この聖なる刃に祝福を   作:仮面大佐

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今回は、最終決戦直前まで行きます。


第7話 本当に描きたいヒーロー

 ジュンが目を開けると、そこは、リビングで、リナが目の前にいた。

 

リナ「ジュン。どうしたの、ぼうっとして。」

ジュン「リナ………。他のライダーや、スーパー戦隊は、物語の存在で、俺たちが現実の存在だと思ってた。」

リナ「えぇ………?」

ジュン「でも、違った。俺たちも物語の登場人物だったんだ!」

リナ「何言ってるのよ?」

ジュン「でも!これに全部書かれてた!」

 

 すると、誰かがその本をひったくって、中を見る。

 それは、レイナだった。

 

レイナ「………何も書いてないけど?」

ジュン「えっ………!?(ていうか、零士は何処に行ったんだよ!?)」

 

 ジュンは、女性から本を返してもらって、見てみるが、何も書いていない。

 ジュンは、零士の行方を気にしていた。

 

レイナ「食事の時くらい、妄想の世界に入るのをやめて欲しいんですけど。」

リナ「いい加減、大人になりなさい。ねっ?」

レイナ「うん。」

 

 そう言って笑う。

 

ジュン「君は………?まさか、レイナ………?」

レイナ「まさかって、なぁに?レイナさんですよ!」

 

 まさか、レイナと再会出来るとは思わず、ジュンは思わずレイナに抱きついていた。

 

ジュン「レイナ!」

レイナ「はいはい。きっと悪い妄想だったのね。リナもおいで。」

リナ「はいはい。」

 

 そう言って、リナも抱きつく。

 すると、風景が変わって、ジュンたちの幸せな風景が見えてくる。

 俺たちは、幸せな生活を送ってたんだ!

 戦う必要なんてない、平凡な毎日。

 ジュンはそう思っていた。

 すると、ジュンは先ほどの本を取ろうとすると、一冊の本が落ちる。

 そこには、石ノ森章太郎と書かれていた。

 それは、零士の世界の言葉で、有名な漫画家だった。

 すると、とある可能性が出た。

 更に、零士を介したこれまでの記憶が蘇る。

 

ヤツデ『あらまあ、絵が上手ね!絵描きさんになりたいのかい?』

章太郎『まあ、ね。』

戦隊メギド『神の力で、ヒーローをこの世から消す。』

 

 そうだ。

 こんな事をしてる場合じゃない!

 ジュンはそう決意をする。

 すると、零士の意識が戻ってくる。

 一方、零士が目を開けると、そこは、エリスと出会った部屋だった。

 

零士「ここは………?」

エリス「目が覚めましたか。」

 

 そこには、エリス様が居た。

 

零士「エリス様………。俺、死んじゃったんですか………!?」

エリス「違います。あなたは、追い出されたのです。」

零士「追い出された………!?」

エリス「はい。この物語から。」

 

 そう言ってエリス様が取り出したのは、『この素晴らしい世界に祝福を!』という本だった。

 それを開いて見てみると、そこには、カズマ、アクア、めぐみん、ダクネスの物語が描かれていた。

 だが、その中に、零士の名前はない。

 というより、その小説には、仮面ライダーという物が存在しない。

 

零士「まさか………俺は、この物語にとって、要らない存在だったって事ですか………!?」

エリス「…………はい。本来なら、この様な物語を刻んでいく筈でした。…………ジュンの魂を持った貴方が、セイバーの力を手に、その世界に降りるまでは。」

零士「……………。」

 

 そういう事なのだ。

 つまり、零士はこの物語を書き換えてしまったのだ。

 物語を一つ、犠牲にして。

 

エリス「無論、貴方のせいではありません。」

零士「ええっ………?」

エリス「貴方をあの世界に送り込んだのは、この私です。貴方には、その真実には気付いてほしくなかった。」

零士「…………セイバーの物語と混ざった結果、スーパーヒーロー戦記の物語も発生しちゃいましたからね………。」

エリス「はい。ですから、どんな謗りも受け入れます。私のせいですから………。」

 

 零士は、どうしたら良いのか分からなくなり、呆然とする。

 ここで謗りをして、何かが変わるのか?

