この聖なる刃に祝福を   作:仮面大佐

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タッセル「皆さん、ボンヌ・レクチュール!僕はタッセル。前回、プリミティブドラゴンの説得が難航する零士に、佐藤和真とアクアが争ったりしたけど、それでも平和な日常を過ごしているよ。さて、今日は何があるのかな?」


52話 準備せし、剣士達

 俺は、プリミティブドラゴンの説得に再び失敗したが、話を聞いてくれそうな雰囲気が少しだけした。屋敷に戻り、新聞を読んでいた。

 

アクア「ねえ零士。先に私に読ませてよ。見たいのは4コマ漫画だけだから。」

零士「4コマ漫画だけかい。」

リナ「ん?何何?『魔王軍幹部2人が最前線に参戦し戦況一変。王都の危機』……?随分と物騒な話題ね。」

ダクネス「王都の危機だと?ちょっと私達にも見せてくれ。」

カイト「王都近くの最前線の砦が、魔王軍幹部の攻撃を受けていて、片方は恐るべき魔法を操る邪神で、もう片方は様々な属性を操る魔物だと。」

めぐみん「え!?」

カリン「片方は分からないけど、もう片方の幹部って……。」

ユーリ「おそらく、レジエルだろうな。」

カズマ「レジエルも来るとか、アイリスは大丈夫だろうな?」

 

 俺達が推測する中、めぐみんが立ち上がった。

 

零士「どうしためぐみん?」

カズマ「ははーん、邪神って言葉が琴線に触れたんだな。お前、以前から自分の前世は破壊神とか言い張ってたもんな。」

めぐみん「私の前世はおそらく破壊神であっていますがその事ではありませんよ!そうではなくてその邪神に心当たりが……。」

 

 喧嘩するカズマとアクアを見ていたが、めぐみんのとある呟きが聞こえた。

 

めぐみん「戦況を一変させた魔王軍幹部は、邪神ウォルバクとレジエルとの事……。」

 

 翌日、プリミティブドラゴンの説得にやはり失敗して、屋敷に戻った。

 カズマが新聞を見ていた。

 

カズマ「冒険者格付けランキング、第三位ミツルギキョウヤ?第二位神崎零士?おいふざけんなよ!なんでアイツとお前の名前が上位にあって、俺の名前は無いんだ!」

零士「俺は、定期的に王都に行って、クエストをこなしているからな。」

ダクネス「なら、援軍にでも行くか?ここ最近は事務仕事ばかりだったから鬱屈していたのだ。私はちっとも構わないぞ?」

めぐみん「零士とダクネスの言う通りですよ!ランキング入りしたいのでしょう?なら、魔王軍幹部を討ち倒すのです!」

 

 その時、ドアがノックされたので、玄関へと向かうと。

 

リア「すまない。少し話があるのだが……。」

ゆんゆん「あの、この子を保護したので連れてきたんですが……。」

 

 そこに居たのは、アクセルハーツとちょむすけを抱いたゆんゆんだった。

 

零士「どうしたんだ、リア?」

カズマ「ゆんゆんもどうしたんだよ?」

リア「まずは私達からだ。つい最近、王都でコンテストがあったのだが、そこで優勝したのだ。」

ユーリ「ほう。それは凄いな。」

シエロ「私達は、それの報告に来たんです。」

エーリカ「まあ?可愛いアタシが居たから優勝出来たもんだけど?」

リナ「あまり図に乗らない!」

カイト「それは凄い事だな。」

カリン「おめでとう!」

カズマ「それで?ゆんゆんの方は?」

ゆんゆん「あの、近所の公園を散歩していたら、ちょむすけが子供達に捕まっていじめられてるのを保護したのですが……。」

 

 俺も、ちょむすけの事は謎に思っていた。

 時折、火や雷を吐いたり、空を飛んだりするので、ただの猫ではないと思っている。

 俺がちょむすけの事を考えていると。

 

ゆんゆん「うえええええ!?ちょちょ、ちょっと待って!?めぐみん、これって……。」

めぐみん「こ、今度は騒ぎすぎですよゆんゆん!そこまで大袈裟な記事でも無いでしょうに!」

ゆんゆん「いや全然騒ぎすぎでも大袈裟でもないから!だってこの記事にある邪神ウォルバクって元は私たちの里に封印されてた……。」

めぐみん「シーッ!声が大きいですよ、ゆんゆん!」

「「おい。」」

 

