この聖なる刃に祝福を   作:仮面大佐

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タッセル「皆さん、ボンヌ・レクチュール!僕はタッセル。前回、クローンズヒュドラを撃破出来た剣士達。本当に良くやったよ!しかし、土の剣士であるダクネスが、突然失踪した。……大丈夫かな?」


42話 企みを見せる、地獄の公爵

 俺は、カズマがダイナマイトを作っているのを見ながら、ダクネスの手紙を見ていた。

 隣にはリナとユーリが覗いていた。

 

ユーリ「ダクネスは、何があったのだ?」

リナ「分かんないわよ……。でも、とんでもない事になってるのは確かよね。」

零士「………そうだな。」

ジュン(あいつ、大丈夫か?)

カイト「何が起こっている?」

 

 俺の中のジュンも心配している。

 ダイナマイトのレプリカをめぐみんが投げて、こっちに来た。

 

めぐみん「ダクネスは、本当にパーティーを抜けちゃうんですかね……。」

カズマ「……しょうがないだろ、実家が実家だ。そもそも、俺たちと一緒に冒険が出来たって事がおかしいんだよ。」

カリン「でも!そんな薄っぺらい関係じゃないでしょ!」

 

 その手紙には。

 

ダクネス『突然こんな事を言い出して、本当にすまない。お前達には言えない、込み入った事情が出来た。貴族としてのやむを得ない事情だ。お前達とは、もう会えない。本当に勝手な事だが、パーティーから抜けさせて欲しい。どうか、私の代わりの土の剣士を見つけ出してくれ。お前達には感謝している。それは、どれだけ感謝しても足りない程で……。お前達との冒険は楽しかった。私のこれまでの人生の中で、一番楽しい一時だった。私は今後、お前達との冒険の日々を絶対に忘れる事は無いだろう。今までどうもありがとう。ダスティネス・フォード・ララティーナより。愛する仲間達へ、深い感謝をー』

 

 俺は、設計図をクシャッと曲げて、カズマはカッターの先を折っていた。

 そんな俺達の様子を見て、怯えた表情を浮かべるユーリ以外。

 その後、ダクネスの家に行ったものの、門番に『事情は申せません、お引き取りを。』と追い返された。

 

ユーリ「やはり、こうなるか。」

カイト「何がどうなってるんだ?」

リナ「分かんないわよ……。」

カリン「ダクネス……。」

零士「部屋には、土豪剣激土とダクネスが持ってたワンダーライドブックが放置されてた。」

 

 カズマと俺は、イライラしつつも、作業の続きを行う。

 

アクア「ねえ。なんで2人とも新しい商品開発を行なってるの?あの役に立たない悪魔の助言を信じちゃってるのね。悪魔ってのはね、屁理屈ばっかりこねる、いい加減な連中なのよ?無償で人助けをする連中じゃないんだからね?」

零士「……お前がバニルを信用しなくても、俺は信じる。あいつは、嘘を言っている様には見えなかった。何もせず後悔するよりも、何かをして後悔する方が良い。」

リナ「零士……。」

ユーリ「なるほどな。それがお前の想いか。」

零士「あぁ。」

 

 その後、カズマはめぐみんと共に新たなパーティーメンバーを見つけに行き、俺はカリンと向き合っていた。

 

零士「………カリン?どうした?」

カリン「今のあんたのその想い、私に示しなさいよ!決闘を申し込む!全力で来なさい!」

カイト「おい!カリン!」

リナ「何やってんの!?」

零士「………分かった。」

ユーリ「ほう。」

 

『ブレイブドラゴン!』

『ヘンゼルナッツとグレーテル!』

『烈火抜刀!』

『銃剣撃弾!』

 

「「変身!」」

 

『ブレイブドラゴン!』

『音銃剣錫音!』

 

カイト「もしかしたら、あいつは、零士の想いを剣で知ろうとしてるんじゃ?」

リナ「零士……。カリン……。」

ユーリ「どうする?零士。」

カリン「行くわよ!」

零士「あぁ!」

 

 俺とカリンは、お互いの聖剣でぶつかり合う。

 音銃剣錫音を介して、カリンのダクネスへの想いが伝わってくる。

 いつもより重い!

 

カリン「その程度なの!?あんたの思いはそんなもんなの!?」

零士「………!」

 

 更に斬り結び、クリムゾンドラゴンになって戦っているが、それでも重い!

 

カリン「あんたの背負ってるものは、そんなに軽いの!?今のあんたの剣からは、何も響いて来ない!」

零士「……俺は、俺は!!もう、この大切な仲間の中で、誰かが悲しんでいる顔を見たくねぇんだよ!!」

 

 ブレイブドラゴンへと戻り、再び斬り結ぶ。

 ぶつけ合っている内に、火炎剣烈火が、赤く光り輝き始めた。

 

カイト「零士……!?」

リナ「火炎剣烈火が、光ってる……!」

ユーリ「やはり、あいつは力を手にする運命にあるな。」

 

 無我夢中で斬り結んでいき、遂には変身解除しつつも、音銃剣錫音を弾き飛ばした。

 カリンも変身解除して、音銃剣錫音を回収して俺に向かって。

 

