この聖なる刃に祝福を   作:仮面大佐

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タッセル「皆さん、ボンヌ・レクチュール!僕はタッセル。神崎零士の前に、同じ転生者のミツルギとデザストが現れた。決闘騒動になったものの、解決した。だが、ベルディアがやってきてしまった………。剣士達、ベルディアは強敵だけど、倒してほしい!!」


第10話 決戦、剣士達とデュラハン(前編)

ベルディア「何故城に来ないのだ、この人でなしどもがああああああっ!!」

 

 魔王軍幹部は大変お怒りの様だ。

 ちなみに俺はベルディアには見えない所に居て声だけは聞こえる。

 

カズマ「え〜っと、なんかお怒りみたいだけど…何で?」

ベルディア「はぁ!!何を抜かすか白々しい!」

 

 ベルディアは自分の首を地面に叩きつけて器用にキャッチした。

 痛くないの?あれ?

 ベルディアから凄まじい量の魔力が放出されている。

 

ベルディア「よく聞け、ヘナチョコ冒険者ども。我が名はベルディア。俺はとてつもなく頭にきている。貴様らは仲間の死に報いようとはしないのか!?」

カズマ「はい?」

 

 仲間の死って俺の事ですね。

 て言うか勝手に殺すな。

 

ベルディア「生前はこれでも真っ当な騎士のつもりだった。その俺から言わせれば、勇敢に戦ったあの剣士の鏡のような者の死を無駄にするとは、一体どういう了見だ!」

零士「うわ〜〜。」

 

 ヤバい!出て行きにくい!

 でも、ここで出ないと別の意味でヤバい。

 もう、行くしかないな。

 俺は冒険者達を押しのけて前に出る。

 

ベルディア「!?」

 

 ベルディアはとても驚いた様に目を見開いて硬直していた。

 

零士「………よぉ、剣士の鏡なんて光栄ですよ。魔王軍幹部殿?」

ベルディア「は?………へっ?あんるええええええええええ!!!???」

 

 ベルディアの絶叫が周囲に広まった。

 

ベルディア「あれ?なんでお前、生きて……。」

アクア「なになに?あのデュラハンずっと私達を待ってたの?帰った後、私にあっさり解呪された事に気づかず?プークスクスッ!ウケるんですけど!超ウケるんですけど!!」

 

 アクア、お前、人を煽る才能はピカイチだよなぁ。

 

ベルディア「き、貴様巫山戯るなよ!俺がその気になれば、この街の住人を、皆殺しに出来るんだぞ!」

アクア「あぁん!?アンデットの癖に生意気よ!私が浄化してあげるわ!」

 

 アクアは浄化魔法の準備を始める。

 そして放った。

 

アクア『ターン・アンデット!』

 

 さて、アクアの浄化魔法の効果は一体?

 

ベルディア「駆け出しプリーストの浄化魔法が通じると思って……ギャアアアアアア!!」

 

 凄い。効いた。

 馬は完全に消滅したが、当のベルディアは地面を転がっていた。

 ベルディアには一応効いてるみたいだな。

 

アクア「な、私の浄化魔法が、効いてない!?」

カズマ「ギャアアアって言ってたし、効いてるんじゃないのか?」

 

 カズマの言う通り、効いてはいる。

 だが、仮にも魔王軍幹部が、プリーストの浄化魔法にあっさりやられてはダメなので、おそらく魔王がそこら辺の強化を行なっているのだろう。

 

ベルディア「グゥッ!ゼェ!ゼェ!一応言っておく。俺は魔王様より神聖魔法に対する耐性を獲得している。しているのだが、この街は一体なんなんだ!あの剣士といい、貴様といい、お前ら駆け出しか?ここは駆け出し冒険者が集まる所なんだろ!?」

 

 そうとは言いづらい。何故なら、先日のワンダーワールドの侵食の時に、シミーは一部はカズマとめぐみんが倒したが、殆どは街の冒険者達に倒された。しかも、レベルが凄く上がった事もあって、一気に倒された。その為、MAX43で、平均は20を越している。

 

