悠那.........改めユナを一層にいるクラインとディアベルと合流するまで送り届け、俺とミトはまた三階層の森にあるダークエルフの野営地へと向かっていた。
「なぁ、ミトなんかあったか?」
「へ?」
「いや、なんか上の空って言うか...........よそよそしくないか?」
「べ、別に..........何もないわよ」
ユナを送り届けているときからどこか俺に対してよそよそしい様子に俺は疑問を持った。ユナと何か上手くいかなかったのかとも思ったが、自分はまだしもユナはそうそう敵を作る質ではないし、仲もよさげだったので恐らくは俺に原因があるのだと考えれば──
「あぁ........大方世話焼きなユナの事だから俺のことを頼むとでも言われたとかか?」
「え?」
「アレだろ?俺がリアルで猫被りまくって馬鹿みたいな生き方見てきたから今の俺でいられるように頼む的なやつだろ?」
自覚はある。こんなやり方で生きてても退屈で仕方なければ、期待を裏切ってはいけないという強迫観念に駆られる生き方なんて馬鹿みたいだ。とは言え、わかっていても辞められるかは別問題なのが厄介な事だ。
「............そこまでは言ってなかったけど...........大体そうよ。よくわかったわね?」
どこか遠い過去でも思い出すようにレイルは口を開く
「まぁ、なんだかんだ言ってもう10年来の付き合いになるしな。それに多分俺の親より俺のこと知ってるだろうし」
「それはいくら何でも誇張表現じゃないの?」
「いや、これがマジなんだぞ?なんせ俺、親とはもうかれこれ5年は直接会ってないしな。連絡だって2年は取ってない」
「え?」
「言ったろ?俺の親........親父の方はアメリカに研究所を持ってて、割りに有名だからかなり忙しいんだ。母さんも親父の秘書だから同じか..........下手したら親父より忙しいかもな」
そう、レイルが両親とまともに過ごしたのは恐らく生まれて間もなくと、小学生入学してから1年半程度だ。生まれて間もなくは当然として、小学生の時はほとんど一人でも暮らせるよう家事の仕方なんかを教えてもらっていたことぐらいしか思いでもない。
「ご、ゴメン.........拙いこと聞いちゃったかしら?」
「ん?..........あぁ、気を遣わせたか?勘違いしないでほしんだが、別に親も仕方ない事だったし、俺自身なにも気にしてないしな。それで?当たってただろ?」
(確かに半分正解だけど.............レイルって鈍感なのね.............)
ミトがぎこちなくなってた理由はそれではない。別にそれに関してはもう任される以前にこの一人で背負い込む馬鹿な仲間の隣を並んでいくつもりだし、本人からも頼られている。
では、どんな理由かと言えばそんなものは決まっている。ミトはユナに『絶対負けないから』と言われたことでどうにもぎこちないのだ。そのユナの言葉が言わんとする事は分かるが、ミトは別にレイルを特別想っている訳じゃない..........想っていないのだが............
(自分以外の誰かがレイルの隣にいるのが不思議と想像できないししたくない............)
でも、それはまるで自分が独占欲を抱いているみたいであり、それではまるで自分がレイルを意識しているようで............
「ミト?」
「.........はぁ、半分正解で半分外れよ..........ばか」
「何故に俺は罵倒された?」
半分外れとはどういう事だろうか?
とは言え、それは一先ず置いておくとして、突然の理不尽な罵倒に何が彼女の琴線に触れたのかわからない
「気分よ気分............ばか、あほ、唐変木」
「えぇー..........理不尽すぎだろ?」
レイルからすれば理不尽なのかもしれないが、理不尽なのはこちらだ。わけもわからず宣戦布告され、それについて悩まされてる本人相手に問いただされ...........自分でも何を考えてるかわからないことを聞きだそうとする方が悪い。
そう、端的に言ってレイルが全部悪い
だからもう何でもいい。過去も未来も『今』に比べれば些末な事。『今』彼の隣にいるのは私だ。それ以外は一先ずどうだっていい。
まぁ、文句を言うくらいは許されるはずだ
「ふふっ.............ばかばかば~か」
「馬鹿言いすぎだろ?俺もミト程じゃないけど頭の出来には自信あるぞ?」
これでもレイルの通う学校はレベルが高く、それでいて校内の考査では5位以下を取ったことは一度もない。そう付け加えるが........
