この聖なる刃に祝福を   作:仮面大佐

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タッセル「皆さん、ボンヌ・レクチュール!僕はタッセル。先日にベルディアが襲来して、その特訓の為にダンジョンに向かった神崎零士とダクネスとカリン。そこで2本の聖剣とワンダーライドブックを回収した。あの聖剣は、彼らの世界で作られた聖剣なんだよね。今回は、何か、出会いがありそうだね。」


第9話 遭遇する、魔剣の勇者と混合種メギド。

 俺とダクネスとカリンは、2本の聖剣とワンダーライドブックを持って帰還した。

 既にノーザンベースにはカズマ達が集結しており、新たな聖剣に興味を示していた。アクアが変身しようとするも、聖剣に拒絶されるという。

 ソフィア曰く、おそらく、アクアには何かが足りないと言う事らしい。

 選ばれなかったアクアは少しキレ気味だった。

 カズマとリナとカイトはキールダンジョンをクリアして、リナとカイトの2人に新たな防具が追加されていた。2人曰く、かなり高性能らしい。

 めぐみんとアクアは、ベルディアについて調べて、収穫は大きいらしい。

 後はベルディアに挑むだけで、リベラシオンで特訓しつつ、カズマとめぐみんにも、リナやカイト、カリンが指導した結果、単独でも立ち回れる様になったらしい。

 あと残り1日という所で、アクアが。

 

アクア「お願い!このクエスト手伝って!」

 

 そう言って持ってきたクエストは、湖の浄化と言う物で、湖が汚れてしまった結果、ブルータルアリゲーターが住み着いてしまった為、湖を綺麗にしてほしい、らしい。

 アクア曰く、浄化の最中にモンスターに襲われる可能性があるから守ってほしいらしい。

 

零士「分かった。」

カズマ「けど、どうやって浄化するんだ?」

アクア「え?私ほどの女神なら、泳いでるだけで浄化出来るけど。」

零士「あぁ〜。アクアって女神だったな。」

アクア「ちょ!忘れないでよ!!」

カズマ「なるほど……。なぁアクア、多分安全に浄化できる良い方法があるんだが。」

アクア「え?」

 

 俺達は湖の浄化クエストを受けた。

 カズマが提案した安全に浄化できる方法とは。アクアをモンスター捕獲用の檻に入れて湖に放り込む事である。

 カズマの言う通り、これで安全に浄化できる。一応、パンドラビットのビルドからジーニアスフルボトルを取り出す。

 ジーニアスフルボトルの力なら浄化も更に進むだろう。

 今の状況をアクアは。

 

アクア「………私、今から売られる希少モンスターか、出汁を取られる紅茶のティーパックの気分なんだけど。」

 

 と語っていた。

 

ー湖周辺ー

 

 アクセルから依頼の場所に到着した俺達は、檻に入ったアクアを湖に放り込み、少し離れた場所から見守っていた。

 やはり、ジーニアスの相乗効果で、浄化は予想以上に進んでいる。

 しかし、ある程度時間はかかるので、カズマ、ダクネス、カリンの3人で戦闘訓練をして、俺、めぐみん、リナ、カイトは見守っている。

 ダクネスは、夢の中で尾上亮と亀巳川寿和にアドバイスを貰って、両手剣スキルを少し取ったらしい。ダクネスも先程渡した大横綱金三郎を使って、玄武金三郎に変身している。

 カリンもすっかり音銃剣錫音を使いこなしている。カリンも先程渡した大将軍桃一郎を使って、ヘンゼル桃一郎に変身している。

 カズマも先程渡した大剣豪浦島二郎を使ったライオン浦島二郎へと変身し、翻弄している。

 俺達見守り組はコーヒーを入れて休憩中だ。

 

零士「アクアー!水に浸かりっぱなしで大丈夫か?トイレ行きたくなったら引き揚げるぞ。」

アクア「アークプリーストはトイレになんて行かないし!」

 

 一昔前のアイドルか!

