Fate/AIのべりすと 冠位時間神殿編   作:AIのべりすと

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虞美人愛の大勝利

虞美人は冠位時間神殿の中心部で、ゲーティアと対峙していた。

カルデアのサーヴァント達は既に敗れ、この場から消え去っていた。

魔神柱たちは、虞美人にも迫りつつあったが…………

「この私を誰だと思っているのかしら?」

不敵な笑みを浮かべた虞美人は、その全身から魔力を放出すると、周囲の魔神柱を吹き飛ばした。

「項羽様以外の男なんてお断りよ!」

そう叫びながら、彼女は剣を振るい続けた。

――だが、その健闘も長くは続かなかった。

次第に力を失っていく体で戦い続ける彼女の前に、再びゲーティアが現れる。

「無駄だと分かっただろう?大人しく我が物となるが良い」

勝ち誇った表情を見せるゲーティアだったが、虞美人は彼を睨むように見つめると口を開いた。

「誰がお前なんかに屈するものですか!私はもう二度と負けないって誓ったんだもの!!」

次の瞬間、虞美人の姿が消えたかと思うと、ゲーティアの背後に出現した。

そして、そのまま彼の首を跳ね飛ばす。

しかし、それを見ていた魔神柱達は動揺する様子もなく、すぐさま再生を始めた。

「驚いたぞ。まさかまだ戦えるとは思わなかった」

首だけになったはずのゲーティアの声が響く。

「確かに貴女は強い。だが、それでも我々には勝てまい」

そんな言葉と共に、次々と姿を現す魔神柱達。

その姿を見た虞美人の顔色が変わる。

(まずいわね…………)

