某DMMORPGを全力で楽しむスレPart.67 作:美味しいラムネ
体調はちょっと良くなってきた
今回は短め
咆哮が森に響き渡る。
鳥は落ち、森は騒めき、大地は鳴り響く。
嘗て世界を席巻した竜は、その爪を振り下ろす。ガーディアンの盾と竜の爪がぶつかり合う。金属が擦れ合う不快な音が鳴り響く。
ガーディアンは抱え込むように盾を振り上げ、竜の巨体を弾く。
「『スラッシュ』《魔法最強化・火球》『金剛拳』!」
生まれた隙にギルマスが割り込み、一呼吸の間に三属性の攻撃を叩き込む
一撃目で鱗を割り、2撃目で炎を散らし、三撃目で肉を割る。
破裂音とともに、竜の体表から鮮血が迸る。が、それは一瞬にして止まってしまう。
「かっ…たいなこいつ!位階耐性は持ってないみたいだけど…ねっ!『嵐脚』!」
後ろ蹴りを放ち、その勢いで竜の間合いから離脱。
その直後に、先程まで自分がいた場所を竜の尾が押しつぶす。
「それにしても…一体何でお前は私たちと戦おうとするのかしら!?そもそもお前と会ったことも無いんだけど!」
再びガーディアンが前に出て、攻撃を弾く。
竜の方も、
「あれか?エルフの王様と友達だったりしたのかな?だったら悪いことをした…なっ!」
ガーディアンニキが空中に放り投げた盾を踏み、竜の頭の高さよりも遥か高みまで飛び上がる。
隕石のごとく地上目掛けて落下し、竜の頭蓋を叩く。
命中した地点から広がる衝撃は、周囲の建物を崩壊させ、それでも止まらず地面を捲る。
そのまま地面に叩きつけた竜の頭部目掛けて、両手持ちに切り替えた剣での全力の縦一文字斬り。
流石に此れを喰らってはたまらないと言った具合に、竜は首を僅かに逸らして攻撃を避ける。
「エルフなどと言う下等生物を我が友と勘違いするなど…不敬がすぎるぞ!?汚物が!」
ギルマスの発言が逆鱗に触れたのか、竜は怒り狂う。
いや…本当に怒っているのか?まるで、芝居の様な、怒っている様に見せている様な、薄っぺらい感情。
「だったら余計に分からないわね…私達はそもそもこの世界に来てからお前以外の竜とは戦ったことは無いわよ」
「ふむ、知らぬのも無理は無いだろうなぁ!暗黒騎士が我が友を殺したのが100年前、その時貴様らはまだこの世界を揺らしてはいないのだからな!」
「だが、貴様らが知っていようがいまいが関係ない!我が友を殺した者の主人が此処にいる!そして、その者は、いずれ我が物となる筈の財を奪おうとしている!此れを何故見逃せようか!」
竜が吠える。
竜を中心にして、幾何学模様が広がる。
幾重にも重なる魔法陣が一際強く輝いた時、世界が変わった。
街には2人と一匹を除いて動く者はなく、
木々は枯れ、
森人は生き絶え、
嘗てそこに町があったと言う痕跡さえも消し去る。
「…ふぅ。なかなか美味な魂であった。さて、当初の目的は果たした…ここから本気を出させてもらうとしようか。『剛腕剛撃』『竜爪撃』」
竜の腕が膨張する。
刹那、ギルマスの目の前まで加速した竜は、その腕を胸目掛けて振るう。
心臓を狙った必殺の一撃。
「『キャスリング』!」
自身の特殊技能を使い、ガーディアンはギルマスと位置を入れ替える。
そして相手の攻撃が当たる寸前に、体と爪の間に盾を滑り込ませる。
「『剛爪』!」
「『盾撃』!」
爪と盾が再びぶつかる。
何度も何度も繰り返しぶつかり合う。
竜が嘶く。
体が肥大化する。肥大化した腕が、ガーディアンを投げ飛ばす。
「我はなぁ、強欲なのだよ。
あらゆる技を、あらゆる武を、あらゆる魔を修めてもなお満たされることはない。
だから…貴様らを食らい、我の飢えを満たさん!」
『 』
竜が、何かを唱えた。
目の前で、光が弾けた。
「ちっ…『世界防御』『アタックパリィ』」
