某DMMORPGを全力で楽しむスレPart.67 作:美味しいラムネ
──カッツェ平原、法国方面にて
「報告します!王国、帝国方面ともに指揮官クラスの撃破を確認!また青の薔薇、帝国魔法省、…聖王女とその護衛がそれぞれ大型と交戦開始しました!」
「王国内部に出現した魔樹、ブレイン、エルヤーの合同パーティーにより撃破確認!同時刻、帝国内部に出現した巨人、武王を中心とした混成軍により撃破!」
「七彩の竜王が動きました!ビーストマン型アンデッドの全滅を確認!」
「はは、やりやがったな、あいつら…!我々も負けてはいられないな…!」
この戦場における指揮官の一人である火滅聖典隊長に、伝令から報告が入る。
他の戦場から、次々といい知らせがやって来ては、ニヤリと笑う。
戦場で、戦士は舞う。
銃弾が飛び交い、矢が放たれ、空から飛竜が強襲する。
ここが戦いの正念場。生者と死者の世界を賭けた戦いの中心地。
ほんの数刻前、戦闘開始直後は圧倒的な物量、そして質を兼ね備えた不死者どもが優勢であった。
しかし、法国正規軍、そして聖典が到着し、アンデッドの副官で生み出されるような超高位アンデッドの大半を誘導し、受け持つようになってからは一気に生者が優勢となった。
神話において魔神を一撃で屠った天使が肉盾として消費され、外の世界では歴史に名を残すであろう英雄たちが命を燃やす。
数百年の間人類を護ってきた国としての誇り。狂気とさえ呼べるその矜持。
「はは、これは、ニグンへのいい手向けになりそうだな!」
「隊長、ニグンさん別に死んでません。大怪我して入院してるだけです。」
「細けぇことはいいんだよ!」
手に持った旧式のマスケット銃に弾丸を込め、放つ。
その弾丸は生き物のようにのたうち、一発で数十体の不死者を刈り取る。
「出来ることなら、俺らも指揮官クラスを撃破したいが…手数が足りねえんだよなぁ…」
双眼鏡を覗き込む。
視界に移るのは一体の不死者。おそらく、この場におけるすべての不死者にバフを振り撒いてるであろう存在。
あれが出現してから徐々に戦況は硬直しつつある。
そのままこちらの攻勢が完全に封じられれば、疲れを知らない、そして尽きることを知らない不死者に敗北するのは必須。故に倒したい。
ちらり、戦場の端を見る。
アレ。アレがこの精鋭ばかりの中でも特に最精鋭と呼べる漆黒聖典や巫女姫を釘付けにしてる為、指揮官の撃破には至らない。
黒色の芋虫の様な円柱型の体を持ち、目を開けられないほどの光を放つ冒涜的な神。自らを納骨堂の神と名乗るそれに最精鋭が止められている為、今ある手札だけで解決しなければならない。
多少後ろに抜かれるが、指揮官を潰すことだけを考えるか?側面を抜かれて終わりだな。
狙撃は防がれたし、上空から落とそうとすれば向こうの対空部隊に落とされるだけ。まぁそれはこっちもお互い様なんだがな。
「あー、くそ。せめてここにニグンがいりゃぁなぁ!」
「いるが?」
「うおっっぷ!?おい驚かすんじゃねえよ、心臓止まったかと思ったわ。…じゃねえ。お前今すぐ戻れ。ボロボロじゃねえか!?二度と戦え…いや、病死判定で蘇生すら出来なくなるぞ!?」
「だからなんだ。ここで戦えず、何が陽光聖典だ、何が人類の守り手だ!」
男、ニグンと呼ばれた男は叫ぶ。自らの信念を胸に。
不死者を前に、神に救われた不甲斐ない自分への憤怒を胸に。
「あぁ、そうだったな。お前は馬鹿野郎だったな。ほんと、お前には狂信者って言葉がお似合いだよ。
やれるな?ニグン」
「言われなくとも。」
戦場で戦士は舞う。それぞれの胸に決意と信念を抱いて。
─カッツェ平原最深部にて
「あぁもう、首落とすだけでも大変なのに一個落としたらその分強化とか何よこのバグ!チーターよチーター!運営仕事しろ!」
突撃をいなし、吐息を払い、爪牙は盾が受け止める。
受け止められた竜帝に、四方八方から白金製の武器が飛来し、純白の吐息が翼を焼く。
ファンネルのように飛ばされる鱗は遠方から飛来する銃弾と矢が撃ち落とし、空に飛びあがろうとすれば、巨大な腕が地面に叩きつける。
人間としての数十年。ユグドラシルでの十数年。この世界での百と十数年。
全てをぶつける。そして砕く。
「『アタックパリィ』『カウンター』。運営いねぇよこの世界!強いて言うならその運営ポジが今戦ってる奴だよ!」
逆立った鱗を持つ首を、大樹のように太い腕で締め上げながら、ガーディアンが答える。その頭にパンティが被さっているのはご愛嬌。
