某DMMORPGを全力で楽しむスレPart.67   作:美味しいラムネ

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初投稿です


ex.決着の時

トリスメギストス。その三重装甲が、一撃で崩壊し、中から液体が溢れ出る。

同時に、アルベドの体は限界を迎え、衝撃波を起こしながら吹き飛ぶ。

 

(一撃!?多段ヒット…違う、貫通属性?いや構造的に貫通耐性もあった筈…ボス特有の耐性貫通であれば…いや違う。

 

単純に威力が高すぎて許容量を超えただけだッ!)

 

 

竜帝の顎門が真なる無に傷を与えた次の瞬間、前衛がいなくなることを予期したモモンガは行動に移していた。

あらかじめ用意しておいた上位魔法封印の内部から防護魔法を何十にも展開、同時に《浮遊大機雷》、《黒曜石の剣》、《爆撃地雷》を発動し、迎撃準備を整える。

予想していたこともあり、準備にかかった時間は秒に満たないが、それでも竜帝の追撃になんとか間に合った程度。

高速で飛行し、なんとか離脱を試みるも、機雷や地雷、斬撃をものともせずに壁を砕きながら竜帝は迫る。

 

「止まりやがれ!『シールドバッシュ』『ワールドスマイト』!『大咆哮』『デコイ』!」

 

ガーディアンが竜帝に体ごと盾を当てて、なんとか攻撃の方向を逸らし、同時にヘイトを自分に向けようとする。

だがやはりというべきか、竜帝はヘイト管理系スキルの全てを無効化し、執拗にモモンガを狙い続ける。

 

それを黙って見ているガーディアンでもなく、首を締め上げ、全てのスキル、そしてモモンガのバフ、ツアーの援護も相まって、そのままなんとか竜帝を投げ飛ばす。

 

「《滅魂の吐息》《世界意志の一撃》《幾億の尾撃》」

 

竜帝は反撃と言わんばかりに、三つの最上級魔法を発動する。

竜帝の手によって、世界の護りを貫通する位階まで昇華させられた、本来なら特定の竜王しか使えない最上級の始原の魔法。

 

「『世界断絶障壁』『世界断絶障壁』『世界断絶障壁』ッ!」

 

三体の白金の鎧が手を翳すと、三重の結界が展開される。

1枚目、2枚目は呆気なく破壊され、3枚目は僅かに攻撃の勢いを削ぐが、数瞬の後、大きく歪み、崩壊する。

 

「『次元防護』っ!『カウンターパリィ』『抵抗する屈強な肉体(レジスタンス・マッシブ)』!」

 

「『イージス』『ミサイルパリィ』『カウンターアロー』!」

 

ガーディアンの体から、圧倒的な量の気が放出され、数枚の盾と、切り札とも言えるスキルの仕様によって、6割近くの攻撃を受け止め、カウンターとして空を飛ぶ竜帝の腹目掛けてラッシュを叩き込む。

この世界、いやユグドラシルにおいても最高レベルの威力の攻撃を喰らったことで、威力上昇倍率が最大となったカウンターの一撃は、防御の薄い腹を確かに抉った。

 

防ぎきれなかった攻撃も、辛くも茶釜が全て受け切り、一部の間接攻撃は反射する。

自身の放った攻撃は流石に痛いのか、竜帝の鱗が数枚融解する。そこ目掛けて流星が降り注ぎ、竜帝が地面に叩きつけられる。

地面に叩きつけられた竜帝目掛けて、幾億の刃による攻撃が突き刺さる。神器さえ溶かす毒は、鱗の表面から煙を出させるだけに止まり、目に対する攻撃も、分厚い透明な膜に遮られる。

 

起き上がった竜帝は、鬱陶しいヘロヘロを殺そうとするが、待機していた茶釜の盾がなんとか間に合う。

無防備な竜邸の首を白金の竜王が噛みちぎらんと力を込めるが、鱗の数枚を砕くだけにとどまる。

 