「へぇ~でも、レイルはばかよ」
それはそれは愉快そうにばかばかと連呼してくる。楽しそうなのは何よりなのだがなぜそこまで馬鹿と言われなくてはならないのだろうか..............
「ったく............急によそよそしくなったと思えば馬鹿呼ばわりって...........わけわからん」
「だからばかなのよ..........ふふっ、ばーか♪」
女心と秋の空とはよく言ったものだとつくづく思わされる。
とは言え、少しぎこちなかった雰囲気がよくなり、いつも隣にいる相手が笑顔で楽しそうならそれでいいと思える辺り自分も相当変わっているらしい
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野営地に戻るとそこにはほくほく顔のアスナとやや気落ちした様子のキリトがいた
「どうしたんだよキリト?」
「いや............アスナの装備までがレイル達相当の代物になってな。何と言ううかこう..........な?」
「あ~」
どうやら俺達が離れてる間にアスナは武器の更新と強化を済ませていたそうだ。キリト曰く俺達相当と言うことは5~6階層相当の代物だろう。そうなるとここの鍛冶師の腕は相当なものだと伺える。
「まぁ、俺もナト大佐のLAボーナスで最大まで強化したし、4階層までは十分使えると思うけどさ」
ナト大佐のLAボーナスはいくつかの
「まぁ、それに関してはこのキャンペーンクエを続けてけば強力な奴手に入るだろうさ」
それから俺も武器の強化をしていくことにした。二階層時点で丈夫さ+3だった愛剣はノーミスで三回強化成功し、結果的に内訳は鋭さ+2、速さ+1、丈夫さ+3と言うようになった。素材も結構貯まっていたおかげもあり+6《2S1Q3D》まで強化することができた。
「にしてもレイル。らしくない振り分けよね?」
キリトとアスナがキズメルの所へと今後の方針を伝えいに行くと離れ、二人になるとミトがそう切り出してきた。
「ん?あぁ..........丈夫さに多く振ることはあんましてこなかったしな」
「何か理由があるのかしら?」
「ん~..........正直投剣スキルってコストが馬鹿にならないからさ。ちょっと戦闘時の比重を変えようかと思ってさ」
基本が使い捨てなためにどうしても費用がかさむ。しかも、コストと相談した結果投剣用のナイフのスペックはどうしても低くなる。今はまだスキルなしでも敵の気を引ける程度のダメージ量はあるが、これから先もそうとも限らない。他にも武器スキル2種のスキルレベル上げはかなりきついものがある。
「まぁ、コスパ悪いものね投剣スキルって。と言う事は、この階層来た時に行ってた攻撃的なスタイルにするつもり?」
「いや、どうかな?そこまで攻撃意識しなくてもミトがいれば大丈夫だしな」
正直攻撃の意識はさほどなくてもと言うのが本音だ。正直な話投剣スキルを使うよりも純粋な片手剣士として戦う方がずっとやりやすいだけにコスト的にも抑え気味にしたいだけだし、そもそもミトの火力があればわざわざ出しゃばっていくこともしなくてもいい。
「へぇ、私にばっか戦わせる気?男としてどうなのかしら?」
「ほぅ~、なら俺がメインに戦って守ってやってもいいんだぜ?」
ミトがレイルを試すように問いかけるのに対し、レイルも立場を変えてもいいんだぞと応える。実際、レイルは一撃の威力は劣るが
「あら?言うじゃない」
「当然負けてるつもりはないしな」
少しの間視線を交わすとお互い馬鹿らしくなり吹き出す
「「ふふっ.......あっははははは」」
((あの二人ホント仲がいいよなぁ...........))
