ある日、カズマとアクアが優雅に紅茶を飲んでいた。
カズマ「お湯なんだけど。」
アクア「私ったらうっかりしてたわ。」
カズマ「もしかして、紅茶を浄化したのかな?」
アクア「ごめんなさいね。カズマさん。」
カズマ「入れ直せば良いさ。ありがとうアクア。これはこれで受け取るよ。うん!お湯!」
めぐみん「気持ち悪いですゥゥゥゥ!!」
零士「これ、何が起こってるんだ?」
はっきり言おう。現在のカズマは凄く気持ち悪い。
まあ、あんな事があれば当然だけど。
遡る事、少し前。
俺とカズマは、日本のグッズを考えていた。
ちなみにめぐみん、カイト、カリンは用事で出掛けていた。
零士「なあ、これなんてどうだろうか?孫の手は?」
カズマ「確かに孫の手はあると背中を掻きたい時にありがたいよな。」
リナ「凄い量ね。」
ダクネス「カズマ達の国にはこんなに便利なアイテムがあるのだな。」
アクア「て言うか、カズマさんに零士さんって結構作ったわよね。」
まあ、色々な便利グッズがあるから、作りがいもあるよな。
その時、ドアがノックされた。
零士「はーい。誰だろ?郵便屋かな?」
バニル「フハハハハハ!!郵便屋かと思ったか?残念!我輩でした!ポンコツ店主に変わり、目利きには定評がある我輩が来た!さあ、我輩にその便利グッズとやらを見せるが良い!!おや?」
そこにいたのは、バニルであった。
アクアがゆらりと立ち上がる。
アクア「ねえ、アンタ?どうやってこの屋敷に入ったの?」
バニル「あぁ。あの半端な奴か。なんと、あれは結界であったのか。あまりにも弱々しいものだったので、何処かの駆け出しプリーストが張った失敗作かと思った。いや、失敬!超強い我輩が通るだけで崩壊してしまったようだな!!」
アクアとバニルがお互いに罵り合いを開始し始めた。
アクア「あらあら、体のあちこちがボロボロですよ。超強い悪魔さん。あらま、どうしましょう。確か地獄の公爵だとか聞いてましたのに、あの程度の結界でそんなになるなんて………!」
バニル「フハハハハハ!この身体はただの土塊。変わりなどいくらでもある。屋敷の周りを覆っていたあの薄っぺらい物に興味が湧いてな。いやー駆け出しプリーストにしてはそこそこの物ではないか?うん。人間のそれも駆け出しのプリーストにしてはな!フハハハハハ!!」
アクアがキレ始める。
流石に俺とカズマが仲裁に入る。
カズマ「おい!流石に落ち着こうぜ!」
零士「屋敷内で戦闘するな!」
アクア「フン!」
アクアがそっぽを向いた。
アクア「ねえ?2人とも?」
「「ん?」」
アクア「こたつだの孫の手だの作ってたのって、コイツと商談するためだったの?」
カズマ「そうだけど。」
アクア「人の悪い感情を啜って辛うじて生きているこの害虫と?」
零士「君も相当な顔してるよ。」
アクア「やっだー!笑えない冗談なんですけど!プークスクス!」
カズマ「いや、笑ってるし。」
バニルが俺たちに話しかけてきた。
バニル「我々悪魔は契約にはうるさいので、信頼して結構である。信じるだけで幸せになれるだの胡散臭い甘言で人を集め、寄付と称して金集めをしている詐欺集団とは違うのだ!」
零士「そう言う事をあまり言うんじゃない。」
バニル「連中の殺し文句はなんであったか?………そうそう。神はいつでも見守っていますよだったか?おお!何という事だ!我輩、その神に該当する者を目撃したぞ!風呂場を生暖かい目で見守っていた所、警察に捕まったあの男は神であったのか!!フハハハハハ!!」
俺、そいつ知ってる。ダストとか言うチンピラだったな。
バニルは派手に笑い、アクアが引き攣った顔をしていて、暫くの無言の末。
アクア「セイクリッド・エクソシズム!」
「「危ね!」」
バニル「華麗に脱皮!」
アクアの破魔魔法がバニルに当たったが、バニルは咄嗟に仮面を投げ捨てて、身体の方が土塊として崩壊した。
仮面から土塊が出てきて、再生しようとした時にアクアに掴まれた。
アクア「アハハハハ!!これね!これがアンタの本体ね!!さあ、どうしようかしら!これどうしようかしら!!」
