ジュンが目を開けると、そこは、リビングで、リナが目の前にいた。
リナ「ジュン。どうしたの、ぼうっとして。」
ジュン「リナ………。他のライダーや、スーパー戦隊は、物語の存在で、俺たちが現実の存在だと思ってた。」
リナ「えぇ………?」
ジュン「でも、違った。俺たちも物語の登場人物だったんだ!」
リナ「何言ってるのよ?」
ジュン「でも!これに全部書かれてた!」
すると、誰かがその本をひったくって、中を見る。
それは、レイナだった。
レイナ「………何も書いてないけど?」
ジュン「えっ………!?(ていうか、零士は何処に行ったんだよ!?)」
ジュンは、女性から本を返してもらって、見てみるが、何も書いていない。
ジュンは、零士の行方を気にしていた。
レイナ「食事の時くらい、妄想の世界に入るのをやめて欲しいんですけど。」
リナ「いい加減、大人になりなさい。ねっ?」
レイナ「うん。」
そう言って笑う。
ジュン「君は………?まさか、レイナ………?」
レイナ「まさかって、なぁに?レイナさんですよ!」
まさか、レイナと再会出来るとは思わず、ジュンは思わずレイナに抱きついていた。
ジュン「レイナ!」
レイナ「はいはい。きっと悪い妄想だったのね。リナもおいで。」
リナ「はいはい。」
そう言って、リナも抱きつく。
すると、風景が変わって、ジュンたちの幸せな風景が見えてくる。
俺たちは、幸せな生活を送ってたんだ!
戦う必要なんてない、平凡な毎日。
ジュンはそう思っていた。
すると、ジュンは先ほどの本を取ろうとすると、一冊の本が落ちる。
そこには、石ノ森章太郎と書かれていた。
それは、零士の世界の言葉で、有名な漫画家だった。
すると、とある可能性が出た。
更に、零士を介したこれまでの記憶が蘇る。
ヤツデ『あらまあ、絵が上手ね!絵描きさんになりたいのかい?』
章太郎『まあ、ね。』
戦隊メギド『神の力で、ヒーローをこの世から消す。』
そうだ。
こんな事をしてる場合じゃない!
ジュンはそう決意をする。
すると、零士の意識が戻ってくる。
一方、零士が目を開けると、そこは、エリスと出会った部屋だった。
零士「ここは………?」
エリス「目が覚めましたか。」
そこには、エリス様が居た。
零士「エリス様………。俺、死んじゃったんですか………!?」
エリス「違います。あなたは、追い出されたのです。」
零士「追い出された………!?」
エリス「はい。この物語から。」
そう言ってエリス様が取り出したのは、『この素晴らしい世界に祝福を!』という本だった。
それを開いて見てみると、そこには、カズマ、アクア、めぐみん、ダクネスの物語が描かれていた。
だが、その中に、零士の名前はない。
というより、その小説には、仮面ライダーという物が存在しない。
零士「まさか………俺は、この物語にとって、要らない存在だったって事ですか………!?」
エリス「…………はい。本来なら、この様な物語を刻んでいく筈でした。…………ジュンの魂を持った貴方が、セイバーの力を手に、その世界に降りるまでは。」
零士「……………。」
そういう事なのだ。
つまり、零士はこの物語を書き換えてしまったのだ。
物語を一つ、犠牲にして。
エリス「無論、貴方のせいではありません。」
零士「ええっ………?」
エリス「貴方をあの世界に送り込んだのは、この私です。貴方には、その真実には気付いてほしくなかった。」
零士「…………セイバーの物語と混ざった結果、スーパーヒーロー戦記の物語も発生しちゃいましたからね………。」
エリス「はい。ですから、どんな謗りも受け入れます。私のせいですから………。」
零士は、どうしたら良いのか分からなくなり、呆然とする。
ここで謗りをして、何かが変わるのか?
