目が覚めたら勇者に憑依していた   作:yuuyyuyuyuyuyu

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万能目薬エリクサー様、誤字脱字報告ありがとうございます!!

マダガスカルバニラ味のオイコスうますぎる!

それはそうと、1時間オーバしてもうた(五分前タイトル未定)
すみません!!

今回もゆっくりみていってね!


堕ちた勇者と魔法使いの妹

泣き疲れたのか、腕の中で寝息を立てる少女を見下ろす。

 

 

ユリーカ・アインホーン、勇者の仲間の一人で天性の魔法使い

そして、私(ソフィア)の妹

どうしてここにこの子がいるのか、それは昨日の朝にまで遡る

 

ベルちゃんの家に遊びにいってそのまま泊まらせてもらった翌朝、

リニャの家に帰る途中で偶然誰かを背負っているリズさんに出会った

その時のリズさんはとても驚いた顔をしていて、

まだ何も知らなかった私はリズさんに話しかけていた

 

「おはよう、ございます。リズさん」

「おはよう、つばさどうしたの?こんな朝早くに」

「えっと、きのう、ベルちゃんのいえに、とまって、いまかえるところで」

「そうなの、村の中だから大丈夫だとは思うけど、気を付けてね

本当は送ってあげたいところなんだけど、今ちょっと手が離せなくて」

 

少し焦っているのは後ろに背負っている人が原因なのかな、

顔は俯いていてほとんど見えないけど、よく見ると服とか体中が傷だらけで、

 

なにかしてあげたい

 

その痛ましい姿に、少し前の自分の姿と、私を助けてくれた人達の顔が浮かぶ。

 

こんどは、わたしがだれかのちからになりたい

 

あの時とは違って自分の意志で誰かを助けたいって気持ちが湧いてくる。

 

「あの、リズさんわたし、なにか、てつだえることありますか?」

「あーえっと・・・」

「だめ、ですか?」

 

気が付いたら言葉が出ていた

私の言葉にリズさんは少しの間考え込むように難しい顔をしてしまう。

リズさんの表情を見て、言葉にしたのはいいものの私は怪我人に対して自分が何ができるのか考えた時、ほとんどできることなんて無いことを思い出した。

たぶんリズさんも私にできることが無いことをわかっていて、それでも私があんなことを口走ってしまったから困っているんだ

慌てて取り下げる言葉を口にしようとした時、リズさんは顔を上げると首を縦に振ってくれた。

 

 

そして私はリズさんの家に怪我人を運ぶのを手伝い、広い屋敷にある一室に寝かせにいったのを確認して水とタオルを用意しに向かった。

 

それにしても、あの後ろ姿に髪の色…いや彼女たちがこの辺りにいるはずがない。魔王が討伐されたという話はこの村にもすでに届いているし、今は3人とも王都にいるはずだから、きっと違う

それにリズさんの話では辺りに他の人がいる気配はなかったって言ってた、ってことはあの人は一人だったってこと。なおさら彼女のわけがないんだ

 

 

かぶりをふって今しがた考えていた内容を否定する

なのになぜだろう、胸の奥がこんなにもざわつくのは

 

いつの間にかリズさんが運び込んだ部屋の前に着いていた

呼吸が荒くなり、頭のなかで脳がじくじくと熱を帯び始める。

扉をあけたくない、どうしてか身体が上手く動かない

あけたら後悔するぞと頭の中のナニカが警告を鳴らす

 

私は扉の前で一度深呼吸をする。

 

「はぁっ――――ふぅ・・・っ、――――ふぅ」

 

深く息を吸い込もうとして、逆に息を詰まらせてしまいながら、一度では収まらない訴えを何度も鎮めようと試みる。

 

だいじょうぶ、だいじょうぶ

 

言い聞かせるように言葉を唱えてから、意を決して扉を開ける

 

「みず、とたおる。もって、きました」

「ありがとう、後の事はわたしがやるから――――まっ――!」

 

リズさんに桶を渡しながら、部屋の奥で眠っている彼女に近づいていく。

 

一歩

 

違う

 

また一歩

 

そんなわけない

 

近づいていくごとにぼろぼろの姿で眠っている少女の姿が

 

人違いに決まってる

 

彼女の顔が露になっていく

 

そん、な・・・どう・・・して

 

彼女は、彼女は

 

わたしのせいだ・・・

 

わたしのせいで、こんな、こんな傷だらけに

 

 

「あ、あぁ、そんな、なん・・・で」

「つばさ、落ち着いて大丈夫、あなたのせいじゃないわ」

 

耳元でリズさんの声が腰への圧迫感と共に、私の意識を強引に目の前から逸らす

 

「うぁ、リズさ、ん、でも―――」

「あなたは何も悪くない、大丈夫、それよりも今はもっとやれること、やるべきことがあるはず。そうでしょう?」

 

その言葉にハッとする、そうだ今はそんなこと考えている場合じゃない。

助けるって助けたいって、自分でそう思って決めたんだ、私がいまやるべきなのは後悔して嘆くことじゃない。私は水を絞ったタオルで彼女の身体を丁寧に拭いていく、幸いリズさんが傷の手当をしてくれていたみたいで、出血などは完全に止まっている。

 

彼女の身体を拭い終わる頃に、リズさんに呼ばれたのかリニャがやってきた。

リズさんからしばらくしたら目が覚めるだろうから後は任せて休みなさいって言われたけど、私は両手で握った彼女の手を離して動く気になれなかった。

そんな私の想いを汲んでくれたのか、リズさんはそれ以上何も言わず、リニャは一緒に看病しよう!といって彼女から離れようとしない私の代わりに替えのタオルを持ってきてくれたり。二人ともそばにいてくれて、そっと寄り添ってくれたり他愛のない会話をして気分を紛らわせてくれたりしてココロが温かくなった。

あのまま私一人で看病をしていたらココロが暗い方へと流れてしまっていただろうから

 

それから彼女が目を覚ましてリニャにリズさんを呼びに行ってもらってる間に私が何度か声を掛けたり話したりしたら泣きだしちゃって、びっくりしてどうしようっていろいろ考えてはみたんだけど、動揺していたこともあって全然何も思い浮かばなくて、その時あの日私がリニャにやってもらったことを思い出して抱きしめてみたんだけど涙は止まらなくて。

でも、ユリーカさんも私の背中に手をまわして、何度も私に謝りながら泣いていて

私は初めてユリーカさんの事を本当の意味で見た気がした




ギリギリどころかオーバーしすぎて最後の方かなり突っ走ってしまったので
折を見て一話から加筆したいなーとか考えてます!!
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