この聖なる刃に祝福を   作:仮面大佐

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第19章
103話 明かされる、タッセルの真実


ストリウスside

 

 レジエルのアルターブック、ズオスのアルターブック、私のアルターブック、そして、大臣のオムニフォース。

 始まりの5人の内、4人分まで手に入りました。

 後は、あの男だけ……!

 すると、誰か入ってきた。

 

デザスト「おい。話がある。」

 

 そう言って入ってきたのは、デザストだった。

 私は、デザストと共に外出する。

 

零士side

 

 俺たちは、ノエル討伐記念パーティーを開いていた。

 と言っても、納涼祭も兼ねたものだが。

 すると、アイリスが感激したように言ってくる。

 

アイリス「これが、流し素麺なんですね!」

零士「ああ!」

カズマ「まさか、この世界で、素麺を食べられるなんてな……!」

リナ「皆!食べよう!!」

ダクネス「それにしても、あのミツルギも来れたら良かったのだが……。」

 

 そうして、流し素麺パーティーが始まった。

 場所は冒険者ギルドを貸し切って行なっていて、他の冒険者達も居る。

 ゆんゆんにダスト、リーン、セシリー、ウィズ、バニル、ルナ、アクセルハーツも居る。

 ソフィアも。

 

バニル「フハハハハハ!!凄まじいな!どれ、この素麺をこの時期に売り出せば、たくさん売れるに違いないわ!!」

ウィズ「それにしても、美味しいです!」

ダスト「ただで食えるなら、沢山食っちまおうぜ!!」

リーン「ちょっとダスト!」

セシリー「沢山食べれるわ!!」

 

 まあ、一部、欲に駆られた人もいるが。

 それでも、この世界で初めての流し素麺だ。

 思う存分楽しむぞ。

 その後、パーティーはお開きになって、アイリスも王城へと帰った。

 俺たちは屋敷へと戻る。

 

めぐみん「それにしても、美味しかったです!」

ダクネス「ああ。あれも、カズマ達の国の料理なのか?」

カリン「美味しかったわね!」

カイト「ああ!」

ユーリ「アレは悪くない。」

 

 と、皆絶賛していて、リビングに入ると。

 

タッセル「ボンヌ・レクチュール。神崎零士君。」

零士「あなたは……タッセルさん。」

アクア「アンタ誰よ?」

ユーリ「彼はビクトール。俺の古い友人だ。」

カズマ「何で、そんな奇抜な格好を?」

リナ「ていうか、あなたは何者?」

 

 流石にタッセルが質問攻めにされた。

 質問は終わらせて、タッセルさんに用件を聞く事にした。

 

零士「それで、ご用件は?」

タッセル「そうだった。………これから話すのは、僕にとって過去の話で、これから君に起こる話でもあるんだ。」

零士「………え?」

タッセル「全知全能の書とは何か?ワンダーワールドとは何か?全ての始まりは、2000年前にまで遡る……。」

 

 タッセルが話し始めたのは、かつて、ストリウス、レジエル、ズオス、後のベルゼルグ大臣と共に、文明の礎となった技術、物語を人に授ける知識の源を探していた。

 それらが見つかれば、人々が飢えや天災、疫病に怯えずに済み、更なる世界の繁栄に繋がると信じて………。

 

タッセル「そして、見つけたんだ。ずっと探していた、知識の源を!」

 

 タッセルがその知識の源に触れると、本になり、ワンダーワールドが生まれたらしい。

 タッセル一行は、それを見て、喜びの声をあげた。

 

タッセル「………だけど、力に魅入られたストリウス、レジエル、ズオスは、全知全能の書の一部を取り込み、メギドになったんだ。」

 

 そこから、更に争いが起こり、本と共に現れた巫女は、全知全能の書をワンダーライドブックに変え、消滅した。

 それでも、争いは終わらず、タッセルと初代ベルゼルグ大臣は、残された全知全能の書を3冊に分割して、2つの世界の均衡を守ると約束した。

 

アクア「でも、そんな力を持ってるなら、アンタも対抗しなさいよ。」

タッセル「僕は、現実世界には干渉出来ないんだ。」

アクア「いや、アンタ、今ここにこうしているじゃない……!?」

 

 アクアが触れようとした途端、すり抜けてしまった。

 

カイト「マジかよ……!?」

カリン「嘘………!?」

 

 そして、タッセルは語り出した。

 傍観しているしか無かった時、世界を繋ぐ存在であるレイナが現れ、ジュンを選んだ。

 しかし、レイナが消え、ジュンが死んでしまった時、絶望した。

 

タッセル「それでも、驚いたんだ。ジュンの魂が、神崎零士君、君の中に入ってた事に。」

リナ「そうだったの………。」

タッセル「神崎零士君、ジュン君。レイナに会えば、君達は、ワンダーワールドの全ての力を手にする事が出来る。………代償として、現実世界から、2人が消えてしまう。」

「「「「「「「……え!?」」」」」」」

「「……………。」」

 

 やっぱりか。

 神山飛羽真の件もあって、そうなるのではと予感していた。

 

