目が覚めたら勇者に憑依していた 作:yuuyyuyuyuyuyu
この前まで明日ちゃんを見ていたはずなのに、
すでにスパイファミリーが始まっている・・・だと
お久しぶりです、勇者パーティ回です。
今回はあとがき裏話あります!
今回もゆっくりみていってね!
私の親友は正義感が強くて、誰にでも物怖じすることなくはっきりとモノを言う性格だった。
自分には厳しく、他人には優しく、特に親友の妹には甘くて、とても仲が良い姉妹だった。
困っている人を放っておくことが出来なくて、つい厄介ごとに首を突っ込んでは、たくさんの人に感謝されていた。でもそれが時には危なっかしく見えて私が守ってあげなくちゃって思わされる。
そんな私にはもったいないくらいの最高の親友で、最高に可愛い妹分だった。
魔王討伐に最初に名乗りを上げたのは、親友だった。
親友には特別な力があって、親友と仲の良かった妹は魔法にとても精通していてついていくと言った。幼馴染は治癒の魔法を使うことが出来るからと二人に伝えた。
私は、私には何もなかった。
妹のように光、闇以外のすべての魔法を操る力も知識も。
幼馴染のように、どんな傷をも癒し、支える力も。
私には何一つ無かった。
だから私は守る力を求めた。
親友たちと共に魔王討伐の旅をしながら、ひたすらに体を鍛えた。
何があっても、守れるように、この手が届くようにと。
辛いこと、苦しいこと全部四人で乗り越えてきた。
この先もそうして四人でどんな敵とも戦っていくんだと思っていた。
魔王を倒し旅が終わった後、
故郷に帰り、今までの旅路を子供たちに聞かせたりして、
みんなで今までの事を笑いあって思い出になっていくのだと信じてやまなかった。
そんな自慢の親友は夢半ばにして帰らぬ人となってしまった。
いいや
眠りについただけならば、二度と目が覚めることが無くなっただけというのなら、ただ安らかに休めるというのならば、どれだけ良かっただろうか。
親友は死んでなお、その体を誰かのためにすり減らさなければならないのか。
もしくはこれが、あの時二人を守れなかった私への罰だとでも言うのだろうか。
親友は妹を庇いその身に致命傷を受けた。それから一週間後、奇跡的にも目を覚ました親友は、
すでに親友ではなかった。彼女が何を言っているのか、言葉は聞こえていても頭がそれを理解することを拒んだ。
親友が死んだ。その言葉を親友の形をしたナニカが私達に告げる。
やめろ
親友が、彼女が私達に話続けている。聞かなければ。
やめてくれ
親友の見せる表情、言葉遣い、委縮した姿勢、全てが私の知る親友とはかけ離れている。
あぁ、ダメだ。この感情を持ってしまったら、もう戻れない。
彼女の妹が叫び声をあげる。怒りに満ちたその目で彼女を睨み続けながら。
隣では幼馴染も彼女の事をじっと見つめている。その表情に普段の優しい笑みは無い。
そして私は・・・
彼女を殺さなくては
親友はもう十分頑張ったのだから。
死んだあとまで頑張る必要はない。
これは冒涜だ。死者への冒涜だ。ここまで必死で戦ってきた親友への侮辱だ。
親友を休ませなければ。
そんな思いが私の中を渦巻いていた。
しかし、私は結局彼女を、親友を殺すことは出来なかった。
失った親友を再び手に掛けることなんて私にはできなかった。
私はどこまでいってもちっぽけで卑怯な臆病者だった。
心のどこかではまだ、親友が動いていることに喜びを感じていたのだから。
というわけであとがき裏話回2回目ということで。
今回は勇者パーティとの絡みが未だに訪れない部分について触れたいと思います!
核心的なことについては触れていないと思いますが、
今後の展開のネタバレにもつながるので、
苦手な方はバッと飛ばしちゃってください!
というのもですね、皆様もう覚えていらっしゃるかわからないのですが、
つばさちゃん、もといソフィアちゃんは元勇者なのです。
実は第十四話 「やっとみつけた」 にて最後のセリフを発したのは、
当初、勇者パーティの仲間の予定で進めていました。
その後、旧第十五話 「私と勇者と〇〇」 へとつながる予定だったのですが、
突然とち狂った作者が新しいキャラクター設定を思いついてしまい、
急遽第十五話が変更になるという事態が発生してしまいました。
その結果、本来登場するはずだった勇者仲間の話が見送られることとなってしまいました。勇者パーティとの絡みを待っていてくださる方には本当に申し訳ないです。
ですが!
そろそろ勇者パーティとの絡みを少しづつ増やしていく予定なのでご安心を!