紡がれる『帝』の血脈   作:シントウ

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MarmiteTaeさん、評価ありがとうございます!
今回もウマ娘編。
ミカドのチームのとある一幕です。

この物語はフィクションです。登場する人物・団体名は架空のものであり実在するものとは関係ありません。


帝のチーム/チームでの一幕

『チームヘルクリス』

 

数年前から少しづつ力をつけて来ているチームであり、チーム成績や個性豊かなメンバーが多いことでも他のチームにも遅れを取らない。

 

「キング!スパートのタイミングが遅い!!それじゃあ、もし先頭がセイウンスカイやエルコンドルパサーだったら抜かせないぞ!!」

「分かってるわよ!!」

 

副リーダーでプライドの高いキング。

 

「プレストン!コーナリングではもう少し重心の傾きを意識しろ!短距離、マイルではスピードのロスは命取りになる!」

「はぁい!」

 

少しのんびり屋なプレストン。

 

「リオ、どうした!坂路ダッシュ次がラストだぞ!」

「はい!」

「それと終わったら次のメニューを渡すから確認してくれ!プレストンのメニューについて相談がある。」

「わかりました!」

 

真面目でトレーナー志望でもあるリオ。

 

「クラフト、ラストスピードが落ちていたぞ!お前のそのスピードであれば誰も追いつくことはできない!スパートのタイミングを間違えるなよ!」

「はい!!」

 

頑張り屋なクラフト。

 

「ジャス、追込みでは立ち回りも大事だが時には突破力も必要だ!前にいるミカドを吹き飛ばす勢いで加速しろ!」

「はい!!」

 

真面目なジャス。

 

「ミカド、後ろのジャスを気にし過ぎだ!前だけを見ろ!後ろの確認はロスに繋がるからあまりやるな!」

「はい!!」

 

そしてチームリーダーの私。

 

少数ではあるが他のチームに負けない唯一の個性を持つチームだ。

 

 


 

 

チームヘルクリスのチーム部屋

 

 

「疲れたぁ〜」

「プレストンさん、はしたないわよ。ほらソファに寝転がらない。座るならちゃんと座る」

「ふぁ〜い」

 

トレーニング終了後、ミーティングをする為に一度チーム部屋に全員が集まる。プレストンがソファに寝転ぶのを見てキングがそれを注意する。

 

「今日のトレーニングはいつもよりハードでしたからね。お茶入れましょうか?」

「私もお手伝いしますよ。実はケーキを作って置いておいたんです。」

「わ〜いシーちゃんのケーキ〜!」

「やったぁ!シーザリオのケーキ♪」

「ではそれに合う紅茶を用意しましょう。ジャスも手伝ってもらえます?」

「わかりました。リオ、ケーキをこちらに。切り分けます。」

「なら私は食器やテーブルをセッティングしとくわね。」

 

練習中とは違った優しい声色でケーキを取り出すシーザリオ。それを心待ちにしているプレストンとクラフト。寸分違わずケーキを切り分けるジャス。セッティングを完璧にこなすキング。

 

個性的な面々ではあるがどこか纏りを感じられるチーム。それがこのヘルクリスだと帝は感じていた。

 

 

「済まない、少し遅れた」

 

お茶で一服し始めた頃に福流トレーナーが部屋に入って来た。その手には資料らしきものを抱えていた。

 

「大丈夫ですよ。そこまで遅れていませんし。それでトレーナー、その手に抱えているものは?」

「ああ、こいつはミーティングの最後に話す。まずはそれぞれのレースについてだ」

 

そうしてヘルクリスのミーティングが始まった。けどそれぞれのレースについての確認や今後のトレーニングの方針についてだから割愛。

 

「………そういう訳だから、各々気を引き締めておいてくれ」

『『はい』』

 

「じゃあ、ここからは『こいつ』だ」

 