ベルディア「まぁ良い。わざわざこの俺が相手をするまでもない。『眷属召喚』!アンデットナイト達よ、この者達に地獄を見せてやれ!」

 

 眷属召喚というスキルを使ってアンデットを大量に召喚する。これってまさか。

 

カズマ「あ!あいつアクアの浄化魔法が予想以上に効いて、ビビったんだぜ!」

アクア「うんうん。」

ミツルギ「流石アクア様です!」

 

 ミツルギも来たんだな。

 カズマの言う通り、ビビったんだろう。

 まぁ、警戒するのは当然だが。

 

ベルディア「ち……違うわ!いきなりボスが戦ってどうする!まずは雑魚から………。」

アクア『セイクリッド・ターン・アンデット!』

ベルディア「ヒャァァァァァ!!あぁ、目が!目が!」

 

 ベルディアが言い終わる前にアクアが問答無用で上位の浄化魔法を放った。

 地面をのたうち回っているぐらいは効いているだろう。だが、流石に黒い煙が出ていた。

 

アクア「ど………どうしよう、カズマ、私の浄化魔法が効かない!」

カズマ「ヒャァァァァって言ってたし効いてるんじゃないのか?」

 

 何だろう。物凄く、緊張感が無い。

 本当に魔王軍幹部が来ているのにも関わらずにだ。

 

ベルディア「ブハァ!!………もう良い!街の住人を皆殺しにする。」

冒険者「不味い!早くプリーストを呼べ!」

冒険者「誰か!教会から聖水を持ってきて!」

 

 アンデットナイトがアクセルに迫ってきた。

 俺らも変身しようと構えるが。

 様子がおかしい。

 

ベルディア「ハッハッハッ!さあ、お前達の絶望の叫びをこの俺に……!……うん?」

冒険者「………うん?」

アクア「………え?」

 

 アンデットナイトは向かっていた。ある一点に向かって。そこに居たのは。

 

アクア「……え?……え!イヤァァァァァ!!」

 

 アクアだった。

 どういう訳かアクアに殺到していた。全ての個体が。

 

アクア「何で私ばっかり狙われるの!?私女神なのに!日頃の行いもいい筈なのに!?」

リナ「どの口が言ってるのよ。」

カイト「あいつの日頃の行いが悪いからじゃないのか?」

ダクネス「あぁ!ずるい!私も日頃の行いはいい筈なのにどうして?」

カリン「何言ってんのよ!」

カズマ(成程。アンデットは迷える魂だから本能的に女神に救いを求めてるのだな。)

 

 アクアに引きつけられてるから今のうちに。

 

零士「めぐみん、爆裂魔法で一掃出来ない?」

めぐみん「いやぁ。あんなに纏りがないと撃ち漏らしが出るのでは……。それにアクアが巻き込まれますよ。」

 

 それもそうだ。

 ならやるべき事は一つだな。

 

零士「よし、めぐみんは爆裂魔法の準備!撃つタイミングはカズマに一任する。」

カズマ「俺!?」

零士「大丈夫だ。お前なら出来る。ちょっくら行ってくるわ。」

『ディアゴスピーディー!』

 

 俺はディアゴスピーディーを出して、乗ってアクアの方へ。

 

零士「アクア、飛び乗れ!」

アクア「え!?分かったわよ!!」

 

 アクアはディアゴスピーディーに飛び乗って俺はベルディアに向かって爆走する。ただし、アンデットナイトとは微妙な距離感を保って。

 

カズマside

 

 零士の奴、俺に任せるって言ってバイクで爆走して、アクアを回収して、ベルディアに向かっていった。

 

カズマ「なるほどな。そう言う事か。」

めぐみん「えぇ!絶好のシュチュエーションですよ!」

ミツルギ「しかし、女神様を危険に晒すのはどうかと思うが?」

カズマ「あいつなら大丈夫だ。」

 

 そしたら、ベルディアを通過して、アンデットナイトもベルディアに近づいた。

 

カズマ「めぐみん、やれ!」

めぐみん「分かりましたよ!『我が名は、めぐみん!紅魔族随一の魔法使いにして、爆裂魔法を操る者!我が力見るがいい! エクスプロージョン!』」

 

 めぐみんの詠唱が完了し、虹色の星が輝き始める。

 詠唱の内容違うけどいいのか?

