毎日更新ははてさて出来るのかどうか。
ではではどぞー。
―傷ついた砲撃姫視点―
私はやっぱり駄目な子なんだ。
改めて痛感してしまう。今までもフレンドリーファイアが多く、ミッション中仲間に多大な迷惑をかけてしまったけれど。
今回あの未知のアラガミに襲われて。庇ってくれたブレンダンさんが大怪我をして。自分の相棒も壊されてしまった。
ここまで来るともう駄目だ。私なんて庇ってくれる価値すらないただのお荷物なんだ。
考えてみると数ヶ月前にも同じようなことがあった。あのときもブレンダンさんは自分を庇い、逃がしてくれたのだ。
もしも自分がゴッドイーターでなかったら。もっと強かったら。
グルグルと巡りゆく負の感情に囚われて抜け出せない。帰還から既に2日は経過しているけれど、皆の前に戻るのがとても怖い。
こんなことならゴッドイーターになんてなるんじゃなかった。
たまたま適合率がとても高かっただけの私なんて、ほんの数ヶ月前に入隊していまや隊長まで勤めてる彼に比べたら
ただの囮くらいにしか使えない、廃棄物に近い何かじゃないか。
そんないやな考えが浮かんでは沈み、広がっては弾けを繰り返す。
(他の人にまで嫉妬しちゃうなんて、ホントに嫌な子だ私・・・)
部屋の隅で小さく蹲ったまま、もう一歩も踏み出せないかもしれない。
そんな考えに至ったのと、部屋がノックされたのは同時だった。
―希望のエンジニアレディ視点―
難しい正念場を乗り切り、とんでもないことになった神機を調整・整備した結果、このコは完全にカノン専用となったことが判明した。
通常神機のデータは、データベース内に共有され素材さえあれば簡単に作成できるようにしてある。
けれどカノンの神機は全くそれが行えない。もちろん素材が無いのもある。未知のアラガミが出現すると起こりえることだ、そんなことは覚悟していた。
しかしながら現存するアラガミのどのパターンにも偏食因子が合致せず、それどころか調べようとする機材を片っ端から捕食してしまう有様だ。(攻撃を加えたり調べようとしなければ通常の神機保管方法で問題はないが)
大部分が現状手の出しようもないブラックボックスと化している。
そんな中判明している確かなことは、持ち主である台場カノンの偏食因子とシンクロパターンでしか扱えないという事実だ。
現在のカノンの治療状況確認したところメディカルルームからは完治の報告を受けている。
けれどここ2日間、偏食因子の投与以外で外に出ているところを確認した者がいないとのことだ。
(ブレンダンがあんな状態だし無理はないか・・・)
カノンへの致命的な攻撃を庇ったブレンダンは、峠は超え安定しているが未だ意識不明の状態。
不幸中の幸いなのは展開したシールドのおかげで多少急所からずれていたそうだが、帰還時は右半身が真っ赤に染まっており直視できないような状態だった。
回復傾向にはあるものの、いつ意識が戻るのか現状では不明なので予断は許されないといえる。
それにカノンのほうも、支給されている食事を口にしていないとアネット達から確認しており精神状態も不安定だと推測される。
それを聞いた私は、午後から半休届けを出し気が付けばカノンの部屋の前にいた。
落ち込んでいるんだろう、そんなことはわかっている。
けれどそれじゃあ、なんのために・・・
そう思ったときには既にドアをノックしていた。
「カノン、あたし。ちょっと話があるから開けてくれる?」
数秒の沈黙が経ち、ドア越しからおずおずと言った雰囲気で声が聞こえる。
「リッカ、さん・・・?今あまり調子が良くないから・・・」
何となくそんな返事が来ることは予想していた。けれど今伝えないと
「業務報告があるから来たんだけどさ、その前に一言いうわ。しょげるのもしょうがないけどさ―」
―立ち上がる砲撃姫視点―
―それじゃブレンダンがなんのためにあんたを庇ったのかわかんないじゃない。
びくり、と体が強張るのがわかった。
「リッカさんにはわかんないよ・・・」
声が震えるけれど、私は反論していた。
「うん、わかんないよ。私はカノンじゃないからわかんない」
じゃあなんで・・・
「じゃあそんな風に言わないでよ!私は皆みたいに強くないっ!私みたいなみんなの荷物なんて必要ないんだか「甘えてるんじゃないよ」っ・・・」
「あんたはそこでじっとしててもね、今この瞬間も戦ってるやつらがいる。あんたが蹲ってる間に、あんたを庇ったブレンダンも必死に生きようと戦ってる。何よりあんたの相棒は、もう戦い抜いたんだから―」