そうしてトレーナーは先ほど持っていた資料を全員に見せて来た。資料の一番上には『日本ウマ娘トレーニングセンター学園 聖蹄祭について』と書かれていた。ああ、これか。そういえば生徒会でも話していたな。

 

「半年後に行われる聖蹄祭。このチームでも出し物を出す事になる。それの話し合いをする。と言っても時間的に軽く話すぐらいだけどな」

「リギルはまた執事喫茶とかやるんでしょうね。グラスさんが言っていたけど、あれかなり大好評だったようよ」

「クラスでも大好評で、他のみんなもまた行きたいって言っていました。ね、クラフト?」

「うん!エアメサイアさんからもエアグルーヴ先輩がカッコよかった言ってた!」

 

執事喫茶は私も前回見に行ったけど、少なくても数十名は担架で運ばれて行ったのを目撃している。というかリギルの東条トレーナーよくあれを許可したな…

 

「スピカ辺りは恐らく飲食でしょう。シップが率先して焼きそばを作るでしょうし」

「ゴルシちゃんはなんでも出来るからねぇ〜」

 

真面目に頭の中見てみたい奴筆頭であり、奇行が目立つゴールドシップだが一方で、勉学・運動・音楽関係・雑学・娯楽・電子機器etc…取り敢えずなんでも出来る器用さを持つ。

スピカの出し物はアイツ次第で決まる気がする。(とんでもないものだったらメンバーが止めるだろうし)

 

「そうなると、ウチのチームは飲食関係は避けた方がいいでしょうね」

「何故そう思うんだい?」

 

私の言葉にトレーナーは質問する。私が話し出すのを待っていたかのようで、大分含んだ笑みを浮かべている。

狙っていたなこの人…

 

「リギルやスピカといった大御所が飲食、しかもリギルは仮にも喫茶店なので客を一定時間その店に留めます。一方スピカは手軽に食べられる焼きそばなどをメインにした出店を出すとすれば、何処でもそれを食べることができ、そう言った屋台の食べ物は腹持ちが良い。知名度が高い2チームですから恐らく客が殺到。結果、客は飲食に関してはそれで腹は満たせます」

 

しかもリギルが出すメニューは紅茶やコーヒーに合うクッキーやスコーン、ボリュームがあるものでもサンドイッチのようなものを出すだろうからそこまで満腹にはならない。だから程々の量である出店の食べ物は十分腹に入り、上手く客が回るという訳だ。

 

「だから飲食は避けるべきだと…確かにミカドのいう通りだ。ならばウチのチームは何をする?」

 

全員が頭を捻って考える。

 

「演劇なんかどうでしょうか?」

「セットを用意するだけでも大変だし、五人じゃ少ないから却下」

 

オペラオーさんと愉快な仲間たち(ドト、アヤ、トプ)しかやりませんよそんなこと…

 

「芦毛の美しさについての発表なんてのは…」

「あんた以外来る奴いないから却下」

 

そろそろテイオーさん経由でマックイーンさんにお願いして、メジロの主治医のところに連れて行こうかな…あの先生怖いけど。

 

「みんなでお菓子作りは〜?」

「参加型の菓子作りですか?確かに良い案ですが……」

 

絶対、メジロの名優や葦毛の怪物、日本総大将辺りが来て猛威を奮いそうで怖い。

 

「触れ合い体験みたいなものは…?」

「聖蹄祭そのものがその側面を持つんですよクラフト…」

 

あーでもないこーでもないと悩む中…

 

「なら…」

 

ここでキングが口を開く。

 

「レースの歴史展なんていうのはどうかしら?」

「歴史…展?」

 

「そう。過去のレースの軌跡を分かり易く解説した展覧会にするのよ。国内海外問わず、多くの人々に感動や衝撃を与えたレースをピックアップして、それの映像、解説文、できればそのレースに出ていた当事者の話とかも載せて。そのレースを見て、更にレースに興味を持つ人が増えるはずよ」

 

キングの案は今までにない、素晴らしい案だ。

 

