どうしてこうなった。   作:Layvn

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ぜんぜん終わらない(白目)

しかも今回は普段の倍長いという仕様になっております。
文才の無さが如実に現れているといって過言ではないですね、ええ。

ではでは続きをどぞー。


蒼紅の迎合 その3

 

 

 

 

唐突に乱入してきた第三者に一番混乱したのは、他ならぬ砲撃主だった。

 

(どうやってここへ?しかもワタシの砲撃をまともに喰らいながら・・・)

 

全くの無傷で、ダメージが通っていないことを如実に示すかのように優しげな声でもう一人のカノンに安否を確認していた。

 

 

―頭にくる

 

 

砲撃主は、過酷な戦場を生き抜くために台場カノンが生み出したもうひとつの人格であった。

 

戦闘後のカノンは曖昧にしか内容を記憶できず、自身の言動の変化にも気付けていない。まるで自分の見た映像をテレビで見ているかのような感覚でしか知覚できていないのだ。

 

つまり戦闘の際の負担は全て砲撃主たるカノンが処理をしていることになる。自身がこれ以上疲弊しないために行った台場カノンなりの生存本能だったのだろうが、それでも片方ばかりが割を喰うこの役割がより苛烈に、より残酷にこちら側のカノンを歪めたのだ。

 

 

―どうして

 

 

羨望はやがて嫉みへと変わり、不満は憎しみへと堕ちていった。しかしどれだけ世界を憎んでも、戦闘をしていない「ワタシ」を嫉んでも。

 

理解されず、認められないままにまた戦闘の日々を繰り返すことになるのが自身に課せられた宿命だと理解したときには、このまま死んでしまったほうが楽ではないかとも考えてしまった。

 

その思考すら認められず、アラガミを屠るためのキリングドールとして戦闘を続けていたあるとき、射線上に入ってきた味方を誤射してしまったのがこの人格の破綻の始まりだった。

 

すなわち憎しみのぶつけどころ。自身に最も近いものを吹き飛ばした瞬間、人ならぬアラガミでは決して得ることのできない嗜虐心を、キリングドールは覚えたのだ。

 

それからというもの、射線上に入ってくるゴッドイーター達が再起不能になるような怪我をしないように撃ち込むという壮大な技術の無駄遣いを果たし、今のスタイルが確立したともいえる。

 

 

―どうして

 

 

今回のこの現象は、砲撃主にも予想外の展開だった。普段の己が心像風景は全てを燃やすような紅であるはずなのに、唐突に穏やかな草原と青空が広がる景色へと変貌を遂げたのだ。

 

本当に突然ではあったが、間違いなく主がここへと来たのだと確信した。そして本来なら一生叶わぬはずだった願いが、偶然にもチャンスが転がってきた。

 

初めはただ顔を合わせて、自身がこのように主を支えているのだと説明するつもりだった。けれど相手を見た瞬間にそんな思考は彼方へと吹き飛んでしまったのだ。

 

感情の抑えが効かなかったとも言える。ワタシを殺伐とした世界に置いて、自分だけ悠々と日々を謳歌している。

 

あまりにも違いすぎる、同じ2人。そこから砲撃主は思い至ってしまったのだ。それはすなわち主人格を乗っ取るという生存本能へと反逆する歪んだ願い。ある意味では砲撃主の生存本能と言えるそれは、狂おしいまでにカノンの感情を昂ぶらせた。

 

出会いから始まり、避けれる範囲で砲撃を繰り返す終わりの無い千日手は、しかし唐突に終わりを告げる。

 

もうひとりの自分の否定。存在定義の崩壊。目の前にいるこの主人格は、今日までどれほど己が尽くしてきていたのか理解するどころか考えもしなかったのだろう。

 

そもそもワタシがなんなのかも理解していないのだ。そのように考えが至った瞬間、自分自身の感情がコントロールできなかった。(普段も制御出来ているか怪しくはあるが)

 

気付いたときには嗤いながら、トリガーに手をかけていた。間違いなく必中であり必殺の距離だった。

 

 

 

 

だがどうだ。ターゲットとの間に突如として見慣れぬ人影が射線を遮ったかと思ったら、逃げることもせず立ちふさがり。

 

自身の必殺を込めた砲撃は背中越しに止められ、憎らしい表側の己に声をかけている。

 

あの男が誰かはわからないが、この世界に入ってこれるということは間違いなく精神的にリンクのあるモノのはずという考えが頭に浮かんだとき、1つだけ思い当たるものがあった。

 

先日新たに進化した神機である。それならばこの精神世界に介入できることの説明が付く。

 

説明はつくが、この結果がまたも砲撃主の感情を逆なでする結果へと変わってしまう。

 

本来なら戦場の主人格たる自分の相棒であるはずのそれが、あろうことか愚かな主のほうに手助けとして現れているのだ。

 

 

――ふざけるな

 

 

「何勝手にワタシの射線上に入ってんのよぉぉおお!!」

 

カノンはオラクルを練り上げ、先ほどよりも更に強力な一撃を放つ。

 

狂おしいまでの嫉妬と怒り、羨望。様々な感情が混ざり合ったそれは、まさに相手を粉砕する砲撃であった。

 

だというのに、男が振り返りざま薙いだ右手によって砲撃はあっさりと霧散してしまった。

 

驚愕としか表現しようの無い光景に、砲撃主はさらなる追撃を驚愕によって浴びせられる。

 

乱入者は静かに泣いていた。表情は変わらず、しかしはっきりと涙を流しながらこちらを見つめている。

 

「何を、泣いてるのよ」

 

声が震える。その先を聞いてしまってはいけないと思考が拒絶しようとするも、カノンはそう問いかけてしまった。

 

