ミカドがどうなるかをご覧下さい!
ウマ娘のゲームがKONAMIに訴えられましたね…憶測が飛び交っていますが現状サイゲが不利みたいですごい心配です。
KONAMIはウマ娘のゲームを差し止めするというのと同時にユーザーから遊びを奪うつもりはないとなんか矛盾したことをいっているようですから恐らくサ終することはないと思いますが……
1ウマ娘ファンとしては節度ある姿勢でウマ娘を応援していこうと思います。ネットでウマ娘過激派が早速やらかして印象悪くしてますが皆さんはKONAMI、Cygames両社に迷惑を掛けない心持ちで結果を待ちましょう。
厩舎side
実況の解説を聞いた時、俺は我が耳と感覚を疑った。
「58秒!?想定より1秒速いぞ!?」
「松戸さん…これって…」
隣の真司も不安顔になっている。想定では59秒を目安にしていた。阪神はゆったりとしたペースになりやすいことがあるため、今回はハイペースにする必要はないと指示を出していた。しかしタイムは早い。これはあることが思い浮かぶ。
「掛かったか…」
「菊花賞辺りから大丈夫になってきたからブリンガー外したのに…」
ミカドは馬群に囲まれるのが苦手であり、更に集中力が持続しにくい。だが一度集中すると短いが深く入り込み、騎手とベストなタイミングで指示が通ることで最後の末脚の爆発力が生み出される。深く集中しているからこそあれだけの威力を出せるのだ。
「雄一…頼むぞ…」
鞍上の雄一がミカドを落ち着かせることができればなんとかなるかもしれない。
松戸と真司には祈ることしかできないのだから。
雄一side
(58秒?少し速いな。だがミカドは焦った様子は…いややっぱり少しおかしい…)
ミカドの様子がおかしいのに気付いたのはレースが始まってすぐだった。いつもに比べて集中できていない、いや集中しているんだが何かを気にしている節がある。
今までこんなことはなかった。なぜ急に…
(先頭を走っているから後ろが気にならないようにブリンガーをつけていたがそれも無くなったから外したのが裏目に出たか?いや外してからは気にしてなかった。ならなぜ今日は…?出走前にセイウンワンダーとブエナビスタの一悶着がまたあったがそれ以外は何もなかったし、ミカドのこんな状態初めて……)
「いや…初めてじゃない。」
出走馬で思い出した。レースで走ったことはないが並走で何度も走った相手が後ろにいる。
「ノゾミナチュラルか…!」
ミカドがデビューしてから並走で完膚無きまでの差を見せ付けられた相手だ。
(ミカドにとってはトラウマみたいな相手ってことか……走る時以外は問題なさそうだったから頭から抜け落ちていた!)
ならば今俺のすることはただ一つ。
ミカドを落ち着かせることだ。
ミカドside
「ミカド、ペースが速い。少し落とすんだ。」
『えっ…マジっすか?』
ヤベェ…知らず知らずのうちにペースを上げていたみたいだ。クッソォ…集中できてねぇ。
ナチュラル先輩のことが気になり過ぎて上手くペースが掴めない。
このままじゃ……
頭の中で悪いものがどんどん現れて渦になって回っていく。冷静になろうとしても集中ができずにどんどん焦りが大きくなっていく。
「ミカド。」
雄一さんが俺の名前を呼んだ。意識を少しそっちに向けた。
『うん?』
次の瞬間。
バッシィィィィンンン!!!!
『イッテェェ!!!??』
雄一さんが鞭で俺を引っ叩いた。
突然のこと過ぎて頭の中のものがどっかに全部飛んで行った感覚になった。
「お前は後ろを気にしすぎだ。」
『ゆ、雄一さん?』
「前を見ろ。お前は無敵のミカドだ。お前が本気を出した走りなら…誰にだって負けない。」
『!!』
「周りを気にするな。お前はお前らしく走れ。」
…………
『そうでしたね。俺たちの走りをしましょう、雄一さん。』
息を入れ直し、ペースを掴み直す。
そして周りの情報をシャットアウトする。
視線、騒音、圧、走りに集中できないものは全て意識外に放り出す。五感を使って必要な情報だけを入れる。
視覚は正面の景色のみ、聴覚は雄一さんの声のみ、触覚は鞭と脚の感覚のみ。
深く、深く意識の中に入り込む。その瞬間、俺には視えた。朧げだが一筋の光の道が…
『さあ、第三コーナーに入りノゾミミカドが先頭をキープ。後方の馬も前に出始めた。ブエナビスタが2番手に上がって、続いてアーネストリー。ドリームジャーニーとノゾミナチュラルはまだ後方。先頭集団が第四コーナーに入りレースも終盤に近づいてきました!』
第四コーナー入った。後は……
「ここだ!」
雄一さんの合図と共に俺は脚に力を込める。一瞬、スピードが落ちる。そして溜めた力を爆発させ、同時に一気に加速する。
『ラストスパートに入って先頭のノゾミミカドがここで加速!後方勢を突き放す!ブエナビスタも加速する!アーネストリーも追いかける!さあ、直線に入った!大外からドリームジャーニーとノゾミナチュラルが上がってきた!!』
『ミカドぉぉ!!!』
『絶テェに負けねぇぇぇっ!!!』
『邪魔だぁぁぁ!!』
周りの声は聞こえているが意識しない。ひたすら走る。走って走って前に進む。
残り数100m。
その時だった。
『先頭ノゾミミカド!内からブエナビスタ!大外からはドリームジャーニーとノゾミナチュラル!この4頭で決まるのk……いや、真ん中から勢いよく飛び出して来た馬が二頭!!?17番のナカヤマフェスタと6番セイウンワンダーだ!!』
『っ!?』
完全に意識の外からの伏兵の登場に虚を突かれた。
『ようやくツキがまわって来たぜぇぇぇ!!!』
『ここしかない!アイツに勝てるのはここしかない!!!』
二頭は先に前にいた馬たちを撫で斬り俺の所までに来た。
『無敵の三冠馬さんよぉ…やっと追いつけたぜ!』
『君に勝つのは僕だ!絶対に負けない!』
『……へへっ、かかって来いよぉぉ!!!』
負けるわけにはいかない。俺の道を遮らせない。俺はさらにスピードを上げる。
『三頭が並んで膠着状態!ここで抜け出したのは”セイウンワンダー”!!』
『えっ…!?』
だけど出せなかった。
『もらったぁぁ!!!』
『あっ待て!!』
『セイウンワンダー抜け出した!ノゾミミカドとナカヤマフェスタも追うがこれは間に合わずゴールイン!!!!!無敵の帝を下し、無敗記録を止めたのは何度もその背中を追い続けたライバル、セイウンワンダーです!驚天動地とは正にこのこと!!ノゾミミカドは二着に敗れました!』
実は今回の結果はセイウンワンダーを登場させてから割と初期の段階で決まっていました。
ミカドを敗るのは何度もその走りに喰らい付いてきた彼にしか出来ないと思いましたからです。
よかったらコメントや高評価、お気に入り登録をお願いします。
コメントは毎回確認していますし、作者のモチベにも繋がるのでどんどん出してきても構いません!
それではまた次回………
次回か次次回でアンケートで最も多かった偉大な母『ルイシエル』の過去を書こうと考えています。