 流石にそれは無いだろ。

 

零士「はいはい。」

リナ「めんどくさそうな言い方ね。」

零士「実際めんどくさい。」

 

ー2時間経過ー

 

 あれから2時間。

 1時間前に一度見守り組と訓練組で入れ替えた。俺達も対人戦闘訓練をして、ベルディアとの戦いに備える。

 1時間経って、俺たちも見守り組に合流した。

 結構綺麗になってるな。

 

リナ「………ワニ、出てこないわね。」

カイト「………そうだな。」

カリン「何も起こらずに終わって欲しいんだけどね。」

カズマ「ちょっ!そんなフラグになりそうな台詞を!」

 

 完全なフラグだな。カリンの発言は。

 そんな事を思ったのもフラグになってしまったのか。

 

アクア「アアアアアアァァァァ!!!」

「「「「「「「!?」」」」」」」

 

 いきなりアクアが騒ぎ始めた。

 アクアの周囲に大量のブルータルアリゲーターが湧いてきていた。

 

アクア「なんか出た!なんか出てきたァァァァァァァ!!」

アクア「助けて!皆助けてェェェェ!!」

 

暫くして

 

 出てきたワニはアクアが入っている檻を破壊しようとしている。

 アクアはそれはもう一心不乱に自前とジーニアスフルボトルの浄化能力を使ったとな。

 

アクア「ピュリフィケーション!ピュリフィケーション!ピュリフィケーション!」

 

 だがそんな事をすれば、ワニは更に怒る訳であって。次第に檻からヤバい音がし始めてきた。

 

アクア「ヒイィィィィィ!!ピュリフィケーション!ピュリフィケーション!」

零士「………ギブアップなら、言ってくれ。すぐ引き揚げるからな!」

めぐみん「そうですね!」

カイト「引き揚げる準備するか。」

 

 流石に助け舟を出しておく。なんか、可哀想に思えてきた。

 だが、アクアの返事は。

 

アクア「い……嫌よ!ここで諦めたら、報酬が貰えない!」

 

 アクアってビビりなのに変な所で意地を張るよな。

 だが現実は甘くはなく、ワニが力を込めて顎を閉じると、鉄格子が音を立てて、曲がり始めた。

 

アクア「イヤァァァァァァァ!!メキッって言った!今、檻から鳴っちゃいけない音がしたァァァァァ!!」

 

 はぁ。仕方ないな。

 俺は立ち上がって火炎剣烈火を抜刀した。

 

カズマ「おい!?零士何するんだ?」

零士「流石に可哀想だから、ワニを討伐しておく。」

カズマ「いや、アクアが頑張れば、ワニはどっか行くだろ。だから、悪いけどアクアにもうちょい頑張ってもらおうぜ。」

 

 確かにな。

 

零士「あいつらの討伐金も出るからいいだろ。それに。」

カズマ「それに?」

零士「見てて、良心が痛む。」

カズマ「はぁ、しょうがねぇーな。」

めぐみん「私たちも行きますか。」

リナ「そうね。」

カイト「行くぞ。」

カリン「行きますか!」

ダクネス「あぁ。」

 

 俺達の連携でブルータルアリゲーターを全滅させた。

 ブルータルアリゲーターの死骸は、ブックゲートで一旦ソフィアに預けて、ソフィアがギルドに渡しておく事になった。

 

零士「アクア、もうちょい行けるか?」

アクア「ここまで来て引き下がれますか!あと少しで終わるわよ!」

カズマ「頑張れよ。…アリゲーターホイホイ。」

アクア「誰がアリゲーターホイホイよ!」

 

 そうこうしている内に浄化は完了した。

 残っていたアリゲーターも何処かへ気配が散っていく。

 アクアの浄化能力とジーニアスの浄化能力の相乗効果が上手くいってよかった。

 俺達は引き揚げて、撤収する準備をするが。

 

カズマ「どうだ?」

零士「ダメだ。鍵穴が変形して開かない。」

アクア「えぇ!?」

 

 なんと、ワニに齧られた時に、鍵穴まで巻き込まれて変形してしまった為、アクアを出す事が不可能になってしまった。

 念のため、隙間から出られないか聞いてみる。

 

零士「出れそうか?」

アクア「うぎぎぎぎぎっ!!……ダメ。胸がつっかえて出れない。」

 

 他の隙間も試してみたが、無理だった。

 仕方ないので、ギルドまで中に居てもらう事にしよう。

 1人だと寂しいだろうから、俺も入れそうな隙間を見つけて中に入る。

 リナも一緒に中に入ってくれた。

 アクアは少し申し訳なさそうにしていた。

 アクセルの街まで、ババ抜きをする事にした。

 その時の俺は、あの2人に会うとは思わなかっただろう。

 

