもしてやられるんですよ」

「ミカドの走るペースは少し速いですからね。抑えないとどんどん前に行っちゃいますからそこら辺は折り合いをつけてペースを作りました。ミカドだからこそ出来た作戦ですよ」

 

そうやって俺たちが少し談笑しながら直線コースを少し回ること10分弱。

電光掲示板に変化が起きた。如何やらようやく順位が確定したようだ。

 

 


 

 

ミカドside

 

 

『ゼェ…ゼェ…ゼェ…だ、誰が…勝ったん…だ…?』

『わ、分からない…殆ど同時だった…としか言いようがない』

『もう……無理……は…走れ…』

 

俺は息を整えているセイウンワンダーとまだ会話に入れそうにないアンライバルトと殆ど同時にゴールした。

電光掲示板の方を見てもまだ順位が決定していないことから写真判定で決まるだろう。

 

『アンライバルト、お前大丈夫か?』

『は、ハハ…大丈夫大丈夫…あの塊から抜け出すのにいつもよりも力使ったから少し疲れているだけだから…』

『あのブロックは流石に驚いた。お前が先頭だと何か嫌な予感がしたから少し外側で走っていたが案の定だったぞ』

『へへ。そうだろ。でも上手く行ったと思ったらお前らが並んできたからこっちも結構驚いたんだぜ?』

 

スタミナ温存している差し追込み勢はスパートをかけるには後半から少しずつ速度を上げて行く。それを妨害されると伸びなくなるから俺的には結構有効な策だと思っている。

実際、追込みだったライン先輩は…

 

『前を塞がれてしまうと当たり前ですが抜け出せませんが、一番厄介なのはスパートをかけたいときに塞がれることですね。実際やられるとかなりイライラします。挑発された時はもう蹴り飛ばしてやろうと心に誓ったくらいです』

 

って言っていた。

まあ、先輩の記録は全部一着二着なのでこの時のレースは勝ったらしい。そんで挑発した野郎のことは蹴らなかったけどドスの効いた声で

 

『二度と俺の邪魔すんじゃねえぞごらぁ』

 

って言ったらお相手さん生まれた仔馬みたいに震えていたらしい。

 

そんなことを考えながら、二頭と誰が勝ったか、誰が速かったとか話していると人間サイドに変化が現れた。如何やら結果が出たようだ。

 

『おい、お前ら。結果出たみたいだぞ』

 

俺がそう言って掲示板を見ると二頭も続けて掲示板を見る。

 

 

16ハナ
15ハナ
1・1/2
1/2

 

 

『確定いたしました。勝ったのは、2番ノゾミミカド!!三頭による大接戦を制し、皐月の冠を勝ち取ったのはノゾミミカドです!!勝ち時計は1:57.9とレコードタイムを叩き出しました!かつてこの場所で伝説を生み出した『皇帝』と『帝王』に続き親子三世代で『帝』が無敗で皐月賞を制しました!!』

 

 

溢れんばかりの大歓声が競馬場を包んだ。

 

『俺が……勝った……』

 

1着の欄に映る番号は、2番。

俺の番号だ。

 

「よくやったな、ミカド!お前は本当に凄い奴だよ!」

 

雄一さんの喜ぶ声。

 

『クッ…またか…だがおめでとう』

『クッソォ〜負けた!!でも良いレースだったぜ!!』

 

二頭が俺を称賛する声。

 

「勝った!ミカドが勝った!」

「ま、負けたけど…素晴らしいレースだった…」

「うぉぉぉぉぉ!!ミカド最強!皇帝一族最強!!クソ上司がいなくなってから最高潮じゃあこらぁ!!!」

 

観客席から聞こえる人々の声。

 

『勝った…俺勝った!』

 

喜びが一気に溢れ出す。勝った勝った!最初の冠を取ったんだ!!

 

『イッヤッフゥ〜〜!!!』

 

喜びのあまりコースをテイオーステップで回る。

 

「ちょっ!?ミカド!?落ち着け!!俺が、俺が落ちる!?ちょ、ミカドォォ!!?」

 

この後係りの人や真司さんが来るまで俺ははしゃぎながらコースを走っていた。そしてテキからクソ怒られました。(´・ω・)




はい、前書きで書いた通り言い訳タイムに入ります。

まずは一言、

本当にすみませんでした!!!

ちょうど前回の投稿が終わった後にリアルがクソ忙しくなって落ち着いた頃に書こうと思っていたんです。けどいろんなイベントを終わらせた後に書こうとしてもモチベーションが上がらずそのまま…
プラス作者自身が世話していた動物の急死、環境の変化、汚い大人の世界を垣間見るようなこと、などが重なり、心身結構ヤバイ状態でした。(特に心の方はメンタルブレイク寸前で…)
3月の半ばで要約落ち着いたので執筆を再開しました。
失踪した思われた方がいたら申し訳ございませんでした。
しかし、作者自身この作品は完成させる気でいるのでそこは安心してください。
そもそもこの作品は作者が保管していた黒歴史(笑)ノート的なものにあったストーリーをプロトタイプにしていますので、ぶっちゃけ最終話まで大まかなプロットが完成しています。
ですので必ず完結させますのでどうかこのアホ作者のことを見守っていて下さい。

コメントや評価、お気に入り登録をお願いします!凄い励みになりますので!それでは。

ミカドに関わらせたい馬

  • トウカイテイオー
  • ナイスネイチャ
  • スペシャルウィーク
  • キングヘイロー
  • シンボリルドルフ
  • オグリキャップ
  • グラスワンダー
  • ミホノブルボン
  • ディープインパクト
  • ステイゴールド
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。