この聖なる刃に祝福を   作:仮面大佐

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今回は、零士達が物語の世界へと転送される直前までです。


第1話 機界と聖刃の邂逅

 一方、五色田介人達は、零士達が住む屋敷の庭に転がっていた。

 

セッちゃん「重い………潰れるチュン………。」

介人「あっ!セッちゃん!」

セッちゃん「助けて………。」

介人「腕立て全開!!」

 

 介人は、力を込めて、起き上がり、介人の上に乗っかっていたガオーン、マジーヌ、ブルーンが吹っ飛ばされる。

 

介人「大丈夫、セッちゃん!?」

セッちゃん「もうダメチュン………。」

ガオーン「介人は大丈夫!?」

マジーヌ「ここ、どこっスか………?」

ブルーン「やや、ジュランの姿だけが見えませんが………。それに、横に大きい屋敷がありますね…………。」

介人「ここには、ジュランだけが来なかった………。」

 

 なぜ、こうなったのかは、話は少し前へと遡る。

 カラフルで、朝を過ごしていたゼンカイジャー。

 

介人「おはよう全開!」

ガオーン「ゼンカーイ!」

介人「マジーヌ!今日の俺の占い見てよ。」

マジーヌ「かしこー。」

ブルーン「図書カードを忘れてしまいました。やや?」

 

 その時に、ブルーンはカウンターに一冊の本が置かれていた事に気づく。

 

ブルーン「こんな所に本が。」

介人「え?」

ブルーン「何でしょう?」

介人「見た事ないな………。」

 

 ブルーンが徐にその本を開くと、本が光り出して、ジュランを除く全員が零士の世界へと飛ばされていたのだ。

 

介人「ねぇ、なんでジュランは飛ばされなかったんだろ?」

ブルーン「さぁ………?」

 

 介人とブルーンが話している中、屋敷の扉が開いて、カズマが飛び出していた。

 カズマは、介人達に気付いたのか、声をかける。

 

カズマ「………アンタら、誰だよ?」

介人「俺?俺は五色田介人。」

カズマ「介人………?まさか、そっちの連中は、ガオーンとか、マジーヌとかって言ったっけか!?」

ガオーン「僕は、ガオーンなんだよ!宜しくね、人間ちゅあん!」

カズマ「ちゅあん………?」

ブルーン「何故、私だけ名前が出ないんですか!教えて下さい!」

カズマ「い、いや、アンタが出る所までは読んでなくてな………。」

マジーヌ「読んでないってどういう事っスか?」

 

 キカイノイド3人がカズマに質問攻めをしている中、介人が割り込む。

 

介人「落ち着いてって!落ち着いて!ガオーンも離れる!」

カズマ「これ、大分やばい状況なんじゃねぇのか………?」

介人「え?」

カズマ「え?」

 

 一方、零士、アクア、ユーリは、ジュランに案内して貰っていた。

 

零士「機械と人間が共存してる。」

ジュラン「そういう事。そして、俺たちはゼンカイジャーとして、トジデンドの野郎とも戦ってるわけ。」

零士「この物語を守ってるって事だな。」

ジュラン「そうそう………。いや、ちょっと待て。さっきから物語、物語って………。」

アクア「ねぇ、アレ………。」

零士「うん?」

 

 アクアが指差した先には、怪人が人々を襲っていた。

 そこには、仮面ライダービルドで登場したガーディアンに、仮面ライダーゼロワンで登場したトリロバイトマギアなどがいた。

 

怪人「人間達を蹴散らせ!」

ジュラン「何だアイツら?トジデンドか?」

零士「とにかく、助けよう!」

ユーリ「ああ。」

 

 零士とユーリは駆け出していく。

 それを、ジュランが驚く。

 

ジュラン「おいおい、戦うって、お前ら戦えるのかよ?」

アクア「ええ。」

ジュラン「ええって言っちゃったよ。」

零士「ユーリ!」

 

『ブレイブドラゴン!』

『金の武器!銀の武器!』

『烈火抜刀!』

『最光発光!』

 