 零士達は離れているから問題無しだろう。

 ベルディアに爆裂魔法が炸裂し。

 

ベルディア「ギャアアアアアア!!」

 

 と言う叫び声が聞こえた。

 

零士side

 

 ベルディアの横をスレスレで避けて、後ろから爆裂魔法が炸裂した。

 相変わらず凄えな。

 めぐみんもレベルアップの余波か、威力も最初よりも増している。しかも仮面ライダーになって魔力が上がったのか、倒れていない。

 

めぐみん「我が爆裂魔法の前に誰も傷一つ残らないとは。はぁ………快感です。」

カズマ「お疲れさん。」

 

冒険者達「オオオオオオオォォォォォォ!!」

 

 冒険者達の歓声が上がった。

 

冒険者「やるじゃねぇか!頭のおかしい子!」

冒険者「名前と頭がおかしいだけで、やる時はやるじゃ無いか!」

冒険者「流石、頭のおかしい子だ!」

めぐみん「ムカッ 」

 

 めぐみんが爆裂魔法の準備をして、カズマに取り押さえされる。

 

カズマ「おい!落ち着けよ!」

めぐみん「離してください!あの頭のおかしい子と呼んだ奴らを血祭りにあげてやります!」

 

 俺が苦笑いしていると、アクアが。

 

アクア「あの、そろそろ降りて良い?」

零士「あぁ。」

 

 俺は冒険者達の元に戻り、アクアを降ろす。

 すると、クレーターの方から、気配を感じる。まさかと思い、振り返るとそこには。

 

ベルディア「ふっふっふ、ハッハッハッ!」

カズマ「何!?」

零士「嘘だろ!?」

 

 そこに居たのはベルディアだった。

 流石に無傷じゃないのか、鎧の一部が凹んでいたが、存命だった。

 

めぐみん「そ、そんな……!?」

 

 流石のめぐみんも驚いていた。

 あの爆裂魔法の直撃を受けて、無傷じゃないとは言え、生きているとは。

 だが、アンデットナイトは全滅できた。

 

ベルディア「面白い!面白いぞ!まさか配下を全滅されるとはな!!では、ここからは俺が相手をしてやろう!!」

 

 大剣を担いで、そう宣言してきた。

 気になるのは、ベルディアが直撃を食らっても生きている事だ。

 

ベルディア「まさか、あの男の言う通りにしておいて良かったな。」

零士「あの男?」

ベルディア「確か、レジエルって奴だな。」

 

 レジエルだと!?

 まさか。

 

ベルディア「レジエルに頼んで、炎耐性をつけて貰って正解だったな!爆裂魔法は炎属性の魔法でもある。即ち、俺に爆裂魔法は効かないのだ!」

めぐみん「!!!!」

 

 めぐみんは相当ショックを受けているな。爆裂魔法使いを名乗るめぐみんにとって、自分のアイデンティティを否定されたのにも等しい。

 あいつの頭、かち割ってやりたい。

 

冒険者「怯むんじゃねぇ!こっちには『魔剣の勇者』と『仮面ライダー』がいる!」

ミツルギ「仮面ライダー!?」

冒険者「一度にかかれば死角が出来る!やっちまえぇぇぇ!」

零士「待て!」

 

 あいつら!何の策もなしに突っ込むな!

 

ベルディア「余程死にたい様だな。」

零士、カズマ「!?」

零士「不味い!」

カズマ「お前ら、逃げろ!!」

 

 ベルディアが自分の頭を投げた時、意図が分かって逃げる様に言うが。

 

ベルディア「もう遅い!!」

 

 死角が無くなって斬られそうになった。その時には。

 冒険者の周りに結界が施されていた。

 

ベルディア「!?」

冒険者「!?」

 

 ベルディアは首をキャッチしながら驚いて硬直していた。

 その時、後ろから声が。

 

???「間に合ったようですね。」

 

 そこに居たのは。

 

零士、カズマ「ソフィア様!」

 

 なんと、ソフィアだった。

 

リナ「ソフィア様!何でここに?」

ソフィア「嫌な予感がしたので、来て彼らに結界を施しました。」

カイト「ナイスタイミングです!ソフィア様!」

 

 ソフィア様のお陰で助かった。

 なら、反撃の時だ!