戻ってきたキリトとアスナがそのやり取りに2人はそんな感想を抱くのであった
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キズメルとは一時別れ、俺達は攻略会議が開かれる町..........ズムフトの町へと移動を開始した。流石に攻略会議をすっぽかすわけにもいかないので名残惜しいものがあるが仕方ない。
雑談を交えながら歩いているとイレギュラーなサウンドが発生したことに気が付き、霧の中を動くシルエットを確認する。
低く長いシルエットから人型・虫型ではないとなるとまず間違いなく獣型。そして、この辺りでシルエットのサイズ的に考えられるのは──
「狼だ。わかってると思うけど注意してくれ」
前を歩いていたキリトの指示に俺達は短く答え構える。ユナがそうだったように、狼........《ロアリング・ウルフ》には厄介な攻撃こそないがHPがイエローまで行くと仲間を呼ぶ遠吠えをする。
数は3体。前方にキリトと俺、ミトとアスナが後方に控える形で森を歩いてきたため当然最初にタゲられたのは俺とキリトだ
キリトの方に1、俺の方に2匹それぞれほぼほぼ同時にダッシュからの飛び付き攻撃を講じてくる。キリトと俺は体術スキルによる迎撃を選択。
とは言え、俺の相手は2匹だ。ただ、体術スキルを当てるだけでは2匹目の攻撃を受けるだけだ。なので──
「っらぁ!!」
左足で後方宙返りしながらの垂直蹴り、《弦月》を繰り出し僅かに早く自分に襲い掛かってくるであろう方の狼の首元をインパクトの瞬間でシステムアシストによって振り切られる足を無理矢理右へと捻るように軌道修正をする。とは言え、下手をうてばスキルは失敗し、俺は転倒し大きな隙ができる。
(うしっ!成功!)
とは言え、スキル中の身体操作の加減はレイルがβ時代徹底して練習したことの一つ。難なく成功させる。
「「スイッチ!」」
そして着地すると同時に、ミトが鎌を輝かせ斬り込む。ミトの鎌が閃き、狼二匹の首を容易く跳ねる。
「さて、キリト達の方は───」
〝あおおおおぉぉぉぉ~~~ん!!!!!〟
「おいおいまさか..............」
キリトの方はと思い振り返れば仲間を呼ぶ遠吠えをしていた。索敵スキルでわらわら敵が集まってくるのがわかる
「何やってるんだよキリト」
「いやその..............アスナが武器が変わったことでダメージ感覚が...............」
「あぁ.............」
俺とミトはゲーム歴が長い分その手の調整や感覚の差異がもたらす影響も考慮して準備を踏んだり慣れがある分完全に失念していた。アスナは確かに強いが初心者なので始めに言っておくべき事項だった
「どうするのレイル?撤退する?」
ミトの問いにどうするかと思いつつ、俺達は全員アスナの方を見れば.............
「............だってたった二発であんなに減るとは思わなかったもん」
だそうだ。まぁ、そうでしょうね.............
そうこう言ってる間に周囲は狼だらけ。数は............十かそれ以上か。こうなってくると少々面倒だ。とは言え撤退しようと思えばすぐできるしここは一先ず迎撃で問題ないだろう。
「............まぁ、それは仕方ない。キリト、メインは俺。アレやるぞ」
「おっ?久しぶりに大暴れする気かなレイル君よ?」
「まぁ、数が数だしな」
俺とキリトと二人で前に出る。ミトもアスナもこれは初めて見せるやり口だ。まず間違いなく意味が解らないやり取りだろう。とは言え、やることは至ってシンプルだ。だから二人には───
「「ミト(アスナ)とにかく合わせろ」」
「「え?」」
何か聞き返そうとする二人をよそに俺は左手を正面に翳し、剣を引き絞るように構える。腰を落とし、集中力を高め研ぎ澄ます。そして───
「ふぅ───....................ッ!!」
〝シュバッ!!!〟
鋭い風切り音と共に、レイルはまるで滑空するが如く飛び出す。
「ぎゃうっ!?」
すると突然一匹の狼にダメージエフェクトが幾つか刻まれ何が何だかと言う様に悲鳴を上げるとまた───
「ぎゃう!?」
「ぎゃんッ!?」
最初の狼のすぐ近くにいる狼たちもまた幽霊にでも攻撃されたかのように、突然のダメージに困惑する。一切の目視もできない何者か...........いや、レイルに攻撃されたところに狼共は困惑している隙など当然なく───
「ハアァッ!!」
すぐさまキリトが攻撃を入れ、更に他のダメージを負った狼共もキリトの剣によって倒されていく。だが、当のキリトは倒したことを確認せずまた次へと動いていく。
その様子を見るミト達と言えば.............