「「変身!」」

 

『ブレイブドラゴン!』

『who is the shining sword?』

 

 セイバーに変身した零士は、最光に変身したユーリを持って、二刀流で戦っていく。

 一方、それを見ていた少年が居た。

 少年は、セイバーを描き出す。

 

ジュラン「なるほど、そういう方々ねぇ!俺も負けてらんねぇ!」

 

 ジュランはそう言って、ギアトリンガーを取り出して、変身する。

 

零士「ジュラン!」

ジュラン「ほら、こっちこっち!」

 

『ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!』

『ゼンカイジュラン!』

 

ジュラン「おおーし!」

少年「凄い!また別のヒーローが!」

 

 少年は、セイバーとゼンカイジュランの絵を描いていた。

 

零士「ユーリ行け!」

ユーリ「おう!」

 

『最光発光!』

『エックスソードマン!』

 

 零士は最光を投げて、最光はすぐさまエックスソードマンになる。

 怪人軍団は、瞬く間に倒されていく。

 

ユーリ「ハアッ!何………!?」

零士「ユーリ!?」

 

 ユーリは、怪人軍団を倒していたが、突然光ったと思ったら、消えてしまった。

 一体の怪人が、絵を描いていた少年の元へと向かっていく。

 

怪人「貴様!呑気に絵を描きやがって!」

アクア「危ない!」

 

 すると、少年が鉛筆を怪人に向けると、怪人の剣を受け止める。

 

零士「え?」

少年「今、良い所なんだ。邪魔しないでよ。」

アクア「ペンが剣よりも強し………。」

 

 衝撃波が放たれ、怪人が吹っ飛ぶ。

 

怪人「おのれ………!」

零士「アクア!その子を頼む!」

アクア「分かったわ!」

ジュラン「よっと!後はソイツだけだ!」

 

 零士が少年に襲い掛かろうとした怪人を抑えつけている間に、アクアは少年の元へ。

 ジュランも、零士の加勢に入る。

 

アクア「ちょっと!絵を描いてる場合じゃないでしょ!早く逃げるわよ!」

少年「うるさいな。邪魔しないでよ。……!?」

アクア「ほら!」

少年「うん。分かった。言う事聞く。」

アクア「あっち行くわよ!」

 

 少年は、アクアの顔を見た途端に、素直にアクアの言う事を聞く。

 アクアが少年を避難させてる中、零士とジュランは決めようとしていた。

 

零士「ジュラン!一緒に!」

 

『必殺読破!』

『烈火抜刀!』

 

ジュラン「オーライ!」

怪人「ハァァァァ!!」

 

『ドラゴン!一冊斬り!』

『ファイヤー!』

 

 零士の火炎十字斬と、ジュランの連続射撃が、怪人を撃破する。

 零士とジュランは変身解除する。

 

ジュラン「はい、お疲れさん。」

零士「大丈夫?怪我はない?」

 

 零士の問いに、少年は頷く。

 零士は、ホッとした表情を浮かべると、少年に視線を合わせる。

 

零士「君、名前は?」

章太郎「章太郎。」

セッちゃん『ジュラン!聞こえるチュン?』

 

 零士が章太郎の名前を聞いていると、セッちゃんの声がする。

 

ジュラン「セッちゃん!」

零士「誰、この声?」

ジュラン「セッちゃん!介人達は無事か!?」

セッちゃん『無事じゃないチュン!違う世界に来ちゃったみたいチュン!』

零士「別の世界?(もしかして、俺たちの世界の事か?)」

ジュン(どうなってんのやら………。)

 

 一先ず、事情を聞く為に、ジュランが零士達をカラフルに案内する。

 

ヤツデ「よかったら、好きなだけ食べて!」

零士「ありがとうございます。」

アクア「まあ、戴くわね。」

 

 五色田ヤツデが、零士とアクアにお茶とお菓子を振る舞って、ジュランの近くに寄る。

 