 

いや、数枚鱗を砕けたというべきか。そのままツアーの牙は肉に到達し、竜帝は苦悶の叫び声をあげる。

瞬間、この場にいる全員の視線が交錯する。

 

この場で竜帝に対抗できる刃はおそらくツアーのみ。

 

「《魔法三重最強化・第十位階不死者召喚》《魔法三重最強化・第十位階怪物召喚》《魔法三重最強化・第十位階悪魔召喚》!時間を稼げ!」

 

スキルの併用で、多少無理して召喚した計12体の最上位モンスターに時間を稼がせている間に、各々が回復やバフ魔法を発動する。

 

「《上位魔法盾》《上位抵抗力強化》《上位硬化》《上位全能力強化》《聖域加護》《盾壁》《超常直感》《混沌の外衣》《吐息からの守り》」

 

モモンガが矢継ぎ早にツアーにバフを掛けて行く。

この矛が折れた時点で我々の敗北。

であれば、その矛が最大限威力を発揮できるよう立ち回るのがこの場での役割。

 

同時に2枚の盾にもバフを掛けて行く。

掛け終わるや否やと言ったタイミングで、召喚モンスターを駆逐した竜帝が再び攻撃を再開した。

 

「『支えし神の裁き』」

 

 

 

 

 

 

 

 

─────────────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

そこで私は眠っていた。

 

「……んあ?」

 

目が覚めた。

ただそれだけのこと。朝起きて、顔を洗って、珈琲を飲んで──それこそ一般人の食費数ヶ月分に相当するようなモノを──、護衛に連れられて家を出る。

 

ドアを開けて、外へ出る。

いや、真の意味では外とは呼べないのかもしれない。

分厚い透明な板で仕切られたアーコロジーの中。死の大地である外とは正反対の、文明の光に溢れた街を、防護マスクも無しに歩き回る。

街路樹の下を子供が走り回る。それを母親が──外の人が着る服が全て襤褸に見れえるような上質な服を着た女性が──微笑みながら見守る。

 

歪な社会。

 

全く揺れることのない車に載せられ、会社に着く。

目の前にあるのは、このアーコロジーにおける最も巨大な建物。

カードキーをかざし、銃で武装したガードマンの間を通り抜ける。

 

エレベーターに乗り込み、一気に最上階まで登る。

その階の一室。そこが仕事場だ。

 

どかっと椅子に座り込む。

自分でも自分がなぜこんなことをしているのかわからない。

本来なら、異端なのは私なのだろう。

 

幾つになっても。大人になっても。社会を知っても。現実を知っても。

それでも社会を変えたいと思う馬鹿な小娘。

周りの、差別も格差も歪曲された現実も受け入れる人たちが正しいのだろう。

本当に、なぜ自分がここに座っているのかわからない。

 

巨大複合企業。その中に私はいる。

この手を汚してきた。碌な死に方は出来ないだろう。

 

不味い情報を入手してしまった男を、口封じのため事故に見せかけて殺した。

世界を変えようと蜂起した欧州のあの者たちは、全員この世から消し去った。

 

自分が直接手を下したわけではないし、指示したわけでもない。

それなら貴女は関係ないというかもしれない。だが、彼女に言わせてみれば、その系譜に自分がいることが罪なのだ。

その系譜にいる自分がこの世に生まれてしまったことこそが罪なのだ。

 

違う。

違う。

なんだこの記憶は。

 

そこで私は拳を構えて戦っていた。

赤いドレスをきた、システムそのものが違うとさえ思える相手と拳を交えていた。

 

頭に知らないはずの情報が流れてくる。

災厄。Spinel。

味方にさえ致命的な棘となりかねない最強の墓守。

 