 いや、何も変わらない。

 ただの自己満足で終わってしまう。

 零士の心にそんな思いが出て、自然と口が開く。

 

零士「………謝らなくて良いですよ、エリス様。」

エリス「…………え?」

零士「その提案に乗ったのは、俺だ。だから、エリス様のせいじゃないですよ。」

エリス「零士さん…………。」

零士「それに、仮面ライダーとスーパー戦隊という存在が無くなったあの世界は、現在、混乱している。そうですよね?」

エリス「はい…………。」

零士「だから、この後始末は、俺がします。だから、俺を、ジュンの元に戻して下さい。」

エリス「良いんですか………?」

零士「はい。それが、仮面ライダーセイバーとしての運命を選んだ、俺の性ですから。」

エリス「分かりました。彼の元に戻します。」

 

 その声と共に、ジュンの元に戻る。

 すると、風景が変わり、背後からアクアと章太郎の声がする。

 

アクア「ただいま。」

章太郎「お帰り。」

アクア「よいしょっと。良いの描けた?」

章太郎「うん!」

アクア「凄いじゃない。物語から抜け出せて良かったわね。」

 

 アクアも、あんな事を言う奴じゃない。

 零士はそう思いながら、章太郎に話しかける。

 

零士「章太郎………アクア………。探したよ。」

アクア「零士…………。」

 

 零士は、章太郎に近寄る。

 

零士「章太郎。ヒーローを描いてくれ。」

章太郎「ヒーロー………。」

アクア「零士。章太郎はもう、ヒーローを描かないって決めたの。」

章太郎「僕には、ヒーローって奴が分からない。戦争や喧嘩が悪い事なら、ヒーローが戦うのだって、悪い事じゃないか。正義のヒーローを描こうとしても、どうしても悪の匂いがしてしまう。そんなの、ヒーローじゃないじゃん!」

 

 章太郎の独白は分かる。

 確かに、勧善懲悪の物語を書こうとなると、どうしても悪が生まれてしまう。

 でも………。

 

零士「違うよ、章太郎。君にしか描けないヒーローなんだ。正義でもあり、悪でもある。それって、人間って事だろ?君はヒーローを通じて、人間を描こうとしてるんだ。それが君の戦いなんだ。だから、戦ってくれ!」

アクア「零士!アンタ、何言ってんの!?折角あの戦いの物語から抜け出せたのよ!?」

零士「………逆だ。追い出されたんだ!」

 

 そう、今の『この素晴らしい世界に祝福を!』という物語は、カズマという主人公が居なくて、変わりに怪人達が沢山いる物語に変わってしまったのだ。

 

零士「俺たちが物語の登場人物だったとして、それには書き手がいた筈だ。物語世界の神だ。その神の創作意欲を無くして、その世界からヒーローを消す。それが敵の狙いだったんだ。その神とは、章太郎。君だ。」

章太郎「僕が………神………?」

 

 そう、章太郎の正体とは、仮面ライダーとスーパー戦隊の原作者である、石ノ森章太郎その人だったのだ。

 

零士「仮面ライダーとスーパー戦隊の大元。その最初の物語を、君が描くんだ!君は、君の世界の造物主になるんだ!」

章太郎「…………分かった。描くよ。僕は、僕にしか描けないヒーローを。」

 

 そう言って、章太郎は描き出す。

 本当に描きたいヒーローを。

 すると、リナが現れる。

 

リナ「バカな真似はやめて!自分が何をやってるのか、分かってるの?」

ジュン「分かってるよ。」

リナ「現実から逃げて、物語の世界に行きたいの?」

ジュン「逆だ。俺には物語の世界の方が辛い!君たちと一緒に、ずっと現実に暮らしていたい!でも、物語の登場人物が、物語から逃げちゃダメだ!それに俺は、物語の作者の思惑通りには生きない。俺の物語を書く。」

章太郎「登場人物が、作者の手を離れて、勝手に生き始める。僕が描きたかったのも、そういうヒーロー。」

 

 リナの問いに対しては、ジュンが答える。

 零士は、章太郎と共に、物語を書いていく。

 ジュンが考え、零士が書く。

 すると、レイナが現れる。

 

レイナ「ジュン。」

 

 すると、ジュンの手が止まる。

 

ジュン「…………ごめん、レイナ。また君を悲劇に巻き込んでしまう。でも、約束だ!物語の中で、君を絶対に助けてみせる!」

レイナ「…………約束だよ。零士さん、ジュンの事をお願いします。」

零士「ああ。」

リナ「ジュン…………零士………。」

 

 そうして、零士達は再び書き出す。

 書き終えた零士達は、アスモデウスの元へと戻る。

 一方、怪人達は、アスモデウスを讃えていた。

 空には、ザンギャックの戦艦、クライシス要塞、ビッグモライマーズ、モアイダー、トライアングラーが街に攻撃をしていた。

 

アスモデウス「もう、ヒーローは居ない。邪魔する奴はいない。お前達も、存分に暴れてこい!」

怪人達「ウオオオオ!!」

ライダーワルド「ん?アイツら。」

 

 ライダーワルドが指差した先には、零士と章太郎がいた。

 零士と章太郎がある程度近寄ると、アスモデウスが口を開く。

 

アスモデウス「お前達………どうしてここに?この物語に、お前達の居場所はない筈だ。」

零士「どの物語だって?」

 