???side

 

 僕の名前は御剣響夜(ミツルギキョウヤ)。

 どこにでもいる普通の高校生だった。

 だがある日、自分でも訳が分からない内に命を落としてしまった。

 そんな時、美しい女神と出会い『魔剣グラム』を与えられ、この世界に転生した。

 今は上級者クエストの『エンシェントドラゴンの討伐』を終えて、ギルドに報告に行っている。

 

フィオ「流石、私のキョウヤよね。エンシェントドラゴンを一撃で倒すんだから。」

 

 彼女はフィオ。盗賊に就いている。

 

クレメオ「な!!ちょっと、誰が貴女の物よ!キョウヤは私の物なんだから!」

 

 彼女はクレメオ。戦士の女の子だ。

 慕ってくれるのはありがたいんだけど、事あるごとに喧嘩しないでほしいな。

 そんな2人と一緒に日々冒険者として頑張っている。

 必ずこの世界を救って見せる。

 女神様との約束だから。

 

ミツルギ「………うん?」

 

 その時、僕の耳に聞き覚えのある声が聞こえてきた。

 

アクア「よ〜し、勝負よ!」

ミツルギ「この声って?」

 

 声のする方向に向かうと、そこには荷車に檻を乗せた冒険者の一団がいた。

 檻の中には、男1人、女2人がいた。

 見た感じ、3人は仲良くババ抜きをしていた。

 だが、その内の1人は僕が知っている人だった。

 

ミツルギ「め………女神様!!」

 

零士side

 

アクア「よ〜し、勝負よ!」

リナ「本当に大丈夫?」

アクア「大丈夫よ!」

零士「それじゃあ、行くぞ。」

 

 ババ抜きを引いて行って最終的には。

 

アクア「また負けたァァァァ!!」

 

 見事にアクアの20連敗だった。

 ちなみに俺とリナはどっちかというとリナの方が勝っている。

 

めぐみん「そもそも、ババ抜きは、運も大事ですし、ポーカーフェイスも大事です。」

カズマ「まぁ、その所では、零士とリナには勝てないよな。」

 

 そう。ババ抜きは、ジョーカーを引いても、動じない心と、ジョーカーを感づかれないポーカーフェイスも必要だ。

 アクアは、ジョーカーを引くたびに大袈裟にリアクションするから、分かりやすい。

 その時、後ろから。

 

ミツルギ「女神様!女神様じゃないですか!」

「「「「「「「「!?」」」」」」」」

 

 そう言って1人の男が檻を素手で強引に広げてしまった。

 

カズマ「な!?」

ダクネス「おい!これは鋼鉄製の檻だぞ!」

 

 俺では少し厳しいかな。まぁ、コイツには檻の弁償をしてもらおう。

 

零士「おい、君の事を女神様って呼んでるから、君の関係者だろ。」

アクア「え〜っと。………とりあえず話を聞いてみるわ。」

 

 え。まさか覚えてないのか!?

 コイツ100%転生者だろ!

 流石に覚えておこうぜ。

 アクアはミツルギが広げた隙間から外へと出て行った。

 

アクア「それで、私に何の用かしら?………て言うかあんた誰?」

ミツルギ「な!僕ですよ。御剣響夜です。貴女にこの魔剣グラムを頂き、この世界に転生した御剣響夜です!」

アクア「え?」

ミツルギ「え!?」

零士、カズマ「え?」

 

 まさか本当に覚えてないのか?

 

アクア「………ちょっと待ってね。」

 

 アクアは何処からともなく手帳を取り出してめくっていく。

 

アクア「ミツルギ……ミツルギ……あ!あったわ。ごめんなさい、沢山この世界に転生させたから、すっかり忘れてたわ。」

ミツルギ「あ〜、はい、そうですか。お久しぶりです女神様。ところで、女神様はどうして檻の中に居たんですか?」

 

 一応、俺が説明する。すると。

 

ミツルギ「はあ!?女神様をこの世界に連れて来ただけでなく、檻に閉じ込めて湖につけた!?君は一体何を考えているんだ!!」

 

