第1話 到着する、始まりの街。
目を開けると、そこには異世界が広がっていた。
零士「おぉ!本当に異世界に来た!腰には、火炎剣烈火があるな!」
腰の辺りを見ると、必冊ホルダーが実体化していて、右の方にはブレイブドラゴンワンダーライドブックが、左の方には火炎剣烈火が納刀されていた。
さて、エリス様の言う通り、冒険者ギルドへと向かいたいが、ギルドの場所が分からないので、ちょうどそこにいた女性に話しかけた。
零士「すいません。」
???「?私の事かしら?」
零士「はい。丁度この街に着いたばかりでして、冒険者ギルドの場所が分からないので、教えて欲しいんですが……。」
???「そうなの?ようこそ!駆け出し冒険者の街アクセルへ!ギルドならそこを右に曲がっていけばいけるから。」
零士「ありがとうございます!」
???「いえ、もしかしたらパーティーを組むかもしれないしね!」
その女性の人の言う通りにギルドへと向かい、到着した。
入ろうとしたら、2人組が目の前を通っていった。
???「で、俺達はこのジャイアントトードって奴を倒せば良いんだよな?」
???「そうよ。ジャイアントトードって、でっかいカエルだから。」
???「カエルか。ま、なんとかなるだろ。」
1人は緑のジャージを着た青年で、もう1人は水色の髪の女の人だった。
ジャージの男の方は、どう考えても日本人だな。
俺はギルドへと入っていった。
ウェイトレス「どうしましたか?食事ですか?それとも仕事ですか?」
零士「あの、冒険者登録をしたいのですが……。」
ウェイトレス「なら、右手の方に向かって下さい。」
ウェイトレスから受付を聞いたら、突然、モヒカン頭の男に話しかけられた。
荒くれ者「おい兄ちゃん、見た事のない格好だが、冒険者になりに来たという事だな?」
零士「はい、そんな所です!」
荒くれ者「そうかい、命知らずめ!ようこそ地獄へ!まあ、行って来な!」
何か、エールを送られた。
俺は、空いていた受付嬢の所へ。
零士「あの……。すみません。」
受付嬢「はい、どうされました?」
零士「冒険者登録をしたいんですけど……。」
受付嬢「そうですか。なら、1000エリス頂きます。」
しまった!この世界の金なんて持ってねぇ!
そういえば、エリス様がささやかな恵みとか言ってたな。
上着の右ポケットを調べると、お金が入っていた。
恐らく、これが恵みだろう。
零士「ええっと、これで良いですか?」
受付嬢「はい、1000エリス頂きました。」
エリス様すげぇな、この世界の通貨の値にもなってやがる。
受付嬢が青い水晶に下に針がついた魔道具を持って来た。
受付嬢「では、この水晶に手を翳して下さい。」
零士「分かりました。」
水晶に手を翳すと、動き出して、下にある冒険者カードに情報が刻まれていく。
受付嬢「はい。これでOKです。では、神崎零士さん、ですね。ステータスは……。なんですかこれ!?あらゆるステータスが高いですよ!これなら、全ての職業になれますよ!」
興奮気味に言ってくる受付嬢。
俺は気を取り直して職業を選ぶ。
セイバーに変身する事を考えて、剣を扱う職業が良い。
ソードマン、ルーンナイト、クルセイダー、ソードマスター……。
どれもいまいちピンとこない。
だが、エレメンタルソードマスターというのがあるな。
一応、聞いてみるか。
零士「あの、エレメンタルソードマスターって何ですか?」
受付嬢「え!?エレメンタルソードマスターがあるんですか!?」
零士「はい。ここ。」
受付嬢「凄いですよ!エレメンタルソードマスターは、ソードマスターよりもなり手が少ない超レア職業ですよ!なりましょう!絶対になりましょう!!」
凄い推してくるな。
受付嬢曰く、ソードマスターに属性攻撃を付与したものらしい。
火炎剣烈火を扱う都合上、これにしよう。
零士「じゃあ、エレメンタルソードマスターでお願いします。」
受付嬢「分かりました!貴方はこの街の冒険者ギルドで初のエレメンタルソードマスターです!頑張って下さい!!」
職員が整列して拍手して、周囲の人が俺を見ている。
零士「あの、早速クエストを受けたいんですけど。」
受付嬢「はい。何を受けますか?」
零士「あの、ジャイアントトードのクエストでお願いします。」
受付嬢「分かりました。」
あの2人組と鉢合わせる事になるな。
その前に社交辞令として。
零士「あの。そういえば貴女の名前を伺っても良いですか?」
ルナ「はい。私はルナです。今後ともよろしくお願いします。」
零士「こちらこそ、よろしくお願いします。」
俺はルナさんからジャイアントトードの特徴を聞いて、ギルドの外に出る。
高速カブト語録を取り出して、クロックアップを発動して平原へと向かう。
エリス様曰く、レジェンドワンダーライドブックを使えば、武器の召喚や能力の付与が出来るそうだ。
到着すると、先程のジャージの青年が現在進行形でジャイアントトードに追われていた。
???「あぁ!助けて!!」
???「プークスクス!カエルに追われるなんて情けないんですけど!超情けないんですけど!!」
あの女性、性格悪いな。
背後に気配を感じて振り返ると、1匹のジャイアントトードがいた。
零士「丁度良いな!早速行ってみるか!」
ジャイアントトードが舌を飛ばしてきたが、それをステップで躱して一気に接近して、火炎剣烈火で斬り裂く。
絶命したそうで、冒険者カードを見ると、早速レベルが1上がっていた。
あの2人組の方を見ると、青髪の女性が食われて、ジャージの青年が助けていた。
???「ハァ、ハァ。カエルがアクアを飲み込んでいて、動けなくなってて助かった。」
???「うぅ、うぅ!ありがとう、カズマぁ。ありがとう!ありがとうね!」
カズマ(生臭ぇ!)
