この聖なる刃に祝福を   作:仮面大佐

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第14章
80話 再訪せし、紅魔の里


あの後、ゆんゆんを家に上げた。

 理由を聞いてみると、3回までしか受けれない族長試練を、2回も落ちてしまい、もう後がない模様。

 

ダクネス「なるほどな。我がダスティネス家と紅魔の里には交流があって、この鎧も、紅魔の里のお手製なのだ。」

ユーリ「そうなのか。」

ダクネス「これも何かの縁だ。ゆんゆん。この私が前衛を務めよう。」

ゆんゆん「いいんですか!?ぜ、ぜひお願いします!」

 

 ダクネスは微笑んで、再び紅茶を口元に運ぶが。

 

カズマ「おいダクネス、お前最近目立たないから出番が欲しいんだろ?」

ダクネス「ブハッ!」

 

 どうやら図星の様だ。

 それにしても。

 

零士「族長になれないと困るのか?族長の家だから、跡を継げないと勘当されるのか?」

リナ「族長はトップだから、競争率も高いんじゃないかしら?」

ゆんゆん「いえ、紅魔族は気ままな人が多いですから、何かと束縛されたり責任を伴う族長は誰もやりたがらないんですよ。」

 

 おい。

 それはいくらなんでもダメだろ。

 

ゆんゆん「それに、私、他に目立つ特徴や特技だったり、目標も無いので、紅魔族の名乗りを上げる時に凄く困る事に……。」

カズマ「もう族長は諦めるといい。新しい名乗りを考えてやるから。」

アクア「流石ねカズマ、5分で解決よ。」

ゆんゆん「待って下さい!違うんです!それだけじゃなくて!紅魔族は纏まりがなくて、誰かが代表にならないと何を始めるか……。」

 

 確かに、自由気ままな紅魔族が野放しにされるのは問題だ。

 

零士「なら、俺か、カズマか、カイトか、ユーリか、カリンか、リナって事になるよな。」

リナ「そうなるわね。」

ユーリ「ダクネスは耐久力はあっても、スカだからな。」

カリン「めぐみんは、対象外なんでしょ?」

カイト「アクアだと、アンデッドモンスターを引き寄せそうだしな。」

アクア「ちょっと待ちなさいよ!!」

ダクネス「何故私が省かれている!?」

 

 その後、ルナさんがやってきて、カズマと俺に会いたいという人が居ると伝えて帰った。

 翌朝、俺達は準備出来て、ゆんゆんが来るのを待っていた。

 

零士「あとはゆんゆんが来るのを待つだけだよな?」

リナ「ええ。」

カイト「そういやさ、お前はさ、知ってるか?あの剣士の事を?」

零士「あの剣士?」

カリン「知らないの!?」

零士「ま、まあ。」

 

 そりゃ、異世界から来た人にそんな事を聞かれても。

 

リナ「その剣士の名前はジン。強い剣士で、王族からも信頼されてたの。」

零士「へぇ。そいつは今、生きてるのか?」

カイト「それがなぁ、以前、あのノエルって言う大臣からクエストを依頼されたけど、その際に死亡しちゃったんだ。」

カリン「そうなのよ。」

 

 あの大臣が依頼ねぇ。

 何か怪しい様な気がする。

 まあ、気にしたら負けか。

 そういえばアクアが居ないと思ったら、何やら水を撒いていた。

 

零士「しばらく旅に出るから野菜に水でもやってんのか?」

カズマ「そこら辺はウィズに任せたから大丈夫なんだけど……。」

 

 アクアが水をやっていたのは、安楽少女だった。

 

カズマ「そういや、色々あって有耶無耶になったけど、居たな!」

零士「よし!アクアを取り押さえろ!今、討伐してやる!」

アクア「やらせないわよ冷血コンビ!何で生まれたばかりの命を奪おうとするの!?」

零士「お前はその優しさを少しでも悪魔やアンデッドにも分けてやれよ!」

カズマ「て言うか、ゼル帝とちょむすけとお前の世話だけでも大変なのにこれ以上増やすんじゃねえ!」

アクア「お願いよ!私が生み出す水ならきっと良い子に育つわ!……ていうか、その中に私の名前が入ってなかった?」

 

 その後、ゆんゆんも来た事で、紅魔の里にはブックゲートを使う事に。

 ちなみに、安楽少女は漏れなく討伐して、アクアから非難された。

 そして、ブックゲートで紅魔の里に到着すると。

 

紅魔族「えっ?ゆ、ゆんゆん?めぐみん!?」

紅魔族「大変だー!めぐみんとゆんゆんが外の人を連れて来たぞ!皆、早く着替えるんだ!」

 

