この聖なる刃に祝福を   作:仮面大佐

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タッセル「皆さん、ボンヌ・レクチュール!僕はタッセル。前回、魔王軍幹部の1人であるハンスを倒した剣士達。しかし、本来の目的である慰安旅行はちっとも上手く行かなかった。休みつつも、ワンダーワールドの侵食に対応してね。」


第5章
27話 旅立ち、紅魔の里へ


 アルカンレティアの慰安旅行から帰ってきた俺達は、休みつつも、剣士としての鍛錬は怠らずにいた。

 また、まだまだワンダーワールドの侵食は起こっているので、それの対処にも追われた。

 今日もまた、ワンダーワールドの侵食を無事に解決して、ギルドにいた。

 

カズマ「それにしても、最近、ワンダーワールドの侵食が多い気がするよな。」

零士「レジエル達が本気になりつつあるって事だよな。」

リナ「確かに。業を煮やして、本気を出し始めたって事かな。」

めぐみん「まあ、私は今日も爆裂魔法が撃てたのですっきりです。」

ダクネス「それはともかく、私達もどんどん強くなっている様な感じだな。」

カイト「だんだん慣れてきたからな。」

カリン「でも、零士にカズマ、リナは良いな。何せ、ワンダーコンボって言う強化形態があるもん。」

アクア「何せ、ダクネス、めぐみん、カリンは腕しか変わらないし、カイトに至っては、フォームチェンジが無いっていうね!」

 

 確かに、バスター、剣斬、スラッシュ、カリバーはフォームチェンジが多くない。しかしそれは裏を返せば、実力次第で格上の相手とも渡り合えるかもしれないという事だ。

 そう思っていたその時、ギルドの扉がバンと開かれて、そこにはゆんゆんが居た。

 ゆんゆんは真っ直ぐこっちに来ると、カズマの前に来た。

 

零士「おー。ゆんゆん。どうした?」

ゆんゆん「あの、その。カ、カズマさんの子供が欲しい!」

「「「「「「「「………え?」」」」」」」」

カズマ「モテ期、入りました!」

 

 俺達は、そんな事を宣ったゆんゆんを連れて、事情を聞く為に屋敷へと戻った。

 そんな事を宣った事で、更に目立つのを防ぐ為にだ。

 

カズマ「………今なんて?」

ゆんゆん「カ、カズマさんの子供が欲しいって言いました。」

カズマ「………俺としては、最初は女の子が良いんだけど。」

ゆんゆん「ダ、ダメです!最初の子は男の子じゃないとダメなんです!」

 

 この子は、一体何を言っているのだろう。

 そんな事を言ったら、ただの痴女じゃないか。

 我に返っためぐみんとダクネスが反論する。

 

めぐみん「いやちょっと待って下さい!いきなりどうしたんですか!?というかゆんゆんは、今自分が、何を言っているのか分かっていますか!」

ダクネス「そ、そうだ!めぐみんの言う通りだ!コイツがどんな男なのか分かっているのか!?」

 

 人聞きの悪い事言われてるぞ、カズマ。

 

めぐみん「正気に戻って下さい!と言うか何がどうなっているのかちゃんと説明して下さい!」

ゆんゆん「だ、だってだって!私とカズマさんが子供を作らないと世界が!魔王が……っ!!」

カズマ「そうか、世界が……。大丈夫だ。俺に任しておきな。」

零士「カズマも何を言っているんだ。」

ダクネス「零士の言う通りだ!お前は一体何を言っているんだ!」

めぐみん「と言うか、この唐突な流れに少しは疑問を抱いて下さい!」

カズマ「うるせー!お前らはさっきから何なんだよ!これは俺達2人の問題だろ!?関係ない奴が横から口出ししてくるんじゃねーよ!」

 

 おい。逆ギレしだしたぞ。

 

カズマ「そもそも、俺達は数多の魔王軍幹部を倒してきた英雄だろ!?そろそろ俺に憧れを抱く美少女や、サイン下さいって言ってくる冒険者が現れたっておかしくねーだろ!!そもそも、零士とカイトは何でモテて、俺はモテねーんだよ!」