このままでは間違いなく殺される。

虞美人は必死に逃げ道を探したが、周囲に逃げ込めるような場所はなかった。

「さあ、これで終わりだ。安心しろ、殺しはしない。我々の仲間になるのだ」

ゲーティアの言葉とともに、魔神柱達の体が変化を始める。

手足が伸び、頭が小さくなり、代わりに胴体が大きくなっていく。

数秒後、そこには巨大な蜘蛛のような怪物が生まれていた。

「ふぅ…………ようやく元通りだ」

声を発したのは、先ほどまで人間だったはずのゲーティアであった。

彼はゆっくりと立ち上がると、自分の体を確かめ始めた。

「少しばかり手間取ったが、まあいい。どうやら上手くいったようだしな」

そう言って笑う彼に、虞美人は思わず問いかける。

「どういうこと?あなたは何者なの?」

するとゲーティアは笑顔のまま答えた。

「私はゲーティア。ソロモン王によって創られた、72体の悪魔たちの統括者である」

「…………馬鹿げてるわね。魔術王の使い魔が何の用かしらないけど、私の項羽様に手を出した以上は覚悟しておきなさい」

「残念ながら、それは無理というものだ。何せ私は今や君たちと同じ存在なのだから」

「同じ…………ですって?」

「ああそうだとも。君の体に流れている血の中には、私の一部が混ざっている。つまり君はこれから永遠に私から逃れることはできないということだ」

「ふざけたことを言わないでちょうだい!」

叫ぶと同時に、虞美人は再び姿を消した。

そして今度はゲーティアの真後ろに出現する。

そのまま渾身の力を込め、剣を振り下ろした。

しかし、ゲーティアはそれを素手で受け止めてしまう。

「無駄だよ。今の私にそのような攻撃など通用しない」

余裕に満ちた声で言い放つゲーティア。

それに対し、虞美人は無言で剣を引くと、再び姿を消す。

そして今度は背後から斬りかかった。

だが、それも受け止められてしまった。

「言ったはずだぞ。私にその程度の攻撃は通じないと」

「…………っ!」

歯噛みしながら、虞美人は次の一撃を放つ。

しかし結果は変わらなかった。

それどころかゲーティアはその攻撃を軽々といなすと、逆に彼女の腕を掴み、投げ飛ばしてしまった。

地面に叩きつけられた虞美人だったが、すぐに体勢を立て直すと再度姿を消す。

そしてゲーティアの後ろに回り込み、彼に向かって拳を突き出した。

だが、ゲーティアもまた姿を消し、虞美人の攻撃を避けた。

「無駄だと言っているだろう?」

嘲るような口調で言うゲーティア。

そんな彼の前で、虞美人の姿が消え、別の場所に現れる。

しかし、次の瞬間にはまた別の場所に姿を現した。

まるで瞬間移動をしているかのような動きである。

「無駄だと分かっているはずなのに、なぜ諦めない?」

「…………うるさいわね。黙りなさい」

「いい加減認めればいいものを。君の力では私たちには勝てないのだと」

「そんなことは分かってるわよ。でも、だからといってここで退くわけにはいかないのよ!項羽様との約束を果たすまでは…………絶対に負けられないんだから!!」

叫びながら、虞美人はゲーティアに殴りかかる。

ゲーティアはそれを避けるが、その瞬間、虞美人の姿が消える。

そしてゲーティアの背後に現れ、彼の背中を切り裂いた。

「無駄だと言っているだろう」

「くっ!?」

ゲーティアは振り向きざまに、虞美人の腹を蹴りつける。

彼女は吹き飛ばされるが、空中で体勢を整えると、着地した。

「うぐ…………あぁ…………」

腹部を押さえ、苦悶の声を上げる虞美人。

そこへゲーティアが歩み寄る。

「ほら見たまえ。結局、君は私には勝てないのだ」

「…………何を言っているのかしら?お前はもう終わりよ」

「強がるのは止めた方が良い。いくら姿を変えようとも、私の力の前には無意味だと分かったはずだ」

「そうね。確かにこのままじゃ勝てないだろうし、逃げることもできないでしょうね…………」

虞美人はゆっくりと立ち上がると、不敵な笑みを浮かべた。

「でも、それはこの場の話でしょう?」

「何が言いたい?」

「分からないかしら?あなたはさっきこう言ったじゃない。『我々は今や君たちと同じ存在』だって」

「それがどうしたというのだ」

「つまり、あなたはあの魔神柱どもと同じ力を手に入れたということよね?」

「…………確かにそうとも言えるが、それがどうした?」

「なら話は簡単よ。あいつらと同格の力を得たというのなら、あなたは私よりも弱いということになるわ」

「…………面白いことを言う。ならば、試してみるか?」

ゲーティアは不愉快そうな表情で言った。

「いいだろう。だが、後悔するなよ。今の私は先ほどまでの私とは違うぞ」

「上等だわ」

虞美人はそう言うと、剣を構えた。

「さあ、来なさい!全力で相手してあげる!!」

――それから数十分後。

虞美人は全身傷だらけになりながらも、まだ立っていた。

一方のゲーティアは、既に満身創痍の状態で、地面に倒れ伏している。

「…………馬鹿…………な…………」

ゲーティアは信じられないという顔で虞美人を見つめた。

「…………なぜだ…………なぜ…………貴女は…………そこまで…………戦える…………」

息も絶え絶えに問いかけるゲーティア。

対する虞美人は静かに口を開いた。

「決まってるでしょ?項羽様のためよ」

「…………項羽…………」「項羽様は私のことを愛してくれている。だから、項羽様のために戦う。それだけのことよ」

「……………………」

「私は、項羽様を愛してる。誰よりも深く、強く…………」

虞美人はそこで言葉を切ると、ゲーティアの方に視線を向けた。

「…………だから、お前に項羽様は渡さない。たとえ相手が魔術王だろうと、絶対に…………」

「……………………」

虞美人の言葉に、ゲーティアは何も答えなかった。

すでに瀕死の状態であり、意識を保つのがやっとなのだ。

「……………………」

ゲーティアは何かを言いたそうにしていたが、ついに何も言わずに目を閉じた。

「……………………」

虞美人はしばらくの間、無言のままゲーティアのことを見下ろしていたが、やがて剣を構える。

「さよならゲーティア。地獄で項羽様に詫び続けなさい」

 

