ミツルギside
まさか、デザストが、あんなに弱っていたなんて……。
急に戦えと言い出したのは、それが理由だったのか。
僕は、デザストと神崎零士との戦いを見て、そう思った。
そして、影から、デザストを見ていた。
デザスト「………もう、時間がねぇか。何も残せなかったな……。」
デザスト……。
………僕も覚悟を決めよう。
零士side
俺は、結界を精製し終えて、ノーザンベースへと戻っていく。
すると、アクアがレイナに出会ったと言う。
アクア「何か……。目を離すと、消えちゃったのよ……。」
カズマ「お前、何かやらかしたんじゃ無いのかよ?」
アクア「何でそうなるの!?私、女神よ!ありえないんですけど!!」
零士「まあまあ……。」
リナ「レイナが無事なら、それでいいわ。」
ジュン「そうだな。」
とりあえず、火急の件を話し合う。
ダクネス「結界は敷く事には成功したが、いつまで持つのかが分からない。」
めぐみん「どうにかして、ストリウスを見つけないといけませんね!」
カリン「ええ。あの大臣が持ってた本を持っている以上、放っておけないわ。」
ユーリ「とにかく、ストリウスを見つけ、ビクトールの本を奪還する。解決する為には、それしかないだろう。」
そういう結論に至り、カズマ、めぐみん、ダクネス、アクアが飛び出していく。
ストリウスが出没している所に向かうそうだ。
カイトが考え込んでいた。
リナ「どうしたの?」
カイト「闇黒剣月闇が見せた未来に、幾つかストリウスと戦う未来が見えた。」
カリン「そうなの!?」
零士「何処らへんか分かるか?」
カイト「幾つか、目印になりそうな物があったぞ。」
地図に、その目印があるところを書き込んでもらって、ソフィアと同じ様な気配が南からするそうで、そこに向かう。
ミツルギside
僕は、覚悟を決めて、廃墟にいるデザストの元へと向かう。
デザスト「苦悩と決意に満ちた、甘くて苦々しい匂いがする……。」
ミツルギ「……お望み通り、君と戦ってあげるよ。」
デザスト「へぇ……。どういう風の吹き回しだ?」
『ムーンドラゴン!』
デザスト「……まあいい、来いよ……!」
僕はすぐさまに変身して、デザストと戦っていく。
デザストはグラッジデントではなく、無銘剣虚無を使っている。
僕は、デザストと激しく斬りかかる。
デザスト「アアアッ!そんなもんか?」
ミツルギ「君を倒して、僕は先に進む!」
デザスト「今のお前には無理だ!」
だが、徐々に押されていく。
僕は、彼を倒して、前に進むんだ……!
でも、零士に諭されたのを思い出して、僕の本当の迷いは、デザストにあると思った。
僕だって、成長してるんだ……!
即座に、佐藤和真……仮面ライダーブレイズの剣裁を再現して、食らったデザストは、吹き飛ぶ。
だが………。
デザスト「あーあ……そりゃねぇだろ。」
と、失望したかのような声を上げて、立ち上がる。
すぐさま追撃するが、全く気にして無い。
デザスト「おい………おい!そうじゃねぇだろ!」
その声と共に、デザストの強い攻撃が僕に命中して、変身解除に追い込まれる。
ミツルギ「何でだ!何で、僕はこんなにも弱いんだ……!」
デザスト「もういい。俺がお前を終わらせてやる。」
僕が己の力不足を嘆いていると、デザストが斬りかかってくる。
それに恐怖心が宿り、情けなく逃げ回る。
だが、しばらくすると角に追い込まれて、デザストが目の前に来る。
デザスト「お前の存在意義はない。」
デザストはそう言って、無銘剣虚無を振るってきて、首筋に迫る。
すると。
「「キョウヤ!!」」
声がして、横を見ると、クレメオとフィオの2人が居た。
そして、脳裏に。
アクア『さあ、勇者よ!この世界を救いなさい!』
デザスト『お前、強さの果てを見たく無いか?』
と、アクア様とデザストにかけられた声が過ぎって、僕は咄嗟に転がって回避する。
ミツルギ「僕は……絶対にアクア様を守りたいし、強さの果てを見たい……。だから、このままじゃ終われないんだ……!アアアーッ!」
僕は、決意と雄叫びを混ぜて、再びデザストに挑みかかる。
魔剣グラムと月光剣萬月を振るい、グラムで無銘剣虚無を受け止めて、月光剣萬月でデザストに攻撃する。
デザスト「ハハハッ!どうした?お前らしくなってきたじゃねぇか!」
ミツルギ「お前じゃ無い!僕は……御剣響夜だ!」
デザスト「………俺は……デザストだ!」
ミツルギ「ハァァッ!変身!!」
僕はまたフルムーンドラゴンへと変身する。
お互いに、果たし合いをする武士のように名乗り、お互いの存在意義を確かめ合う。
そして、僕は覚悟を決めて、2本の剣を振るっていく。