その首は暴れ回り、ガーディアンの頭を噛み潰そうとするが、パンティ一枚。その守りに弾かれ、それどころか攻撃した側がダメージを受けてしまう。
「はいはいくそうんえいくそうんえい!君たちぷれいやーはすぐそれ言うよ…ねっ!?」
風を纏う黒錆色の首を尾で叩き落とし、赤熱した首を爪で引きちぎる。
その二つの首目掛けて白金の鎧が殺到し、地面に縫い留める。
「やれ!ぎるます!『光衣』」
「お膳立てありがと!『限定解放レベル8』。『疾風走破』『六光連斬』『剛腕剛撃』『スマイト・オブ・カタストロフィ』!」
竜の秘宝の力を解放し、武技とスキルの同時行使により、始原の魔法の後押しもあり、二つの首を切り落とすことに成功する。
「『流水加速』!」
ギルマスの体が水の中を泳ぐようにして加速し、宙を駆ける。
打ち上げられた二つの首を地面に叩きつける。
「ガーディアン、姫!やれ!」
「魔導砲充填完了。放ちます。《崩星咆哮砲 》」
「死ねやぁ!クソトカゲが!」
姫の持つ、自身の何倍もの大きさのある銃から、超位魔法と比べても遜色のない威力の熱線が放たれる。
ガーディアンの筋肉が急激に肥大化する。さながら鬼が泣いているような背中の筋肉から放たれる拳は、一撃で数キロ単位の長さの大渓谷を生み出す。頭のパンティが風にはためいていた。
511:異世界を股にかける名無し
よし、よし!いける、ーいけるぞ!
512:異世界を股にかける名無し
あぁもう!外の世界はメチャクチャだぞ…!今は表に出ないよう押し留めてるけどいやーきついっす。
514:異世界を股にかける名無し
外の世界は漏れらに任せろ!ギルマス!思いっきりやれ!
521:異世界を股にかける名無し
あぁ、窓に、窓に!
524:異世界を股にかける名無し
>>521 どうした!返事をしろ!
529:異世界を股にかける名無し
そういやこいつら魔神討伐隊だったな。冷えてるか〜?
530:異世界を股にかける名無し
マジンチュウ…シンゾウオイテケ…ソザイオイテケ…!
535:異世界を股にかける名無し
一人電波受信してるやついない?大丈夫?
538:異世界を股にかける名無し
よっしゃ!首二本切り落とした!あと竜帝3本!ようここまでやるわ!
545:異世界を股にかける名無し
こちら討伐隊、討伐隊。七彩の竜王が無双してる。あと朧隠の竜王が泣きながら魔神とドックファイト繰り広げてた
548:異世界を股にかける名無し
>>545 あのニートと変態性癖カーセックスドラゴンが動いたのか。と言うかあのニート竜働いたのか。働けたのか。
555:異世界を股にかける名無し
竜王国のあのロリババァの胃が爆発するぞあいつが動いたら…
559:異世界を股にかける名無し
朧隠のニートでも働けるのにおまいらときたら…
561:異世界を股にかける名無し
じゃあお前は何してるんだよ!?
568:異世界を股にかける名無し
なんかね、ツンデレネキと一緒に人類が対応するには百年足りなそうな化け物数体と交戦中だよ。というかここはどこだ!?
571:異世界を股にかける名無し
>>568 厨二病ニキお前だけなんか世界観違くね?
574:異世界を股にかける名無し
いやぁ、やっぱギルマスあいつNPCへの愛やばいね。色んなプレイヤーいる中、漏れらってNPCしゅき♡な方だと思ってたけどギルマスやばいね。あの武器なに?リーダーちゃんはボロスだった?
577:異世界を股にかけるギルマス
>>574 あれ発狂しながら作ってたの覚えてるなぁ。多分漏れの最強武器より火力高いまである
583:異世界を股にかける名無し
>>577 いいからおまいは戦いに集中しろ!
588:異世界を股にかける名無し
竜帝のパンチ痛すぎだろ!
591:異世界を股にかける名無し
>>588 だからガーディアンニキお前も集中しろ!
594:異世界を股にかける名無し
あーもう滅茶苦茶だよ(呆れ)
601:異世界を股にかける名無し
お、ツアーがもう一本首持ってったぞ!?頭からバリバリ食べたぞ
あ、吐き出した。まぁ腐った肉とか食べたら腹壊すし多少はね?
607:異世界を股にかける名無し
>>601 そう言う問題じゃないと思うんですけど。
610:異世界を股にかける名無し
これでもかってほどドロドロの血の中には、濁った魂が浮かんでおり、怒りのあまり卓上調味料を全部倒してしまいました~!
