俺は、カズマがダイナマイトを作っているのを見ながら、ダクネスの手紙を見ていた。
隣にはリナとユーリが覗いていた。
ユーリ「ダクネスは、何があったのだ?」
リナ「分かんないわよ……。でも、とんでもない事になってるのは確かよね。」
零士「………そうだな。」
ジュン(あいつ、大丈夫か?)
カイト「何が起こっている?」
俺の中のジュンも心配している。
ダイナマイトのレプリカをめぐみんが投げて、こっちに来た。
めぐみん「ダクネスは、本当にパーティーを抜けちゃうんですかね……。」
カズマ「……しょうがないだろ、実家が実家だ。そもそも、俺たちと一緒に冒険が出来たって事がおかしいんだよ。」
カリン「でも!そんな薄っぺらい関係じゃないでしょ!」
その手紙には。
ダクネス『突然こんな事を言い出して、本当にすまない。お前達には言えない、込み入った事情が出来た。貴族としてのやむを得ない事情だ。お前達とは、もう会えない。本当に勝手な事だが、パーティーから抜けさせて欲しい。どうか、私の代わりの土の剣士を見つけ出してくれ。お前達には感謝している。それは、どれだけ感謝しても足りない程で……。お前達との冒険は楽しかった。私のこれまでの人生の中で、一番楽しい一時だった。私は今後、お前達との冒険の日々を絶対に忘れる事は無いだろう。今までどうもありがとう。ダスティネス・フォード・ララティーナより。愛する仲間達へ、深い感謝をー』
俺は、設計図をクシャッと曲げて、カズマはカッターの先を折っていた。
そんな俺達の様子を見て、怯えた表情を浮かべるユーリ以外。
その後、ダクネスの家に行ったものの、門番に『事情は申せません、お引き取りを。』と追い返された。
ユーリ「やはり、こうなるか。」
カイト「何がどうなってるんだ?」
リナ「分かんないわよ……。」
カリン「ダクネス……。」
零士「部屋には、土豪剣激土とダクネスが持ってたワンダーライドブックが放置されてた。」
カズマと俺は、イライラしつつも、作業の続きを行う。
アクア「ねえ。なんで2人とも新しい商品開発を行なってるの?あの役に立たない悪魔の助言を信じちゃってるのね。悪魔ってのはね、屁理屈ばっかりこねる、いい加減な連中なのよ?無償で人助けをする連中じゃないんだからね?」
零士「……お前がバニルを信用しなくても、俺は信じる。あいつは、嘘を言っている様には見えなかった。何もせず後悔するよりも、何かをして後悔する方が良い。」
リナ「零士……。」
ユーリ「なるほどな。それがお前の想いか。」
零士「あぁ。」
その後、カズマはめぐみんと共に新たなパーティーメンバーを見つけに行き、俺はカリンと向き合っていた。
零士「………カリン?どうした?」
カリン「今のあんたのその想い、私に示しなさいよ!決闘を申し込む!全力で来なさい!」
カイト「おい!カリン!」
リナ「何やってんの!?」
零士「………分かった。」
ユーリ「ほう。」
『ブレイブドラゴン!』
『ヘンゼルナッツとグレーテル!』
『烈火抜刀!』
『銃剣撃弾!』
「「変身!」」
『ブレイブドラゴン!』
『音銃剣錫音!』
カイト「もしかしたら、あいつは、零士の想いを剣で知ろうとしてるんじゃ?」
リナ「零士……。カリン……。」
ユーリ「どうする?零士。」
カリン「行くわよ!」
零士「あぁ!」
俺とカリンは、お互いの聖剣でぶつかり合う。
音銃剣錫音を介して、カリンのダクネスへの想いが伝わってくる。
いつもより重い!
カリン「その程度なの!?あんたの思いはそんなもんなの!?」
零士「………!」
更に斬り結び、クリムゾンドラゴンになって戦っているが、それでも重い!