タッセル「神崎零士、ジュン。それでも君たちは、レイナに会いたいかい?」

零士「…………。」

ジュン「俺は、それでも会いたい。……零士。俺の我儘だけど、付き合って欲しい。」

零士「………分かった。でも俺は、レイナやジュン、大切な仲間達と共に笑い合いたい。だから、俺はこの未来を変える。約束します。仲間達と共に、この争いを終わらせます。」

タッセル「………!そうか。なら、レイナを呼んでくるね。」

 

 タッセルはそう言って、去った。

 

デザストside

 

 俺は、ストリウスと共に、どこかの平原に来ていた。

 すると、ストリウスが笑い出す。

 

デザスト「何が可笑しい?」

ストリウス「物語の結末に必要な、最後のピースが揃いそうで、つい………。」

デザスト「そうか?なら俺がお前を倒す。」

ストリウス「何故?」

デザスト「まだまだ十分楽しんでねぇ!その前に世界が無くなるのは……困るんだよ!」

 

 俺は、あの時回収した無銘剣虚無と覇剣ブレードライバーを装着して、エターナルフェニックスワンダーライドブックを起動する。

 

『エターナルフェニックス!』

『……抜刀!』

 

デザスト「………変身。」

 

『エターナルフェニックス!』

『虚無!漆黒の剣が、無に帰す……!』

 

 それを見たストリウスも、怪人態に変化し、俺たちは戦い始める。

 ストリウスは分身して、攻撃してくるが、グラッジデントと無銘剣虚無の二刀流で、アイツと戦う。

 ストリウスは、踊るように囁く。

 

ストリウス「初めてその力に触れ、世界に降り立った時、詩人だった私の頭に浮かんだのです。壮大なる叙事詩が……!そう!力に魅入られた人間達が織りなす……愚かで愛おしい……。生と死の物語ですよ……!!」

デザスト「ああ?」

ストリウス「物語には、結末があるからこそ、美しい……!人は死ぬ時が一番美しい……。」

デザスト「お前は、さっきから何の話をしているんだ!?」

ストリウス「彼らの物語の結末は、美しかった……!ベルディアにバニル、ハンス、シルビア、ウォルバク、レジエル、ズオス、魔王、そして大臣!」

 

 アイツ、何言ってんだ?

 ていうか、アイツらの死亡した光景を見ていやがったのかよ。

 俺が若干唖然としていると。

 

ストリウス「デザスト。貴方は私が作った。なら、貴方の物語を私が終わらせましょう。」

 

『カリュブディス!』

 

 すると、メギドが現れた。

 恐らく、アイツが作ったメギドだな。

 2対1になったな。

 それでも、二本の剣を使って、対応する。

 

デザスト「さっさと決めるか!」

 

『必殺黙読……!』

『……抜刀!』

 

デザスト「カラミティ・ストライク!」

 

『不死鳥無双斬り!』

 

 不死鳥無双斬りの威力を上乗せしたカラミティ・ストライクを、あのメギドに放ち、爆散する。

 しかし、何事もなく居た。

 

デザスト「俺と同じか。厄介だな……。」

 

 長期戦になる事を覚悟して、ストリウスに斬りかかる。

 

ストリウス「貴方が気にかけている月の剣士。彼にはどのような最後が似合いますかねぇ。」

デザスト「テメェ……!」

ストリウス「今です!!」

 

 ミツルギを引き合いに出されて、ストリウスに意識を向けすぎた結果、あのメギドが俺の右手足を喰らい、俺は変身解除した。

 そして、俺のアルターブックが、損傷してしまった。

 それでも、無銘剣虚無を奴に投げつけて、撃破する。

 

デザスト「何か、白けちまったな……!」

 

 俺は撤退する。

 

ダクネスside

 

 零士は、ミツルギを連れてくると言って、出掛けていった。

 

カズマ「何でアイツまで?」

めぐみん「戦力としてでしょうね。」

ダクネス「だろうな。」

 

 すると、ソフィア様が苦しみだした。

 

カイト「ソフィア様!?」

カリン「どうしたの!?」

ソフィア「ワンダーワールドが、侵食し始めました!!」

めぐみん「こんな時に!?」

カズマ「皆!行くぞ!!………ウッ!」

リナ「分かってるわよ!………クッ!」

 

 すると、カズマとリナの2人が倒れた。

 

カイト「2人とも!!」

アクア「大丈夫なの!?」

ユーリ「恐らく、大臣に操られていた時のダメージだろう。」

ダクネス「なら、私とカリンで行こう!」

カリン「そうね!!」

 

 私たちは、ワンダーワールドが侵食した所まで行き、着くと、カリュブディスが境界を食っていた。

 

カリン「あのメギドって……!」

ダクネス「何度でも倒すまでだ!」

「「変身!!」」

 

『ドゴ!ドゴ!土豪剣激土!』

『音銃剣錫音!』

 

 私たちはすぐさま変身して、カリュブディスに向かって行く。

 

ストリウス「後は頼みますよ。」

 