「え?え?ナニコレ?」
アスナは困惑してそんな言葉を零す。レイルのまるで瞬間移動かとさえ思えるほどの速度で駆け巡るそんな様子にただ驚くほかなかった。
「は、速すぎる..............」
そしてミトでさえその動きを完全には追いきれない。明らかに普段と全く速さが段違いだ。単純なAGIで言えばアスナがトップで次いでレイルなのだが............今はそれを信じられなくなるほどの光景だ。
「あ、合わせろって........こんなのどうすればいいのミト?」
「正直あれじゃ私達足手まといにしかならなそうね...............」
合わせろと言ったが、とてもじゃないが合わせられなんかできない。恐らくレイルたちの言葉の本当の意味は狩り漏らしがあれば頼むと言う事だろう。じゃなきゃこんなものとてもじゃないが連携なんて取れやしない。
(レイルのスピードに攻撃速度、キリトの反応速度...........これが二人の本気..........並外れてるわね)
レイルの速度にばかり目が行きそうになるが、それはそれとして攻撃速度も異常だ。目視さえできない移動速度でどの相手に対しても一瞬で三撃以上加えているのがダメージエフェクトからわかる。たった一瞬でそれだけの攻撃を移動と共にこなしていることにも驚愕が禁じ得ない。
だが、とは言えだ。レイルもそうだがキリトにしたって異常だ。レイルがあと一~二撃程度で倒しきれる圏内のダメージを与え、即次へと移っていくのに追随してキリトが効率よく倒していくのは簡単そうであるが、そうではない。レイルの攻撃した順に正確に倒していかなければどこかでほころびが出る。だが、そんな様子はまるでない。
つまりそれは偏にキリトの反応速度が異常なのだ。あの超速度で敵相手に滅茶苦茶にしか見えない斬り込みをするレイルを目で完璧に追いきって正確に反応しきるのは慣れだけじゃ不可能だ。それ相応の反応速度なくしては出来たものではない。明らかに目の前にいる少年二人は異常な領域で戦っている。
正直な話、ミトはレイルとキリトの実力は自身と遜色ないと考えていた。
だが、どうだ?この惨劇を見せつけられて果たして同等の実力と言えるだろうか?
「ね、ねぇミト。もう、ほとんど敵やられてるみたいだけど..........」
「え、えぇ...............」
風切り音がしたと思えば、敵には痛々しいダメージエフェクトが刻まれ、立て直す間もなくもう一人の剣士に止めを刺される。完全無欠の連携だ。
ゲームだから屍こそ残らない。だが、やられた後のライトエフェクトが辺りを照らすその様子は綺麗ではあるのだが、それを発生させてる原因のせいでどうにも惨劇としか形容できない
「これでラスト!」
そして遂にラスト一体をキリトが止めを刺し、物の数分で十数体の敵を一掃し尽くした。合わせろとミトとアスナの二人には言ったものの彼女たちが何かするまでもなく終わってしまった
そして今回の一方的な虐殺のメインであるレイルはと言えば───
「ふぅ~..............いやぁ~久しぶりに暴れた暴れた」
非情にすっきりと言ったように満足そうにしていた
「だな!爽快爽快!」
そしてキリトも同じようにして、二人そろってスッキリした様子でたたえ合うのをミト達は呆然と眺めるほかなかった
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「システム外スキル?」
あの惨劇の後詰め寄って一体何だったのかとミト達は説明を求めたところでレイルが開口一番にそうのたまった。
「そっ、システム外スキル《瞬動》。ある程度のステイタスがあれば誰でもできる高速移動法だ」
「誰でも出来たらみんなやってるさ。レイルは変態的までに器用だからできるんだよ」
「誰が変態的だ!...........まぁ、確かに多少コツはいるけど」
キリトのツッコミに対してはまだまだ言い足りないが、ひとまずは置いておくとしてやり方の概要を実際にやって見せながら説明する
「まぁ、いってしまえば何も特別じゃないんだ。こう足の指で地面をしっかり踏みしめて地面を蹴る............やってることはそんだけ」
風切り音と共に数メートル離れた場所に一瞬で移動する。
「そんだけって.............」
ミトが頭が痛そうにしてそんな言葉を零す。そんだけというその行為が知られてない..........それはつまり非常に高度な技術だと伺える。
「まぁ、詳しく話すとこの世界の俺達の肉体ってのは俺達の脳が動かしてるわけだろ?要は本来の肉体を動かすのと訳が違う。だから重要なのは確固たるイメージと常識にとらわれない事だ」
脳の命令で体を動かすこと自体に差異はない。でも現実の肉体ではなく、仮想的に与えられた肉体を操るというのは別物だ。言いたいことはつまり...............