 すると、紅魔族の面々は、焦ったかの様に何かの準備を始める。

 里の入り口から見覚えのある紅魔族2人が現れた。

 

ふにふら「ちょっとあんた達、外の人連れて帰ってくるなら事前に連絡寄越しなさいよ!」

どどんこ「そうそう、おかげで里の皆がパニックになってるし!歩いてくるならともかく、そのテレポートみたいな事をするなら事前の準備ぐらいさせなさいよ!」

 

 そう、ふにふらとどどんこといった面子が現れた。

 ちなみに、2人に慌てている理由を聞くと、魔法使いの里なのに普通の格好をしているとお客さんがガッカリするからだそうだ。

 心の中で、その努力を魔王軍との戦いに回して欲しいと思った。

 

ユーリ「なるほど。ここが紅魔の里か。」

 

 そうだ、ユーリは初めて来るのだった。

 その後、アクアがそけっとという紅魔族を追い詰めていた所をやめさせて、めぐみんの家へと向かう。

 そういえば、めぐみんの家は消し飛んだ筈だったが。

 改めて見てみると紅魔の里は、普通の村と少しズレがある。

 例えば。

 

カリン「ねえめぐみん、あの人は何してるの?回転する壺にゴーレムが攻撃を仕掛けているんだけど?」

めぐみん「あれは紅魔族随一の陶芸家ですよ。直接壺を触ると手が泥だらけになるからあんな方法を思いついたらしいです。」

零士「世の陶芸家に謝れ。」

アクア「ねえねえ。じゃあ、あの人達は一体何をやってるの?」

 

 アクアの視線の先には、主婦と思われる紅魔族が水の竜巻を生成して、その中に洗濯物をポイポイと投げ込んだ。

 

めぐみん「あれはただのお洗濯です。」

カズマ「お前らって、魔法の無駄遣いも甚だしいな。」

ユーリ「本当に優秀なのか?」

零士「ユーリ。それは言わないで。」

 

 その後、めぐみん宅に着き、一新された家は豪華だった。

 だが、そんなに裕福じゃないはず。

 ゆいゆいさんが帰宅して、事情を聞くと、借金を背負って家を建てたらしい。

 そこまでするか?

 その後、カズマに誘われて、サキュバス・ランジェリーという店に連れて行かれた。

 

零士「なあカズマ?何で俺まで連れて来たんだよ?」

カズマ「零士もリナと仲がいいだろ?なら、本番に備えないとな。」

零士「そういうもんなのか?」

 

 中に入ると、ただの酒場だった。

 

紅魔族「おっ、いらっしゃい外の人達。そこのテーブル席でいいか?」

カズマ「えっと、ここって普通の酒場なんですか?」

紅魔族「ああ、紅魔族随一の知力を持つ者が名前を考えた酒場兼宿屋だよ。外から来たお客さんは皆同じ事聞くね。」

 

 なるほどな。

 カズマみたいな思考でここに行った奴が何人か居るということか。

 一応、ジュースを頼んだ。

 ジュースを飲んでいると。

 

ねりまき「外からのお客さん、いらっしゃい。我が名はねりまき、紅魔族一の酒屋の娘!いずれこの店の女将となる者!お兄さん達はめぐゆんのお仲間らしいしサービスするよ。その代わりに、アクセルでの2人の様子を教えてくれないか?」

 

 めぐゆんと聞いて誰かと思ったが、めぐみんとゆんゆんの事だろうと察する。

 つまり、こいつはGLという事だ。

 説明をカズマに任せてのんびりしていると、あの聖鎧アイギスが現れた。

 アイギス曰く、エリス様が聖剣と魔剣を使うソードマスターに渡したらしい。

 聖剣と魔剣を使うと聞いて、ミツルギの事だろうと察する。

 ミツルギも災難だな。

 すると、気になる事を言った。

 

アイギス《そういえば、あのいけ好かないイケメンが、何かの怪物と一緒に居たな。》

零士「怪物?」

アイギス《確か、デザストとか言った奴だったような。》

 

 何でデザストがミツルギと共にいるんだ?

 まあ、デザストの考える事は俺にはいまいち理解できないしな。

 その後、流石にカズマを放ってはおけず、外泊した。




今回はここまでです。
深罪の三重奏を昨日、見ましたが、かなり良かったです。
この小説でも、いずれやりたいと思っています。

賢者の孫とリバイスの小説で、原作キャラは変身させるべきか。

  • 変身させる。
  • 変身させない。
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