 と、ミツルギに胸倉を掴まれた。

 アクアを連れて来たのはカズマだが、今回の案はアクアも了承していたから文句を言われる筋合いは無いのだが。

 

アクア「ちょっ、私としてはこの世界に連れてこられたのはもうそんなに気にしてないし、毎日楽しい日々を過ごしてるし、今回のクエストだって私が言い出しっぺなんだから。」

ミツルギ「女神様、この男にどう唆されたのか知りませんが、貴女は女神様なんですよ。こんな扱いで良いんですか?」

 

 言いたい放題だな。

 この男、俺が黙ってるのを良い事に言いまくるじゃないか。

 俺達の事を知らないだろ。

 年下にこんなに言われるのはムカつくな。

 

ミツルギ「ちなみに女神様は何処で寝泊まりしているんですか?」

アクア「え〜っと、馬小屋で……。」

ミツルギ「はぁ!?」

 

 と、更にキツく締めて来た。

 

アクア「ちょっと!」

ダクネス「おい貴様、いい加減にしろ。」

カリン「初対面の相手に失礼じゃない?」

 

 流石に無視できなくなったのか、ダクネスとカリンがミツルギの腕を掴んで止める。

 ダクネス達の方を見たミツルギは。

 

ミツルギ「君達は……クルセイダーにアークウィザード、ソードマン、ルーンナイト、ソードマスターに冒険者。……成程。パーティメンバーには恵まれているようだね。君は、こんな優秀な人達がいるのに、女神様を馬小屋に泊らせるなんて、恥ずかしく思わないかい?」

 

 なん……だと。

 『馬小屋なんか』そう言ったか。

 コイツ本気か?

 そもそも、冒険者がお金が無い場合、馬小屋で泊まるのは常識だ。

 宿に泊まれるのはせいぜいお金が沢山あるやつだ。

 それが分からないとはコイツ、『魔剣グラム』で楽して生きて来たんだろう。

 そんな苦労を知らない奴が、そんな事を言うと他の冒険者を全員敵に回すだろう。

 ミツルギは他の面子に同情するかのような視線を向けて。

 

ミツルギ「君達。今まで苦労したね。今日から、僕の所に来ないかい?高級な装備を買い揃えてあげるよ。」

 

 あまつさえ、こちらのパーティからカズマ達を抜き取ろうとしていた。

 

「「「「「「「…………。」」」」」」」

アクア「ねぇ、あの人ヤバくない?あの人本気でひくぐらいヤバいんですけど。て言うか勝手に話進めるしナルシストも入ってる系で、怖いんですけど。」

ダクネス「どうしよう、あの男は何だか生理的に受けつけない。攻めるよりも受けるのが好きな私だが、あいつだけは何だか、無性に殴りたいのだが。」

めぐみん「撃っていいですか?あの苦労知らずのスカしたエリート顔に、爆裂魔法を撃っても良いですか?」

カリン「あの魔剣は興味あるけど、あんなナルシストのエリートは何だかムカつくわ。一発、音銃剣錫音で撃っていい?」

リナ「『魔剣の勇者』なんて言われてるけど、実際は大した事無さそうね。私でもあんな嫌なイケメン、瞬殺出来そうよ。それにあんな奴より零士の方が断然良い!」

カイト「そもそも、『魔剣の勇者』なんて大層な2つ名が付いてるけど、魔剣グラムとやらに頼りきってる。剣士失格だな。あんな奴とは一緒には居たくない。闇黒剣月闇で斬り捨てたい。」

カズマ「そもそも、魔剣持ちのチーターが、未だにこの駆け出しの街にいる時点でたかが知れているだろ。」

 

 おっとミツルギさん。俺のパーティメンバーからは不評ですよ。

 寧ろ何人か、攻撃しようとしたり、瞬殺できるなんて言われてますよ。

 仮に俺が誘われても、あんな剣が軽そうな奴、お断りだ。

 

零士「という訳で、満場一致で全員お前の所には行きたくないそうです。ではクエスト完了の報告があるので、失礼する。」

 

 そう言ってこの場から去ろうとすると。

 

ミツルギ「!!待て。」

零士「どいてくれます?」

 

 ミツルギは道を塞いできた。

 

ミツルギ「悪いが、女神様をこんな境遇には置いておけない。」

 

