某DMMORPGを全力で楽しむスレPart.67   作:美味しいラムネ

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今回は掲示板なしの番外編なので初投稿です


ex.各国の反応

各国の反応:帝国の場合

 

 

side:帝国皇帝

 

あぁ、ひょっとすると儂は帝国の歴史初のハゲた皇帝になるのかもしれんな…

 

執務室の壁に飾られた歴代皇帝の肖像画を眺めながら思う。

あの化け物馬鹿爺(フールーダ)めが…!法国の情報を持って帰ってくるのは百歩譲って許す。だが何故そこで国に正面から突撃しようという考えになるのだ!?

 

神の詳細がわかるまでは下手な突撃は辞めろと言ったであろうが…!

 

思わず頭を掻きむしってしまい、後悔する。両手に髪の毛がべったりとついている。

(髪の毛)はもう長くないかもしれんな…

 

秘密裏に入手した秘薬も、フールーダに作らせた魔道具も儂の髪の毛を救うことは叶わぬか…

ドワーフの国と国交を結び、ルーンの力を持った魔道具を集めさせたが、それも無駄に終わった…

戦力増強に繋がったから完全に無駄だったという訳ではないのだが。

 

体を鍛えれば髪も生えると聞き、素手でオーガを撲殺できるぐらいまでは鍛えてもみたが、筋肉が増えるばかりで、髪はそれに反比例する様に減ってゆく。

儂、もうダメかもしれない。

 

神が降臨したせいで髪が減るとは…皮肉なものよ。

 

手にべったりとついた髪の毛をこよりのようにして、おもむろに背後に投擲する。

ゴミ箱にジャストシュート。完璧なコントロール。超☆エキサイティン!

 

さっさと今の大仕事終わらせて隠居したい。今やっている大仕事…帝国魔法学院の設立が終わればもう今代でやることは終わりだ。下手に長く居座って次代に膿を残すのは望むところではない。徐々に腐り始めている隣国(王国)のようになってはならん。

 

 

帝国魔法学院か…確か法国にも似たような機関がある、という話は聞いたことがある。というかひと月前に見た。ひと月前に招待された法国の軍事演習(花火大会)で見たあの超常な魔法の数々。それを行使しているのがその機関の手の者という話ではないか。

あれを見たあとからに髪の毛が抜ける量が増えてきた気がする…大体なんなのだ!

 

一応儂は魔法馬鹿爺(フールーダ)に教育を受けてるからわかるが、わかってしまうが、あれに出場していた選手だけで帝国滅ぼせるぞ!?

…まぁ、あのドラゴンは明らかに評議国の手のものだろうし*1、背中に光の輪を背負っていた女は、降臨したとされる神かそれに類ずるものだろうから*2、対策するだけ無駄か。謀略も計画も全部上から殴って消しとばしてくる。ああいう手前は触れないのが一番だ。災害を殴って止めようなんていう人間は居ない。

 

帝国魔法学院が設立された暁には、あの化け物どもクラス…とまではいかなくとも、それに近い水準まで帝国の魔法技術も発展してほしいものだ。

 

そして儂が死ぬまでに育毛の魔法を開発してほしいものだ…切実に。

 

…この散らばった育毛の役に立たなかったマジックアイテム達は、最近設立した帝国三騎士にでも押し付けよう。本当は四騎士にしたかったのだが、人材が足りなすぎた。最近の世の中が不安定すぎるから用意したかったのだが…というかちょっと鍛えただけの儂より弱い兵士がいるって問題では…?嗚呼、胃が痛い。

 

 

side:帝国三騎士

 

「うおやっべえ皇帝サマからマジックアイテムの差し入れだってよ!」

 

全身を鎧で隠した男が箱に詰まったマジックアイテムを運んでくる。

 

「え、なにこれ第四位階の回復魔法がこもった腕輪!?それにこっちは持続回復…持続回復の指輪!?王国の国宝に似たようなのあったわよね!?あっでもこれ速度微妙だわ。」

 

「この体毛が伸びる手袋と髪の毛がオリハルコンのように硬くなる髪留めは謎でしかないけど全部が全部一流の冒険者が持つようなのばっかじゃないか!ついに皇帝サマの頭イカれたか!?」

 

「「…お前不敬罪で処刑されるぞ」」

 

「誰も聞いてないって!平気平気!にしてもこれは皇帝サマに期待されてるって事でいいのカナ?カナ!?よっしゃこれは気合入れて訓練しないとな!とりあえずアベリオン丘陵に修行にでも行くか!?」