 と、そんな聞き捨てならない事を口走った。

 

カズマ「今、聞き捨てならない事が聞こえたんだけど。」

めぐみん「気のせいですよカズマ、この子はちょこちょここういったおかしな事を言うせいで、紅魔の里でもハブられていた程ですから。」

零士「今、紅魔の里に封印されてたって…。」

ゆんゆん「そうなんです!かつて私達の里には、この邪神ウォルバクが封印されてたんです!ある日何かの弾みでその封印が解けてしまったんですが、めぐみんは里の皆には内緒で、その邪神を勝手に使い魔に……。」

めぐみん「や、やめろぉ!紅魔族の恥を世間に広めてはいけません、このまま王都近辺で暴れている、邪神を名乗る偽物とついでにレジエルを退治し、何事もなかったフリをするのです!」

 

 俺達はすぐさまめぐみんを取り押さえる。

 カズマに頼まれたダクネスが、警察署から嘘発見器でもある魔道具を借りに行った。

 数時間後、カズマのバインドで拘束されためぐみんに尋問を開始した。

 

零士「よし。隠してる事を答えて貰いましょうかね。」

カズマ「そもそも、邪神ウォルバクってのは何なんだよ?」

めぐみん「実は私とゆんゆんは、この邪神と因縁があるのですよ。それで気になって、昔、邪神の事を調べた事があるのですが……。ウォルバクは怠惰と暴虐を司る邪神なのだそうです。」

 

 俺達は魔道具を見つめても、鳴らず、ゆんゆんも無言のままだ。

 

ユーリ「そもそも、何故、紅魔の里に封印されていたんだ?」

めぐみん「その昔、我々のご先祖様が邪神と激闘を繰り広げた末に、封印に成功して、紅魔の里まで運び込んで厳重に管理する事にしたのです。」

 

 チリーン。

 早速音が鳴った。

 

めぐみん「……。『邪神が封印されてる地って何だか格好良いよな。』と誰かが言い出し、何処かの誰かが邪神を勝手に拉致し、里の隅っこに再封印して観光名所にしたのです。」

「「「「おい。」」」」

 

 その男性陣の呟きにめぐみんとゆんゆんが顔を逸らす。

 

ダクネス「そ、それはもういい、やってしまったのはしょうがない。」

リナ「それはそうと、何で封印が解けたの?封印を解いたのは誰なの?」

めぐみん「それはおそらく、封印された邪神が本来の力を取り戻し人類を滅ぼすため、自らの下僕達を操り封印を……。」

チリーン。

「「「「「「「「…………。」」」」」」」」

「「「「………。」」」」

 

 俺達が無言で見詰める中、めぐみんは観念したかのように項垂れた。

 

めぐみん「………私の妹が遊び半分に邪神の封印を解いちゃいました。」

ゆんゆん「ちょっと待って!?ねえめぐみん、それって私初耳なんだけど!」

チリーン。

めぐみん「あれっ!?」

 

 めぐみんの告白に魔道具が鳴った。

 めぐみん自身も驚いていた。

 めぐみんはポンと手を打つと。

 

めぐみん「そうでした!邪神の封印が解けたのは過去2回。1回目はうっかり私が封印を解いてしまい、通りすがりの謎のお姉さんに助けられて事なきを得たのです。妹が封印を解いたのは2回目でした。」

ゆんゆん「どういう事よおおおおおお!!」

めぐみん「な、何をするかっ!やめっ……!ちょやめて下さい!私は大人しく答えてるのですから落ち着くべきです!」

 

 その後、俺達は最前線の砦へと向かう事になった。

 アクセルハーツも暫くは用事も何も無いので、同行する事になった。

 ちなみに、準備過程で、カズマがダイナマイトを開発した。




今回はここまでです。
観光名所が欲しいという理由で、邪神を攫う紅魔族……。
本当にどうかしてますよね。

賢者の孫とリバイスの小説で、原作キャラは変身させるべきか。

  • 変身させる。
  • 変身させない。
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