紡がれる『帝』の血脈   作:シントウ

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いや〜本当にお待たせしました…
ここ最近めちゃくちゃ忙しくて時間が取れなかったんです…
夏休みがあっただろう?
ハハハハハ、そんなものあるのは高校生までなんだよ。
こちとら七月と八月は仕事と資格の勉強で潰れたんだわ。
それでもウマ娘は欠かさずログインしてましたし現在トプロ委員長を引くために頑張っているところです。

長々と語りましたが続きをどうぞ!


盟友たちの背/魅せられたら者の言の葉

※取材風なため台本形式で行います。

 

響「それじゃあ、皆さん。今日はよろしくお願いします。」

丘・保・福「「「お願いします。」」」

 

北山牧場の一室。そこで取材は行われた。窓から見えるのは広い草原に馬達がのんびりと過ごしている光景が見える。

 

取材の内容はありきたりなものから始まり、場を温めてから響は本題に入る。

 

日「それでは、ここからいよいよ今回の本題である馬達への質問です。まず皆さんから見てあの三頭のことをどう思ってますか?まずはシンボリルドルフ号の印象を聞かせてください。」

 

丘「ルドルフに初めて乗ってすぐに彼が他の馬とは違うことがわかったよ。ルドルフの凄いところはいくらでもあるけど挙げるとすれば精神力と賢さだね。ルドルフは脚力も優れているが苦しさに耐え抜く精神力は舌を巻くよ。ダービーの時、彼は僕よりもレースの流れをよく理解していた。鞭を入れてもルドルフは『丘部、ここじゃない』って教えてくれた。人よりもレースを分析して、堪える時はグッと我慢する。こんなことができる馬がいるのかと僕は思った。賢くて気高くて、そして強い。彼と共に走れたからこそ、今の僕がいる。彼にはお礼をしてもし切れない。」

 

保「ルドルフですか……僕自身は当時は縁がなかったからな…レースの映像とかで見ますけど、とにかく上手い。馬自身がレースそのものを理解しているなんて一体彼は何者なんだって当時は思いましたよ。」

 

福「ルドルフが活躍していた時代ってまだ自分小学生ですから当時の印象はないですね(笑)…競馬学校とかでルドルフのレースを見たことありますがなんだろう……走りに迷いがないって感じですかね?」

 

響「ありがとうございます。やっぱりルドルフに関しては丘部さんが一番饒舌ですね。」

 

丘「いえいえまだまだ語り足りないですよ(笑)」

 

福「そりゃあルドルフに対して本を一冊出しちゃうぐらいの人ですからね…」

 

丘「実は今加筆・修正をしたのを執筆中です(笑)。」

 

保「いや、また出すんですか!?」

 

響「さ、さすが皇帝の一番のファンですね……出たら私も買わせてもらいますね!続いてトウカイテイオー号についてはどうでしょう?」

 

丘「テイオーはルドルフとまた違うね。似ているところがある分、僅かな違いが僕からしたら目立ったなぁ。特にポテンシャルはルドルフ以上のものを秘めていたね。怪我がなかったら三冠どころか七冠を超えていたといえるよ。ジャパンカップで親子制覇をしたときは嬉しかったし、有馬で前に来た時も不謹慎だけど嬉しかった。」

 

保「テイオーは自分にとってはやっぱり格別の存在ですよ。初めてのGⅠを彼と共に制したあの瞬間は今でも鮮明に思い出せます。乗り換えで丘部さんが乗っていた時も『俺はあの馬に乗っていたんだ』って自慢になりましたからね。でもやっぱりちょっとだけ悔しかったですよ…でも負けて欲しくなかったんでずっと応援していましたよ。」

 

福「テイオーは……また自分当事者じゃないんであんまり言えることは少ないんですけど…骨折を三回しても折れないで走り続けたっていうのは感心しました。不死鳥の如く舞い戻ってきて勝利を掴むって、漫画みたいな展開が本当に起きるなんてって思いましたよ。きっと諦めることを知らない馬だったんでしょうね。」

 

響「福長さんはまだデビューする前の話ですからね。」

 

