ウマ娘になりました。全距離芝ダート重賞目指して頑張ります   作:ウマ娘に転生しててぇてぇを見守り隊

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行先は?

菊花賞後すぐに高飛びした私たちの行先は……アメリカ。

マスターが私と折半で買い取ったペガサスワールドカップの出走権。それに出走するためだ。

 

《やぁケント。これからしばらく世話になる》

《まさかターフの支配者がまたUSAに来るとはね…まぁうちとしては使用料さえ払ってくれればなんでもいいさ》

 

 

英語で話すマスターとその…知人?なのかな?アメリカの恐らく白人のおじさん。うん、私は英会話とか無理だからね?入国審査の時点でやばかったし。

 

さて、アメリカのダートはまたちょっと特殊で、土が使われており、日本の芝のような固さがある。まぁ芝とも少し違うんだけど…とにかく、この土に慣れないことには始まらない。

 

ちなみにドバイのダートもアメリカのに近いらしい。

 

 

それはともかくとして…

 

 

とにかく私は菊花賞ウマ娘としても、ミホノブルボンとライスシャワーのためにも半端な成績は残せない。

まぁそもそもにして速さを求めるウマ娘の本能には抗いがたい。

 

まずはペガサスワールドカップを勝って、世界各地に殴り込んだ時に出走出来るだけの実績を作らないといけない。

 

 

砂混じりの土の上を駆ける私。

 

GIウマ娘としての風格というかなんというか…以前の私よりも一杯に追った時のタイムは上がっていた。

 

 

「これはあくまで成長分。普通のトレーナーなら今年デビューさせるんだろうな…だが、君が負け続けた分レースへの経験値は増えてきている。

 君が今年デビューしていれば無敗のトリプルティアラは不可能ではなかったと思うが、恐らく最初に言った全距離バ場不問で重賞制覇という夢には届かない。10戦負け続けた君だからこそ勝てるレースがそこにはある」

 

スピードも、瞬発力も、パワーも、どれをとっても平均して高い。スタミナも菊花賞以降もどんどん増えてきており、超長距離でも不安のないレベルになってきているが。

だけど、なにかに特化したウマ娘…例えばサイレンススズカ……そういえばサイレンススズカもアメリカ来てるんだっけ?まぁいいか。サイレンススズカの最高スピードには私は勝てない。

ゴルシのような無尽蔵のスタミナもない。

エルコンドルパサーのようなパワーもないし、ライスシャワーのような根性もない。

 

だけど、GIウマ娘たちの走力を数値化して平均化したら私の平均の方が高くなる。そう、究極の器用貧乏に仕上がってきているのが私だ。

 

なればこそ、どんな走りでも出来る。

どんな走りも出来るから、マスターの支配力との相性も良いのだ。

 

 

 

 

 

 

 

年を明けて、1月末。

ガルフストリームパークレース場、ダート1,800m。

 

私はマスターの言いつけ通り、先行逃げ切りを図る。

 

 

―――お前のスタミナは今のところ菊花賞の3,000から天皇賞の3,200くらいが限界だが、そのスタミナを全て遺憾無くダート1,800で発揮出来るようなラップタイムは年末までに叩き込んである…

 

―――ブルボンのような走りを心がけろ。

 

 

ジャパンカップへ向けた調整中に骨折したミホノブルボンに顔向け出来ない走りは出来ない。

……きっと史実と同じくミホノブルボンはもう終わったのだと思う。だからこそ、唯一土をつけた存在として、私は勝たなければいけない。

そして菊花賞を奪ったライスシャワーのためにも。

 

 

《ワァオ、日本のクレイジーウマ娘が独走だ!USAのウマ娘はどうした!》

 

《今1着でゴールしたのは日本の刺客、ハッピーシュガーだ!》

 

 

本賞金 1,200万米ドル。

為替レート1ドル113円計算で13億5,600万円。*1*2

 

11戦2勝(GI 2勝)。

収得賞金 8億150万円。

 

 

 

 

 

ペガサスワールドカップの1着によって、私は世界に名だたる競バ大国に知れ渡った。

なんせ世界一の賞金額であるレースなのだから。*3*4

 

そこで私たちはGI ドバイワールドカップに殴り込むことに。

ペガサスワールドカップ1着を勝った段階で招待されたのだ。

 

ちなみに、今年はいつもよりも賞金額が高くなるらしく、ちょっとウキウキしながらアメリカでの調教に勤しんだ。

 

ドバイのダートはアメリカのダートと似ており、土と砂の混ざったコース。

…そもそも砂オンリーな日本が珍しいだけなんだけど。

 

それはともかくとして、まずは…

 

 

 

 

 

アメリカと言えばこれでしょ!

バーベキュー!

 

アメリカの安い牛肉をふんだんに使ったバーベキュー。

いただきます。

 

いやぁ…ウマ娘なのに肉食べてるとなんか変な気分だけど、もう慣れたかなぁ…

 

そういえばウマ娘って普通の人よりベジタリアン多かったりするのかな?

 

 

 

食べて一休みにマンスリー契約のこの家の庭でくつろぐ。

綺麗に芝が手入れされているのは、ここがアメリカに遠征に来るウマ娘の拠点としてマスターのお友達(ケントさんというらしい)の会社の人が整備しているからだ。言わば貸別荘のようなところかな。

 

基本的に遠征は2人以上のウマ娘とそのサポートスタッフ複数が一般的なので、このコテージはとても大きい。これを2人占めしてるんだから、とても広々と使える。

 

 

 

 

海外遠征中のウイニングライブはとても難しい。

例えばアメリカのGIであるペガサスワールドカップのウイニングライブの曲を覚えたと思ったら、次はどこの曲を覚えないといけないの?という状況になるから。日本のウイニングライブの曲は聞き慣れてるから何とかなるけど…ねぇ。

 

ちなみに次に出走するドバイの国際重賞競走は色んな国からウマ娘が来ることから、1着のウマ娘だけが母国のウイニングライブの曲を行うというスタイルであるので少し楽なんだけど。

 

私は取らぬなんたらって言われるかもしれないけど、『彩 Phantasia』を予定している。私の初めてのGI…桜花賞で踊った曲だから。そういう意味では菊花賞のwinning the soulもアリだったけど…でもやっぱり1番感慨深いウイニングライブだったから。

 

それに…

 

 

 

 

いいよね このまま

世界中 敵に回っても

 

いいよね いいよね いいよね

このまま

離さない ゆずれない 逃がさない 渡さない

 

 

 

 

今の私にピッタリでしょう。

 

*1
本作では為替レートは1円単位の計算で行います。

*2
本作での為替レートは現実とは異なります。

*3
2018年現在の話です。2021年現在においては登録料や出走料などが安くなった代わりに1着賞金は300万米ドルまで下がっております。

*4
2018年現在にはサウジカップはありませんでした。

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