カリン「あんたの背負ってるものは、そんなに軽いの!?今のあんたの剣からは、何も響いて来ない!」
零士「……俺は、俺は!!もう、この大切な仲間の中で、誰かが悲しんでいる顔を見たくねぇんだよ!!」
ブレイブドラゴンへと戻り、再び斬り結ぶ。
ぶつけ合っている内に、火炎剣烈火が、赤く光り輝き始めた。
カイト「零士……!?」
リナ「火炎剣烈火が、光ってる……!」
ユーリ「やはり、あいつは力を手にする運命にあるな。」
無我夢中で斬り結んでいき、遂には変身解除しつつも、音銃剣錫音を弾き飛ばした。
カリンも変身解除して、音銃剣錫音を回収して俺に向かって。
カリン「………何よ。あんた。やっぱりダクネスを取り戻したいんじゃないの?」
零士「……そうだよ。ダクネスは大切な仲間だからな。」
カリン「試す様な真似をしてごめん。こうでもしないと、零士って本音を中々言わないから。」
零士「そうか。」
カリン「とにかく、火炎剣烈火の力を引き出している事も分かったし、零士の想いも知れたし。あんたと共に戦うわ。」
零士「………!ありがとうな!」
ユーリ「………。俺も、そろそろ準備を始めるとしようか。」
その後、カズマとめぐみんが帰ってきて、ダストと共にカズマが出かけて行った。
そして、リーンからある噂を聞いた。それは、ダクネスが領主と結婚するという事だ。
カズマがダクネスの屋敷に向かい、俺達はこれからの対策を考えていた。
零士「まさか、領主と結婚するとは。」
リナ「ねえ!何かおかしいよ!」
カイト「随分唐突だしな。」
カリン「何であんな領主とダクネスが!?」
カズマ「アクアー!アクアー!!ヒール下さい!ヒール下さい!!」
アクア「お帰り。何でそんなにボロボロなの?」
めぐみん「カズマ、お帰りなさい。ダクネスの説得は出来ました?」
カズマ「あいつの事はもうほっとけほっとけ!俺はもう知らねえ!」
零士「……何があった?そもそも、何でこんな事態になった?」
一応、理由を聞いてみると。
カズマ「借金だよ!あいつん家には、莫大な借金があるんだと!領主と結婚すればチャラだと!」
カイト「借金?あいつん家が?」
カリン「おかしいって!何で借金が!?」
零士「………リナ、ユーリ。調べるぞ。」
リナ「………分かってる。」
ユーリ「あぁ。しかし、途中から用事の為に一旦離脱するぞ。」
零士「分かった。」
そのまま、カズマは不貞腐れて寝てしまった。
結婚式は一週間後に決まり、街はお祭り騒ぎだ。
俺は、カズマと共に新商品の開発をしつつ、リナとユーリと共に、アルダープの調査をしていた。
だが、好き放題にやっている割には、決定的な証拠が1つも出てこない。
バルターにも聞いてみたが、バルター本人も、父が何をしているのか良く分からないらしい。
遂に、当日になり、調査結果をカズマ達に伝えた。
ユーリは、古い友人、つまりタッセルの元へと向かった。
零士「……調査結果だ。アルダープは好き放題やっている割には、決定的な証拠が1つも出て来なかった。」
リナ「不当な搾取に贈収賄、良い女の人をどんな手を使っても物にして、しかも、飽きたら少ない手切れ金を渡してポイで、被害女性も頑なに口を閉ざしてるわ。」
カリン「そんな……。」
カイト「最低なクズだな。」
めぐみん「でも、尚更放ってはおけませんよ!カズマならどうにかなりませんか?」
カズマ「無理だ。ダクネスの借金の額が分からない。借金の額を調達しても説得出来ない。そして貴族同士の結婚で、警備も厳重。結婚式にも乱入出来ない。」
その話を聞いた後、めぐみんは出かけた。カリンもついていかせて、方針が決まり次第連絡する手筈になっている。
アクアは接客中らしい。
俺達が作った物を纏めていると。
バニル「へい毎度!見通す悪魔が助けに来たぞ!さあ!貴様らの持てる知識を見せて貰おうか!」
そうしてバニルがやってきて、アクアと喧嘩をするというトラブルがありつつも、色々な疑問を聞く事にした。
バニル「さて、あの土の剣士の借金の経緯だったな。事の発端は、貴様らがデストロイヤーを倒した事である。」
零士「………え?」
リナ「どういう事?」
バニル「本来なら、アクセルの街は蹂躙されて、仲良く路頭に迷う筈が、そうはならなかった。」
カイト「良い事だろ。」
バニル「街自体は助かった。しかし、穀倉地帯や治水施設はデストロイヤーが街の目の前で倒された事により、破壊されて蹂躙された。そして、農業に携わっていた者たちは、領主に助けを求めていたが……。」
カズマ「………まさか。」
バニル「そう、貴様らの予想通りだ!あの領主は見捨てた。責務を放棄した強欲な領主以外、誰も悪くないが、このままでは路頭に迷ってしまうだろう。」
零士「……まさか。ベルディアの時の洪水被害の借金も、ダスティネス家が負担したのか?」
リナ「え!?」
カイト「まさか!?」
バニル「ほう。分かっていたとはな。そう。あの土の剣士は、責務を放棄した領主に頭を下げて金を借りたのだ。渋る領主に、返済が困難になった場合には、担保としてその身体でと……。」
俺とカズマは、柱とテーブルを殴りつけた。
アクア、リナ、カイトが怯える。
全て繋がった。
あいつ、俺が1人で抱えるなって言った筈だ。
俺とカズマはバニルに尋ねた。
カズマ「あいつの借金の額はいくらだ?」
零士「それを用意出来るか?」
バニル「丁度、お客様ら2人の半分の資産とこの鞄の中身を合わせると、丁度同額になります。では、商談に入ろうか!」
覚悟を決めるか。
今回はここまでです。
ユーリがいよいよエックスソードマンを手に入れます。
そして、アルダープの結婚式を妨害します。
賢者の孫とリバイスの小説で、原作キャラは変身させるべきか。
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変身させる。
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変身させない。