この聖なる刃に祝福を   作:仮面大佐

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第15章
85話 交渉する、2人の剣士と魔王軍幹部


 俺達の目の前に、魔王軍幹部の1人、セレスディナが居た。

 そのセレスディナが人差し指と中指を閉じたり開いたりしてイライラしていた。

 

セレスディナ「煙草だよ煙草。お前ら、冒険者なら吸ってるんじゃないのか?」

零士「生憎、吸ってない。」

カズマ「俺も。」

 

 この女は、チンピラだった。

 やがて深々とため息を吐いて。

 

セレスディナ「今更誤魔化してもしょうがねぇな。………あたしは魔王軍幹部、謀略と諜報を担っているセレスディナ。傀儡と復讐を司る邪神、レジーナを崇拝するダークプリーストだ。」

零士「邪神ね。………普通、邪神って呼ばれるとキレるのが相場じゃないのか?」

セレスディナ「まあ、あたしんとこの神様は傀儡と復讐を司るんだぜ?邪神以外の何だってんだよ。」

 

 そういうもんか。

 ん?傀儡……。という事は。

 

零士「じゃあ、共同墓地のゾンビも。」

セレスディナ「理解が早いな。おう、あたしあたし。ありゃゾンビじゃなくて、あたしの傀儡だ。大変だったよ。いちいち死体を引き摺り出さないと行けないしな。」

カズマ「………じゃあ、さっき話してた、美少女が呪いで魔王に云々とかってのは……。」

セレスディナ「ああ?あんなもんを本気で信じてたのかよ?………まあ、そこの炎の剣士は信じてないっぽいが。」

零士「そりゃそうでしょ。」

 

 怪しかったしな。

 一応、用件を聞くか。

 

零士「それで?用事って?」

セレスディナ「ああ。………お前らと取引したいのさ。」

カズマ「取引?」

セレスディナ「実はな。誰かさんらのおかげで長い間膠着状態だった戦況が、ここ最近動きまくってな。そろそろ魔王城の結界が壊れそうなんだよな。」

零士「確かにな。結界が壊れれば、紅魔族が連日連夜、テレポートで襲撃に来るしね。」

セレスディナ「だけどな、人類側もなんだよ。ヤバいのは。ちょっと前まではどこからともなく、現れるヤツらが、ここ最近現れないんだよな。」

カズマ「…………。」

 

 ああ、大体分かった。

 カズマがアクアを連れてきた事で、チート持ち日本人が補充されなくなったからだ。

 俺はエリス様を介してだが、恐らく、俺が死んだ時にジュンの魂が入り込んだからだ。

 だから、エリス様が対応したんだな。

 

セレスディナ「それで、お前さんらに取引を持ち掛けたいのさ。」

カズマ「ど、どんな取引?」

零士「…………。」

セレスディナ「お前らさ、魔王軍に入れよ。」

「「……………は?」」

 

 何でそんな事を言うんだ?

 

セレスディナ「お前らが入れば多少はバランスは取れるだろ。」

零士「悪いが、それは無理だ。」

セレスディナ「まあ、そうなるのは分かってるから、別の条件だ。あたしの正体は例えアンタらの仲間だろうとバラさない事。この街でこれからやろうとしている事に手出しはしない事。ウィズとバニルにはチクらない事だ。」

カズマ「…………分かった。」

零士「致し方あるまい。」

 

 まあ、闇黒剣月闇の未来予知であっさりバレそうだけど。

 そうして、セレスディナに金を貸して、去って行った。

 屋敷への帰り道に、俺はカズマと話し合っていた。

 

カズマ「………どうすんだ、零士?」

零士「多分、カイトの闇黒剣月闇で予知している可能性があるな。」

カズマ「つまり。」

零士「戦いは避けられないって事だ。」

 

 そう話して、屋敷に帰ってきた。

 すると、カイト達に首根っこを掴まれた。

 

零士「どうした?」

カイト「話がある。」

カズマ「ですよねぇ。」

 

 俺達はリビングに集まった。

 全員、少し苛立った顔をしていた。

 まあ、理由は分かるけど。

 

零士「………それで?話って?」

カイト「お前ら、魔王軍幹部と交渉したみたいだな。」

カズマ「ですよね。」

ダクネス「何故それを言わない!?あのセレナとか言う女は魔王軍幹部だろう!?」

リナ「ダクネス落ち着いて。………カイト曰く闇黒剣月闇が未来を見せてきたの。」

 

 やっぱり。

 アクアが近づいてきて。

 

アクア「何でアンタら黙ってたのよ!!」

 

 そう言って首を絞めてきた。

 おい待て!死ぬ!!

 

めぐみん「アクア!落ち着いて下さい!!」

カズマ「おい!やめろよ!!」

零士「悪かったって!でも、色々と脅迫受けてて仕方ないんだよ!」

カイト「………明日言われるけどな、アイツを殺すと大量虐殺の呪いを振り撒くらしいぞ。」

 

 マジかよ。

 迂闊に手が出せないな。

 流石にアクアも解放した。

 

ユーリ「とにかく、奴を倒すと大量虐殺の呪いが振り撒かれる。」

ダクネス「なら、アイツを今すぐひっ捕らえれば!」

カイト「多分、無理。冒険者の大半がセレナ側についてる以上、迂闊には動けない。」

 

 くそ、こんな時に動けない自分が悔しい。

 このままじゃ、この街は魔王軍に乗っ取られるかもしれない。

 そんな葛藤を抱きつつ、俺達は寝た。

 一応、アイツにバレない為に、話していないフリをしてくれと依頼した。

 




今回はここまでです。
いよいよ、このすばの原作のストーリーが佳境に入りました。
リバイスでは、weekendにフェニックス、そしてジャックリバイスと、機になる事が多いです。

賢者の孫とリバイスの小説で、原作キャラは変身させるべきか。

  • 変身させる。
  • 変身させない。
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