はいといいえしか喋れなくなったけど、その分強くなりました。 作:クリーム
俺が転生先のこの世界がどうもおかしいと、気づいたのは小学六年生の時だった。
六年生になった頃から頻繁にニュースで、ある単語が耳に入るようになった。
それは『怪人』、特撮とかに現れるような悪役だったのだ。それまでは特撮のニュースか何かだと思い無視していた。
しかしそれがどうも本当に存在していて、人を襲っているらしい。
その時俺は悟った、「あ、ワンパンマンやん」と思わず関西弁が出てしまうほどに。
それはもう頭を抱えた、住む市を間違えたら死ぬ、と。
この世界は主人公の倒した怪人がデカ過ぎて、その怪人が倒れた衝撃で市が丸々一つ無くなる世界だ。
(転生特典はこのためのものだったのか)
元いた世界と文明レベルは変わらないと聞いていて、何に使うのか疑問に思っていた。
どうせ移動手段とか、手品とかでしか使わないだろうと思っていたのだ。
そしてこの肉体も問題がある。
肉体のベースが勇気ある者のせいか率先して人助けしたがって困ってる。なまじ魔王とも渡り合える肉体の分、子供の身体でも全く疲れないのだ。
恐らくと言うか絶対この肉体、人を襲っている怪人を見つけたら絶対に助けにいく。
普段は俺に主導権があるのだが、人助けをすることに関しては一切の制御が出来ない。
だから俺はまたもや悟ったのだ、「ヒーローになるんだろうな」と。
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俺は25になった、職業はヒーロー。S級のヒーローだ。
ここまで予想道理に進むと逆に怖い。
三年前にヒーロー協会が出来た瞬間、この肉体は俺の意思とは関係なしにヒーロー登録しにいった。
それから半年も経たない間にあれよあれよとS級になったのだ。
この肉体がヒーロー協会の依頼を反射で「はい」、と言うので狂ったように働いた。他のS級の五倍は働いている確信がある。
知らない間にカードやフィギュアになってたし。
何回インタビュー受けたか覚えてない。
何故いまこんな話をするのかと疑問に思うだろう。
ついに来たのだ運命の日が、俗にいう原作開始が。
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ヒーロー『ロト』
この名前が世に認知され始めたのはヒーロー協会が出来た直後であった。
三年前、大富豪アゴーニ氏が多額の資産を投入して設立されたのがヒーロー協会だ。
ヒーロー『ロト』は設立当初から在席する最古参のヒーローでもある。
最初にヒーロー登録したとしてメディアに大々的に宣伝され、世間から大いに注目された。
そしてその注目以上に活躍を果たした。
その結果、人気が爆発した。
特に子供、女性人気がバグっていた。
顔立ちも端整で、たまたま子供受ける魔法などを使っていたためだった。
フィギュアや人気カード、ゲームともコラボし、更にその人気拍車をかけた。
ちなみに男性人気もいい感じにイカれていた。
そして、その人気を見て続々とヒーロー登録するものが増えた。
メディア露出によるヒーロー協会への多大な貢献。
これがヒーロー『ロト』の功績の一部である。
リメイクの方はガロウ出てきてから7年ぐらいたったらしいですね。