煌めきの国   作:アウイン

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あらすじをしっかり読んで後悔していってね


起床

カッ、コツン、カッ、コツン

雪の降る学校に自分の足音と杖の音が響く

 

先生のお部屋に近付くにつれ、なんだか騒がしい声も大きくなっていく

珍しい。冬の担当が増えたのかしら?お話中なら待った方が良いかしら?

そう思いながら、そっと先生のお部屋を扉の影から覗く

 

「やっぱり、もう一度探してきます!」

そう言ってこちらに向かって来ようとしたアンタークチサイトを先生がふわりと抱き止める

 

ずるい!あっ!

私は思わず杖を手放してしまい、杖は床にゴトッ!と大きな音を立て倒れた

 

「!?誰かいるのか!?」

アンタークチサイトの焦ったような声が部屋に響く

 

私は杖を拾いながら先生のお部屋へ入る

「先生、おはようございます。あと…アンタークごめんね。声かけるべき…だったかしら?」

 

「お前は…」

 

「なになにー?アンタークちん知り合い?」

 

「いや…まぁな」

 

私は両腕を無くし痛々しい姿…

にしては明るい表情の浅瀬色の子を見た

「?あら、あなた、フォスじゃないかしら?」

 

「?えーっと…僕、こんな状態でして…そのぉ…」

フォスは自らの無くした腕の断面を私の方に見せとても気まずそうにして、もにょもにょと呟いている

「やっぱりお前、大分記憶が無いじゃないか…」

アンタークチサイトは呆れつつも、ばつが悪そうにしている

 

「アンターク、多分フォスは、私のこと元々覚えてないと思うから大丈夫よ。

さてと。じゃあ、自己紹介しなきゃね。」

私は深い青のラプンツェルヘアを整え、左のアイリスクォーツの目をしっかり髪で隠してフォスに向き直る

「あなたと会うのは二回目ね。

私は、アズライト。

硬度は4、年は…うーん。

イエローお兄様の半分よりちょっと少ないくらいかしら?」

 

「えっ!?めっちゃ先輩じゃん!しかも、硬度が僕とほとんど一緒!」

 

「ふふふ。そうねぇ。しばらくの間起きてようと思うから、冬の仕事を手伝わせてね」

 

「それは、先生が良いか判断されることだ…

その…先生、いかが致しましょう?」

 

「ふむ。」

先生がアンタークをふわりと床に立たせ、そっと3人の頭を手袋をした手で順番に撫でた

 

「では明日、フォスフォフィライト、アンタークチサイトの二名は緒の浜に行きなさい。アズライトはその間、冬の仕事を」

熟考したのち、ゆっくりと穏やかにそう告げた

 

「「「はい。先生」」」

 

「では、アンタークチサイトは割れた腕を直したら明日に備えなさい

フォスフォフィライトも今日はもう休みなさい

休息を取るのも大切だ

アズライトは…さっき起きたばかりだったな」

 

「はい。先生

勿論、大丈夫です。夜の警戒を任せて下さい」

 

「そうか。では任せる」

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