「............つまり、現実ではできないこともここなら可能ってことでいいわけ?」
ミトの回答通り、此処では現実の肉体にある限界等の概念などほぼないとさえいえる。現実じゃとてもバク転をそうやすやすとは出来ないがこちらなら当たり前にできたりなどがいい例だろう。
「そう言う事。例えば体の柔軟性だってそうだ。こっちじゃ痛みとかないし、簡単に開脚前屈で頭を地面にくっつけたりできる。だから、確固たるイメージさえあればステイタス或いは練習次第で超人的な動きも可能ってわけ」
「それが《瞬動》の種ってことね.......要はステイタスまたはこの世界の仕組みに物を言わせた爆発的加速。確かに他人もできるでしょうけど..............」
「あぁ、ミトの想像通り使いこなせない。俺もレイルから聞いてちょっと練習したからやれないことはないが、とてもじゃないが実戦レベルでは使えない」
「そうよね..........コントロールできる気がしないわ」
ミトとキリトが言う様に確かにやろうと思えばできるのだろう。意識の問題こそあれどあくまでこれはステイタスに物を言わせてる現象なのだから可能なはずだ。だが、レイルのやっていることはいわばドラッグマシーンのそれだ。爆発的加速の反面曲がれないドラッグマシーンの様に、凄まじい速さの反面制御するのはほぼ不可能に近いものを要求される。
「ま、まぁ...........わかるだろうけどコレ直進しかできないし、制御するのはクソ難しいのはそうだができると結構便利だぞ?色々と」
呆れた表情で見られてばつが悪くなったレイルはそう答える
だが、レイルからすればキリトも大概なものだと思う。レイル自身にも《瞬動》の速さには強い自信がある。だが、キリトは初見の頃から《
とは言え、そもそも傍からすればそれこそこのパーティー全員が異常ともいえる。レイル、キリトは言わずもがなだがミトの火力とセンスにアスナの星が煌めくが如く剣捌きは普通に一般レベルからは逸脱してる。
要はこのパーティー自体がどうかしているのである
「便利ってねぇ............それをまともに活用することが異常なのよ?大体それが本当に誰でも出来ることなら広まってる筈でしょ?広まってないということはやってるのはレイルだけ.........これのどこが異常じゃないのかしら?」
「異常異常って.........一応ゲームの範疇だし..........てか、ミト機嫌悪い?」
若干饒舌に攻め立てるその様子に機嫌が悪いのではと感じる
「別に.............異常者に呆れてるだけよ」
「あの結構それ傷つくんですけど?」
「知らないわよ.........聞きたいことは聞けたし、さっさと行くわよ」
ミトそっぽを向き歩き始めるので、レイルは慌てて追いかけるように歩き始める。それに続くようにキリト達も歩み始める。
「え?ちょ!やっぱ怒ってるだろ?なぁってば!」
ミトの現状の心情としては今まで加減して合わされていたのか等の実力差から来る悔しさが半分。もう半分は───
(...........ばか)
剣の煌めき、一瞬見える濃紺の影───
その二つが織りなすソレは───
不覚にもそれは───
(狡い...............)
彼の
さながら夜空を翔ける流星の様で
目を奪われるほど美しく、カッコいいと思ってしまったからだ───
今回はここまでです。一月中はずっと投稿やコメントへの返信ができなくてすいませんでした!成人式や大学の試験が近づいてきたなりでドタバタして中々時間を割けず何の音沙汰もなく更新を止めていました.........本当に申し訳ありません!今月はようやくまとまって時間ができるのでこの作品やほかの滞ってしまっている作品の更新を進めていきたいと思います!この作品の更新を待ってくれた方には本当に感謝と申し訳なさで一杯です。なのでより一層楽しんでもらえるよう頑張るのでどうかこれからもよろしくお願いします!