バーンドヒーローZ 作:春夏の渇き
特空機壱号セブンガー初登場
ここはデスモバース西暦2222年以降の地球。日常的に出現する怪獣、異星人に対抗するため結成された組織・ストレイジがこの地球を守っていた。
ある日、伊豆原高原の観測所付近に毒炎怪獣セグメゲルが出現。ストレイジ統合基地では、夏川遥輝隊員が搭乗する特空機壱号機・セブンガーが出動。
建物の屋上が開き、セブンガーがせり上がり、背中の飛行用ブースターで現場まで移動。
セゲル星人に侵略兵器として使役される怪獣であるセグメゲル。召喚後は一切の命令を受け付けず、本能のままに暴れ狂う野良怪獣として観測所に進撃していた。
結花隊員がセグメゲルのデータを説明する。
「やっべぇー!セグメゲルは口から放つ毒を含んだ紫色の火炎放射『セゲルフレイム』を武器としてるばかりか、この毒はセゲルフレイムのみならず、全身の体液にも混ざってる全身毒まみれなすげー怪獣だよ。うひょー!遥輝ィ、ちゃっちゃと採取しちゃって」
セグメゲルの毒炎攻撃に苦戦するセブンガー。また、通常のセグメゲルとは異なり目が赤く変貌し、凶暴化していた。しかしセブンガーもタダでは帰れない。右腕に装着したドリル攻撃、超硬芯回転鉄拳で牽制。そして身軽に動いて繰り出したドロップキックが炸裂。その勢いで崖から崩れ落ちたセグメゲルは地面に強く叩きつけられ絶命した。
帰投した遥輝隊員だったが、セグメゲルの死体や瓦礫撤去をするのを忘れて帰ってしまったため、再度出撃する羽目に。汎用高機動車ストウラーも出動し、後始末をすることに。
所変わって、オリトバース同時刻。
バラディアンの新人であるゼスティはとある戦いを終えて、自身の不甲斐なさを痛感。師匠(仮)であるレイヤノの指導の元、凶暴宇宙鮫ゲネガーグを自身の守護快獣にすべく戦闘に挑戦。しかしゲネガーグは強かった。あまりの凶暴ぶりにゼスティはコテンパンに返り討ちにされてしまい、ゲネガーグは逃亡。
呆れるレイヤノ。ゲネガーグを追い、守護快獣として認められるよう単独で立ち向かうよう叱咤激励する。まだ未熟なゼスティの身を案じたレイヤノはゼスティにライズライザーZとライズソウルを彼女に授けた。
「待つのでございます!ゲネガーグ!!」
ゲネガーグを追うゼスティだったが、師匠に言われたことをあっさり忘れ、無鉄砲にも猪突猛進。案の定腕を噛まれ、ライズライザーZを落としてしまう。
「あの野郎……、俺の弟子を名乗るどころか、コイツがなきゃまだ三分の一人前の癖に」
心配でこっそり付いてきたレイヤノはゼスティが落としたライズライザーZを回収する。
ゲネガーグは飲み込んでいたブルトンを吐き出しゼスティを異空間に放逐し、更に時空の穴・ワームホールを作り出し逃亡しようとする。
「危ねぇ、ゼスティ!」
「師匠ォッーー!!」
間一髪、ゼスティを庇ったレイヤノ。異空間に放逐される間際、ゼスティにライズライザーZを託し、これ以上被害を及ぼさせないよう必ずゲネガーグを捕獲するよう促し、消失。ゼスティはゲネガーグを独り追った。
デスモバースの地球では、セグメゲル戦の後始末を行なっていた。そんな最中、突如空に穴が空き、ゲネガーグが出現。ケーブルによる有線電力供給で作業を行なっていたセブンガーだったが、突然の襲撃でケーブルが断線。更にセグメゲルの亡骸をそのままかぶりついてしまった。
「ギャオォォ!!」
するとセグメゲルにも生じていたように、目が赤くなり、凶暴化。ゲネガーグは暴走し、セブンガーは戦闘不能になってしまう。
「洋子、遥輝の援護だ。ゴー、ストレイジ!!」
初号機であるため二機ほど量産されているセブンガー。洋子隊員専用のセブンガーは、精悍な目つきをしており、拳を発射する硬芯鉄拳弾を得意としている。
「うおお!? これはちょっとやばい!!」
現場ではなおも暴れ回るゲネガーグ。倒れたセブンガーの中で脱出に時間かかる遥輝に危機迫る。そこにゲネガーグを追ってゼスティも降臨。ゲネガーグを捕獲しようと巨大化し、戦闘を開始する。
「アイツは……バラディアン?」
過去の戦争で、この世界にも何度か現れていたバラディアン。しかしまだ若く、未熟な少女であるゼスティ。人命救助を優先せず、自らの目的を最優先に戦闘をしてしまっていた。更にバラディアンはデスモバースでその存在を長く維持できない。徐々に体が透明になりつつあった。
そこに洋子が乗るセブンガーが到着。硬芯鉄拳弾をお見舞いし、ゼスティに厳しくあたる。
「ちょっとそこのバラディアン! それでもあんたは守護者なの!?」
その言葉で我に返ったゼスティ。「一人きりでなんでも出来るようじゃまだまだバラディアンとして半人前」とレイヤノ師匠から言われていたことも思い出し、ゼスティは少し距離を取り、ライズライザーZを使用。光ったライズソウルを装填。ロセダン大師匠、リオージ大師匠、レイヤノ師匠。三人のバラディアンの力が解放された。
「ご唱和お願いします、我の名前を!」
ゼスティは師匠達の力を宿した形態、アルファエッジに変化した。宇宙拳法バリツを得意としたスピード型の戦士だ。秘伝の神業、アルファチェインブレードをヌンチャクのように振り回して攻撃。
そして、戦闘中一度しか放てない必殺技・ラストジャッジである超高熱の破壊光線、ゼスディウムメーザーを両目から発射。爆発に巻き込まれたゲネガーグは気絶。ゼスティはゲネガーグを捕獲し、ジュゼーレタイマー・エネルギーの中に封じ込めた。しかしゲネガーグの調子は依然としてまだおかしく、もう暫く安静にさせておく必要があるようだ。
洋子が乗るセブンガーは遥輝が乗っていたセブンガーを回収。戦士としてまだまだ未熟なゼスティに厳しい目を向けながら後にした。少女は戦いが終わり等身大に戻る。しかし彼女は上述した通り、これ以上ここに長居することはできない。そこで、脱出して一人放浪していた遥輝がゼスティと邂逅し、近辺の神社まで運び、体力をなんとか温存することに至った。