バーンドヒーローZ   作:春夏の渇き

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古代怪獣ゴモラ、EXゴモラ(改造ゴモラ)登場
特空機壱号セブンガー登場


第三話 [LIVE]怪獣輸送

トンネル工事予定の五甲山。そこで古代怪獣ゴモラに似た岩「ゴモラ岩」が発見された。しかし調査の結果、休眠状態の本物のゴモラが露出していたことが判明。地球均衡隊日本支部は休眠を妨げないようゴモラを無人島であるスフラン島に輸送して、森山の奥深くに掘って自然に還すことを決定した。

また、この作戦を機に地球均衡隊アメリカ本部から予算会議のために来日及びゴモラ輸送作戦を視察しに来た事務次長ロバート・アンダーソンに、特空機弍号機開発予算増加のアピール狙いを持って蛇倉隊長は栗山長官と同行して事務次長が待つビルでプレゼンテーションを始めようとしていたのだった。

 

既に作戦は始まっている。遥輝はストウラーに乗車してスフラン島にて待機。現場に到着した洋子がセブンガーに搭乗してゴモラ輸送を開始したのであった。

 

「ぐっ……コイツ、想像よりも重い!」

 

ゴモラの体重は2万t。対してセブンガーは3万8千トン。常用作業の最大荷重は、セブンガーの体重の40%である必要がある。不可能ではないが、セブンガーの設計上、かなり困難な作業となるだろう。

 

 

ネロンガ戦にてストレイジとの協力関係を築いたゼスティは、出動要請メールや緊急速報がいつでも届くよう遥輝から業務用スマートフォンをもらっていた。本日の自主練が終わり、小休憩がてら見たネットニュースでゴモラの件を知ったゼスティは、レイヤノ師匠に渡されていた六つのライズソウルを見つめる。ロセダン大師匠、リオージ大師匠、レイヤノ師匠。既に解放されているこの三つのメダルは格闘やスピードには優れているが、パワーが弱い。しかし自主練で鍛え上げた成果、今こそ見せる時だ。残る三つのライズソウルが光り輝いた。

 

「ファスペム兄さん、ダイスト兄さん……それにアルフーメ兄さん。力を貸してくれるのでございますな!」

 

ライズライザーZに装填する。

 

「ご唱和お願いします、我の名前を!」

 

ゼスティは兄のように頼れるの歴戦のバラディアン達の力を宿した形態、ベータスマッシュに変化した。レスリング技と切断技に優れたパワー型の真紅の戦士だ。ゼスティは巨大化せずにそのまま飛び立つ。

 

 

 

「ぐっ……海を渡るのに一人で支え切るのは流石に、キツイ……!!」

 

なんとか五甲山や街中を乗り越えた洋子/セブンガーだが、ここからが問題だ。スフラン島に向かうまでの最大の障害である海を渡らなければならない。ただでさえ不安定な床場を移動するのは危険が伴う。エリートパイロットである流石の洋子でも限界が迫ってきている。

 

「セブンガー殿、助太刀に来たでございますよ!」

 

そこにゼスティも到着。事情を聞いたゼスティは、セブンガーの影に隠れながら、プレゼンテーション用の撮影ドローンに映らない位置からゴモラを支える。

 

「なんの、これしき!」

 

すると途端にセブンガーの荷が降りるような軽さになる。巨大怪獣を抱えていてもゼスティは平気そうだ。

 

「助かったわゼスティ、このまま行くわよ!」

 

「押忍!でございます!!」

 

等身大サイズのベータスマッシュとなったゼスティの助力もあって、セブンガーはスフラン島に到着。そのまま手動でセブンガーが掘った大きな穴の中に休眠中のゴモラを降ろし、見事輸送作戦は成功。また、蛇倉隊長及び栗山長官はストレイジの技術力アピールに成功したのであった。このまま平穏に仕事完了するかと思われたのだが。

 

「ギシャオオオッッ!!!」

 

謎の咆哮と共に大地が揺れ動く。同じくスフラン島付近で眠っていた巨大な個体のゴモラの個体が目を覚ましたのだ。しかし様子がおかしい。目が赤く、他と比べて凶暴な見た目だ。ストレイジのメインルームで一連の様子を伺っていたユカが叫ぶ。

 

「ただのゴモラじゃない、あれはEXゴモラだ! でも、なんで!?」

 

ゼスティは推察する。

 

「ゲネガーグ同様、ジュゼーレフラグメンツによって暴走してしまったのでしょうな」

 

一つならまだしも、ジュゼーレフラグメンツがまた出てくるとは普通ならあり得ない。おそらく背後に何者かがいるのかもしれない。この地球には、何かが起こっているというのか?

 

「うわぁっっーー!?!?」

 

立ち向かうセブンガーだが、力の差は歴然。あっという間に倒されてしまう。遥輝はストウラーを操縦して洋子隊員の救出に向かう。

 

「隊長! 今すぐ増援を!」

 

EXゴモラは撮影用ドローンを睨みつけ、威嚇する。

 

「……いや、時間がない。ここはゼスティに任せてもらおう」

 

理由はそれだけではない。わざとここで他のセブンガーを出さず、怪獣頻発の脅威性と深刻な予算不足、そしてバラディアンに力を頼ることしかできないストレイジの現状というシチュエーションを作り出す魂胆が蛇倉隊長にはあった。見事事は上手く運び、プレゼンテーションのアピールの材料となってほくそ笑む蛇倉隊長。脱出した洋子を救出した遥輝は当然そんな意図もにも気付かず、安全な距離までストウラーを走らせたのだった。

 

ゼスティは巨大化して戦闘を続けたかったがこれ以上消耗すれば存在を維持する事が困難になる事は目に見えている。守護快獣のゲネガーグもまだ調子は良くない。等身大サイズでの戦闘の続行を決めた。ベータパンチ。ベータキック。ベータパワーキック。 かずかずのレスリング技でEXゴモラを翻弄し、伸縮自在の尻尾を伸ばして敵に突き刺すテールスピアーすらも弾き返す。

 

「ギシャオオオオ!!!!」

 

EXゴモラは最後の切り札であるEX振動波を放った。だがベータスマッシュの敵ではない。カッター状の切断技、ベータクレセントスマッシュで相殺される。ベータスウィングでEXゴモラを投げ飛ばし、ゼスティウムエネルギーを纏った拳を振り上げる。そして、ラストジャッジであるゼスティウムアッパーが炸裂。見事EXゴモラは爆発四散したのであった。

 

今回の戦いで、ストレイジに弍号機ロボ開発費予算の増加が承認された。ストレイジ一同は早速特空機弍号・ウインダムの開発に取り掛かるのであった。

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