カズマとアクアの喧嘩騒動の翌日、俺達はリビングに集結していた。
集結する前に俺とカズマとリナの3人の連携練習と、ダクネス、めぐみん、カリンの連携練習、カイトとユーリの連携練習をしていた。
零士「あぁ!疲れた!」
カズマ「俺達の連携も上手い具合になってきているよな。」
リナ「そうね。」
カイト「ところで、ダクネスは何を作っているんだ?」
ダクネス「あぁ。めぐみんが作ってくれたロブスター料理が気に入ってな。無理を言って食材から用意して貰ったのだ。」
ユーリ「あぁ。あれは美味い。」
世間知らずの箱入り娘と千年も生きる光の剣士は、ザリガニ料理を大変気に入った様だ。
流石に少し苦笑した。
めぐみんの反応を見る限り、本人もまさかハマるとは思わなかったらしく、カズマの視線を直視出来ずに目を泳がせていた。
暫く談笑しながら食事をしていると、玄関のドアがノックされた。
零士「はーい!一体誰なんだろ?」
リナ「お客さんかしら?」
カリン「でも誰なのかしらね?」
ふにふら「ここ、こんにちは!」
どどんこ「まぐ………!め、めぐみんさんは、いらっしゃいますか?」
そこに居たのは、めぐみんの妹、こめっこの手を引いた、レッドプリズンで会った2人の紅魔族がいた。
中に入って貰ってソファーに座らせた。
アクア「お茶ですけど。」
ふにふら「ど、どうも!」
どどんこ「ありがとうございます!」
めぐみん「それで、ふにくらとどろんこの2人は突然私の妹を連れて来たのは、一体どうしたのですか?」
ふにふら「あんた人の名前ぐらい覚えなさいよ!ふにふらよふにふら!」
どどんこ「どろんこじゃなくてどどんこだから!さっき私がまぐみんって言い間違えそうになった事を根に持ってんの!?」
そう。ふにふらとどどんこだ。
レッドプリズン以外で接点が無かったので、あまり覚えていなかった。
ちなみに、リビングに居るのは、俺、リナ、ユーリ、カズマ、めぐみんの5人で、後の面子はこめっこの面倒を見ていた。
ふにふら「久しぶりねめぐみん。あんたの妹が大変な事になってたから私達で連れてきたのよ。」
どどんこ「そうそう、めぐみんの妹っていうかあなたの家がっていうか。まあえらい事になってこの子が路頭に迷いそうになってたからさ。」
零士「えらい事?それは一体なんだ?」
カズマ「めぐみんの家に何があったんだよ?」
男慣れしていないのか、2人はビクッと身を震わせた。
ふにふら「緑目のあなたはめぐみんの彼氏なんだっけ。実はこの子の家っていうか、里全体が大変な事になっちゃってさ。」
どどんこ「そうそう。まあその、ちょっと言い辛いんだけど……。」
痺れを切らしためぐみんがこめっこの方を向くと、こめっこは口の中の物を飲み込んで。
こめっこ「家がボンッてなって無くなった。」
めぐみん「ボンッてなんですかボンッて。もっと分かる様に言って下さい。」
そんな脈絡もへったくれもない説明をした。
それを聞いて困惑するめぐみんに、ふにふらとどどんこの2人は顔を見合わせた。
ふにふら「魔王の娘が大軍を率いて、紅魔の里に攻めてきたのよ。」
それを聞いて俺、リナ、ユーリは紅魔族内で話した方が良いと思い、退出した。
その後、2人の泣きながら捨て台詞を吐いて逃走する声が聞こえた。
そして、俺達はこめっこの身の回りの小物を揃えるべく買い物した。
めぐみん「さて。こめっこは私と同じ部屋に寝泊まりするといいでしょう。暫く会えなくて寂しかったでしょうから、久しぶりに一緒に寝ましょうか。」
こめっこ「姉ちゃんはさびしんぼ。」
めぐみん「こ、こめっこ!」
めぐみん。君の妹はとことん辛辣だね。
こめっこは、ゼル帝とちょむすけを見て涎を垂らしていた。
どんだけ食欲旺盛なんだ?