 そう言って零士が掲げたのは、スーパーヒーロー戦記というタイトルの本だった。

 

アスモデウス「スーパーヒーロー戦記だと?」

ジュン「俺は、物語を産むのが得意でね。この物語は、もはや俺が書いた物語だ!」

章太郎「僕も、やっと描きたいヒーローが描けた!」

 

 そう言って出したのは、仮面ライダー1号と、秘密戦隊ゴレンジャーの絵だった。

 すると、バイクの音が鳴る。

 サイクロン号が、零士達の近くに来て。

 

アカレンジャー「といや!」

 

 そこに現れたのは、アカレンジャーと仮面ライダー1号だった。

 アスモデウスは、余裕を見せていた。

 

アスモデウス「たったそれだけか。私たちの敵ではない。」

アカレンジャー「とりゃあ!」

1号「行くぞ!」

 

 1号とアカレンジャーは、襲い掛かる怪人軍団に戦いを挑む。

 二人は怪人達を倒していく。

 だが、怪人軍団は余裕だった。

 

ライダーワルド「お前一人で何が出来る!?」

1号「甘いな!私から始まり、50年に渡って、ライダーの系譜が繋がる!」

 

 そう言うと、1号の背後から、2号、V3、ライダーマン、X、アマゾン、ストロンガー、スカイライダー、スーパー1が現れる。

 一方、アカレンジャーの場合は。

 

アカレンジャー「『秘密戦隊ゴレンジャー』からスタートしたスーパー戦隊シリーズも、45作を数える!」

 

 そう言うと、アカレンジャーの背後から、スペードエース、バトルジャパン、デンジレッド、バルイーグル、ゴーグルレッド、ダイナレッド、レッドワン、チェンジドラゴンが現れる。

 怪人達が驚く中、仮面ライダー1号の背後には、2号、V3、ライダーマン、X、アマゾン、ストロンガー、スカイライダー、スーパー1、ZX、BLACK、BLACK RX、真、ZO、J、クウガ、アギト、龍騎、ファイズ、ブレイド、響鬼、カブト、電王、キバ、ディケイド、W、オーズ、フォーゼ、ウィザード、鎧武、ドライブ、ゴースト、エグゼイド、ビルド、ジオウ、ゼロワンと、歴史仮面ライダーが集結する。

 一方、アカレンジャーの背後には、スペードエース、バトルジャパン、デンジレッド、バルイーグル、ゴーグルレッド、ダイナレッド、レッドワン、チェンジドラゴン、レッドフラッシュ、レッドマスク、レッドファルコン、レッドターボ、ファイブレッド、レッドホーク、ティラノレンジャー、リュウレンジャー、ニンジャレッド、オーレッド、レッドレーサー、メガレッド、ギンガレッド、ゴーレッド、タイムレッド、ガオレッド、ハリケンレッド、アバレッド、デカレッド、マジレッド、ボウケンレッド、ゲキレッド、ゴーオンレッド、シンケンレッド、ゴセイレッド、ゴーカイレッド、レッドバスター、キョウリュウレッド、トッキュウ1号、アカニンジャー、ジュウオウイーグル、シシレッド、ルパンレッド、パトレン1号、リュウソウレッド、キラメイレッドと、歴代スーパー戦隊の赤い戦士が集結する。

 ここに、全ての仮面ライダーとスーパー戦隊が集まった。

 すると、怪人達の後ろから、クロコダイオーが現れる。

 その中のゾックスは。

 

ゾックス「ヨホホイ、ヨホホイ、ヨホホホイホイ♪何これ?」

 

 ゾックスは、全ての仮面ライダーとスーパー戦隊が集まっている事に驚いていた。

 

ゾックス「面白そうな事には、頭から突っ込むのが、ゴールドツイカー一家の、モットーなんだけど?ヨホホーイ!」

 

 ゾックスは、クロコダイオーから飛び降りて、スーパー戦隊の前に立つ。

 そこに、介人、ジュラン、ガオーン、マジーヌ、ブルーンがやって来る。

 

ジュラン「揃いましたよ、と。」

 

 仮面ライダーの方から、カズマ、リナ、ダクネス、めぐみん、カリン、カイト、ユーリ、エーリカ、リア、ミツルギ、アイリスが出て来る。

 それを見たアスモデウスは、嘲笑う。

 

アスモデウス「フン!どんなに数が多くても、ヒーローなど、幼稚で薄っぺらい夢物語に過ぎん!何の意味もない!」

介人「意味がなかったら、こんなに続くわけないじゃん!」

ブルーン「そうです!」

マジーヌ「そうっス!」

ガオーン「それに、物語は実在するってさ!」

零士「ああ!」

 