ヤツデ「折角、お客さんが来てくれたのに、介人達は別の世界に行っちゃったなんてさ。介人達はいつ戻ってくるんだい?」

ジュラン「まあまあ。セッちゃんと通信が繋がってるんだ。」

 

 一方、零士達の世界では、ノーザンベースに介人達も来ていて、カズマ、ダクネス、めぐみん、カリン、カイト、リア、シエロ、エーリカ、ミツルギ、アイリス、ソフィアが集まっていた。

 

ブルーン「本がいっぱい!………って、あ!アクセルハーツの皆さんじゃないですか!」

リア「やあ、久しぶりだね。」

シエロ「ご無沙汰してます。」

エーリカ「今度は介人達がこっちの世界に来るなんてね。」

カイト「俺………じゃないな。」

カリン「それより、アガスディアベースって聞いた事ある?」

零士「アガスディアベース………。(やっぱり、スーパーヒーロー戦記の物語だ。)」

 

 カリンが零士にアガスディアベースの事を聞いてる中、ソフィアが解説し出す。

 

ソフィア「たった一冊でも、この世界そのものを揺るがしてしまう程、危険なS級の禁書が納められている場所。そこを守っていたアガスディアベースの衛士の1人、アスモデウスが反乱を起こしました。」

カリン「禁書の封印を、アスモデウスが破ったみたいなのよ。」

カズマ「零士。あの時開いた本を持っているか?」

零士「ああ。機界戦隊ゼンカイジャー。」

介人「え?」

 

 零士の言葉に、ゼンカイジャーの面々は驚いていた。

 

カズマ「確か、封印されていた禁書の一つだよな?」

ソフィア「封印が解かれたのは、全ての仮面ライダー。そして、全てのスーパー戦隊の書の様です。」

アイリス「それを、アスモデウスが解き放ったのですか………。」

シエロ「おそらく、ゼンカイジャーの登場人物が現実に溢れて、零士が物語の中に引き摺り込まれたのは、その禁書が関係しているんじゃないでしょうか?」

カズマ「リナも、本を開いた途端に、どこかに行った。」

アクア「ユーリも、こことは違う物語の世界に飛ばされたって事かしら?」

 

 カズマとアクアがそう話す中、ソフィアも話し出す。

 

ソフィア「物語と現実の間には、本来、越えられない壁があるのですが、禁書が解放された影響で、物語と現実の境界が曖昧になり、この異常事態を引き起こしてるのだと、推測されます。」

ダクネス「とにかく、一刻も早く禁書を取り戻して、書庫に戻さないと、現実世界が崩壊するのだそうだ。」

めぐみん「ふふん。そんなの、この私に任せて下さい!」

セッちゃん「そろそろ通信も限界チュン。」

マジーヌ「セッちゃん………。」

介人「ああっ!」

 

 介人が叫んで、セッちゃんを持ち上げる。

 

介人「そっちの人、零士って言ったっけ?」

ジュラン「介人………!」

零士「そっちは、五色田介人だね。このゼンカイジャーの主人公の。」

介人「ヤッちゃんに伝えてよ!」

零士「ヤッちゃん?」

ジュラン「ヤッちゃん、ヤッちゃん!」

介人「こっちで頑張って、すぐに帰るから、ヤツデスペシャルをよろしくって!」

零士「だってさ。分かった。君に会える日を楽しみにしてるよ。」

ブルーン「はい!」

 

 零士がそう言うと、ブルーンが叫ぶ。

 

ブルーン「待って下さい。ゼンカイジャーという物語とは、どういう意味ですか?」

介人「すげぇ!俺たちの活躍が、もう本になってるんだ!」

リア「相変わらず前向きだね、君は。」

セッちゃん「そういう事じゃないチュン!」

ガオーン「という事は、僕たちは物語の登場人物だって事だよね!?」

マジーヌ「ぬぬっ?それって、自分達が架空の存在って事っスよね?」

ソフィア「架空ではありません。物語の世界、ワンダーワールドは存在します。あなた達はちゃんと、そこに居るでしょう?」

 

