バーンドヒーローZ   作:春夏の渇き

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凶暴宇宙鮫ゲネガーグ、透明怪獣ネロンガ登場
特空機壱号セブンガー登場


第二話 戦士の真髄

インナースペースに入ったゼスティはゲネガーグの様子を見守る。セグメゲルを食べて何か伝染した影響か、異変はまだ治癒されていない。このまま戦闘で守護快獣として召喚すれば制御仕切れないだろう。ゼスティはゲネガーグをジュゼーレタイマー・エネルギーの中でもう暫く休ませることにした。

神社・寺・教会は、バラディアンが数少ない依代となる選ばれし者と同化しなくてもこの世界・デスモバースでその存在を維持できる神聖な場所だ。ゼスティに八幡宮来宮原神社に居座り、レイヤノや他のバラディアンの戦士達と連絡を取ろうとするも、状況が状況である。レイヤノがブルトンに飲み込まれた上、戦争中にご時世、連絡は取れない。ゼスティはとりあえずデスモの地球で駐留することに決めた。

 

 

静岡県熱山市・クリーンインフィニティ発電所近辺。

夜中に走る電車が突然吹き飛んで脱線する。まるで見えない何かに投げられたようだ。その後も周囲でいきなり建造物が崩れたり鉄塔が倒壊したり異常現象が勃発。遂に火事が起こり、透明の怪獣が暴れていることが確認。ストレイジに出動命令が下される。

 

結花が搭乗するセブンガーが発進、現場に到着した。このセブンガーは夜戦特化型の機体、通称セブンガー夕闇である。

 

「透明怪獣と言えばネロンガ! 角の根元と首辺りに電気を溜める変圧器官があって、吸収した電子イオンの働きで透明になれる……うっひょっー、ちゃっちゃっと仕留めて解剖してやるー!!」

 

結花の言う通り、透明怪獣の正体はネロンガだった。しかしネロンガの透明能力はこれまで確認された個体とは異なる能力を持っていた。

 

「え? 消えた。なんで!?」

 

電気を吸収する際にその正体を現すネロンガは新たに蓄積することによって再度透明化したのだ。更に、透明状態になったネロンガは、自らの体温を周囲の外気温に同調でき、セブンガー夕闇のサーモグラフィでも検知することはできない。

 

「うわぁぁ!!」

 

ネロンガに大苦戦し、結局逃げられてしまった。朝焼けになると同時にネロンガはどこかに姿を眩まし、破壊された街の残骸に倒れるセブンガーは無残にストレイジの敗北を突きつけられた。

 

基地のメインルームでは蛇倉隊長が対ネロンガ二戦目に切り替えた指示を出す。

 

「幸い開業まもないクリーンインフィニティ発電所から電気は少量しか吸収されていないな。この調子だと餌の場所を覚えた奴が今晩また現れるぞ。よし。結花、洋子、他の隊員は至急発電所にセブンガー各機を出動し、瓦礫撤去作業にかかれ。作業終了次第、ネロンガ誘導作戦を指示する」

 

「了解!」

 

「あの隊長、俺は……」

 

「遥輝は先日地球に現れたバラディアンの元に向かって彼女とコンタクトを取ってこい。お前確か場所を知ってたよな。ストレイジがバラディアンと手を組み、共に地球を防衛する重要な任務だ」

 

「押忍!」

 

 

蛇倉隊長の命令の元、遥輝はゼスティがいる八幡宮来宮原神社へと向かった。隊員達がメインルームからいなくなり、蛇倉は一人呟く。

 

「少々地球に滞在してくれよな、ゼスティ」

 

 

ステッグを走ら神社に到着。遥輝はゼスティと再開する。

 

「あの! 前回は助けていただきありがとうございました!」

 

「そんな……、ウルトラかたじけない。寧ろお前がこうして神社まで運んで貰ったからこそでござるよ。改めて自己紹介しよう、私はゼスティ。バラディアンの戦士だ」

 

「押忍! 自分、対怪獣特殊空挺機甲隊ストレイジの隊員、夏川遥輝っす! 今、地球は日夜問わず出現しまくる怪獣の脅威に晒されてます。特に昨夜現れたネロンガってやつが強くて強くて……」

 

「そうであったか。宇宙では第四次デスモストラグルが激化しているが、地球も大変でございますなぁ」

 

「押忍。特空機ってロボットで戦いまくる日々っす」

 

「成程、あのセブンガーってお方がその特空機ってやつであったか。俺達バラディアン、バーンドヒーローも今は宇宙中での激闘に明け暮れてる日々なのですよ。以前戦ったゲネガーグは自分の守護快獣にしようとして逃してしまった個体だったのだ。恐らくゲネガーグはセグメゲルの体内にあった小型新太陽の破片、ジュゼーレフラグメンツを食した影響があって凶暴化していた。今この場をお借りして詫びらせてくれ」