いや、何も変わらない。
ただの自己満足で終わってしまう。
零士の心にそんな思いが出て、自然と口が開く。
零士「………謝らなくて良いですよ、エリス様。」
エリス「…………え?」
零士「その提案に乗ったのは、俺だ。だから、エリス様のせいじゃないですよ。」
エリス「零士さん…………。」
零士「それに、仮面ライダーとスーパー戦隊という存在が無くなったあの世界は、現在、混乱している。そうですよね?」
エリス「はい…………。」
零士「だから、この後始末は、俺がします。だから、俺を、ジュンの元に戻して下さい。」
エリス「良いんですか………?」
零士「はい。それが、仮面ライダーセイバーとしての運命を選んだ、俺の性ですから。」
エリス「分かりました。彼の元に戻します。」
その声と共に、ジュンの元に戻る。
すると、風景が変わり、背後からアクアと章太郎の声がする。
アクア「ただいま。」
章太郎「お帰り。」
アクア「よいしょっと。良いの描けた?」
章太郎「うん!」
アクア「凄いじゃない。物語から抜け出せて良かったわね。」
アクアも、あんな事を言う奴じゃない。
零士はそう思いながら、章太郎に話しかける。
零士「章太郎………アクア………。探したよ。」
アクア「零士…………。」
零士は、章太郎に近寄る。
零士「章太郎。ヒーローを描いてくれ。」
章太郎「ヒーロー………。」
アクア「零士。章太郎はもう、ヒーローを描かないって決めたの。」
章太郎「僕には、ヒーローって奴が分からない。戦争や喧嘩が悪い事なら、ヒーローが戦うのだって、悪い事じゃないか。正義のヒーローを描こうとしても、どうしても悪の匂いがしてしまう。そんなの、ヒーローじゃないじゃん!」
章太郎の独白は分かる。
確かに、勧善懲悪の物語を書こうとなると、どうしても悪が生まれてしまう。
でも………。
零士「違うよ、章太郎。君にしか描けないヒーローなんだ。正義でもあり、悪でもある。それって、人間って事だろ?君はヒーローを通じて、人間を描こうとしてるんだ。それが君の戦いなんだ。だから、戦ってくれ!」
アクア「零士!アンタ、何言ってんの!?折角あの戦いの物語から抜け出せたのよ!?」
零士「………逆だ。追い出されたんだ!」
そう、今の『この素晴らしい世界に祝福を!』という物語は、カズマという主人公が居なくて、変わりに怪人達が沢山いる物語に変わってしまったのだ。
零士「俺たちが物語の登場人物だったとして、それには書き手がいた筈だ。物語世界の神だ。その神の創作意欲を無くして、その世界からヒーローを消す。それが敵の狙いだったんだ。その神とは、章太郎。君だ。」
章太郎「僕が………神………?」
そう、章太郎の正体とは、仮面ライダーとスーパー戦隊の原作者である、石ノ森章太郎その人だったのだ。
零士「仮面ライダーとスーパー戦隊の大元。その最初の物語を、君が描くんだ!君は、君の世界の造物主になるんだ!」
章太郎「…………分かった。描くよ。僕は、僕にしか描けないヒーローを。」
そう言って、章太郎は描き出す。
本当に描きたいヒーローを。
すると、リナが現れる。
リナ「バカな真似はやめて!自分が何をやってるのか、分かってるの?」
ジュン「分かってるよ。」
リナ「現実から逃げて、物語の世界に行きたいの?」
ジュン「逆だ。俺には物語の世界の方が辛い!君たちと一緒に、ずっと現実に暮らしていたい!でも、物語の登場人物が、物語から逃げちゃダメだ!それに俺は、物語の作者の思惑通りには生きない。俺の物語を書く。」
章太郎「登場人物が、作者の手を離れて、勝手に生き始める。僕が描きたかったのも、そういうヒーロー。」
リナの問いに対しては、ジュンが答える。
零士は、章太郎と共に、物語を書いていく。
ジュンが考え、零士が書く。
すると、レイナが現れる。
レイナ「ジュン。」
すると、ジュンの手が止まる。
ジュン「…………ごめん、レイナ。また君を悲劇に巻き込んでしまう。でも、約束だ!物語の中で、君を絶対に助けてみせる!」
レイナ「…………約束だよ。零士さん、ジュンの事をお願いします。」
零士「ああ。」
リナ「ジュン…………零士………。」
そうして、零士達は再び書き出す。
書き終えた零士達は、アスモデウスの元へと戻る。