ガーディアンの構えた盾と、竜の放った吐息がぶつかる。
瞬間、ガーディアンはこのまま受け続けるのは得策でないと悟り、吐息を弾き、一瞬の空白の間に横へ逸れる。
その一瞬の猶予の間に横へかけたギルマスは、滑る様に死した大地をかけ、全力で竜の足を薙ぐ。
腱をたち、動きを阻害する。それを狙った一撃。
刹那、竜の体が吹き飛ぶ。
やられた。
上手く一撃が入る寸前に、自ら吹き飛びやがった。
竜の吹き飛びが終わる前に、追撃する。
パワードスーツを瞬時に纏い、竜の居るであろう方向目掛けて魔法を放つ。
「『万雷の撃滅』『紅の新星』『核爆発』ついでに喰らいなさい!『大厄災』!」
本来なら周囲への被害を気にして使う気のなかった大規模破壊系の魔法。
だが、つい先程竜が行使した何かによって、周囲の生命が全て生き絶えたことは確認した。
業腹なことだが、竜が行った虐殺のおかげでかえって本気を出せるようになった。
これが戦闘の最中でなければ文句の一つでも言ってやりたいところだが、正直言って自分以外のことを気にする余裕がない。
雷が竜の体を穿ち、燃え盛る新星が翼を焼き、人類の極技が体を分解する。
そして、厄災が全てを無に返す。
「ははは!魔法勝負か!面白い!竜帝の汚物は汚物の技で殺してやろうじゃないか!
《魔法三重化・第10位階死者召喚》!」
竜の背後がゆらめき、そこから三体のアンデッドが現れる。
破滅の王。ユグドラシルでそう呼ばれていたアンデッドが、その大鎌を振り上げ、降臨する。
考えうる中で最悪のシナリオだ。
おそらく、今戦っている竜はアンデッド化している。よって破滅の王のバフを存分に受けてしまう。
近接戦闘に長けていたため、物理極振りアタッカーだと思っていたが…
正直言って相手の情報があまりにも足りなさすぎる。ここは一旦引くべきか?
まぁ…
「引く必要もない、か!」
『おっしゃ救援行くぞー!』『厨二病ニキやっちゃえ!』『おら厨二病働くんだよ!』『ゴーレムニキ、やれ!」
「
天より放たれる四本の暗黒の奔流。
三本は破滅の王の体を薙ぎ払い、最後の一撃は竜の体を舐める。
「ぶちかませ!俺の最高傑作!」
一撃を食らい、硬直した竜の体を地面から伸びる巨大な腕が鷲掴みにする。
そして、竜の体よりも圧倒的に巨大な拳が空間を割いて現れ、竜の体を吹き飛ばす。
竜の体が天を舞う。
天を舞った竜の体を、どこからともなく飛来した7発の弾丸が射抜く。
竜の体を抉りながら弾丸が炸裂する。
187:世界を股にかける名無し
よっしゃやったれえええええええええ!
191:世界を股にかける名無し
ああもう!世界級の数が足りないせいで救援に向かえないのが歯がゆい!漏れも遠距離ビルドにしときゃあよかった!
193:世界を股にかける名無し
これでも死なねえのかよ!?化け物かよあいつは!?
195:世界を股にかける名無し
というか厨二病ニキ、真なる竜王は位階魔法使えないとか言ってたけどバリバリ使ってるじゃねえかよ!?おい!
196:世界を股にかける名無し
ま、まぁ例外もあるって言ってたから多少はね?
あ、ガーディアンニキすげえ。ドラゴンぶん投げやがった。
198:世界を股にかける名無し
そして天に舞った竜をうちの姫たちが狙撃すると。
縦の機動力潰したな。
201:世界を股にかける名無し
対竜において一番辛いのって、空飛んで逃げられることだからなぁ…
203:世界を股にかける名無し
ギルマスやっぱゴリラじゃね?尻尾掴んで竜振り回してるぞ
204:世界を股にかける名無し
ふぁーw砲丸投げみてえだなおいw
あ、ゴーレムニキに握り潰されてやがる
206:世界を股にかける名無し
ふぁっ!?あいつ七色鉱製のゴーレムの腕ぶち破りやがったぞ!?