カズマ「さて、それじゃあ折角だしこめっこの歓迎会でもしてやるか。」
変身「そうだな。美味しい物たくさん作ってやるからな。」
こめっこ「お兄ちゃん達カッコいい!」
そして、日記みたいなメモ帳を取り出して何かを書いていた。
内容は、俺達が餌付けしてきたと書いてあった。
餌付けって。
こめっこ曰く、ゆいゆいさんが、めぐみんの男とその周りであった事を書けと言われたそうで、まさかの密告者がいた。
翌日、俺達は泣いていた。
こめっこのあまりの貧困っぷりに。
アクア「ねえダクネス、なんだか今日のお昼ご飯がしょっぱいの……。」
ダクネス「うっ……、涙で前が見えない……。」
零士「やばいって……。」
リナ「どうしてこんなに貧困なの……?」
カイト「涙が止まらない……。」
カリン「本当よね……。」
ユーリ「なぜ泣いている?」
ユーリは泣いていなかった。
こめっこ「だってこんなに食べられる事なんて滅多にないもん。」
めぐみん「それはそうかもしれませんが、姉としてはちょっと恥ずかしいのです。ほら、デザートのプリンもありますから。」
こめっこ「ひゃほう!」
俺達はプリンをこめっこに渡した。
その時の反応も貧困さを醸し出しており、目頭を抑えた。
カズマ「そう言えば、今日は冒険者ギルドに行かないのか?」
ユーリ「そうだな。元はといえばそれが目的だからな。」
零士「でも、こめっこはどうするんだ?」
こめっこ「冒険者ギルドに行って、姉ちゃんの凄いとこが見たいから。」
めぐみん「ウッ!」
めぐみんが思い当たる節があるのか、身を震わせた。
こめっこ「姉ちゃんから最近もらった手紙に、冒険者ギルドでは皆が姉ちゃんにあこがれてて、姉ちゃんを一目見ただけで敬語を使って頭を下げるって書いてあった。」
カズマ「おい。」
こめっこがそんな聞き捨てならない事を言ってきた。
めぐみんがちょむすけを生贄にしてこめっこを外へと向かわせる。
カズマ「……おい。」
めぐみん「違うのです!」
零士「えっと、理由を聞かせて欲しいな。」
リナ「なんでこうなってんの?」
めぐみんは理由を語ったが、結論として、少し見栄を張ったかららしい。
めぐみん曰く、両親を少しでも安心させる為に大袈裟に言ったからだそうだ。
流石にそんな嘘はバレるので打ち明ける事にするようだ。
めぐみん「こめっこ。……実はあなたに大事な話があります。」
こめっこ「明日食べさてくれるって約束してた、洗面器プリンは出ない……?」
そっちかい。
食い意地が本当に張ってるな。
めぐみん「こめっこ。私達は、この街においてとても凄い冒険者パーティーであると手紙に書きましたね?」
こめっこ「うん。姉ちゃんはどんなモンスターも一撃でやっつける凄い魔法使いの風の剣士で、街の冒険者にとても尊敬されてて……。」
めぐみん「そう。その部分なのですが……。」
淡々と述べるこめっこに、めぐみんは一つ頷くと。
こめっこ「それでクルセイダーのお姉ちゃんは、どんなモンスターでも絶対に逃げない上に、どんな攻撃も耐える頼りがいのある土の剣士で、青髪の姉ちゃんは、どんな悪魔やアンデッドにも負けないアークプリーストで、鍛治師の姉ちゃんは、姉ちゃん達の聖剣の調整をしっかりやってくれる音の剣士で、光のお兄ちゃんは、お姉ちゃんをしっかり鍛えてくれる光の剣士で、闇のお兄ちゃんは、どんな事でも絶対に諦めない闇の剣士で、雷の姉ちゃんは、素早く動いて敵を倒す事が出来る雷の剣士で、姉ちゃんの男は、嫌がりつつも最後は付き合ってくれる水の剣士で、炎のお兄ちゃんは、単独で魔王軍幹部を倒す事が出来る炎の剣士なんでしょ!」
めぐみん「こめっこ!一々大きな声で言わないで下さい!その事なんですが……!」
めぐみんがこめっこの口を塞いで、打ち明けようとしたが。
アクア「あれね、流石はめぐみんね。分かってるじゃないの。」
ダクネス「う、うむ。まさかめぐみんがその様に思ってくれていたとはな。」
ユーリ「最高だな!」
カイト「そんな風に思ってくれたのか。」
カリン「ありがたいわね!」
リナ「ありがとう、めぐみん。」
めぐみん「な、何ですか皆!?いえ、違うんでんすこめっこ!私が言っていたその話なのですが……!」
慌てためぐみんが言い終わる前に俺とカズマはこめっこにキッパリ告げた。
「「大体合ってる。」」
今回はここまでです。
こめっこの食欲は凄まじい。
次回、アイツが再登場します。
賢者の孫とリバイスの小説で、原作キャラは変身させるべきか。
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変身させる。
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変身させない。