デザスト「いいねぇ、響夜!楽しくなってきたぜ!!」
だが、今度は僕が圧倒して行き、デザストが倒れて、苦しそうだ。
ミツルギ「デザスト……!」
デザスト「まだだ!」
僕が気遣うと、デザストは気にせず攻撃してくる。
鍔迫り合いの状態になる。
デザスト「もっともっと感じさせろ!」
ミツルギ「………!」
すぐさま鍔迫り合いから抜け出して、転がって、宣言する。
ミツルギ「僕の全存在を懸けて…………君を倒す。」
デザスト「フフフフフ……フッフッフッ………ハハハハ……ハハハハハ……来いよーッ!!」
デザストの泣いている様な、嬉しそうな笑い声を聞いて、すぐさまデザストに駆け寄って、お互いに攻撃する。
僕のグラムと月光剣萬月、デザストの無銘剣虚無がお互いの体にぶつかり合う。
さっきの借り物の技ではなく、僕自身が持てる技の全てをデザストにぶつける。
僕の全力の斬撃が、デザストに当たって、デザストは転がる。
デザスト「これだよこれ……!生と死が混じり合い、刃と刃が交じり合う……!ハハハッ……最低で、最高の匂いだ!!」
デザストはそう言って立ち上がり、また、鍔迫り合いとなる。
すると、デザストが。
デザスト「ったく……。お前になんか声かけるんじゃなかったぜ。」
ミツルギ「ああ……君となんか、出会わなきゃ良かった……。」
デザスト「もう会わねぇよ……!」
デザストはそう言って、無銘剣虚無に込める力を強めて、僕を押し込む。
だが、僕も負けじとグラムと月光剣萬月を振り上げて、デザストが隙だらけになる。
少し躊躇していると、デザストの「構わずに斬れよ。」と言わんがばかりの小さな笑い声を聞いて、そのまま渾身の一撃を放つ。
そして、デザストが倒れ、グラムが折れる。
そう、この戦いの中、グラムに無理をさせたのか、ヒビが入った。
そして、折れたのだ。
まるで、もう、僕にはグラムが必要ないと言わんがばかりに。
変身解除して、デザストに近寄る。
デザストの体は、徐々に崩れていく。
デザスト「ああ、つまんねぇな……。もう終わりか……。」
ミツルギ「デザスト……。」
デザスト「お前はそのままでいいんだよ……。ああ、それとな……。紅ショウガ、ちゃんと食えよ……。ハハハッ……ハッハッハッ……。」
ミツルギ「それは、無いかな……。」
最後に言い残すのがそれかい。
そして、デザストは消滅した。
その場には、アルターブック、マフラー、無銘剣虚無、エターナルフェニックスのワンダーライドブックが残されていたが、僕はマフラーとアルターブックを拾う。
ミツルギ「ありがとう……。デザスト……。」
敵とも仲間とも言えない奇妙な関係の相棒に対して、万感の想いと共に呟く。
零士side
俺は、すぐさま南の方に行き、ストリウスを探していた。
ソフィア達曰く、ここら辺で、ソフィアに似たような反応があったらしい。
どこかと探していると、後ろに塔があって、その塔から、人の声がしてきた。
零士「まさか……。変身!」
『クロスセイバー!』
俺はクロスセイバーへと変身して、後ろの塔に向かって斬りつける。
すると、空間が歪んで、入り口が現れた。
一旦変身解除して、中に突入しようとすると。
リア「待ってくれ!」
零士「リア、エーリカ、シエロ……。」
そう、アクセルハーツが居たのだ。
だが、連絡して無いはずだ。
俺の表情から察したのか。
エーリカ「ソフィア達から連絡があったの!零士を手伝ってやれって。」
シエロ「そういう事です。」
零士「分かった。」
俺はアクセルハーツと共に、中へと入っていく。
その中は、屋敷の部屋みたいになっていて、先に進んでいくと、階段がある広間に出る。
カリュブディス「お待ちしておりました。」
そんな声がしたと思って、振り向くと、そこにはカリュブディスとソフィアが居た。
シエロ「ソフィアさん……!?」
エーリカ「何で!?」
リア「多分、偽物だろうな。」
零士「いや、ソフィアだ。ノーザンベースに居るソフィアとは違うけど。」
上を見ると、大量のアルターブックがあり、アルターブックから顔が出ている。
それを見て呆然としていると。
ストリウス「意外と早かったですね。」
そう言って、ストリウスが現れる。
零士「ストリウス……!本にされた人たちを元に戻せ!!」
ストリウス「まあ、そう言わずに。なら、これでどうでしょう。」
そう言うと、カリュブディスが大きく口を広げる。
零士「やめろォォォ!!」
そう言って駆け出そうとするが、リアに必死に抑え込まれる。
そうしている間に、アルターブックが残さず食われてしまう。
そして、隣にいたソフィアをも食らった。
俺はショックから崩折れる。
リアとエーリカがそれぞれの聖剣を手にして前に出る。
