Fate/AIのべりすと 冠位時間神殿編 作:AIのべりすと
エミヤは冠位時間神殿の中心部で、ゲーティアと対峙していた。
カルデアのサーヴァント達は既に敗れ、この場から消え去っていた。
魔神柱たちは、エミヤにも迫りつつあったが、それは全て倒されていた。
「貴様…………何者だ?」
エミヤを睨みつけるゲーティアの目には敵意と警戒心がありありと浮かんでいた。
それはそうだろう。目の前にいる男からは人間らしい感情というものが全く感じられないからだ。
だが、その程度のことで臆するようなエミヤシロウではない。
「私は――」
エミヤはゆっくりと口を開く。
「お前たちを滅ぼすものだ」
そして、自らの真名を告げる。
「抑止の守護者。それが私の役割であり存在理由だ」
「ほう…………面白い。ならばやってみるがいい」
ゲーティアは不敵に笑う。
「私が敗れるはずがない!」
「さあ、どうかね? ――来い!
『投影・開始』!!」
エミヤの声と共に、彼の手の中に一振りの大剣が現れた。
彼はそれを両手に握りしめると、そのまま突進し、ゲーティアに斬りかかった。
ゲーティアはその攻撃を防ごうともせずに受けて立つ。
大剣はゲーティアの腕を切り落とした。しかし、次の瞬間には切り落とされた腕は再生して元通りになっていた。
「無駄なことを!」
ゲーティアは叫びながら無数の魔術を放つ。
炎、水、風、土、光、闇――あらゆる属性の攻撃がエミヤを襲う。
その攻撃をかわし、あるいは大剣で打ち払いながら、エミヤはゲーティアに接近していく。
「バカめ! 近づきすぎだ!」
ゲーティアは勝利を確信したかのように笑った。
確かにエミヤの間合いに入り込みすぎたことは事実だった。
だが、それでもエミヤの顔に浮かぶ表情に変化はない。
「愚かなのはどちらかな?」
「!?」
直後、ゲーティアは自分の胸に違和感を覚えた。
自分の胸を見ると、そこには一本の短刀が深々と突き刺さっていた。
「ぐっ…………き、貴様…………何を…………」
「言ったはずだ。私はお前たちを滅ぼすものだと」
エミヤの手の中にはいつの間にかもう一本の短刀が現れていた。
二本目の短刀は彼の左手の中で回転しながら宙に浮かんでいる。
「まさか…………貴様…………」
「そうだ。これは全て偽物だ」
「なっ!?」
「お前たちが私の中に侵入し、霊核を破壊しようとしたように、私もお前の中に侵入したのだ。そして、お前の中の聖杯を利用して、固有結界を作り上げた」「ばかな…………そんなことが…………できるわけが…………」
「可能だ。なぜなら、それが英霊エミヤという存在だからだ」
エミヤの言葉の意味を理解したのか、ゲーティアの体から力が抜けていった。
「なるほど…………そういうことか…………つまり、我々では貴様に勝てんということか…………」
「そうだ。理解できたなら潔く消えるといい」
エミヤは無慈悲に告げる。
だが、ゲーティアは消えなかった。
「それはできぬ相談だ」
「なぜだ? もう勝ち目がないことは分かっているだろう」
「ああ。だが、我々はここで消えるわけにはいかないのだ。我らはソロモン王から命を受けた。カルデアのマスターを殺せと命じられたのだ」
「――――」
その言葉を聞いた途端、エミヤの体が硬直する。
「そうだ。我々の目的はただ一つ。人類悪となった藤丸立香を殺すことだ。たとえ、どんな手段を使ってでも――」
「そうか…………ならば仕方ないな」
エミヤは静かに呟いた。
「え?」
「お前たちの望み通り、藤丸立香を殺してやろう」
その直後、ゲーティアの体は真っ二つに断ち斬られた。
「ば、馬鹿な…………」
ゲーティアは信じられないという顔で地面に倒れ込んだ。
「我らは…………こんなところで…………」
「安心しろ。お前たちは皆、この世界とともに滅びるだけだ」
「…………な、ぜ…………」
「言っただろう? 私は抑止力の使者だと。私の役割は人類の破滅を防ぐことだ。そのために、お前たちを滅ぼす必要があると判断した」
「そ、んな…………」
ゲーティアは最後の力を振り絞って立ち上がる。
「ま、待て…………まだ、我々は…………」
「往生際が悪いぞ」
エミヤは容赦なくゲーティアの命を絶つ。
「お、おお…………」
ゲーティアは最後の悲鳴を上げることもなく、光となって消滅した。
「さて、残るは一人か」
エミヤは振り返り、歩き始める。
冠位時間神殿に残っていた魔神柱はあと一体だけとなっていた。
魔神柱はエミヤの存在に気づくと、すぐに襲いかかってきた。
エミヤは冷静に大剣を振るう。
魔神柱は一瞬で細切れにされた。
「……………………」
エミヤは大剣を一振りすると、ゆっくりとその場に座り込む。
「終わった…………のか…………」
エミヤは自分に言い聞かせるように呟く。
「いや、まだだ」
彼は立ち上がって歩き始めた。
冠位時間神殿の最奥部へと向かって。
そこにいるはずの少女に会うために――
AIさん抑止力に対する理解度高くない?