カイト「いや、モテてないと思うけど。」

零士「俺も。それに、日頃の行いがあるんじゃないのか?」

 

 俺とカイトの返事に。

 

カズマ「うるせー!この鈍感野郎ども!それにこの国では16歳から20歳の間に結婚するのが普通って聞いたぞ!ゆんゆんも14歳だろ!だったら何の問題も無いじゃん!ってゆーか何なの?お前ら俺の事が好きなのか?妬いてんの!?だったら素直にそう言えよ!ツンデレ共が!」

めぐみん「この男!ダクネス、シメましょう!一度この男をシメときましょう!」

ダクネス「よし、この口の減らないダメ男をぶっ殺してやる!」

 

 今にも一戦始まりそうな空気の中、ゆんゆんが突然叫んだ。

 

ゆんゆん「めぐみん、聞いて!紅魔の里が………、紅魔の里が無くなっちゃう!!」

 

 一度、落ち着いて話をする事にした。

 

アクア「粗茶ですが。」

ゆんゆん「ありがとうございます。」

めぐみん「それで、一体どう言う事ですか?」

 

 ゆんゆんが2枚の手紙を取り出した。

 その手紙は要約すると、魔法に強い抵抗を持つ魔王軍幹部が派遣されて、軍事基地を破壊する事が出来ないようで、紅魔族の誇りにかけて、刺し違える覚悟が伝わってくる。

 もう一枚は要約すると、ゆんゆんがヒモ同然のダメ男と結ばれて、その子供が少年に成長して、紅魔族の敵の魔王を倒す者らしい。

 周囲が騒いでいる中、俺はもう一枚の手紙の下の方に何か書かれている事に気づく。

 

零士「………こっちの手紙には、最後に『紅魔族英雄伝 第一章 著者:あるえ』って書いてあるんだけど……。」

「「「「「「「「!?」」」」」」」」

零士「あ。続きがあるな。『追伸 郵便代が高いので族長に頼んで同封させて貰いました。2章が出来たらまた送ります。』って……。」

ゆんゆん「あああああああーっ!!」

 

 ゆんゆんが突然手紙を奪い取ると、クシャッと丸めて放り投げた。

 

ゆんゆん「あんまりよっ!あるえのバカァァァァァァ!!」

カズマ「おい、どういうこった説明しろ!俺の子供はどうなった!?どうすればいいんだ!?」

めぐみん「………あるえというのは、紅魔の里の同級生で、作家を目指している子で。」

零士「なるほど。妄想小説の類か。1枚目はどうなんだ?」

 

 もしかしたら仲良くなれるかも。

 

めぐみん「こっちは本物じゃないですかね。とうとう魔王軍も本腰を入れて里の攻略に動き出しましたか。」

カズマ「おいちょっと待て!俺の男心はどうしたらいいんだよ!?ゆんゆんは?これから俺とゆんゆんが甘酸っぱい関係になるんだろ!?」

ダクネス「ならない!」

リナ「て言うか、めぐみんは結構冷静よね。」

カリン「確かに。私なら落ち着いていられないわよ。」

ゆんゆん「はっ!そうだった!どうしようめぐみん!このままじゃ里の皆が!」

めぐみん「私達は魔王軍を苦しめた紅魔族なのですよ。もし皆が死んでも、私とゆんゆんが居るでは無いですか。つまり紅魔族の血筋は途絶えませんよ。里の皆はいつまでも心の中に……。」

ゆんゆん「めぐみんの薄情者!」

 

 その後、ゆんゆんは紅魔の里へと向かった。

 そして、俺たちもめぐみんの紅魔の里への里帰りに付き合う事にした。

 まさか、あいつと会う事になるとは思っていなかった。

 




今回はここまでです。
次回、零士達に危機が迫ります。

賢者の孫とリバイスの小説で、原作キャラは変身させるべきか。

  • 変身させる。
  • 変身させない。
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