この聖なる刃に祝福を   作:仮面大佐

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79話 思いを告げし、炎の剣士

 あのデュークとの決闘騒動の翌日、俺はリナに話があり、呼び出した。

 それも、リナだけを。

 

リナ「君が私だけを呼び出すなんて、珍しいわね。」

零士「ああ、まあな。」

 

 俺はこれから、自分の気持ちに正直になる。

 それが、どうなるのかはいまいち分からないけれど。

 

零士「実はさ、話があるんだよ。」

リナ「………なあに?」

 

 やばい、緊張してきた。

 でも、いつまでもヘタレで居るわけにはいかない。

 

零士「あの、告白の返事なんだけど……。」

リナ「うん。」

零士「そ、その……。俺も、いつの間にか君の事が好きになってた。だから、付き合って下さい!」

 

 よし、言えた。

 それを聞いたリナは、顔を赤くしつつも、聞いてきた。

 

リナ「うん。それで、私のどんな所が好きになったの?」

零士「ああ。自分の剣の腕にストイックに鍛えている所、仲間をちゃんと見ている所、それから……。」

リナ「ストップ。自分で言わせてなんだけど、恥ずかしくなってきた。」

 

 お互いに顔を赤くして、見つめる。

 

零士「それで……返事は……?」

リナ「バカね。断る訳ないじゃないの。」

 

 よかった。

 ここで断られると、トラウマになりそうだったからな。

 

リナ「やっと、素直になってくれたわね。」

零士「悪いな。」

リナ「ううん。」

零士「あとさ、リナ。」

リナ「うん?……うん!?」

 

 俺はリナを呼び止めて、リナの口を自らの唇で塞いだ。

 リナも流石に少し抵抗したが、すぐに抵抗を止めて、されるがままになる。

 口を離すと、顔を赤くしていた。

 

零士「あん時の仕返しかな?」

リナ「………狡いわよ。そんな事されると、更に好きになっちゃう。」

零士「アハハハハ……。」

 

 こうして、俺達は付き合う事になった。

 ちなみに、さっきのキスシーンをユーリが目撃していたそうで、ユーリから祝福された。

 そして、それからしばらくして。

 

ウィズ「わあああああっ!酷いです、あんまりですうううううう!」

 

 ウィズは未だにあの出来事を引きずっていたのか、さめざめと泣き続ける。

 まあ、あれはなぁ。

 バニルがここ最近艶々してて幸せそうだ。

 多分、毎日の様に生み出される悔しさの悪感情でご満悦なんだろう。

 アクアが慰めていたが、バニルが止めを刺した。

 だが、こうやってのんびり出来るのも、今だけかもしれない。

 デューク曰く、魔王軍がこの街を最重要攻略拠点に据えると言っていた。

 もしかしたら、この街に戦火が襲いかかるかもしれない……。

 そう思っていると。

 

バニル「ええい、いつまでピーピー泣いているのだ失恋店主め!いい加減泣き止んで、とっとと店番でもするがいい!」

カイト「バニルもさ、失恋店主って言って追い詰めないであげて。」

カリン「本当にそうよ。」

ウィズ「そんな事は言われなくても分かっていますよ……。どうせリッチーなんて存在は、例え誰かと結ばれたとしても、いつかは孤独になってしまうですよ。」

 

 今回の件を大分引き摺ってるな。

 バニルが溜息をつくと。

 

バニル「まったく……。不老不死は汝だけではない。我々悪魔族も不老であり不死なのだ。いつか我輩が冒険者に討ち取られるまで、せめて我輩が構ってやる。」

ウィズ「……つまり、ダンジョンがいつまでも完成しなかったら、バニルはずっと一緒に居てくれますか?」

バニル「よし、当面の目標は貴様から経営権を奪う事だな。いいだろう、久しぶりに我輩が相手してやろう!」

ウィズ「待って下さいバニルさん、今のはちょっと言ってみただけです!すいません、ごめんなさい!私、頑張ります!頑張りますから許して下さい!!」

 

 ウィズの鳴き声がアクセルに響き渡った。

 その後、俺達は買い食いしながら屋敷へと戻って行く。

 

めぐみん「……結婚ですか。」

リナ「ダクネスは貴族の家の一人娘だから、こういった事は他人事じゃないでしょ?」

ダクネス「わ、私はお父様が理解がある方だから、その辺はまあ、他の貴族よりは自由だ。しかし、年齢的にそろそろ考えなくてはな。まあ年齢の事を言ったら一番はアクアが。」

アクア「ねえカズマに零士、最近知った面白い話を教えてあげる。あのね、ダクネスの部屋には私達の生活を書いた日記があるんだけど、日記の置いてある場所の下には変な仕掛けがあってね、そこには、ダクネスの妄想が綴られている。」

ダクネス「おいアクア!鍵はかけてたはずなのにどうやって入ったんだ!」

 

 そう言った直後、ダクネスに連れて行かれた。

 ユーリがその妄想日記を俺に渡してきた。

 それを見ると、マジでヤバい。

 それをユーリに返し、ダクネスに連れて行かれた。

 カイトとカリンも呆れて追いかけて行く。

 すると。

 

めぐみん「カズマは将来、子供は何人欲しいんですか?」

リナ「零士は将来、子供は一体何人欲しいのかしら?」

「「ブフォッ!」」

 

 どう答えるべきか迷っていると、玄関先にゆんゆんが待ち構えていた。

 

めぐみん「ゆんゆんではないですか。」

リナ「どうしたの?」

ゆんゆん「あの、その……。カズマさんか零士さんにお願いが……。」

 

 お願い?

 首を傾げていると、めぐみんとリナの2人だ立ち塞がった。

 

めぐみん「カズマに一体何の用ですか?」

リナ「一応、聞いておくけど。」

ゆんゆん「アンタのせいで試練に2回も落ちたから、後が無いのよおおおおおお!!」

 

 ゆんゆんの叫び声がこだました。

 




今回はここまでです。
この話で、13章は終わりです。
次回から、14章に入ります。
今日から、深罪の三重奏が公開しますね。

賢者の孫とリバイスの小説で、原作キャラは変身させるべきか。

  • 変身させる。
  • 変身させない。
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