私が放った拳をそれは全て受け切る。

壊れた機械のように、ぎこちなく動くそれは、ほんの数発で私の腕を砕く。

ただが我武者羅に武器を振るう。継承した白金の力を災厄にぶつける。

受け継いだ全てをぶつける。

流し、撃ち、貫き、切り払い。

大波が、闇の奔流が、天使の裁きが、機巧神の怒りが。

私1人が、私1人が世界を護れる。

 

 

 

違う。違う。

なんだ、なんなんだ。知らない。こんなもの知らない。

 

 

 

そこで私は

そこで私は

そこで私は

 

記憶が押し寄せる。

知らないはずの記憶が。振り払っても振り払っても。

とうの昔に克服したと思っていた。

違った。そう思い込んでいただけだった。

 

 

結局私は何も変わっちゃいなかった。

 

いつの間にか、右手には拳銃が握られていた。

たった一発の鉛玉。これを脳天に喰らわせるだけで全てが終わる。

 

終わらせたい。筈なのに。

胸の高まりを感じる。この空間の外で、友が、仲間が戦う音が聞こえてくる。

頭にかかったモヤが晴れる。

 

そうだ。

…だからなんだ。

もう一度、もう一度だけ記憶を振りはらう。幻影を振り払う。打ち払う。

腕に。そっと。可愛い可愛い悪魔が触れた気がした。暖かい気配がした。

 

いつの間にか、鉛の弾は、銀の弾丸へと変わっていた。

そして、それで頭を撃ち抜いた──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう一度、目が覚める。

膝の上。

 

 

「あぁ、やっと起きましたか。」

 

「ぁ……ぃ、め…?」

 

見上げた先にいる、彼女の頬を撫でる。

そっと、撫でる。

するりと、手が落ちそうになるのを、彼女の手が受け止める。

彼女の唇に唇が触れる。

何秒、いや何時間にも感じる一瞬。

 

「立てますか?マスター?」

 

「…勿論」

 

眠っていた脳が覚醒する。

途切れ途切れとはいえ、自分が操られていた間の記憶が流れ込む。

 

「…あぁー。ほんと。だっさいなぁ。私。」

 

ぽりぽりと頭をかきながら、へらりと笑う。

もう一度、彼女の頬を撫でる。抱きしめたいけど、今はまだ駄目だ。

光を失った光輪に、再び光が灯る。体に闘志がみなぎる。

倒すべきはあと一体。

前時代の遺物。竜帝ただ一匹のみ。

 

「マスター。殺した私がいうのも変ですが。…死なないで帰ってきてくださいね?」

 

「ええ。勿論。ついでに人の心に土足で踏み込んだあのクソ蜥蜴、ぶち殺してくるわ。」

 

完全解放、レベル10。その起動句を唱えると同時に、竜の秘宝が赤く輝く。

 

「じゃあ、竜狩り、行ってみようか。」

 

「じゃあ、いってらっしゃい。『魂と引き換えの奇跡』」

 

彼女の奇跡に背中を押され、もう一度剣を取って前へと駆け出す。

 

 

 

 

 

 

 

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312:異世界を股にかける名無し

ああもう終わりだよこの世界。死屍累々ぇ…

 

316:異世界を股にかける名無し

惜しかったな、本当に。撤収準備。ああもうクソが、クソが!

 

319:異世界を股にかける名無し

駄目だ、攻めるどころか保たせることもできねぇ、つーか離脱できねぇ!

 

322:異世界を股にかける名無し

HP見る限りもう1割ないんだけどなぁ…削れねぇ、削りきれねぇ!

 

323:異世界を股にかける名無し

もういい、厨二病ニキ、撤退しろ!俺が殿を受け持つ!まだ願いは一回分残ってるからもうワンチャンスあるから!

 

324:異世界を股にかける名無し

ガーディアン、いくらなんでもそれは無理あるって!無理あるって!

 

327:異世界を股にかける名無し

今はAOGのNPCの…シャルティアちゃんだっけ?と厨二病ニキ、ついでに七彩の竜王がなんとか頑張ってるけど割とやばいよ!