今度はあんたが前を向いて戦いなさい。
リッカさんの声はとっても落ち着いていて、何だかちっぽけな私を見透かされていたかのようだった。それが悔しかったのか、それとも背中を押しに来てくれたのが嬉しかったのか。
よくわからないけれど、気が付いたときにはドアを開け、
「く、うぁ、うえぇ・・・」
私はリッカさんに抱きついて泣いていた。
やれやれ、なんていっていたリッカちゃんの声はとっても優しくて。
ぐるぐる巡っていた暗い考えも、胸のモヤモヤもすっきりと晴れた気がした。
「た、大変ご迷惑をお掛けしました・・・」
「いいよいいよ。カノンも大変だったんだからさ。それに、失敗しても次があったんだから」
「うん・・・私、ブレンダンさんのところに行くよ」
ブレンダンさんが目を覚ましたら、ありがとうとごめんなさいを伝えるんだ。
そう話したらリッカさんはとってもいい笑顔で笑ってくれた。本当に、同い年なのに敵わないくらい綺麗に見えてしまった。
と、落ち着いたところで私はようやく現状に気が付いた。気が付いてしまった。
涙やら【乙女検閲1】やら何やらでリッカさんの服が濡れ鼠なのだ。
わぁごめんなさい服が、気にしない気にしないなんて笑って許してくれるけどその・・・【乙女検閲2】がスケてて・・・。
申し訳ないので部屋に入ってもらい、代わりの服を貸そうとしたら般若の形相でこちらを見てきてビックリしてしまった。
えぇ、私何か怒らせるようなことしたかなぁ。
・・・!もしかして【乙女検閲2】がスケてるのに気が付いて・・・
「なおさら私の服を貸すよっ」
「それは喧嘩を売ってるんだなそうなんだなようし買ってやろうじゃないか」
え、ええぇぇ・・・。逆効果になっちゃった??
「生意気な脂肪の塊めぇえええ!」
グワシっと効果音が付きそうなほどリッカちゃんは私の両胸を鷲掴みに!?
「ひゃんっ、や・・・リッカさ、ふぁ、くすぐったいぃ」
しかも感度がいいとかどうなってんだ連邦のバストは化け物かなんて訳わからないこと言ってないでやめてよぉ!
「いやぁゴメン。なんかハッスルしちゃったわ」
あはははなんて笑ってるけどひとまずジト目で見返すくらいの権利は私にもあると思う。
んで、業務連絡なんだけどさーなんて何事も無かったかのように流されてしまった。
「あんたの相棒、ちょっとすごいことになったんだわ。何が起こるかもまだわからないから、あんたは戦う準備をしなさい」
さしあたってはご飯でも食べなよーなんて言ってるけどちょっと待って。
「一体どういうこと?」
その後もらった資料に目を通して、私の与り知らぬ間に私のパートナーはとんでもないことになっているのをようやくこの時知ったのでした。
―2日間人知れず戦っていた神機サイド―
サカキのおっさんに生きる希望をもらったけどオレ自分じゃ動けないじゃん。
てか時間の感覚わかんないけど定期的にオレの体を目当てに眼をぎらつかせた研究者が近づくからまたトラウマが発動してしまったのは致し方ないんじゃなかろうか。
てかここやっぱGEの世界ですかそうですか。なにやらコクーンメイデンっぽいのやらザイゴートっぽいのやらの素材ってか肉片ってか色々見たから間違いないだろう。
間違いないだろうからいい加減オレに無理やり喰わせようとするのやめてくんない?マジで。
いやいや何が好きなんだろう的な感じで恐ろしいもん並べんな、オレにアラガミ全食コンプさせる気か。
なんだSSレアがもらえんのか、それともレジェンドか。さてはてめぇら重度の課金勢だろ(錯乱)
あとどんな反応するんだろうとかで攻撃してくんじゃねぇ!オレの新しいまいぼでぃが色々食べて守ってくれるけど衝撃は来るんだぞオルァ!!
てかイタイイタイ怖い怖いうわあああああ―――
ようやく開放されたオレはまたマシンアームでスーパーガショガショタイムです。
何が面白くて弄繰り回してくれてんだよ。オレはリンドウさんちの
そんでレンきゅんみたいに中性イケメンオリ主となってイチャイチャするんだよどうしてわかってくれないんだ!!
だからガショガショすんのもうやめてええええええええ!!!!
もうやだおうち(培養液入りカプセル)にかえるぅう!
はい、この小説のメインヒロインであるカノンさまの登場です。
恵まれない台場カノンさまに愛の手をの合言葉で始めたといっても過言ではありません。
次回、運命に翻弄された主人公とヒロインがとうとう出会ってしまいます。