福「自分の隣にいる人たちはもう教科書とかに載っている人たちですよ?正直に言って、さっきからずっと緊張しっぱなしです。」

 

保「何言ってんの雄一、君もあと数年すれば無敗の三冠ジョッキーとして教科書に載るかもしれないんだよ?(笑)」

 

丘「ようこそ、こちら側の世界へ…(笑)」

 

福「ちょっ、やめてくださいよ…」

 

「アハハ…ではいよいよ福長さんが最もよく知るノゾミミカド号のことについて聞いていきます。」

 

丘「ノゾミミカドはルドルフやテイオーよりも賢い。こちらの意図をしっかり汲み取って動いてくれる馬なんてそうそういない。走りはルドルフと同等レベルでコーナリングが上手い、脚質も彼の様になんでもこなせる。それにテイオーほどではないが軽快な走りをする馬だね。騎手を引退していなかったら僕は是が非でも彼に乗りたいな。」

 

保「丘部さん、それは欲張り過ぎじゃないですが?皇帝一族三世代の鞍上を勤めるとか……僕はテイオーに夢を見せてもらいましたし、騎手としては心残りはないですけど調教師としては彼の担当になりたかったですね。テイオーとはまた違った脚の使い方をするノゾミミカドを僕ならどう育てるか…とか考えちゃいますよ。でも駒沢さんと縁がないからどっちにしろ無理か…」

 

福「……ノゾミミカドは、僕にダービーを初めて取らせてくれて、無敗三冠騎手にさせてくれて、海外でも勝たせてくれて……お礼をしても仕切れないです。彼の武器はこちらの指示をしっかり理解してくれる賢さ、スタートダッシュのタイミングの良さ、最後に爆発する末脚、色々ありますがやっぱり一番はルドルフから続く『諦めの悪さ』だと思います。どんなレースでも最後まで走りきってくれるあの粘り強さこそが彼が先代たちから受け継いだ最も優れたものだと自分は思います。」

 

響「打って変わってやはり福長騎手が語りますね。」

 

福「自分が一番見ていた馬ですよ?それこそ丘部さんのルドルフよりも語れる自信があります。」

 

丘「言うねぇ。」

 

保「そうなると僕は結構不利だなぁ…」

 

響「皆さんの彼らに対する思いがひしひしと伝わってきました。ではもしも彼らが同じレースで競うとしらどのように乗りますか?それぞれ全盛期の状態でです。」

 

丘「それはどう言う条件のレースででしょうか?そこがわからないと…」

 

響「あ、すみません。えっとそれでは東京競馬場の左回り2400。ダービーと同じ条件でお願いします。」

 

丘「う〜ん…それならルドルフは差しで展開を見て最後の直線で前に出るね。テイオーとミカドは前目の展開が多いからね。」

 

保「テイオーなら、先行で前目に出て流れに乗って様子を見て先頭を狙っていく感じですかね。」

 

福「ダービーはミカドは完全にやらかしましたからね…それのリベンジ的な意味でいうなら今度こそ逃げで早め先頭に出て逃げ切ります。」

 

響「全員違う作戦ですね…」

 

丘「例え二頭が前にいて、何馬身も離れていたとしてもルドルフなら一気に躱すことができるがな。」

 

保「そうでしょうか?テイオーの前に出ようとする粘り強さは有馬で丘部さんも横で見ていますよね?」

 

福「粘り強さはミカドも同じですよ?最後に放たれる末脚の爆発力は例えあの二頭でも追いつけるか怪しいと思いますが?」

 

響「えっ、えと…で、では次です!!皆さんの思い出に残った皇帝一族のレースはなんでしょうか?丘部さんはシンボリルドルフ号のみでお願いします!」

 

丘「う〜ん…思い出、印象に残ったレース……彼の力を本当に思い知ったと思ったのはやっぱり日本ダービーかな。」

 

響「シンボリルドルフ号から競馬を教わったというあのダービーですか?」

 

丘「僕はダービーまでルドルフに鞭は使ったことが無かった。使わなくても彼はこちらの意図を読んですぐに動いてくれたからね。でもダービーの時は反応が悪くてその時に初めて鞭を入れたんだけど、これも反応なし。第四コーナーを抜けて直線に入ったところで5番手くらい。初めて負けると思ったよ。」