 

328:異世界を股にかける名無し

お前らそこどけろおおお!

 

329:異世界を股にかける名無し

チャンピョンニキとAOGのドッペルによるワールドチャンピョンのワールドブレイクの同時発動だ!これは勝つる!

 

330:異世界を股にかける名無し

だからチャンピオンだああああああって言ってるだろうがあああああああ!!駄目だ1%しか削れてねえええええ!

 

332:異世界を股にかける名無し

あっやばいこれシャルティア落ちるわ

 

333:異世界を股にかける名無し

誰か誰か誰か不味いってまだ奇跡的に誰も死んでないけど1人死んだだけで崩壊するってちょっと!

 

337:異世界を股にかける名無し

ごめんw全身吹き飛んで頭しかないから無理w

 

338:異世界を股にかける名無し

>>337 ゴーレムニキお前人造人間16号かよ

 

339:異世界を股にかける名無し

あああああ!混沌刃超弩級衝撃波!混沌刃超弩級衝撃波!混沌刃超弩級衝撃波!混沌刃超弩級衝撃波!駄目だとまらねええええ!

 

342:異世界を股にかける名無し

>>339 (叫ぶ必要はない。叫ぶ必要はない)

 

345:異世界を股にかける名無し

あっツアー鎧まだ残ってたのかよ

 

347:異世界を股にかける名無し

おっMMNGニキ考えたな。鎧の中に限界まで核地雷積んでやがる

…なんつうもん積んでるんだあいつ!?

 

348:異世界を股にかける名無し

俺は竜帝と共に自爆する!いくら貴様でもこれだけ密着していれば粉々になる筈だ!

 

351:異世界を股にかける名無し

うーん本体は無傷なのに超高火力自爆とかバグでは?

 

353:異世界を股にかける名無し

>>348 おま、そのセリフは自爆失敗するフラグだって、フラグだって!

 

355:異世界を股にかける名無し

総員退避、総員退避ーっ!

 

357:異世界を股にかける名無し

エクスプロージョンッ!

 

361:異世界を股にかける名無し

やったか!?

 

363:異世界を股にかける名無し

はい駄目でしたwwwwwwwww残り7%wwwもう駄目だこりゃ!残り5万が削りきれねぇ!ちょっとしたボス程度のHPが防御力のせいで実数値20万ぐらいになってるよこれ!

 

366:異世界を股にかける名無し

つ、ツアーダイイイイイン!?やべえ反撃で本体が完全にダウンした、死ぬぞ、死ぬぞこれ

 

370:異世界を股にかける名無し

七彩ビーム!駄目だやっぱ弾かれるぞこれ!

 

371:異世界を股にかける名無し

完全復活だおらああああ!ひゃっは我慢できねぇ突撃じゃああ!

 

374:異世界を股にかける名無し

>>371 ガーディアンニキ正気に戻れ、正気に戻れ!

 

377:異世界を股にかける名無し

なぁに正気だよワトソンくん!肉の一片たりとも残さず絶滅させてやるよ!

 

381:異世界を股にかける名無し

駄目だガーディアンニキ 正 気 じ ゃ ね え

 

382:異世界を股にかける名無し

大丈夫、まだ舞える、まだ舞えるから!まだ舞えるからあああああああ!

 

384:異世界を股にかける名無し

一人で勝てるわけないだろ!!

 

386:異世界を股にかける名無し

馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前!!(天下無双)

どけお前!コラ!

 

388:異世界を股にかける名無し

クソ、せめてギルマスがいれば、ギルマスがいれば

 

390:異世界を股にかける名無し

>>388 いたところでいいタイミングですっ転んで空気が凍りつくだけでは?

 

394:異世界を股にかける名無し

そいつはこの俺の手で片付けてやる!! 