カリン「………何よ。あんた。やっぱりダクネスを取り戻したいんじゃないの?」

零士「……そうだよ。ダクネスは大切な仲間だからな。」

カリン「試す様な真似をしてごめん。こうでもしないと、零士って本音を中々言わないから。」

零士「そうか。」

カリン「とにかく、火炎剣烈火の力を引き出している事も分かったし、零士の想いも知れたし。あんたと共に戦うわ。」

零士「………!ありがとうな!」

ユーリ「………。俺も、そろそろ準備を始めるとしようか。」

 

 その後、カズマとめぐみんが帰ってきて、ダストと共にカズマが出かけて行った。

 そして、リーンからある噂を聞いた。それは、ダクネスが領主と結婚するという事だ。

 カズマがダクネスの屋敷に向かい、俺達はこれからの対策を考えていた。

 

零士「まさか、領主と結婚するとは。」

リナ「ねえ!何かおかしいよ!」

カイト「随分唐突だしな。」

カリン「何であんな領主とダクネスが!?」

カズマ「アクアー!アクアー!!ヒール下さい!ヒール下さい!!」

アクア「お帰り。何でそんなにボロボロなの?」

めぐみん「カズマ、お帰りなさい。ダクネスの説得は出来ました?」

カズマ「あいつの事はもうほっとけほっとけ!俺はもう知らねえ!」

零士「……何があった?そもそも、何でこんな事態になった?」

 

 一応、理由を聞いてみると。

 

カズマ「借金だよ!あいつん家には、莫大な借金があるんだと!領主と結婚すればチャラだと!」

カイト「借金?あいつん家が?」

カリン「おかしいって!何で借金が!?」

零士「………リナ、ユーリ。調べるぞ。」

リナ「………分かってる。」

ユーリ「あぁ。しかし、途中から用事の為に一旦離脱するぞ。」

零士「分かった。」

 

 そのまま、カズマは不貞腐れて寝てしまった。

 結婚式は一週間後に決まり、街はお祭り騒ぎだ。

 俺は、カズマと共に新商品の開発をしつつ、リナとユーリと共に、アルダープの調査をしていた。

 だが、好き放題にやっている割には、決定的な証拠が1つも出てこない。

 バルターにも聞いてみたが、バルター本人も、父が何をしているのか良く分からないらしい。

 遂に、当日になり、調査結果をカズマ達に伝えた。

 ユーリは、古い友人、つまりタッセルの元へと向かった。

 

零士「……調査結果だ。アルダープは好き放題やっている割には、決定的な証拠が1つも出て来なかった。」

リナ「不当な搾取に贈収賄、良い女の人をどんな手を使っても物にして、しかも、飽きたら少ない手切れ金を渡してポイで、被害女性も頑なに口を閉ざしてるわ。」

カリン「そんな……。」

カイト「最低なクズだな。」

めぐみん「でも、尚更放ってはおけませんよ!カズマならどうにかなりませんか?」

カズマ「無理だ。ダクネスの借金の額が分からない。借金の額を調達しても説得出来ない。そして貴族同士の結婚で、警備も厳重。結婚式にも乱入出来ない。」

 

 その話を聞いた後、めぐみんは出かけた。カリンもついていかせて、方針が決まり次第連絡する手筈になっている。

 アクアは接客中らしい。

 俺達が作った物を纏めていると。

 

バニル「へい毎度!見通す悪魔が助けに来たぞ!さあ!貴様らの持てる知識を見せて貰おうか!」

 

 そうしてバニルがやってきて、アクアと喧嘩をするというトラブルがありつつも、色々な疑問を聞く事にした。

 

バニル「さて、あの土の剣士の借金の経緯だったな。事の発端は、貴様らがデストロイヤーを倒した事である。」

零士「………え?」

リナ「どういう事?」

バニル「本来なら、アクセルの街は蹂躙されて、仲良く路頭に迷う筈が、そうはならなかった。」

カイト「良い事だろ。」

バニル「街自体は助かった。しかし、穀倉地帯や治水施設はデストロイヤーが街の目の前で倒された事により、破壊されて蹂躙された。そして、農業に携わっていた者たちは、領主に助けを求めていたが……。」

カズマ「………まさか。」

バニル「そう、貴様らの予想通りだ!あの領主は見捨てた。責務を放棄した強欲な領主以外、誰も悪くないが、このままでは路頭に迷ってしまうだろう。」

零士「……まさか。ベルディアの時の洪水被害の借金も、ダスティネス家が負担したのか?」

リナ「え!?」

カイト「まさか!?」

バニル「ほう。分かっていたとはな。そう。あの土の剣士は、責務を放棄した領主に頭を下げて金を借りたのだ。渋る領主に、返済が困難になった場合には、担保としてその身体でと……。」

 

 俺とカズマは、柱とテーブルを殴りつけた。

 アクア、リナ、カイトが怯える。

 全て繋がった。

 あいつ、俺が1人で抱えるなって言った筈だ。

 俺とカズマはバニルに尋ねた。

 

カズマ「あいつの借金の額はいくらだ?」

零士「それを用意出来るか?」

バニル「丁度、お客様ら2人の半分の資産とこの鞄の中身を合わせると、丁度同額になります。では、商談に入ろうか!」

 

 覚悟を決めるか。

 




今回はここまでです。
ユーリがいよいよエックスソードマンを手に入れます。
そして、アルダープの結婚式を妨害します。

賢者の孫とリバイスの小説で、原作キャラは変身させるべきか。

  • 変身させる。
  • 変身させない。
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