この聖なる刃に祝福を   作:仮面大佐

75 / 135
70話 絶望する、始まりの街の冒険者

リナと仲間以上恋人未満の関係になった翌日。

 どうやら、カズマとめぐみんも同じ様な感じになったようだ。

 カズマとめぐみんはどこかに出かけるみたいだが、アクアも行く事に。

 カイトとカリンもどこかに出かけてしまったので、俺達は、初となるデートをする事に。

 デートと言っても、クエストも同時にやるもので、いつもと変わらない。

 

零士「デートと言っても、いつもと変わらないよなぁ。」

リナ「そうなんだけどね。まあ、デートって事で良いじゃない。」

零士「そうしとくか。」

 

 だが、俺の心境はマジでヤバい。

 何これ、これがリア充の気持ちなのか?

 人生経験に於いて、デートした事のない俺からしたら、ものすごく新鮮だ。

 仲間以上恋人未満とはいえ、彼女とデートと捉えるべきなのか?

 

零士「じゃあ、行こうか?」

リナ「うん。」

 

 丁度、ゴブリンの討伐クエストを行なった。

 だが、俺は少し悩んでいた。

 それは、これからリナとどう接すればいいのかという事だ。

 恋人未満なので、そこまでガツガツ行くべきではない。

 しかし、本音を言うと、凄くイチャイチャしたいと思う。

 考えすぎたのか、リナがジッと見つめている事に気づけなかった。

 それも、とても不安そうに。

 

リナ「どうしたの……?」

零士「あ、いや……。これから、リナとはどう接すればいいのかなって……。」

リナ「あぁ……、そういう事。なら、皆にはまだ内緒でいこう?」

零士「えっと……。それでいいですかね?」

リナ「大丈夫よ。……皆に言うのは、正式に恋人になってからにしよ?」

 

 リナは上目遣いでそんな事を言ってきた。

 ヤバい、破壊力が半端ない。

 あざといよ、リナさん。

 その後、少し悶々として、アクセルに帰ると、守衛さんに声を掛けられた。

 

守衛「君達、冒険者だろ?さっきギルドから招集が掛かってたぞ。早く行った方が良いぞ。」

零士「招集?」

リナ「何があったんだろ?」

 

 冒険者ギルドに向かうと、ルナさんが俺達を呼んで、冒険者達の所に向かわせると、周囲をこの街の公務員が取り囲んでいた。

 あれ、何だろうこれ?

 カズマ達を見つけて、合流する。

 

零士「カズマ、何だこれ?」

カズマ「俺が聞きたいよ。」

ダクネス「心配ない。非道な行為が行われる訳ではない。」

ユーリ「なら、周囲を取り囲んでいる公務員は何なんだ?」

 

 その時、ルナさんが喋り出した。

 

ルナ「皆さんにお願いがあります。そう、緊急のクエストです。というのも、本日で年度末から1週間になりました。………そう、今日が納税の最終日で、まだ、税金を納めていない人がいます。」

 

 あぁ、税金か。

 確かに、この世界の税金の払い方は分からなかったので、払えていなかったな。

 だが、周囲は騒いでいた。

 公務員が喋り出した。

 内容としては、これまで冒険者達は、温情で納税を見逃されていた事、賞金首を倒したのなら、納税して欲しいとの事だ。

 1人の冒険者がぽつりと言った。

 

冒険者「えっと、税金って幾らぐらい取られるんスか?」

公務員「収入が一千万以上の方は、今年度までに得た収入の半額が税金と……。」

 

 それを聞いた途端、蜘蛛の子を散らす様に逃げ出した。

 それを俺達は呆然と見ていた。

 

零士「あれ?何で皆逃げてるんだ?」

リナ「多分、お金が無いんでしょ。」

カイト「冒険者達は金遣いが荒いからな。」

カリン「ハァ……。納税するか……。」

ユーリ「何で落ち込んでいるんだ?」

 

 そうして俺、リナ、カイト、カリン、ユーリ、めぐみんは税金を納めた。

 と言っても、ユーリ、めぐみんに関しては所得が少ない為、免除となった。

 この2人は、そこまで金を欲しがらない。

 それ故、俺が払う額が多くなった。

 痛い出費だと思うが、これも国の為だと思うので妥協する。

 しかし、カズマとアクアは逃げた。

 俺達は一足先に屋敷に戻り、のんびりしていると、アクアが泣いて帰ってきた。

 

アクア「うわぁぁぁん!」

零士「どうしたんだ……?」

リナ「何があったのよ……。」

 

 アクア曰く、カズマのアドバイスで浄水場に逃げたものの、徴税官に見つかり、農業用水の小さい池に飛び込んだものの、炎系の魔法を打ち込まれて、茹でられそうになったそうだ。

 この国の徴税官、容赦ないな。

 その後、カズマとダクネスが帰ってきた。

 どういう訳か手錠で繋がっていて、2人揃って帰ってきた。

 カズマ曰く、カズマを逃さないためにダクネスが手錠をつけたが、ブックゲートで逃げられた為に、納税を免れたらしい。

 だが、手錠の鍵をカズマに奪われない様にダクネスはこの屋敷の庭にポイ捨てしたらしい。

 

零士「そうか。なら、カズマとダクネスは、今日は一緒に生活するんだな。」

「「……………。」」

 

 俺がそう言うと、2人は黙った。




今回はここまでです。
次回、ダクネスが、その胸に秘めている想いを明かします。
と言っても、基本的には零士視点ですが。
復活のコアメダルの予告が来て、とても楽しみになりました。
今月には、深罪の三重奏もありますし、楽しみです。

賢者の孫とリバイスの小説で、原作キャラは変身させるべきか。

  • 変身させる。
  • 変身させない。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。