 

ベルディア「余計な事を……!まあいい、例え結界で守っても結末は変わらぬ!」

零士「どうかな?お前らァァ!行くぞォォォ!アクアスラッシュ!」

カズマ「クリエイトウォーター!」

冒険者達「クリエイトウォーター!」

ベルディア「何!?」

 

 何故、水属性の攻撃をするのかと言うと。デュラハンは、自分の映る事を嫌うため、そして、ベルディア自身が、雨が降っている時には姿を現さない事を考えて、水属性の攻撃をしている。

 だが、そう簡単には当たらない。

 

ベルディア「うわっ、おっと!貴様らおわっ!」

零士「アクアスラッシュ!そうだカズマ!動きを止めてやれ!」

カズマ「おう!フリーズ!」

 

 カズマが氷結魔法を唱えて凍らせると、他の冒険者も氷結魔法を唱えると、ベルディアは膝まで凍ってしまった。

 

ベルディア「!抜かった!」

零士「よし、アクア!やれ!」

アクア「任されたわ!『この世に住まう全ての眷属達よ、女神アクアの名の下に命じる!今こそ集い、その力を我に示せ!』セイクリッド・クリエイトウォーター!」

 

 アクアの詠唱と共にクリエイトウォーターの強化型と思われる大量の水が出てきた。

 アクアの出す水は、聖水と同等の力を持つ可能性がある為、ベルディアにも効果は抜群だ!

 

ベルディア「!!水がァァァ!!ガボボボ!」

 

 アクアの出した水はベルディアを飲み込んだ。

 そこで終われば良かったが。

 

零士「うん?………ヤベッ!」

リナ「ちょっと、アクア、ストップ!!」

カズマ「もう良い!もう良いって!!」

ソフィア「そこで止めて下さい!」

冒険者達「ギャアアアアアア!!」

 

 アクアの出しすぎた水は俺達を巻き込み、遂にはアクセルにまで到達し、外壁に被害が出た。

 もれなく全員、びしょ濡れだ。

 水が引いてベルディアが居た。

 

ベルディア「貴様、馬鹿なのか!?一体何を考えているのだ!?」

 

 文句を垂れていた。

 だが、水を浴びたせいで、大分弱っていた。

 

零士「カズマ、リナ!」

カズマ「おう!」

リナ「分かったわ!」

 

『ドラゴン!』

『ライオン!』

『アランジーナ!』

『ふむふむ』

『習得一閃!』

 

ベルディア「!?」

 

 俺達が習得一閃技を放ったのを見て、ベルディアは大剣でガードしたが、爆発と共に、後方に吹き飛ばされた。

 

ベルディア「グォッ!」

冒険者「よし!行けるぞ!」

冒険者「離れて一斉攻撃だ!」

 

 膝をついていたベルディアに、冒険者達の攻撃が殺到する。このまま倒れてほしいと思ったが。

 

ベルディア「グゥゥゥ!!ガァァァァ!!」

 

 流石魔王軍幹部。そう簡単にはやられないか。

 魔力を放出し、攻撃を中断させた。

 

ベルディア「ハァ、ハァ、ハァ。この手は使いたくなかったが、致し方あるまい!」

 

 そう言って、ベルディアはアルターブックを3冊取り出した。

 

『いたずらゴブリンズ!』『ゲッティングスパイダー!』『見えにくいアヒルの子!』

 

 そうして、ゴブリンメギドが6体、スパイダーメギド、アヒルメギドが6体召喚された。

 

零士「マジかよ!」

ベルディア「覚悟せよ!冒険者共!俺を本気にさせた事、後悔しながら地獄へと行くがいい!」

 




今回はここまでです。
ベルディアも本気を出してきましたね。

賢者の孫とリバイスの小説で、原作キャラは変身させるべきか。

  • 変身させる。
  • 変身させない。
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