 

帝国三騎士は特に難しいことを考えず、部屋で馬鹿騒ぎしてたとさ。

 

帝国皇帝が死すとき、遺言として「フールーダはもう放っておけ。勝手に強くなって勝手に技術盗んで帰ってくるから。あと帝国四騎士を選ぶ基準は強さだけ見るんじゃなくてある程度の知能も見とけ!あいつら勝手に武者修行行くぞ!胃が死ぬぞ!」という言葉を残したとさ。

 

 

 

 

評議国の場合

 

side:ツアー

 

 

 

だいふくおいしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

まぁ、今は動かない方が正解だしね…

 

 

 

side:スヴェリアー=マイロンシルク

 

あ の 馬 鹿 竜 が !

 

何故、何故よりによって竜の姿を晒す!何故始原の魔法を他国の軍事演習でぶちかます!

いや待て、考えるんだ。あの竜帝の子である白金の竜王がなにも考えず*3にアクションを起こすわけがない。

 

何か理由があるはずだ。

 

青空の竜王は必死に考える。

法国との同盟を知らしめるため?脅し?それともあそこで自身の生命力で始原の魔法を撃つ事自体に何かの意味がある?あの技には浄化の力があったな…そういえば法国と事を構えて死んだ吸血の竜王はキュアイリームと仲が良かったな…それと何か関係が?それとも私が認識していない敵への警告?法国のぷれいやーと協力しても勝てない敵が?まさかエリュンエンティウを堕とすつもり?いや、マイナスしかならないはず…いや、まさか八欲王が復活する!?いや、それはない。奴らは魂ごと消し去られたはず…もしや竜帝の魔法を終わらせるつもりか!?あの偉大で愚鈍な父を遂に殺すのか!?

 

嗚呼、胃が痛い。始原の魔法を使うことのできない出来損ないの竜王じゃ理解できないような、壮大な計画がバックで進んでいるような、そんな感じがする。さすがはツアー様だ。*4

 

とはいえ、少しぐらい行動を起こす前に相談してほしい…いや、相談しないことにさえも意味が?

 

キリキリと胃が痛む。頭の鱗の色が落ちるかもしれない…禿げ竜にはなりたくないな。

 

あぁ、きっとツアー様のお考えを理解できないのは私が弱いからだ…とりあえずあのニーt…朧隠の竜王の所にでも行って修行でもつけてもらうか。今なら始原の魔法を使える気がする!

 

「やるぞ、やるぞ私!多分1週間ぐらいなら私がいなくてもオムナードセンスがなんとかしてくれるだろ!うん!」

 

 

 

side:オムナードセンス=イクルブルク(ダイアモンド・ドラゴンロード)

 

「はぁ!?青空の馬鹿野郎あいつ俺に仕事押し付けてどっか行きやがったぁ!?

 

…あっ。ちゃんと仕事はやってる。これがケッセンブルトかザラジルカリアの野郎だったらやってなかったな。うん。というか1週間の仕事を予測して終わらせるってあいつの処理能力どうなってるんだ…?」

 

 

あぁ、休んでダイアモンド齧りたい。

こちとら最近勢いに乗ってる霜の竜のスカウトで寝れてないってのに…確か名前は…オラサルダーク…オラサーダルク、だったかな?

 

 

 

 

法国の場合

 

side:最高神官長

 

「今日もまた人間たる我々の命があったことを神に感謝いたします。」

 

「感謝いたします。」

 

部屋の奥で見守るように立つ6人の像へ深々と頭を下げる。

すでにこの世を去ってしまった6人の神々へ、届かぬ祈りを捧げていた。…10年と少し前までは。

 

今は、神が、目の前にいる。

人類を導く神々が、我々のもとに降臨なさった。

 

6人の像と向かい合うように立っている神へと深々と頭を下げる。

数の足りない強者達。成長しない人間国家。減り続ける神の遺産。未だ蠢く破滅の竜王、魔神の残党。

 

一歩前へ出れば絶望が待ち構えていた人間の未来。

それが変わった。

 

六大神最後の一柱が去って数百年。絶望しかなかった人類の未来に光がもたらされた。

 

神は、我々を見捨ててなど居なかったのだ。

六大神のご友神というぷれいやー。それがこの地へと降臨してから、この国は、世界は動き出した。

 

民に笑顔が溢れて、未来へ希望を持つことができる。

国の礎となって死ぬか。亜人に食い潰されて死ぬか。それしかなかった頃とは違う。

 

未来へ向かって技術を磨き、武を鍛え、心を創る。死ぬために鍛えていた絶望は消え去り、人の世へ、黎明の光が差し込む。

 

そして、ストレスによって減り続けていた私の髪も増え始めた。

そう、髪が増え始めたのだ!