 その声と共に、零士と章太郎が、カズマ達の前に立つ。

 

零士「物語は実在するし、現実さえ変えてしまう!それが物語の力だ!!」

アスモデウス「黙れ!物語は今や、私の物だ!」

 

 アスモデウスはそう叫ぶ。

 零士と介人は、頷き合う。

 

「「皆!行くぞ!!」」

 

 そうして、変身を開始する。

 

「「「「「チェンジ全開!!」」」」」

 

『回せー!』

 

ゾックス「チェンジ痛快!」

 

『スタードラゴン!』

『エックスソードマン!』

『ジャアクドラゴン!』

『ヘンゼルナッツとグレーテル!』

『玄武神話!』

『ライオン戦記!』

『ムーンドラゴン!』

『オーシャンヒストリー!』

『昆虫大百科!』

『猿飛忍者伝!』

『ランプドアランジーナ!』

 

ブルーン「ブルン!」

 

『30バーン!』

 

マジーヌ「ぬぬっ!」

 

『29バーン!』

 

ガオーン「ガオッ!」

 

『25バーン!』

 

ジュラン「うっーす。」

 

『16バーン!』

『ブレイブドラゴン!』

『ツーカイザー!』

『45バーン!』

 

 全員の変身準備が整い、章太郎は退避する。

 1号は、章太郎を見ていた。

 

『変身!!』

 

 零士達は、そう叫ぶ。

 

『星雲剣恒星!』

『最光発光!』

『闇黒剣月闇!』

『銃剣撃弾!』

『一刀両断!』

『流水抜刀!』

『黄雷抜刀!』

『双刀分断!』

『狼煙開戦!』

『界時逆回!』

『萬月抜刀!』

 

零士「ハッ!」

 

『ブレイブドラゴン!』

『ヨーソロー!』

『ツーカイに!レボリューション!』

『ババン!ババン!ババン!ババン!』

『ババババーン!!』

『ゼンカイザー!』

『ゼンカイジュラン!』

『ゼンカイガオーン!』

『ゼンカイマジーヌ!』

『ゼンカイブルーン!』

 

 全員が変身し終え、名乗り始める。

 

『火炎剣烈火!』

 

零士「炎の剣士!仮面ライダーセイバー!」

 

『水勢剣流水!』

 

カズマ「水の剣士!仮面ライダーブレイズ!」

 

『雷鳴剣黄雷!』

 

リナ「雷の剣士!仮面ライダーエスパーダ!」

 

『土豪剣激土!』

 

ダクネス「土の剣士!仮面ライダーバスター!」

 

『風双剣翠風!』

 

めぐみん「風の剣士!仮面ライダー剣斬!」

 

『音銃剣錫音!』

 

カリン「音の剣士!仮面ライダースラッシュ!」

 

『闇黒剣月闇!』

 

カイト「闇の剣士!仮面ライダーカリバー!」

 

『光剛剣最光!』

 

ユーリ「光の剣士!仮面ライダー最光!」

 

『煙叡剣狼煙!』

 

エーリカ「煙の剣士!仮面ライダーサーベラ!」

 

『時国剣界時!』

 

リア「時の剣士!仮面ライダーデュランダル!」

 

『月光剣萬月!』

 

ミツルギ「月の剣士!仮面ライダーグラム!」

 

『星雲剣恒星!』

 

アイリス「星の剣士!仮面ライダーグラディウス!」

零士「我ら!」

 

 そうして、零士達の目の前に、歴代仮面ライダーが並び。

 

『仮面ライダー!!』

 

 そう叫ぶ。

 

介人「秘密のパワー!ゼンカイザー!」

ジュラン「恐竜パワー!ゼンカイジュラン!」

ガオーン「百獣パワー!ゼンカイガオーン!」

マジーヌ「魔法パワー!ゼンカイマジーヌ!」

ブルーン「轟轟パワー!ゼンカイブルーン!」

ゾックス「海賊のパワー!ヨホホーイ!ツーカイザー!」

介人「我ら!」

 

 介人達の目の前に、歴代スーパー戦隊が並び立つ。

 

『スーパー戦隊!!』

 

 介人達はそう叫ぶ。

 そして、スーパーヒーロー達と怪人達が一斉に動き出す。

 最終決戦の幕が開ける。




今回はここまでです。
遂に、最終決戦の幕が上がります。
今回のリバイスは、光君のお母さんが亡くなってしまい、本格的に兄弟喧嘩が始まってしまいました。
異世界おくてっとも、第二話までは書けました。
紫紺の剣士がアリシゼーションが終わったら、投稿します。
スーパーヒーロー戦記も、あと2話です。

賢者の孫とリバイスの小説を、賢者の孫寄りにするべきか。

  • 変えるべき
  • そのままで
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