一方、怪人達は、アスモデウスを讃えていた。
空には、ザンギャックの戦艦、クライシス要塞、ビッグモライマーズ、モアイダー、トライアングラーが街に攻撃をしていた。
アスモデウス「もう、ヒーローは居ない。邪魔する奴はいない。お前達も、存分に暴れてこい!」
怪人達「ウオオオオ!!」
ライダーワルド「ん?アイツら。」
ライダーワルドが指差した先には、零士と章太郎がいた。
零士と章太郎がある程度近寄ると、アスモデウスが口を開く。
アスモデウス「お前達………どうしてここに?この物語に、お前達の居場所はない筈だ。」
零士「どの物語だって?」
そう言って零士が掲げたのは、スーパーヒーロー戦記というタイトルの本だった。
アスモデウス「スーパーヒーロー戦記だと?」
ジュン「俺は、物語を産むのが得意でね。この物語は、もはや俺が書いた物語だ!」
章太郎「僕も、やっと描きたいヒーローが描けた!」
そう言って出したのは、仮面ライダー1号と、秘密戦隊ゴレンジャーの絵だった。
すると、バイクの音が鳴る。
サイクロン号が、零士達の近くに来て。
アカレンジャー「といや!」
そこに現れたのは、アカレンジャーと仮面ライダー1号だった。
アスモデウスは、余裕を見せていた。
アスモデウス「たったそれだけか。私たちの敵ではない。」
アカレンジャー「とりゃあ!」
1号「行くぞ!」
1号とアカレンジャーは、襲い掛かる怪人軍団に戦いを挑む。
二人は怪人達を倒していく。
だが、怪人軍団は余裕だった。
ライダーワルド「お前一人で何が出来る!?」
1号「甘いな!私から始まり、50年に渡って、ライダーの系譜が繋がる!」
そう言うと、1号の背後から、2号、V3、ライダーマン、X、アマゾン、ストロンガー、スカイライダー、スーパー1が現れる。
一方、アカレンジャーの場合は。
アカレンジャー「『秘密戦隊ゴレンジャー』からスタートしたスーパー戦隊シリーズも、45作を数える!」
そう言うと、アカレンジャーの背後から、スペードエース、バトルジャパン、デンジレッド、バルイーグル、ゴーグルレッド、ダイナレッド、レッドワン、チェンジドラゴンが現れる。
怪人達が驚く中、仮面ライダー1号の背後には、2号、V3、ライダーマン、X、アマゾン、ストロンガー、スカイライダー、スーパー1、ZX、BLACK、BLACK RX、真、ZO、J、クウガ、アギト、龍騎、ファイズ、ブレイド、響鬼、カブト、電王、キバ、ディケイド、W、オーズ、フォーゼ、ウィザード、鎧武、ドライブ、ゴースト、エグゼイド、ビルド、ジオウ、ゼロワンと、歴史仮面ライダーが集結する。
一方、アカレンジャーの背後には、スペードエース、バトルジャパン、デンジレッド、バルイーグル、ゴーグルレッド、ダイナレッド、レッドワン、チェンジドラゴン、レッドフラッシュ、レッドマスク、レッドファルコン、レッドターボ、ファイブレッド、レッドホーク、ティラノレンジャー、リュウレンジャー、ニンジャレッド、オーレッド、レッドレーサー、メガレッド、ギンガレッド、ゴーレッド、タイムレッド、ガオレッド、ハリケンレッド、アバレッド、デカレッド、マジレッド、ボウケンレッド、ゲキレッド、ゴーオンレッド、シンケンレッド、ゴセイレッド、ゴーカイレッド、レッドバスター、キョウリュウレッド、トッキュウ1号、アカニンジャー、ジュウオウイーグル、シシレッド、ルパンレッド、パトレン1号、リュウソウレッド、キラメイレッドと、歴代スーパー戦隊の赤い戦士が集結する。
ここに、全ての仮面ライダーとスーパー戦隊が集まった。
すると、怪人達の後ろから、クロコダイオーが現れる。
その中のゾックスは。
ゾックス「ヨホホイ、ヨホホイ、ヨホホホイホイ♪何これ?」
ゾックスは、全ての仮面ライダーとスーパー戦隊が集まっている事に驚いていた。
ゾックス「面白そうな事には、頭から突っ込むのが、ゴールドツイカー一家の、モットーなんだけど?ヨホホーイ!」
ゾックスは、クロコダイオーから飛び降りて、スーパー戦隊の前に立つ。
そこに、介人、ジュラン、ガオーン、マジーヌ、ブルーンがやって来る。
ジュラン「揃いましたよ、と。」
仮面ライダーの方から、カズマ、リナ、ダクネス、めぐみん、カリン、カイト、ユーリ、エーリカ、リア、ミツルギ、アイリスが出て来る。