 

「いえいえ、そんくらい良いっすよ。こうして無事なんだし」

 

「これはかたじけない。よぉっし、ならば俺もこの地球で共に戦ってみせましょう!」

 

「良いんすか?」

 

「ああ、レイヤノ師匠とも離れ離れになってどうしようか迷っていたところでございましたからな」

 

「ありがとうございます! あ、そういやゼスティさんは何歳なんですか?」

 

「え、なんで今?」

 

「バラディアンの寿命は緩やかだと聞きます。こういうのは肝心っすからね」

 

「えっと、大体50歳、だけど……」

 

「うぇっ!? 高校生くらいの見た目なのに、俺より全然年上じゃないっすか……ゼスティさん、生意気言って、すみませんっした!」

 

「えぇ……」

 

こうしてゼスティとストレイジの協力体制が締結された。早速、今日行われるネロンガ誘導作戦に備えて修行をすることになった。

そもそもネロンガ誘導作戦とは、電気を大量に溜め込んだ電車を使ってネロンガを誘い出し、対ネロンガ用鉄塔に激突させ、激しい爆発に巻き込ませて怯ませた後にセブンガー夕闇に乗る洋子と、修行を完成させた遥輝のセブンガーとゼスティが戦闘する作戦である。

この戦いでは、ゼスティとストレイジの共闘戦線。そして遥輝達が透明の敵を倒す術を身に付ける必要があるのだ。

 

ネロンガ対策としてゼスティと遥輝の二人は修行を続けるも、見えない敵と戦う訓練にしては粗末な出来だ。そこに、様子を見に現れた謎の宇宙人であるシャグラス・ジャングラーが現れる。

シャグラスジャングラーは二人の間を割って瞬間移動で翻弄する。

 

「なんなんすかアンタ!」

 

「奴に勝ちたいのだろう。ならば、見えるものだけを信じるな」

 

「待てっ……ってあれ? 消えた……」

 

ジャングラーを行方を眩ました。

 

「遥輝、アイツが言っていた通りだ。俺達も目を瞑り、感覚をたぎらせて修行を続行するぞ!」

 

「押忍!」

 

こうして、目を瞑り感覚をたぎらせた二人は息ピッタリに攻撃を読み合うことができるようになったのだった。

 

 

二人が修行を完成させる頃には既に戦闘が始まっており、作戦通りに罠にハマったネロンガとセブンガー夕闇が戦闘開始していた。

ゼスティはライズライザーZにライズソウルを装填する。ロセダン大師匠、リオージ大師匠、レイヤノ師匠。三人のバラディアンの力が解放された。

 

「ご唱和お願いします、我の名前を!」

 

「ぜ、ゼスティーーッッ!!」

 

「……遥輝、これは自分を戒めるための掛け声なんで返事しなくて良いんだ」

 

「あっ、すんません。続けて」

 

 ゼスティはアルファエッジに変身した。早速飛行する。ハルキは現場で待機させている硬芯鉄拳弾に特化しているセブンガー、セブンガー拳の元に車を走らせた。

 

洋子は優勢にネロンガと戦うも透明能力に苦戦、建設現場にぶつかり倒れてしまった。

 

「くっ……」

 

ネロンガが追い詰め、絶体絶命なその時。朝焼けと共に二人の逆光が。

 

「洋子先輩! お待たせしました!」

 

「私達も闘うのでございますよ!!」

 

「遥輝、バラディアン……遅い」

 

洋子とバトンタッチし、ゼスティと遥輝が搭乗するセブンガーのタッグマッチの幕が降りる。修行の成果か、息ピッタリなコンビネーションで透明能力に翻弄されることなく戦闘。ゼスティのチェーンスラッガーで攻撃を防ぎ、セブンガー拳の鉄拳で顎を砕き、そのままネロンガを地面に流れるように叩きつけ、絶命させた。爆発四散する。

 

「ったく。少しはやるね。ありがとう、遥輝、それに……」

 

「ゼスティでございます」

 

戦いが終わり、洋子にとりあえずは評価された遥輝とゼスティ。しかし。

 

「でぇーーもぉーー、周りを見なさい! 被害状況を考えない戦い方はやめなさい!!」

 

「あっ……」

 

「えっと……、自分、長居は禁物なので説教はまた今度ぉぉぉぉおお!!!」

 

ゼスティは逃げるように飛んで帰ってしまった。

 

「こらぁ! 待ちなさぁぁーーい!! 遥輝も!!」

 

「っす……」

 

こうしてゼスティ、そして遥輝含めるストレイジの地球での戦いが始まったのであった。

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