209:世界を股にかける名無し
うぎゃぁ
なにあれただのテールアタックで岩盤が消し飛んだが?ぜっっっっったい調整ミスだろさっさとナーフしろ
213:世界を股にかける名無し
>>209 ここは現実ですよお爺ちゃん
216:世界を股にかける名無し
目を背けるな()
217:世界を股にかける名無し
なんかさぁ、竜分裂してね?(震え)
221:世界を股にかける名無し
黒と白の竜に分裂しましたねぇ…クッソ技のびっくり箱かよ!いくつ技持ってんだよ!
225:世界を股にかける名無し
え、やばくね?これ。単純に向こうの火力が2倍になったわけじゃん
え、まってガチでやばいこれ。このままだと誰か死ぬぞ
229:世界を股にかける名無し
…漏れが行く
231:世界を股にかける名無し
>>229 馬鹿野郎早まるな!厨二病ニキとツアーから散々言われてただろ!世界級無いなら存在が消える可能性もあるんだぞ!
234:世界を股にかける名無し
でも、だからって黙って見てられる訳ねえだろ!
238:世界を股にかける名無し
んなもん漏れだってそうだわ!
239:世界を股にかける名無し
あっ
噂をすればなんとやら。ツアーさんだ
242:世界を股にかける名無し
え、まって絶対無いと思ってたけどツアーさん乱入?
246:世界を股にかける名無し
鎧ツアーさんを中心になんかすごい魔法陣みたいな何かが展開されてますねぇ
あっ
249:世界を股にかける名無し
ドーーーーーーーンwwwwwwwww
253:世界を股にかける名無し
爆発落ちなんて最低!
257:世界を股にかける名無し
…やっぱツアーさんには喧嘩売らない方がいいね。なんだよあれ。
というか近くにいたギルマス達無事なの?え、やばくね?
極光があたりを満たす。
終わりを告げる、音が鳴る。
純白の一撃が、竜の体を穿つ。
人の身では理解できない超常の一撃が、竜の体を分解する。
「ちょ、私達巻き込むんじゃ無いわよ!…あれ?痛くない?」
吹き荒れる爆風でギルマス達が吹き飛んだ気がする。気の所為だろう。
竜の周りの大地が消えてゆく。
竜の体が消えてゆく。
自分が無くなって行くのに、竜は、嬉しそうに笑っていた。
「はは、ははは!やはり貴様は竜帝の継手としての責務さえも忘れてしまったか!貴様は我ら竜を裏切るか!そして貴様は最後に汚物も…プレイヤーも裏切るのだろう!貴様らも精々気を付けるのだな!貴様らも、所詮最後は捨て駒にされるぞ!リクのようになぁ!ははははは!ははははははは!これで、これで我は死を知ることができる!これで我の欲は満たされる!」
放たれた極光の中で、竜は凄絶に笑いながら、体を溶かしていった。
「……………え、まじでなんだったのアイツ?」
設定資料集④
吸血の竜王ー97lv
某竜王のように、アンデット化したことによって縛りを逃れた。
モデルにした世界級アイテムは「強欲と無欲」。
本当にこれで終わりなのだろうか?多くの謎を残したまま、ツアーによって葬り去られた。
…仮に今後原作に出てきたとしたら、ひょっとすると存在がなかった事にされるかもしれない。
…この後竜王を巡る話が始まると思うだろ?残念!作者はシリアスが書けない!
つまりどういうことか!
次話から異世界観光編が始まるということだ!(多分その前にクリスマス回が挟まる)
まって石を投げないで許してくださいなんでもしますから()
あ、次話からまた掲示板メインに戻ります
感想、評価ありがとうございます!励みになります!
この作品はあと10話以内に一旦完結するが、そのあとどうするか
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綺麗に完結しましょうや
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続き書きましょう(一応ネタはある)
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敵対ルートあくしろよ
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ちくわ大明神