リア「零士。こんな所で落ち込んでるなら、とっとと帰った方が良い。」
零士「分かってる!行くぞ……!」
エーリカ「ええ!」
『昆虫大百科!』
『オーシャンヒストリー!』
『ブレイブドラゴン!』
「「「変身!!」」」
『昆虫!Cho!大百科!』
『オーシャンヒストリー!』
『クロスセイバー!』
俺たちはすぐさま変身して、カリュブディスと交戦する。
すると、カリュブディスがページを開く様な動きをして、風景が変わる。
屋敷にいた筈が、池があるエリアに変わった。
すると、ピラニアのランチアルターブックの力か、大量のピラニアが襲ってくる。
俺たちはピラニアに対処する。
リア「大海の怒りを思い知れ……!」
『必殺時刻!』
『オーシャン三刻突き!』
リアがオーシャン三刻突きを発動して、ピラニアを一掃して、カリュブディスに攻撃する。
怯んだ隙をついて、エーリカが煙状態になって奇襲を仕掛ける。
しかし、見切られた。
エーリカ「何で!?」
カリュブディス「あなたの匂いですよ。」
零士「デザストか……!」
やっぱり、デザストはカリュブディスに食われたんだ。
そして、カリュブディスは火山地帯のページに切り替えて、ザルツドラをブーメランのごとく投げてくる。
俺はすぐさま狼を創造して、カリュブディスに突撃させる。
しかし、狼が一体食われた。
零士「何!?」
そして、カリュブディスが狼を出してきて、こちらが攻撃される。
そして、またページが変わり、今度は屋敷の庭みたいなエリアになった。
攻撃しようとするが、リアに止められる。
リア「多分、クロスセイバーじゃ、カリュブディスとは相性が悪い。私達に任せてくれ。」
零士「でも……!」
エーリカ「私たちを舐めないでよ!」
カリュブディス「しつこいですねぇ……。」
エーリカはまた煙状になって、4人に分裂する。
そして、その内の一体に攻撃しようとすると、界時抹消で近づいていたリアが現れて、カリュブディスに攻撃する。
しかし、カイジスピアの部分を持たれて、動けなくなり、食われそうになる。
エーリカ「リア!」
『界時抹消!』
俺は刃王剣十聖刃から、時国剣界時を召喚して、界時抹消を発動する。
『再界時!』
俺はリアを助けて、背後からカリュブディスに攻撃する。
リア「何……!?」
零士「良かった!上手くいって……。イテッ!」
エーリカ「リアを囮にするなんて……!死にたいの………!?」
零士「ごめんなさい!ごめんなさい!」
エーリカに怒られて、謝っていると。
ストリウス「情けないですねぇカリュブディス……。」
カリュブディスを見かねたのか、ストリウスが現れた。
俺たちは一気に決めるべく、突撃していく。
すると、ストリウスは、始まりの5人の本を出して、光の弾に衝撃波を放つ。
光の弾は躱したが、衝撃波は躱しきれずに受けてしまい、転んでしまう。
ストリウス「今です!!」
ストリウスがそう叫び、食われない様にしようとするが、ストリウスがカリュブディスに食われてしまう。
リア「何をやってるんだ……!?」
エーリカ「自分から食われてるわよ!?」
シエロ「どういう事ですか……!?」
零士「………まさか。」
直後、カリュブディスが苦しみ出して、中からストリウスが出てきた。
その手には、一冊のワンダーライドブックが握られていた。
ストリウス「やはり……そうでしたか……!……私は全てを知った……!物語の、結末は……私が決めます!!!」
カズマside
俺は何とかレイナを見つけ出そうと奔走していたが、見つけた。
だが、俺を見て逃げ出してしまう。
カズマ「ちょっと待ってくれ!怪しい人じゃないからさ!」
レイナ「普通に怪しいです。」
それを言われてショックを受けたが、へこたれる訳にはいかない。
カズマ「俺は佐藤和真。水の剣士だ。まあ、零士の仲間って所だな。」
レイナ「変な人。」
レイナは笑いながらそう言った。
地味にショックだな。
すると、レイナが上を向いて。
レイナ「世界が終わっちゃう……!」
カズマ「えっ?」
レイナはそう言うと、消えてしまった。
カズマ「どうなってんだよ……!?」
胸騒ぎがして、一旦ノーザンベースへと戻っていく。
ミツルギside
僕は、豚骨ラーメンを頼んで、近くの椅子に月光剣萬月と無銘剣虚無、折れた魔剣グラムを立てかける。
そして、デザストの遺言通り、紅ショウガを豚骨ラーメンに入れて、麺を啜る。
ミツルギ「しょっぱいなぁ……。」
今回はここまでです。
ミツルギとデザストが決着をつけました。
次回、ストリウスが変身します。
ちなみに、will save usを歌っているのは、アクアという設定です。