 一方、カラフルでは、ジュランが口を開いていた。

 

ジュラン「説明されたけどよ?ぶっちゃけ全然分かんねぇよ!」

ヤツデ「大丈夫だよ!介人が戻ってくるって言ってたんだから!ちゃんと帰ってくるよ!」

ジュラン「まあ、そりゃあ、そうだけどよ………。」

 

 ヤツデがジュランにそう言った直後、章太郎の絵を見て、声を出す。

 

ヤツデ「あらまあ、絵が上手ね!絵描きさんになりたいのかい?」

章太郎「まあ、ね。」

ヤツデ「大志を抱いていて、良いわね。あ、もっと、好きな物持ってこようか?」

章太郎「別に良い。」

ヤツデ「あっ………。じゃあ………。」

 

 ヤツデが、お菓子を章太郎の近くに置いて、少し離れると、アクアが章太郎に近寄る。

 

アクア「うわぁ!凄く上手いのね!」

章太郎「いやぁ、それ程でも。」

ヤツデ「………全然、態度が違う!」

 

 ヤツデは、少しショックを受けていた。

 一方、アスモデウスは、大量にある赤いリボンの内、一本に触れる。

 すると、リボン全体が光りだし、アスモデウスから、大量の本と、一つのトジルギアが飛び出してくる。

 大量の本は、ゼンカイザーを模した怪人、戦隊メギドに、一つのトジルギアは、セイバーを模した怪人、ライダーワルドへと姿を変える。

 

アスモデウス「物語が混ざり合う。沢山、色を混ぜると、どうなるか知ってるか?」

ライダーワルド「いいえ。」

アスモデウス「美しい色は混ざり合い、やがては真っ黒に。次の段階に移ろう。」

 

 そう言って、アスモデウスがリボンの一本に触れると、黒く染まっていき、空へと飛んでいく。

 それは、カラフルにまで来ており、章太郎が光り出す。

 

ジュラン「これだ!」

アクア「光ってるわ!」

零士「あの時と同じだ!」

 

 すると、章太郎だけでなく、零士、アクア、ジュランも光り出す。

 それだけでなく、介人、セッちゃん、ガオーン、マジーヌ、ブルーン、カズマも光り出していた。

 

セッちゃん「なんチュン!?なんチュン!?」

ミツルギ「これは………!?」

リア「異常事態が加速してるのか!?」

シエロ「やばいんじゃないですか………!?」

カズマ「不味い、俺もどこかに飛ばされる!」

アイリス「お兄様!?」

めぐみん「カズマ!?」

カズマ「皆、ソフィア様を守ってくれ!」

ソフィア「ブレイズも、気を付けてください!」

 

 すると、カズマ、介人、セッちゃん、ガオーン、マジーヌ、ブルーンがどこかに転送される。

 一方、カラフルでは。

 

ジュラン「ああ!こうなりゃ、ヤケだ!どこへでも行ってやるぜ!」

アクア「ああァァ!!」

ジュラン「はい、出発!」

 

 零士、アクア、ジュラン、章太郎の4人も何処かへと転送されていった。

 

ヤツデ「ヤツデスペシャル、何人前作れば良いんだがね!?」

 

 ヤツデの叫び声が、カラフルに響く。

 一方、天界でこの状況を見ていたエリスはというと。

 

エリス「遂に、アガスディアベースの禁書が開かれてしまいましたか。神崎零士さん、ジュンさん。あなた達は、真実を見つめなければなりませんよ。」

 

 そう呟いていた。




今回はここまでです。
エリス様が言う、真実とは………。
次回は、原作とは違って、里見八犬伝の世界に飛ばされた零士達の方を先に書いて、その後に、西遊記の世界に飛ばされた介人とカズマの方を書きたいと思っております。
いよいよリバイスですね。
五十嵐家がどうなるのか。
そして、オーバーデモンズが誰なのかが分かりますね。

賢者の孫とリバイスの小説を、賢者の孫寄りにするべきか。

  • 変えるべき
  • そのままで
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