バニル「フハハハハハ!その仮面を破壊した所で第二第三の……ちょっ!我輩がセリフを言ってる時に仮面を動かすな!身体が崩れる!せめてセリフを言い終わらせてからに……!」
カズマ「おーい。お前ら落ち着け!一旦落ち着けよ!」
零士「喧嘩なら外でやれ!」
その後、なんとかアクアとバニルを引き剥がせて、商談を開始する。
ちなみにこたつで商談していて、アクア、ダクネス、リナは暖炉の前のソファで待機していた。
バニル「では、商談を始めようか。本来、これらの利益の一部を支払う事になっているが……。どうだ、貴様ら。これらの知的財産権自体を売らないか?3億エリスで買ってやろう。」
「「「「「3億!?」」」」」
マジかよ!3億あるなら、安定した生活を送っていけるぞ。
バニル「月々の利益還元ならば、月々100万エリスだ。」
「「「「「月々100万!?」」」」」
それを聞いたアクア、ダクネス、リナもこたつの側へと駆け寄った。
それにしても、売れ続けるとは限らないので、3億を受け取るべきか。それとも、管理がしやすい100万にしとくべきか。
俺とカズマが悩んでいるとバニルが立ち上がった。
バニル「まあ、ゆっくり考えるが良い。我輩はこれで失礼する。」
アクア「私の家に悪臭が付くから出てって!ほら早く出てって!!」
バニル「グヌヌヌヌヌ!!フン!」
アクア「フン!」
最後の最後まで喧嘩をし続けるアクアとバニルの2人であった。
カズマ「お湯だね。お湯。」
アクア「私ったらうっかり。」
ダクネス「と言う具合であんな感じなのだ。」
カイト「似非セレブ状態になってるな。」
カリン「気持ち悪い。」
リナ「気持ちは分かるけどね。」
零士「いつまでやってんだ?」
めぐみん「まあ、お金があるのは良い事です。そこで、とある事を提案します。」
と、めぐみんが提案して来た。
零士「提案?」
カズマ「なんだ?」
めぐみん「日頃の活躍を見て、慰安旅行に行きたいと思います!」
リナ「慰安旅行か。良いじゃない!」
カリン「確かに、日頃頑張ってるもんね!」
カイト「休みも悪くないな。」
ダクネス「それで、一体どこに行くのだ?」
めぐみん「それは、水と温泉の街、アルカンレティアです!」
アクア「アルカンレティア?今、水と温泉の街アルカンレティアって言わなかった!?」
なんかアクアが物凄く反応している。
その後、全員でアルカンレティアへと向かう事になった。
早朝に、俺はカズマに叩き起こされ、残りの皆をアクアに任せてバニルの元へ向かう。
バニル「へいらっしゃい!……おや、こんな朝早くにどうした?炎の剣士に水の剣士。」
カズマ「いや、俺達、ちょっと温泉旅行に行く事になってさ。」
零士「例の商売の話はアクセルに帰ってからで良いか?」
バニル「何だ、そんな事か。まだ、準備には時間がかかるので、ゆっくりと羽を伸ばすなり、混浴に期待するなりしてくるが良い。」
カズマ「ここここ、混浴なんて期待してねーし!ただ単に、慰安旅行に行くだけだし!」
零士「挙動不審になるな。………それより、何でウィズが焦げてるんだ?」
バニル「ハァァァァ。」
バニル曰く、ちょっと目を離した隙に、商品を勝手に仕入れて、お仕置きに殺人光線を放ったらしい。
ウィズはリッチーなので、特に影響は気絶するくらいしか無いらしい。
バニル「という訳で、このガラクタを返品しようと思って箱詰め中だが、買うか?」
零士「何だそれ?魔道具?」
バニル「旅のトイレ事情が解決できる簡易トイレである。用を足す際に、プライバシーを守る為、音まで出る水洗仕様だ。」
カズマ「何それ!凄い!!」
確かに、それは凄いな。
でも、ウィズが仕入れたと言うことは。
バニル「欠点は消音用の音がでかすぎて、モンスターを呼び寄せる事と、水を精製する機構が強力すぎて周囲が大惨事になる事か。」
ほら、やっぱり。
零士「この店にはまともな魔道具は無いんですか?」