――数日後。

カルデアに戻った虞美人は、早速項羽の霊基反応を探し始めた。

「…………あった」

しばらくして、彼女は一つの霊基の反応を見つける。

場所は中国の南にある島だった。

項羽の霊基反応は、その島の奥地にあった洞窟の中に存在していたのだった。

「…………」

虞美人はゆっくりと歩き出す。

その表情には、どこか不安げな色が浮かんでいた。

(大丈夫…………項羽様ならきっとご無事だ)

自分に言い聞かせるように心の中で呟きながら、虞美人は歩を進める。

そして洞窟の中へと足を踏み入れた。

中はとても暗く、虞美人は自分の持つ明かりを頼りに奥へ進んでいった。

すると、前方に人の気配を感じる。

「…………!」

虞美人は慌てて立ち止まった。

すると、彼女の目の前に、人影が現れる。

「虞よ。よく来たな」

懐かしい声で自分を呼ぶ人物を見た瞬間、虞美人の目から涙が溢れた。

「項羽様…………!」

虞美人は項羽に駆け寄ると、そのまま彼に抱き着いた。

「項羽様!お久しゅうございます!虞は…………虞はずっと…………」

感極まった様子で言葉を紡ぐ虞美人を、項羽は優しく抱きしめた。

「ああ、虞よ。私もそなたが恋しかった」

「…………はい」

「こうして再び会うことができたのは、すべて汝のおかげだ。ありがとう」

「いえ…………虞には勿体ないお言葉です」

虞美人は嬉し涙を流した。

 

その後、二人はしばらく抱擁を交わしていたのだが、やがて虞美人が口を開く。

「ところで、項羽様はなぜこのような場所に?」

「うむ。実はこの近くに私の墓があってな。一度訪れてみようと思ったのだ」

「墓ですか?」

「そうだ。私の死後、多くの者が私の遺体を欲した。しかし、私は生前、自分の死体になど興味がなかった。ゆえに誰にも渡すことなく、この地に埋葬されたのだ」

「…………」

「だが、死後百年が経ち、肉体が朽ち果てる頃になって、ようやく私は自分の死に場所が気になったのだ」

「それで、わざわざここまで足を運ばれたのですね」

「ああ。だが、ここに来てみて驚いた。まさかこれほど美しい土地になっていたとは思いもしなかった」

項羽は虞美人の手を取ると、その手を握ったまま歩き出した。

「虞よ。案内を頼めるかな?」

「はい!喜んで!!」

虞美人は笑顔を浮かべると、項羽と一緒に森の中を歩いていく。

そして一時間ほど歩いた頃、森を抜けて草原に出た。

その先には、小さな丘があり、その上には一本の木が生えている。

「あれが私の墓だ」

項羽はそう言うと、虞美人と共にその木の下までやってきた。

「あの…………項羽様?」

「なんだ?」

「虞は…………虞は、とても嬉しいのですが、本当によろしいのでしょうか?こんなにも立派な場所で眠らせて頂いて…………」

虞美人が申し訳なさそうに言うと、項羽は大きく笑った。

「何を言っているのだ。ここは私が眠るために用意したのだぞ?他の者たちに譲るわけがないではないか」

「あ…………はい。そうでしたね」

「それに、私はここで良いのだ。私の体はとうに腐り落ちてしまったが、魂だけはここに留まっている。故に、私の魂が安らげる場所は、この場所しかないのだ」

「項羽様…………」

項羽の言葉に、虞美人は泣きそうな顔になる。

「そんな顔をするでない。私はもう死んでしまったが、これからはずっと一緒なのだぞ?」「…………はい」

虞美人は項羽に寄り添いながら、彼の温もりを感じていた。




思ったより奇麗に纏まったな、と思ったらビギナーズラック(?)でこれ以降はカオスな作品ばっかりでした。
ちなみにAIが先輩後輩関係をうまく判断できていないのか、パイセンとマシュが一緒に出ると
たまにパイセンが先輩に変身します。
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