この聖なる刃に祝福を   作:仮面大佐

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58話 向かいし、隣国エルロード

 翌朝。

 

ダクネス「なあカズマ、零士。本当にアイリス様の依頼を請けるのか?ハッキリ言うぞ。お前達の無礼な態度がなくとも、私達の実力では護衛依頼を失敗するのが関の山だと思うのだが。」

零士「昨日のふぐの事を言ってるのか?」

カズマ「あれは冒険中の失敗じゃないからノーカンだ。」

ユーリ「俺達はこの世で最も魔王軍幹部を倒しているアクセル1のパーティーだ。問題無い。」

 

 俺達はブックゲートで王都に向かう事になっている。

 だが、アクアがウィズ魔道具店にゼル帝とちょむすけを預けに行ってから大分経つ。

 そう思っていると、アクアが戻ってきた。

 

アクア「あの子達はちゃんと預けてきたわ。性悪仮面がちょむすけを見て、『ほほう、これはまたちょっと目を離した隙に、面白い事になっておるな!フハハハハハ!』とかわけわかんない事を言ってグリグリしてたけど、まあ問題はないでしょう。」

 

 面白い事って何だろうか?

 それも気になるが、すぐさまブックゲートで王都へと向かう。

 久しぶりの王城だ。

 

門番「止まれ!この先には用のない者は立ち入り禁止だ、冒険者が近づいて良い場所ではない!」

零士「すみません。アイリス姫からの依頼を請けた神崎零士と佐藤和真です。」

門番「こ、これは失礼を……!今すぐ上の者をお呼びしますので、少々お待ちを!そちらの封筒を預かってよろしいですか?」

零士「分かりました。」

 

 俺は封筒を兵士2人に渡した。

 封筒の中身の手紙を確認していた兵士が首を傾げた。

 

門番「あの、手紙が破けてますけど……。」

カズマ「それは、モンスターと戦う冒険者だからですよ。」

門番「な、なるほど。でしたら、この待合室でお待ち下さい。」

 

 カズマが引き裂いたのだが、そこはカズマも誤魔化したか。

 

兵士「あなた方の事は聞いていますよ。知略でウォルバクを追い詰めた佐藤和真さんに、2体の竜の力を合わせてレジエルを倒した零士さんですね。それに、最前線の砦で指揮を執ったダスティネス様に、それぞれの聖剣を操る剣士達、大会で優勝して、増援に来てくれたアクセルハーツ、凄まじい魔力を誇るアークウィザード、そして左官屋を引き連れた凄腕パーティーだとか。」

アクア「ねえ、麗しいアークプリーストの存在が無かった事にされてるんですけど。」

 

 どうやら、王都の中でもかなり有名らしいな。

 まあ、魔王軍幹部を多数葬ってきたパーティーだからな。

 

兵士「今の所パーティーメンバーの名前が判明しているのは零士殿とカズマ殿とダスティネス卿にリナ殿、カイト殿、カリン殿、ユーリ殿だけらしいですが、ひょっとしてそちらの方が爆裂魔法すら操れるとの噂がある、大魔法使い様ですか?活躍の割にはあまり語られない事から、謙虚でミステリアスな人物と噂されていますが……。」

めぐみん「……ほう、私にその様な噂があるのですか?まあ謙虚と言えば謙虚ですね。なにせ私は冒険で得たお金等はすべてカズマに預けている身ですから。」

アクア「ねえ、私の名前も無いんですけど。世界的に有名な私の名前が無いんですけど。」

 

 多分、めぐみんの名前が語られないのは、余りにも特殊だからな。

 アクアの場合は、左官屋というイメージが定着しつつあるからだな。

 めぐみんの言葉を聞いた兵士は、感極まったのかますます目を輝かせて。

 

兵士「す、凄いですね、お金や名声には興味が無いという事ですか!?」

めぐみん「ふ……。我が願いは魔法の真髄を極める事のみ。カズマと零士にどうしてもと我が力を乞われた時、私はこう答えたのです。我が欲するは最小限の食費と雑費。そして、我が力を正しく振るえる活躍の場である、と……!」

兵士「おおおおお!!」

 

 なんか格好つけてるけど、乞いていないし、その時に風双剣翠風を手に入れたからな。

 と、その時だった。

 

レイン「ああっ!本当に来た!」

ノエル「そのようですね。」

 

 そんな2人の声が聞こえた。

 そこに居たのは、アイリスの護衛兼教育係のレインと、大臣のノエルだ。

 

零士「ノエルさん。お久しぶりです。」

ノエル「お久しぶりです。あなたの活躍は兼ねてから聞いていますよ。」

 

 と、ノエルと多少、世間話をした。

 その時、白スーツを着た女性、つまりクレアが入ってきた。

 カズマがクレアに連れて行かれて、しばらくすると、カズマとクレアが笑っていて、扉からアイリスが出てきた。

 

アイリス「2人とも、随分と楽しそうですね。」

零士「よお。アイリス。」

アイリス「お久しぶりですお兄様方。お待ちしておりました……!」

 

 そこには、装備を整えていて、星雲剣恒星を携えたアイリスがいた。

 その後、王城の裏へと向かうと、質素ながらも頑丈な馬車があった。

 馬ではなく、リザードランナーが引くそうだ。

 クレア曰く、通常の馬車では10日も掛かるのでこれを用意したそうだ。

 

ノエル「全く、これを用意させられた私の身にもなって欲しいですね。」

クレア「感謝してはいるぞ……。一応な。」

 

 ノエルの嫌味に、クレアが少しイラつきつつ答えていた。

 どんだけノエルを嫌ってるんだ?

 その時、アイリスとめぐみんが取っ組み合いを始めた。

 一応、カズマ達が馬車に乗り、俺達は、ディアゴスピーディーとライドガトライカーを取り出して、着いていく事になった。

 俺がディアゴスピーディーを取り出して、カイトとユーリがライドガトライカーを取り出した。

 

カリン「ねえ、ユーリ?私があなたを持っててあげるからさ。一緒に乗りましょうよ。」

ユーリ「断る!身の危険を感じるからな!」

カイト「アハハハハ………。」

 

 カイトとカリンが一緒に乗って、ユーリは単独で向かうようだ。

 つまり、俺とリナが一緒に乗るという事だ。

 あのディープキスを思い出して、ドキドキしてきた。

 

レイン「それではアイリス様、あまり無理はされませぬよう、どうかご無事で。良い旅を!」

ノエル「アイリス様の護衛を任せましたよ。剣士達!ご武運を!」

クレア「サトウカズマ、神崎零士、アイリス様を頼んだぞ!………アイリス様ああああ!!」

 

 俺達は、ノエルとクレアとレインの3人に見送られて出発した。

 俺達はあまりの速さで突き進む馬車になんとか追随できている感じだ。

 途中、馬車が止まった。

 理由は、モンスターの群れに突っ込んでしまったようだ。

 その時に、俺達も停車して、応戦する事になった。

 だが、アイリスが一掃してしまった。

 その後、俺も協力してカズマが餃子とチャーハンを作った。翌日には、アクアがツナマヨご飯を作り、その翌日にはめぐみんがザリガニ料理を振る舞った。

 なんだかんだあったが、俺達は、エルロードへと到着した。




今回はここまでです。
零士は、ノエルの事を怪しいと思ってはいるけど、まだ確信には至っていません。

賢者の孫とリバイスの小説で、原作キャラは変身させるべきか。

  • 変身させる。
  • 変身させない。
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