 

嗚呼、神よ。我が身を全て捧げよう。

 

 

 

とはいえ…もう少しだけ落ち着いてほしいと思うのは、不敬だろうか?

 

 

 

 

深淵なる躯の場合

 

side : バネジエリ・アンシャス

 

ふむ…リスクを犯してまで法国へ侵入した甲斐があったな。

あの魔導の数々…我が知識を満たしてくれそうだな。

 

それに…あのアンデッド。

自らを「ただの農家だ」と言っていたが只者ではない。あの圧倒的負のエネルギー。今まで出会ったあらゆる不死者を超える。

まさに超越者と呼ぶにふさわしい。

 

それが、私の正体を見破ってきた。

法国は人間種国家…それも宗教国家だ。討伐される、と思ったのだが、あろうことかスカウトしてきた。

 

我の他にもかつて戦ったデスナイトロードや、星幽界の切り裂き魔、蠢く疫病など名だたるアンデッドをスカウトしているそうだ…

ふむ。これ以上あの組織にいても成長できる気がしなかった。

 

これは…賭けてみるべきか?

 

 

 

霜の竜王の場合

 

side :オラサーダルク

 

強くなくては意味がない。

強くなくては生きれない世の中だ。

 

だから、あの憎きエルフを殺すために、力を身につけた。

フロストジャイアントを滅し、山の支配者と戦い、力を身につけた。

 

武技を修め、魔法を鍛えた。武術を学び、あれだけ侮っていた知識を修めた。

竜にあるまじき努力をした。

 

だが、それでも届かない。

弱点を補うマジックアイテムを集めた。さまざまな効能を持つ武具を集めた。竜の身では通常の装備は身に纏えない。だから宝物を溶かし、身に纏った。

 

それでも届かない。

だから、ドワーフどもに、占領した王城を明け渡す代わりに、爪に、鱗に、そして宝物にルーンを刻ませた。

 

それでも、あの、神には届かない。

 

もはや竜としての生き方などどうでもいい。

ただ、強く、鋭く、固くなりて、自分よりも強い物を殺す矢となる。

 

霜はやがて氷となり、氷河となり、氷山となる。

 

正直、この時の俺は可笑しかった。

しばらく経った後、あの憎きエルフと同じ神である暗黒騎士には、「厨二病じゃんwww厨二病乙www」と言われた。正直言って、この時の俺は病んでいた。

しかも自分に酔って調子に乗っていた。

 

そして評議国の竜王にリンチにされて、評議国の竜王の仲間入りするのだが、それはまた別の話。

そういえば、憎きエルフと再戦した時、「え、まってこいつパンティ被って…いや、本当ごめん。冗談のつもりで渡したんだけど。本当にごめん。」と謝られたのだが、一体何だったのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え?ギルメンの場合?

ギルマスは遂にリーダーちゃんを受け入れるし、チャンピョンニキは巻き込まれてネキに堕とされるし、ガーディアンニキはやっとお嬢がトラウマ克服したって喜んでるし、厨二病ニキは周りに厨二病が増えて頭抱えてるし、ツンデレネキはツンデレだし、農家ニキ牧場ネキ漁師ニキはそれぞれの弟子と楽しく過ごしながら研究するし、ゴーレムニキは土の巫女姫ちゃんとイタズラするしみんなわちゃわちゃしていつも通りだよ。

*1
そいつ評議国で一番偉い奴だってよ

*2
そいつ法国で一番偉い奴だってよ

*3
一応考えて“は”いる

*4
さすツア




よかったねジルクニフ君!君の2代前の皇帝も禿げるよ!
評議国の竜王の名前はweb版で公開されているものを使用しています

次話、新章。というか一気に70年ぐらい飛びます
ー原作10年前の世界へー


感想、評価、誤字報告などありがとうございます!励みになります!
色々立て込んでいて更新が遅くなることもありますが、これからもよろしくお願いします!

伏線回収しなきゃ(使命感)

次の番外編は票が唐突に荒ぶらなければダンジョンかな…?

この作品はあと10話以内に一旦完結するが、そのあとどうするか

  • 綺麗に完結しましょうや
  • 続き書きましょう(一応ネタはある)
  • 敵対ルートあくしろよ
  • ちくわ大明神
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