 あぁ〜。この人、典型的なダメなイケメンだ。人の話を聞いたりしないで、一方的に決めつける奴は俺は嫌いだ。

 それにこっからの展開はよくあるやつだ。

 

ミツルギ「僕と勝負だ!」

 

 やっぱり。

 

ミツルギ「僕が買ったら、女神様はこちらに引き渡してもらおう。君が買ったら、言う事なんでも聞こうじゃないか。」

 

 勝手に話を進めやがって。

 しかも、こっちは負けたらアクアが奪われるのに、そっちが負けても、大した損害じゃない。完全に不公平その物じゃないか。

 そんな事を考えていると、声がして来た。

 

???「匂うなぁ……。剣士と剣士擬きのプライドがぶつかり合う、最低で最高に楽しそうな匂いだ……!」

 

 この声は聞いた事がある。

 まさか!

 

???「よぉ。」

 

 俺とミツルギの間に一体の怪物が現れた。仮面ライダーになっている人は、緊張が走った。

 

カズマ「おい、あいつって!」

めぐみん「はい!間違いありませんよ!」

ダクネス「何だと!?」

リナ「嘘でしょ!?」

カイト「何で……!?」

カリン「まさか……!?」

零士「………デザスト。」

デザスト「その通り。デザストだ。」

 

 その時、周囲から悲鳴が上がった。

 

ミツルギ「何だ、貴様!」

デザスト「言った筈だ。俺様はデザスト!」

 

 デザスト。

 3冊のジャンルのアルターブックが合わさった混合種メギド。

 戦闘狂で、何を考えているのか分からない。

 だが、なんでここに居るんだ。

 

ミツルギ「デザスト?聞いた事無いな。新種のモンスターか?」

デザスト「俺様をモンスター扱いすんなよ。」

ミツルギ「まぁ、良い。神崎零士!勝負の内容は、コイツを倒した方が勝ちだ!」

 

 コイツ、正気か?

 何人もの剣士を殺害した奴だぞ。

 魔剣グラムで緩く生きてきたお前には勝てない奴だ。

 

ミツルギ「まずはボクからだ!行くぞ!」

デザスト「まぁ、良い。遊んでやるぜ!」

 

 だが、結果は、ミツルギが負けた。

 

ミツルギ「な、なぁ!なんで魔剣の勇者たるこの僕が……!」

デザスト「あぁぁ〜。つまんねぇな。魔剣の勇者だったか?期待外れだな。」

 

 デザストは、あっさりミツルギを無力化した。

 

デザスト「でもよぉ、お前はこっち側なのが分かったぜ。」

ミツルギ「こっち側?」

デザスト「強さを追い求める方だ。なぁ、俺と来ないか?」

ミツルギ「誰が……!」

デザスト「まぁ良い。次はお前だ。炎の剣士!」

零士「………分かった。」

 

 俺は覚悟を決めた。デザストは愛剣グラッジデントを構えて、俺は火炎剣烈火を構える。

 

デザスト「ちょっと良いか?」

零士「何だ?」

デザスト「お前とは内容を変える。俺の必殺技を耐えてみせろ。」

零士「どう言うつもりだ?」

デザスト「なぁに、魔剣の勇者様との戦いで、少し疲れたんでね。」

零士「………分かった。」

カズマ「大丈夫かよ?あいつ?」

リナ「今は、零士を信じよう。」

 

 そうして、風が吹き、止まった。デザストが動き出した。俺は火炎剣烈火を構えた。

 

デザスト『カラミティ・ストライク!』

 

 デザストの必殺技が炸裂し、俺は火炎剣烈火で凌ぐ。しかし、重い!だが、俺もやられっぱなしではいかないので。

 

『ドラゴン!』『ふむふむ…。』

『習得一閃!』

 

零士「火炎疾斬!」

 

 そうして俺とデザストの技が交互にぶつかり、互いにすれ違った。

 そして、デザストの体勢が崩れる。俺はギリギリ保てられた。

 

デザスト「やんじゃねぇか。」

零士「お前もな。」

デザスト「今回は俺の負けだ。楽しかったぜ。じゃあな。」

 

 そう言ってデザストは逃走した。

 