「それ、凄く良いですよ!流石ですよ、キング!」

「おっーほっほっほっほっ!このキングにかかればザッとこんなものよ!」

「確かにこのチームは香港やアメリカ、ドバイにヨーロッパなど多くの海外のレースに出走経験がある者が多いですしね。私も賛成です!」

「ティアラで活躍した方々に関することならお任せください!」

「レース関係であれば芦毛であるオグリ先輩の有、マックイーンさんの天皇賞春連覇、シップのワープと言われた皐月…芦毛の魅力を語り放題じゃないですか!」

「わぁ〜面白そう〜私もやりたぁ〜い!」

 

全員に高評価、満場一致。あとはトレーナーが許可を出せば…

 

「トレーナー、どうですか?キングの案はとても良いと私は思いますが?」

「……うん。俺も良いと思う。学園側に話を通して、多くの資料を貸し出してもらえるよう俺が掛け合ってみる」

 

トレーナーもかなり乗り気になり、チームヘルクリスの聖蹄祭の出し物は『古今東西記憶に残るレース展』となった。




キャラクター紹介

名前:エイシンプレストン
キャッチコピー:決して崩れぬ魔王の精神
誕生日:4月9日
身長:143cm
スリーサイズ:B 76・W 52・H 73
靴のサイズ:左右ともに20cm
学年:中等部
所属寮:栗東
得意なこと:外国語全般
苦手なこと:遅いペース
耳のこと:聞いてないふりして聞き耳を立てる
尻尾のこと:色んな人に手入れされていていつも綺麗
家族のこと:遠くにいるけどいつも応援してくれる
ヒミツ:日本よりも香港で有名
距離:短B マイルA 中B 長G
脚質:逃げG 先行C 差しA 追込みB
自己紹介
「はじめましてぇ〜エイシンプレストンでぇ〜す。沢山のレースに出て、いっぱい勝つから、よろしくねぇ〜」

名前:シーザリオ
キャッチコピー:Japan's proud super star!!
誕生日:3月31日
身長:167cm
スリーサイズ:B 80・W 53・H 84
靴のサイズ:右24.5cm 左24cm
学年:中等部
所属寮:栗東
得意なこと:教えること
苦手なこと:長時間移動
耳のこと:ファンの声はすぐ聞こえる
尻尾のこと:毎日欠かさずに手入れをしている。
家族のこと:自身のことを否定せず肯定してくれる。
ヒミツ:実は結構車が好き。
距離:短D マイルA 中A 長C
脚質:逃げG 先行B 差しA 追込みB
自己紹介
「シーザリオです。ティアラは決して譲らない。導く者たる器を見せてみせます!」

名前:ジャスタウェイ
キャッチコピー:それ以上でもそれ以下でもない。全てを吹き飛ばす爆発力!
誕生日:3月8日
身長:165cm
スリーサイズ:B80・W 55・H・80
靴のサイズ:どちらも24.5cm
学年:???(多分高等部)
所属寮:栗東
得意なこと:ツッコミ・剣術
苦手なこと:自ら進んでボケること
耳のこと:親友や芦毛の話は直ぐに入ってくる
尻尾のこと:親友に悪戯されてもツヤは失わない
家族のこと:アニメ脚本家で偶に自分の書いた作品の感想を聞いてもらっている
ヒミツ:偶に言ったことが現実になる。
距離:短C マイルA 中A 長B
脚質:逃げG 先行D 差しA 追込みA
自己紹介
「はじめまして、ジャスタウェイと申します。私の目標は世界にその名を轟かすこと。私を認めてくれている仲間や自分の信念を貫くためにも、私はその道を進みます!」

元ネタの馬たちのエピソードとかを可能な限り調べ上げてプロフィール作りました……

次回は競走馬編です。そろそろ皐月賞ですのでお楽しみに!

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作者はコメントが来ると泣いて喜びます。それでは…
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