 すると、カリュブディスの右腕が肥大化した。

 

零士side

 

 俺は、ミツルギの所に説得に向かっていた。

 アイツも、本当の強さに気づいた頃だろう。

 

ミツルギ「デザスト……。どこに行った?」

 

 やっぱり……。

 デザストはミツルギと共に居たか。

 

零士「ミツルギ。」

ミツルギ「………!?神崎零士……!?」

 

 俺が声をかけると、ミツルギは驚いた様に体を震わせる。

 

ミツルギ「何故ここに……!?」

零士「調子はどうだ?」

ミツルギ「何の用だ……?」

零士「何、単なる世間話だ。」

 

 俺は、語り出した。

 俺が消えるかもしれない事。

 一緒に世界を救って欲しい事を。

 

ミツルギ「僕は……君みたいに強い訳じゃないんだ……。」

零士「………。」

ミツルギ「でも………アクア様を守りたい。」

零士「それでいいだろ。」

ミツルギ「え……?」

零士「守りたい物がある。それだけでも、十分だと、俺は思うよ。」

 

 すると、ガトライクフォンに連絡が入った。

 連絡者は、アクアだ。

 

零士「何だ?」

アクア「零士!ワンダーワールドが侵食し始めてるみたいなの!早く行って!!」

零士「分かった。………お前と一緒に戦える日を、楽しみにしてるぜ。」

 

 俺はそう言い残し、ワンダーワールドが侵食している場所へと向かう。

 

カリンside

 

 私たちは、右腕が肥大化したカリュブディスと交戦しているのだけど、苦戦している。

 パワーが増していて、あっさり投げ飛ばされる。

 すると、オーラを纏って、突っ込んでくる。

 これは、一度見た事がある。

 

ダクネス「カリン!今のは……!」

カリン「ええ!デザストの技よ!!」

カリュブディス「私は吸収した相手の力を使える……メギドだけじゃない、お前達も私の一部となれェェ!!」

 

 すると、カリュブディスが地面を殴りつけ、私とダクネスは吹っ飛ばされる。

 怯んでいると、食おうと口を広げる。

 

零士side

 

 間に合ったか!

 ダクネスとカリンが食われそうになっていた。

 俺はすぐさま、ブレイブドラゴン、ストームイーグル、西遊ジャーニーを装填する。

 そして、刃王剣十聖刃を抜刀する!

 

『聖刃抜刀!』

 

零士「変身!」

 

『クロスセイバースリー!』

『豪華三冊!』

 

 俺は変身時の斬撃を、カリュブディスにぶつけて、妨害して、クリムゾンセイバーへと変身する。

 

零士「メギドを倒し!この争いを終わらせてみせる!」

「「零士!」」

零士「仲間と共に!心と力を合わせて!!」

 

 俺はそう宣言し、刃王剣のエンブレムを操作する。

 

『激土!』

『既読!』

『翠風!錫音!』

『既読!』

『激土!錫音!』

 

カリン「これって………!」

 

『イェーイ!』

『ドゴーン!』

 

ダクネス「……フッ!」

 

 俺は土豪剣激土と音銃剣錫音を複製して、2人に渡す。

 俺は火炎剣烈火を取り出して、二刀流の構えを取る。

 俺は即座に、刃王剣十聖刃を必冊ホルダーに装填しながら駆け出す。

 

『刃王居合!』

 

カリュブディス「ハァァァァ!!」

 

『刃王超一閃!』

 

 クロストームウイングを広げながらカリュブディスの攻撃を躱して、刃王超一閃を放ち、刃王剣十聖刃と火炎剣烈火を振るう。

 

『激土乱読撃!』

 

ダクネス「ハァァァァ!!」

 

『錫音音読撃!』

 

カリン「ハァァァァ!!」

 

 追撃に、ダクネスとカリンがそれぞれの必殺技を放つ。

 俺たち3人は並び立ち、再び必殺技の体勢へと入る。

 

『刃王必殺読破!』

『烈火居合!』

『聖刃抜刀!』

『刃王三冊斬り!』

『セーッ!セイバー!』

『読後一閃!』

 

 俺は刃王爆炎紅蓮斬と、烈火居合を同時に発動して、ダクネスは大断断、カリンはスナック・音・ザ・チョッパーとガンズ・アンド・ミュージックを同時に発動して、カリュブディスを撃破する。

 

タッセルside

 

 僕は、自宅に戻れたけど、レイナが居ない。

 

タッセル「レイナ!?可笑しいな。家から出ないでって言ったのに……。」

 

 すると、いきなり暗転した。

 何事かと思っていると。

 

ストリウス「漸く見つけましたよ。ビクトール!」

 

 そこには、ストリウスが居た。

 




今回はここまでです。
遂に動き出すストリウス。
デモンズドライバーが届いて、一部の猛者は、オーバーデモンズという新たな音声を見つけたという。
デモンズドライバーの音声の中に、カブトバイスタンプがありましたが、シンが変身に使うビートルバイスタンプとは別物にします。
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