カズマ「すげぇ!零士がデザストに勝った!」

めぐみん「すごいですよ!」

カイト「あぁ。凄くヒヤヒヤした。」

カリン「これって凄いよ!」

リナ「そして、零士がデザストに勝ったと言う事は……!」

ダクネス「ミツルギとの勝負も零士の勝ちと言う事だ!」

アクア「やるじゃない!」

ミツルギ「そんな……。」

 

 その時。

 

フィオ「ひ………卑怯者!!」

「「「「「「「「うん?」」」」」」」」

フィオ「卑怯者!卑怯者!卑怯者!」

零士「はい?」

 

 なんかミツルギの取り巻きに非難されてる。

 

ミツルギ「クレメオ、フィオ!何を!?」

カズマ「あんた達コイツの仲間か?」

クレメオ「そうよ!この卑怯者!」

カイト「……一応聞くけどなんでだ?」

 

 俺は卑怯な事はしてない筈なんだけどな。

 

フィオ「あのデザストとか言う奴との勝負の内容が違うじゃ無い!」

クレメオ「そうよ!無効よ!無効!!」

 

 そんな事で俺を非難しても。

 

カズマ「あのな、そもそもデザストに喧嘩売ったあいつは実際に負けただろ。」

カイト「うむ。それにその事は、デザストが勝手にやっただけで、ミツルギは何もしてない。」

ダクネス「それにこの男はデザストを倒した奴が勝ちだと言った。そのルールに則るなら、客観的に見てもデザストに勝った零士の勝ちだろう。お前はどうなのだ?零士が卑怯な事をしたとでも言うのか?」

ミツルギ「………いや、彼は正々堂々と戦って勝った。………僕の負けだ。」

クレメオ、フィオ「キョウヤ!!」

 

 意外と潔いな。

 

カズマ「で?お前は何を言うんだ?」

零士「何をって?」

カイト「勝負の結果、お前が勝ったんだから、なんか一つ言う事を聞くって奴があるじゃん。」

 

 あぁ、あれか。

 

零士「ミツルギ。」

ミツルギ「何だい?」

零士「お前に一つ頼みがある。」

ミツルギ「な、何かな?」

零士「お前が壊した檻の弁償だ。」

全員「!?」

 

 全員驚いてるよ。

 

カズマ「魔剣グラムで良いじゃんか。」

零士「追い剥ぎはあまりしたくなくてね。それに明日はベルディアが来る。戦力は多い方が良いだろう。そいつは、魔剣グラムが無いと今のカズマより弱いと思う。」

カズマ、ミツルギ「!?」

 

 おそらく、ミツルギは碌に他のスキルを入れていない。だからグラムに頼りきってる戦法になってしまうんだと思う。

 

ミツルギ「な、何故、最弱職の冒険者に、この僕が!?」

零士「デザストに負けたのが良い例だろう。それにカズマは正直、今は弱い。でも、それでも強くなろうと必死に努力している。努力をしていない奴に努力してる奴が負ける筈ねぇんだよ。」

ミツルギ「!!」

 

 その後、ギルドに共に向かい、ミツルギに檻の弁償代20万エリスを払わせた。

 ミツルギは、俺の言葉を聞いてから、妙に思い詰めていた。

 取り巻きの女の子2人が話しかけるが、ほとんど上の空だ。

 一応、明日魔王軍幹部が来るから、街には居るように伝えたが、ミツルギは、ギルドを出て行った。

 後はあいつ次第だ。

 俺はデザストとの戦いで、負ったダメージをアクアに治療してもらい、明日に備えて寝た。

 

ー翌日ー

 

 俺達は早くに合流して、その時を待っていた。

 その時。

 

ルナ「緊急!緊急!冒険者の皆さんは直ちに武装して正門前に集まって下さい!特に、神崎零士さんのパーティメンバーは絶対に来て下さい!」

 

 遂に来たか。

 俺は冒険者達に壁になってもらい、カズマ達が先頭に向かう。

 そこにはやはり、ベルディアが居た。

 ベルディアはプルプルと震えていて遂には。

 

ベルディア「何故城に来ないのだ、この人でなしどもがああああああっ!!」

 

 と、絶叫した。




今回はここまでです。
遂に登場したデザスト。
ミツルギを勧誘しますが、どうなるかは今後次第です。

賢者の孫とリバイスの小説で、原作キャラは変身させるべきか。

  • 変身させる。
  • 変身させない。
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