 

響「でもそこでルドルフが動いたんですよね?」

 

丘「そう。あの時に僕は彼の声を聞いた。『しっかりつかまっていろ』って聞こえたんだ。そしたらルドルフは一気に速度を上げて先頭に上がった。僕はあの時何もしていない。彼の方が競馬を理解していたんだ。価値観や騎手としての心構えを変えるきっかけにもなった。」

 

響「ありがとうございます。それでは保田さん、トウカイテイオー号で思い出に残ったレースはなんでしょうか?」

 

保「全部です!……は流石にダメですよね?(笑)」

 

響「面白いですしそれだけテイオーに入れ込んでいるのはわかりますが流石にダメです。」

 

保「う〜ん…それだと被っちゃうけど僕もダービーですね。」

 

響「あの『ヤスダコール』が起きたダービーですね。」

 

丘「僕も参戦していたけどあの快勝ぶりはルドルフよりも凄かったと思っちゃったからな。」

 

福「映像で見ましたけど、あんな余裕を持った勝ち方すると気持ちいいでしょうね。」

 

保「レース運びも展開も何もかもが怖いくらいスムーズに進みました。何よりもテイオーのコンディションも絶好調でしたし、僕がヘマしなければ負けることはないと思っていました。あのコールは今でも鮮明に思い出せます。テイオーは、僕を表舞台に引っ張り出してくれたヒーローです。」

 

響「ありがとうございます。それではラスト、ノゾミミカド号について、福長さんお願いします!」

 

福「わかりました。ここで僕もダービー、と言えたら良かったんですが自分の時はトラブルの連発でしたし…印象にはある意味残っているんですけど…」

 

響「スタートダッシュの失敗、初めての後方からの展開、ブロック、骨折…確かにインパクトだらけですね…」

 

保「ある意味荒れたダービーだね…」

 

福「だからここでは菊花賞の話をしようと思います。」

 

丘「三冠を達成した瞬間か…確かにあの光景は目に焼き付くからね…」

 

福「ミカドはご存知の通り骨折明けからのぶっつけ本番のレース、距離適正に不安が残る中の出走、でも僕らは負けるつもりはハナからありませんでした。」

 

響「当時は冷ややかな意見や反応が多かったですがレースで一番印象に残ったポイントはありますか?」

 

福「……最後の直線、前に出たは良いもののあの時もうかなり限界だったんです。一回ミカドのスピードが落ちかけた時、もうダメかと思いましたけど、ミカドは最後の最後で持ち直してくれたんです。」

 

保「普通はあそこで垂れると思うんだけど、ノゾミミカドは見事に復活したね。」

 

丘「僕もレースを見たけど、ノゾミミカドが先頭に出た時、ルドルフの姿が見えた気がしたんだ。テイオーに似ていると言われているミカドだけどあの時はルドルフそっくりだった。」

 

福「……ゴール版を抜けて、大歓声を聞いた時、しばらく放心していました。掲示板の1着に映る数字を見た時、勝ったことに理解して雄叫びをあげちゃいましたよ。その後のミカドコールを見て、この先こんな光景はもう二度とないだろうなと思いました。」

 

響「皇帝が打ち立てた金字塔を帝王が繋いで帝が継いだ……本当に彼らは皆さんに夢を見せてくれる名馬たちだったんですね…」

 

丘・保・福「「「当たり前です。彼らが居てくれたから今の僕がいるんですから。」」」

 

響「ッ〜…!では、そんな彼らのことをじゃんじゃん語って下さい!!時間はまだまだありますから!」

 

取材は日が暮れるまで続けられた。

 

そして、コネクトの特別号が発刊。

 

タイトルは……

 

「三帝の背に夢を魅せ、夢を与えられた盟友たち」




この3人全員心の中でも『この2人と二頭相手でも俺たちが一番速い』と思っている相棒にクソ重感情を持っています。

次回はなるべく早く出しますのでこれからも温かい目で見ていただけると幸いです。
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それでは…
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