それを見たアスモデウスは、嘲笑う。
アスモデウス「フン!どんなに数が多くても、ヒーローなど、幼稚で薄っぺらい夢物語に過ぎん!何の意味もない!」
介人「意味がなかったら、こんなに続くわけないじゃん!」
ブルーン「そうです!」
マジーヌ「そうっス!」
ガオーン「それに、物語は実在するってさ!」
零士「ああ!」
その声と共に、零士と章太郎が、カズマ達の前に立つ。
零士「物語は実在するし、現実さえ変えてしまう!それが物語の力だ!!」
アスモデウス「黙れ!物語は今や、私の物だ!」
アスモデウスはそう叫ぶ。
零士と介人は、頷き合う。
「「皆!行くぞ!!」」
そうして、変身を開始する。
「「「「「チェンジ全開!!」」」」」
『回せー!』
ゾックス「チェンジ痛快!」
『スタードラゴン!』
『エックスソードマン!』
『ジャアクドラゴン!』
『ヘンゼルナッツとグレーテル!』
『玄武神話!』
『ライオン戦記!』
『ムーンドラゴン!』
『オーシャンヒストリー!』
『昆虫大百科!』
『猿飛忍者伝!』
『ランプドアランジーナ!』
ブルーン「ブルン!」
『30バーン!』
マジーヌ「ぬぬっ!」
『29バーン!』
ガオーン「ガオッ!」
『25バーン!』
ジュラン「うっーす。」
『16バーン!』
『ブレイブドラゴン!』
『ツーカイザー!』
『45バーン!』
全員の変身準備が整い、章太郎は退避する。
1号は、章太郎を見ていた。
『変身!!』
零士達は、そう叫ぶ。
『星雲剣恒星!』
『最光発光!』
『闇黒剣月闇!』
『銃剣撃弾!』
『一刀両断!』
『流水抜刀!』
『黄雷抜刀!』
『双刀分断!』
『狼煙開戦!』
『界時逆回!』
『萬月抜刀!』
零士「ハッ!」
『ブレイブドラゴン!』
『ヨーソロー!』
『ツーカイに!レボリューション!』
『ババン!ババン!ババン!ババン!』
『ババババーン!!』
『ゼンカイザー!』
『ゼンカイジュラン!』
『ゼンカイガオーン!』
『ゼンカイマジーヌ!』
『ゼンカイブルーン!』
全員が変身し終え、名乗り始める。
『火炎剣烈火!』
零士「炎の剣士!仮面ライダーセイバー!」
『水勢剣流水!』
カズマ「水の剣士!仮面ライダーブレイズ!」
『雷鳴剣黄雷!』
リナ「雷の剣士!仮面ライダーエスパーダ!」
『土豪剣激土!』
ダクネス「土の剣士!仮面ライダーバスター!」
『風双剣翠風!』
めぐみん「風の剣士!仮面ライダー剣斬!」
『音銃剣錫音!』
カリン「音の剣士!仮面ライダースラッシュ!」
『闇黒剣月闇!』
カイト「闇の剣士!仮面ライダーカリバー!」
『光剛剣最光!』
ユーリ「光の剣士!仮面ライダー最光!」
『煙叡剣狼煙!』
エーリカ「煙の剣士!仮面ライダーサーベラ!」
『時国剣界時!』
リア「時の剣士!仮面ライダーデュランダル!」
『月光剣萬月!』
ミツルギ「月の剣士!仮面ライダーグラム!」
『星雲剣恒星!』
アイリス「星の剣士!仮面ライダーグラディウス!」
零士「我ら!」
そうして、零士達の目の前に、歴代仮面ライダーが並び。
『仮面ライダー!!』
そう叫ぶ。
介人「秘密のパワー!ゼンカイザー!」
ジュラン「恐竜パワー!ゼンカイジュラン!」
ガオーン「百獣パワー!ゼンカイガオーン!」
マジーヌ「魔法パワー!ゼンカイマジーヌ!」
ブルーン「轟轟パワー!ゼンカイブルーン!」
ゾックス「海賊のパワー!ヨホホーイ!ツーカイザー!」
介人「我ら!」
介人達の目の前に、歴代スーパー戦隊が並び立つ。
『スーパー戦隊!!』
介人達はそう叫ぶ。
そして、スーパーヒーロー達と怪人達が一斉に動き出す。
最終決戦の幕が開ける。
今回はここまでです。
遂に、最終決戦の幕が上がります。
今回のリバイスは、光君のお母さんが亡くなってしまい、本格的に兄弟喧嘩が始まってしまいました。
異世界おくてっとも、第二話までは書けました。
紫紺の剣士がアリシゼーションが終わったら、投稿します。
スーパーヒーロー戦記も、あと2話です。
賢者の孫とリバイスの小説を、賢者の孫寄りにするべきか。
-
変えるべき
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そのままで