バーンドヒーローZ   作:春夏の渇き

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凶暴宇宙鮫ゲネガーグ、ピット星人ファ、ピット星人シィ、合体怪獣トライキング、超合体怪獣ファイブキング登場
特空機壱号セブンガー、特空機弐号ウインダム登場


第八話 神秘なる強さ

 

蘭レイヤノはゼスティのジュゼーレタイマー・エネルギーの中に封じ込められているゲネガーグの状態を解析している。

 

「なるほどな。こいつ、ジュゼーレフラグメンツを体内に飲み込んじまってやがるぜ」

 

「なっ! 道理で地球に着いた時、妙にゲネガーグ殿は凶暴化していた訳だったのでありますね!」

 

「ああ。恐らくジュゼーレフラグメンツに侵されていた地球怪獣の死骸でも食らいついて見事に感染しちまった。ってところが原因だろうな」

 

「ぐっ……辛抱させましたな。師匠、どうしたらゲネガーグ殿をなんとかできましょうか?」

 

ゼスティはゲネガーグをジュゼーレタイマーから召喚して蘭レイヤノに見せる。

 

「俺に任せとけ。慈魔の力で治してやる」

 

姿を変えた蘭レイヤノはフルムーンウェーブを使用する。ゲネガーグを浄化作用のある泡に包み込んだ。するとゲネガーグの目の色は赤から黒に戻り、沈静化して大人しくなった。

 

「よし、これで守護快獣の方は解決したな。次は、お前だな」

 

蘭レイヤノはゼスティに新たに三枚のライズソウルに渡した。

 

「俺がお前を鍛え上げて、このライズソウルを解放させてやるってことさ」

 

「つまり、特訓でございますな」

 

「ああ、この力を使いこなすには神秘の絆に迫る必要がある。準備は良いか、ゼスティ」

 

「勿論で御座います! 勝負だ、師匠!!」

 

蘭レイヤノは燃力や慈魔の姿になりながら修行を施す。対するゼスティもアルファエッジ、ベータスマッシュに変化して立ち向かう。

 

 

一方、遥輝はストレイジの仲間たちと共に、第四次デスモストラグルの混乱に乗じて地球に訪れたピット星人のファとシィを確保した。地球に潜む何者かと怪獣細胞の違法取引をしたためだ。しかし、逮捕した時には既に手遅れであり、その何者かの手に渡っていたのだ。

 

怪獣細胞をピット星人から手にした存在――鏑木はそれらを怪獣メダル製造機・メダルガッチャーに投入してモンスソウルに変換。ゴルザ、メルバ、超コッヴの力を模している。

 

「超古代獣、超古代竜、宇宙戦闘獣……」

 

ライズライザーZにメダルを装填し、合体怪獣トライキングを新たに生成、鏑木も自ら乗り移って破壊活動を始める。

 

遥輝が搭乗するセブンガー夕闇と、洋子を操縦するウインダムが現場に急行する。

 

「力を合わせて倒してやりましょう! 洋子先輩!!」

 

「当然よ!!」

 

頭部から放つメルバの怪光線、腹部から発射する超コッヴの破壊光線、額から出すゴルザの超破壊音波光線。トライキングは三つの怪獣の力をフルに活かした攻撃を次々と仕掛けてくる。

 

『ギィィヤオオ!!』

 

華麗に回避し、前面からはセブンガーの硬芯鉄拳弾が、背後からはウインダムのレーザーショットを浴びるトライキング。そのままセブンガーとウインダムの連携プレーが炸裂していき、トライキングを撃退することに成功した。

 

「どうだ! ……これが仲間の力。みんなで協力すれば怪獣だって倒せるんだ。俺、やりましたよ、リッくん先輩」

 

仲間という存在の必要さに気付き、共に力を合わせることで少し成長することができた遥輝は、それまで抱いていた悩みが解消され、晴れた心になっていた。

 

「奇獣、宇宙海獣……」

 

トライキングが敗れ、追い詰められた鏑木は更に所持していたガンQ、レイキュバスのモンスソウルを使用。トライキングから強化された超合体怪獣ファイブキングを新たに生成。再度乗り移った。新たに右手のレイキュバスの冷凍光線と左手のガンQの吸収能力と衝撃波動で特空機が立ち去った夜の街を進撃する。

 

「スティア先輩、ラダシュ先輩、フォト先輩。今こそ私めに力を貸してくれ!!」

 

特訓を乗り越え、遥輝からの連絡で現場に駆け付けてきたゼスティは、蘭レイヤノに託されたライズソウルを解放させた。先輩と敬愛したライズソウルを、ゼスティはライズライザーZに装填する。

 

「ご唱和お願いします、我の名前を!」

 

ゼスティは先輩達が持つ神秘の光を受け継いだ新形態、ガンマフューチャーに姿を変えた。ガンマフューチャーは無数の幻惑を駆使し、トリッキーな戦法を得意とする超能力を使いこなすことができる神秘の戦士なのだ。

 

『ギィィヤオオゲェフィフィフィ………!!』

 

ファイブキングは各怪獣の飛び道具を一斉に発射するカタストロフィスパークでゼスティを一気に殲滅しようと勝負に出る。

 

「ガンマスルー!」

 

パチンと指を鳴らす音。作り出した魔法陣を通って空間をすり抜け、ゼスティは必殺技を回避していたのだ。

 

「ガンマフリーザー!!」

 

ファイブキングの頭上に冷凍光線を放ち、猛烈な冷気で凍結させる。続いてガンマリダクション。体をミクロに縮小してファイブキングの皮膜から体内に侵入。そのままゼスティウムエネルギーを鞭状に変形させたゼスティウムドライブを両腕から振り回してファイブキングを内部から粉砕していく。再生不能にまで持ち込んでからゼスティは再度ガンマスルーを使用して体内から脱出。ファイブキングは木端微塵に吹き飛んだ。

 

またもや敗北した鏑木はふらふらと現場から立ち去ろうとする。そこに謎の異星人シャグラスジャングラーの蛇心剣が襲い掛かる。

 

「……!?」

 

「その格好、怪研に寄生中ってわけか」

 

驚いた鏑木は一目散に走り出して逃げ帰った。ジャングラーは自らの攻撃によって鏑木ぁ落としたモンスソウルを拾う。

 

「ほう、これがヴェリガのモンスソウルか」

 

ジャングラーは地球防衛軍で怪しい動きをする存在に気付いたようだ。

 

 

ガンマフューチャーを使いこなしたゼスティを見た蘭レイヤノ。無事に特訓の成果が出たようで一安心する。ゼスティの肩をポンと叩いた。

 

「これならこの地球はお前やストレイジに任せられそうだな」

 

「ありがとうございます、師匠!」

 

「ストレイジの仲間達と絆を紡げ、ゼスティ。それがお前のバーンドヒーローへと覚醒の近道となるだろう。後は任せるぜ」

 

「了解です!」

 

レイヤノはワイドアローを放って空間を歪めてワームホームを作り出す。こうしてゼスティの師匠は颯爽と次の任務へと向かっていったのだった。

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