バニル「ハァァァァ。当店のポンコツ店主は使えない物を仕入れてくる事に関しては類稀なる才能を持っておってな。我輩がちょっと目を離すと、よく分からん物を勝手に仕入れてな……。そう言えば小僧共。温泉に行くと言ってたな。」
「「ん?」」
暫くして。
アクア「ちょっと!先に行って、席を取っといてって頼んだのに……!って何を背負ってるの?」
俺とカズマはバニルからウィズのお守りを頼まれた事を伝えた。
アクア「ふーん。まぁ良いけど。それよりその子だんだんと薄くなってるんだけど。」
カズマ「おい!これ大丈夫なのかよ!回復魔法をかけないと!」
零士「カズマ!リッチーに回復魔法は逆効果だぞ!」
そうして慌ててるうちに、カズマがダクネスの体力をドレインタッチでウィズに流していって解決した。
その後、カズマのパーティ+ウィズと俺のパーティの二手に分かれて、馬車に乗る事になった。
なんか、アクアの泣き声が聞こえて来たが、気のせいだろ。
そうこうしてる内に、アルカンレティア行きの一団が発車して、アクセルを出た。
俺達は、変わりゆく景色を眺めながら、旅行を満喫していたが、突然、馬車の動きが止まって、ガトライクフォンにカズマから連絡が入る。
零士「カズマ?どうした。」
カズマ「悪い!ちょっと俺達は交戦するぞ!」
零士「何で!?」
カズマ「走り鷹鳶って奴が来たんだけど、俺達、というか、ダクネスが原因で来たんだよ!」
零士「どう言う事だよ!?」
話を聞くと、走り鷹鳶は硬い物を見つけて突撃していくそうで、ダクネスの余りの防御力の高さが走り鷹鳶を引き寄せてしまったそうらしい。
俺たちも同じ仲間として、カズマ達と共に出撃する事になった。
俺達は全員変身する。
『ブレイブドラゴン!』
『ライオン戦記!』
『ランプドアランジーナ!』
『玄武神話!』
『猿飛忍者伝!』
『ヘンゼルナッツとグレーテル!』
『ジャアクドラゴン!』
『烈火抜刀!』
『流水抜刀!』
『黄雷抜刀!』
『一刀両断!』
『双刀分断!』
『銃剣撃弾!』
『闇黒剣月闇!』
「「「「「「「変身!」」」」」」」
『ブレイブドラゴン!』
『ライオン戦記!』
『ランプドアランジーナ!』
『土豪剣激土!』
『風双剣翠風!』
『音銃剣錫音!』
『ジャアクドラゴン!』
俺達はそれぞれの基本形態になった。
御者「お客さん!勝手に外に……!って!仮面ライダーかよ!」
俺達は走り鷹鳶の討伐を開始する。
ダクネスが、性癖を発揮してしまったが、その後、何とか洞窟に集める事に成功して、爆裂魔法で洞窟ごと一掃した。
一団のリーダー「いやぁ!まさか、巷で話題になっている仮面ライダーの一団と合間みえるとは実に光栄です!」
と言って、お金を渡された。だが、俺達は受け取るのを拒否した。仲間が原因で集まって、それを一掃した。つまりはマッチポンプになってしまうからだ。
リーダーは、こんな世知辛い世の中にまだ、本当の冒険者がいると泣いていたが、こっちは罪悪感でいっぱいだった。
その後の夜にて。
零士「ん?なんか気配を感じる。」
リナ「ん?何かが来る?」
カズマとダクネスも起きていた様で、盗賊職の冒険者も何かの接近に気づき、炎を焚くとそこには、大量のゾンビが。
「「「「ギャアアア!!」」」」
ウィズ「ん?」
零士「くそ!大量かよ!」
カズマ「俺、アクアを起こしてくる!」
零士「頼む!」
そしてアクアが起きてゾンビを一斉に浄化したが、それにウィズも巻き込まれて、ダウンしてしまった。
さらに、アクアの生命力に引き寄せられる事をベルディア戦でのアンデットナイトも同様の事が起こった事を思い出して、また俺達が元凶だと知って、罪悪感が増した。
今回はここまでです。
次からはアルカンレティアでの出来事です。
賢者の孫とリバイスの小説で、原作キャラは変身させるべきか。
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変身させる。
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変身させない。