太い首を啜る〜!殺すぞ〜!
616:異世界を股にかける名無し
やばいクレーマーのツアーさん!?不味いですよ!?
620:異世界を股にかける名無し
これであとは竜帝本体と、慈母の首だけか…
あれ?一番不味いのが残ってね?
621:異世界を股にかける名無し
えー、今までの傾向からくるに、残った首がどんどん強くなってるんですよね。まぁ竜帝残るのは仕方ないにしても、慈母が残るのは不味い…不味くない?
628:異世界を股にかける名無し
だから、慈母を先に倒しておく必要があったんですね(1敗)
631:異世界を股にかける名無し
まだ負けてない、まだ負けてない!
636:異世界を股にかける名無し
…一生このままっ!!負けたままで、生きたくない!!…お前に勝つッ!!
642:異世界を股にかける名無し
もう絶対★許サンバ
643:異世界を股にかける名無し
詠唱やめい
650:異世界を股にかける名無し
あっ
651:異世界を股にかける名無し
あっ
652:異世界を股にかける名無し
スゥー
659:異世界を股にかける名無し
え、まって
ワールドアイテムが有れば始原の魔法は弾けるんじゃねえの!?
665:異世界を股にかける名無し
というか、まじか、まじか。何食らったかはわからんが、不味いのだけはわかるぞ
669:異世界を股にかける名無し
やばい、竜帝目を覚ましやがった
672:異世界を股にかける名無し
お前、お前ぇ!朝弱いんじゃなかったのかよ!おい!
678:異世界を股にかける名無し
いっちばんやばい状況だな…
684:異世界を股にかける名無し
いい知らせがある。
奴が、奴がプレゼンに勝ったぞ。素人質問で恐縮ですがビームに耐えたぞ
690:異世界を股にかける名無し
お、やっとか、やっとか!
694:異世界を股にかける名無し
で、ギルマスどうなるんですか?なんか不味くないですか?
697:異世界を股にかける名無し
リーダーちゃんが揺さぶっても反応なし…でも生命反応はあるんだよなぁ…魂もあるし
700:異世界を股にかける名無し
強制睡眠とかかな?
704:異世界を股にかける名無し
いや、
これもっと不味いぞ。
711:異世界を股にかける名無し
え、催眠…いや幻覚?嘘でしょ!?
713:異世界を股にかける名無し
まじですか、いやまじか。まじなのか。
ゆらり。
自分の愛するNPCを庇い、慈母の放った一撃を食らったギルマスが、幽鬼のように立ち上がる。
ゆらり。
ゆらり。
剣を抜く。
そして、放つ。
「ちょ、お前、ギルマス、冗談きついぞ、おい!」
「あー…」
ギルマスは思考する
「ここ、どこ?」
くろい、くろい、地平線まで広がる黒。
『俺は今、同じ悪としてお前の前に立っている!』
『いやはや…ここまでやるとは考えていなかったよ。──、いや、ウルベルト、と呼んだ方がいいかね?』
声が聞こえた気がした。
『全て、全てお前らのせいだ、全部、全部ーッ!』
冷たい地面に叩きつけられる幻想を見た気がした。
『我々法国、評議国、帝国、聖王国連合軍は、アインズ・ウール・ゴウン魔導国に宣戦布告する!』
『あぁ、ギルマス。結局はこうなる運命だったってことだ。どれだけ制御しようとしても、人は最後に結局自分の技術で破滅する。…まぁ、やれるだけのことはやるさ。』
『マスターなんか、マスターなんか死んでしまえばいい』
ありえないはずの幻影が見えた気がした。
『ねぇ、結局あなたは何がしたかったの?』
自分に話しかけられた気がした。
うん、これは、これは
(たーぶんかなりめんどくさいことになってる気がするのよねぇ。)
■■■が、リアルの自分が銃を突きつけてくる。そんな気がした。
「あー、そういうの要らないから。もう、とうの昔に克服したから。帰って?」
ギルマスが腕を払うと、幻が全部消えた気がした。
「うーん。でも割と八方塞がりなのよねぇ。慈母の攻撃食らったところまでは覚えてるんだけど…というかここどこ?」
叫んでも答えは帰ってこない。
あまり物事は深く考えないようにする。だってここには、
「転移!…そりゃぁ発動しないわよねぇ」
とりあえずすることもないので横になる。
「ほんと、ここどこなのかしらねぇ?」
感想、評価などありがとうございます!励みになります!
なんだろう。ただの戦闘シーンを描くつもりが今までの中でもトップクラスでネタ多めになってしまった。
あと何話かしたらまた元の掲示板メインに戻ります。
この作品はあと10話以内に一旦完結するが、そのあとどうするか
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綺麗に完結しましょうや
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続き書きましょう(一応ネタはある)
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敵対ルートあくしろよ
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ちくわ大明神