「ただ・・・」

 

ただ、痛いからだ。砲撃を払った右手を胸の中央に置きながらそう答えた。言葉に出してはいないが理解できた。この男は、オラクルに乗ったワタシの感情を読取ったのだ。

 

―あぁ

 

 

「ふざけるなふざけるなふざけるなふざけるな!ワタシは「私」を始末するんだ!勝手に生み出して、やなこと全部こっちに回してきた「私」に思い知らせてやるんだっ!!なのに知った風な口を、叩くなぁ!!!!」

 

絶叫とともに数発の轟音が響き渡る。今度は弾く必要も無いと判断したのか、ただただ体で受け止めながら進んでくる。

 

一歩、また一歩と進んでくるその男にカノンは心から恐怖した。

 

やめて

 

トリガーを引く手が震える。相手はあと数歩でこちらへとたどり着いてしまう。

 

ヤメテ

 

照準が定まらなくなり始めた。もうすぐ近くまで来ている。

 

男の目からは、涙が流れ続けている。

 

 

それはまるで――

 

 

「それ以上ワタシを哀れむなあああああああああ」

 

魂を引き裂かれるような悲痛な悲鳴が、世界へと響き渡った。

 

 

――壊れたワタシのために、泣いてくれているかのようで。

 

 

 

 

主人公サイド

 

 

イケメンオリ主特典をゲットしたオレは悲しみをマサラタウンにサヨナラバイバイしてきたかのごとく清清しい気持ちで一杯だった。

 

この圧倒的オリ主力にさしものちゃんさまもニコポ回避不可能だろう。これはオレの時代がキマシタワー。

 

てかいくつか気付いたんだが、まいぼでぃすごくね?とんでもスペックになってる。心像風景だからかな?

 

まず砲撃うけても痛いで済ませられる吸収・防御性能に、十数メートルをものの2秒くらいで縮められる脚力。どれだけゴロゴロしても気分が悪くならないただひとつの三半規管。砲撃の方向を予測する空間把握能力&動体視力etc。

 

なんという我侭オリ主ぼでぃ。目の前のちゃんさまも ( ゚д゚)ポカーン ってなってるな。いと可愛ゆし。

 

 

はっ。

 

 

気付いてしまった。

 

つまりだ、おそらくオラクル系統の攻撃を吸収できるこのまいぼでぃは、予想が正しいなら体の全部位をカバーしてあるだろう。つまりこの特性を活かせば・・・

 

 

幻想○しごっこができるじゃないか!漲って参りました・・・!!

 

おっと神機持ってるちゃんさまが射線さえぎるな的な発言してる。

 

これは砲撃待ったなしだな。おっしゃあこいやあ!

 

ズドンという音とともに発射された特大の砲撃を、オレは避けずにかき消してみせる!

 

 

うなれ我が動体視力!輝けオレの右半身の全筋肉全神経全細胞!!

 

見えた!そっこだあ!!!

 

 

 

 

 

その幻想を、ぶちこrほぎゃああああああああああああああああああああああああっ!!!!

 

 

 

 

は、はがぎぎごごご、クッソ痛ええええええええええ(白目)

 

え、手あるよね?吹き飛んでないよね!?ナニコレ尋常じゃないくらい痛い!

 

あかん、涙が出ちゃう・・・だって吹き飛んだかと思ったんだもん。

 

「何を、泣いてるのよ」

 

え、撃っといて聞くのそれ?こんなもん火を見るより明らかだろうよ、それをどうしてわざわざ聞いてくるのドSなのご褒美なの?(半分は自分のせい)

 

「ただ・・・」←痛すぎて言葉に詰まった

 

ただ痛いだけだからもうホント。思わず服を掴んで誤魔化すくらいには痛いから、うん。

 

て、このタイミングで発狂!?てか乱射しまくってるよあの人マジ怖いよ次喰らったらおててがひぎぃってなっちゃうぅ!

 

しかし格好いいオリ主は、引かぬ、媚びぬ、省みぬ!けどこれ以上喰らったら死ぬ!!

 

けど避けてしまっては後ろのちゃんさまに砲撃がぶっぱされる!あれが服脱げキャノンだったら流れ弾は見逃そう(使命感)

 

けれどオレの服は脱げてないから殺意マックスの絶対殺すキャノンは確定的に明らかだ。

 

 

 

 

ならオレの選択肢はぼでぃで受けきることしかあるまい(血涙)

 

一撃もらう。先ほどの威力までは無いが、十分痛い。

 

一撃もらう。既にオレの意識は朦朧としているのだが、ちゃんさまはお構いなしにぶち込んでくる。

 

一撃もらう。朦朧としてるのに意識が無くならない不思議。涙も止まらない不思議じゃない。ちゃんさまはお構いなしに(ry

 

一撃もらう。すんませんホントもう勘弁してください。しかしちゃんさまは(ry

 

ちなみにそろそろ足腰が生まれたての小鹿になりそうだけどそこらへん気合でもちこたえるしかあるめぇよ!

 

 

 

 

 

 

いよいよ持ってちゃんさまの目の前に来たけどオレはもうムリぽ。度重なる半端ないボディブローが効きすぎてぽんぽんぺいんである。

 

なんかちゃんさまが悲痛な声で叫んでるけどオレは既にその段階を超えたんだ。というかこっちに何発もお見舞いしておいて何ゆえそっちが切羽詰ってるし。

 

あ、てかもう限界っすムリっすわ。足がもつれてしもてん。

 

 

 

 

 

 

しかしこのオレはただでは転ばん!目の前のちゃんさまも死なばもろともじゃあああ!(錯乱)

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