あのカズマって奴、苦労してるなぁ。
その後、何を思ったのか、女性の方がジャイアントトードに向かって突進していった。
???「神の力、思い知れ!私の前に立ち塞がった事、そして神に牙を剥いた事!地獄で後悔しながら懺悔なさい!ゴッドブロー!」
ルナさんの話によれば、ジャイアントトードに打撃攻撃は効かない筈だが。
???「ゴッドブローとは、女神の怒りと涙のこもった一撃!相手は死ぬ!」
だが、ジャイアントトードには効いた素振りがない。
???「………カエルってよく見ると可愛いと思うの。」
流石に2度も食べられるのは可哀想なので、高速カブト語録でクロックアップを再発動し接近、火炎剣烈火を左側の必冊ホルダーに納刀する。
『烈火居合!』
『読後一閃!』
居合技を発動して、ジャイアントトードを斬り裂く。
斬り裂いたと同時にクロックアップも終わったな。
カズマ「えっ!?」
???「えっ!?」
あの2人からしたら、いきなり現れた青年にジャイアントトードが斬り裂いた様に感じただろうな。
零士「大丈夫か?」
???「えっ。あっ、はい。」
カズマ「おい、大丈夫か?」
???「大丈夫よ。この人が助けてくれた。」
カズマ「ありがとう。助かったよ。」
零士「いやいや、助かってよかった。」
その後、情報交換をして、ジャージの青年がカズマで、青髪の子がアクア。
やはり、カズマは転生者で、特典として女神のアクアを連れてきたそうだ。
連れてきた理由は、自分の死を馬鹿にされた事への仕返しだそうだ。
零士「さて、残りのカエルを倒そうぜ。」
カズマ、アクア「えっ!?」
零士「うん?」
カズマ「いやちょっと、俺達には難易度が高いというか……。」
アクア「ちょっと私も……。」
まずいな。モチベーションが下がってる。
このままではクエストに影響が出そうだから、助けるか。
こっそり電王童話全集を出して、デンガッシャーソードモードを取り出す。
零士「カズマ。」
カズマ「何だ零士?」
零士「これ使ってくれ。」
カズマ「どこから出したんだよ?ていうか、これってまさか……。」
アクア「あーっ!仮面ライダー電王のデンガッシャーじゃないの!」
カズマ「マジかよ!!本当だ、スッゲー!!」
どうやら、仮面ライダーを知っている様だな。
聞いてみると、カズマはフォーゼまで知っているそうで、アクアもフォーゼまでなら知っているそうだ。
カズマ「零士の特典って、仮面ライダーの武器か?」
零士「いや、仮面ライダーセイバーの力だ。」
カズマ「仮面ライダーセイバー?そんな仮面ライダーっていたか?」
そりゃそうだ。フォーゼまでしか知らない人にセイバーと言われてもピンとこないだろう。
そうして俺はカズマにフォーゼ以降の仮面ライダーを教えた。
ウィザードからジオウまでで平成は終わり、ゼロワンから令和が始まって、セイバーで仮面ライダーは50周年を迎えた事を。
カズマ「なるほどな。フォーゼ以降も続いてたんだな。ん?という事は、零士は変身……?」
零士「出来るぞ。」
カズマ「マジかよ!」
カズマと仮面ライダートークで盛り上がっていると、アクアが服の裾を引っ張ってきた。
アクア「あの……。私にも武器を貸して欲しいんだけど……。」
零士「分かった。それじゃあ……。」
電王童話全集からデンガッシャーロッドモードを取り出した。
零士「これで良いか?」
アクア「ありがとう。デンガッシャーロッドモードね。私に相応しいじゃないの。」
そうして俺達はクエストを終えた。
風呂で汚れを落として、ギルドで報酬を受け取り、カズマ達と共にジャイアントトードの唐揚げを食べていた。
なるほど。鶏肉の唐揚げを食べてる感覚だな。
俺の冒険者カードを見ていたアクアが声を上げた。
アクア「あなた、エレメンタルソードマスターなの!?」
カズマ「何だよそれ?」
アクア「なり手が少ない超レア職業よ。」
カズマ「マジかよ!」
冒険者カードをアクアから返してもらい、スキルが無いか見ていると、カズマから声をかけられた。
カズマ「零士。」
零士「どうした?」
カズマ「俺達とパーティーを組まないか?」
零士「あぁ。良いぞ。」
俺はカズマからの誘いに即答した。
カズマ「マジでか!いやぁ助かるわ。俺は最弱職で、アクアは支援と回復は良いけど、攻撃手段が無いからさ。」
アクア「ちょっとカズマ、どういう意味よ!」
カズマ「うるさい。零士に断られるのを覚悟してたんだぞ。」
俺もソロは自信ないしな。
それに、他の聖剣を目覚めさせたいし。
零士「カズマさ。」
カズマ「何だよ?」
零士「他にも仲間を増やそうぜ。」
俺はそう提案した。
今回はここまでです。
次回、変身させます。
来年は、セイバーとオーズのVシネマがあるので、とても楽しみです。
それでは。
賢者の孫とリバイスの小説で、原作キャラは変身させるべきか。
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変身させる。
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変身させない。