私の力不足だ…

 

396:異世界を股にかける名無し

即落ち2コマで草ぁ!

 

397:異世界を股にかける名無し

お前ら落ち着け餅つけ!そんなんじゃ虫も殺せねぇぞお前ら!

 

398:異世界を股にかける名無し

>>397 だからって戦場で本当に餅つきをするな

 

401:異世界を股にかけるギルマス

いやお前ら何やってんだよ

 

402:異世界を股にかける名無し

>>401 馬鹿の帰還

 

406:異世界を股にかける名無し

ギルマスきた!これで勝つる…のか?

 

408:異世界を股にかける名無し

まだ舞える、

これでまだ舞えるぜひゃっはあ我慢できねぇ突撃じゃああ!

 

411:異世界を股にかけるギルマス

スレ読んできた。

勝てるわ。

 

412:異世界を股にかける名無し

>>411 フラグ?

 

413:異世界を股にかけるギルマス

んにゃぴ。

んじゃまぁ、やったりますか。俺は怒ったぞ、フリーザあああああああ!

 

417:異世界を股にかける名無し

ギルマスがスーパー野菜人にはなったりしなかったね。しょうがないね。

 

419:異世界を股にかける名無し

まぁでも、現状一番火力高いのギルマスだしなってなんだこれwなんだこれw数値がバグってるw

 

421:異世界を股にかける名無し

勝ったな風呂入ってくる

 

422:異世界を股にかけるギルマス

よし、じゃあブチ込んでやるぜ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「技、借りるわよ。『能力向上』『能力超向上』『超級連続攻撃』ッ!」

 

上空から強襲したギルマスが、その手に持った巨大な刺突戦鎚で竜帝のボロボロになった頭を殴り飛ばす。

一発一発が全力の連続攻撃は肉を抉り、骨を砕く。

最後の一撃の勢いをそのままに、装備の効果で持っていた武器を自身の背丈ほどある片刃の長剣に持ち変える。

 

「『流水加速』『剛腕剛撃』『領域』『神閃』『六光連斬』『閃光烈斬』ッ!」

 

絶対命中にして超高速の同時六斬撃。それは奇しくもとある世界線で、一人の侍が放った奇跡の一撃に酷似していた。

いや、それ以上の一撃。個として最強の一撃と、最速の一撃。その致命の刃は、竜帝の羽を切り飛ばす。

 

その場の誰もが戦いに見入っていた。

しかし、この場において七彩の竜王だけがとある事実に気づいていた。

ギルマスの竜の秘宝の力を借りた連撃。これは後数分も保たないと。

 

ある世界線において、理を超えた武技の使用により、体が崩壊した侍がいた。

彼と比べても肉体的、魂的にも優れているとはいえ、それでも限界を超えているのは事実。世界の護り、そして秘宝により体がなんとか保っている状態。これだけ攻撃できているだけでも奇跡。

だがあえてそれを口にはしない。自分の体のことは彼女が一番わかっている筈だ。

なら私は背中を押そう。そして見守ろう。

 

怒り狂った竜帝は、紫電を、太陽を、氷河を一人の人間めがけて叩きつける。

 

「『脳力解放』『疾風走破』『神殺呪槍』」

 

全ての現象を、神殺しの一撃が悉く撃ち落とす。

追撃の爪牙を紙一重で避ける。

直撃は避けたが、近くを通っただけで脇腹から鮮血が溢れ、臓物が溢れる。

痛みは感じない。それは脳内麻薬のせいか、それとも体がどこかイカれてしまったのか。

筋繊維が断絶する音がする。切れてはいけない血管が切れた音がする。

 

「『縮地改』『白竜牙突き』『青竜牙突き』」

 

二属性による4連刺突を軸に宙へ飛び上がる。

そのまま落下の勢いに任せ拳を背中に叩きつける。

四つあるうちの心臓の一つが破れる。

血を浴びながら飛び出たギルマスは竜帝の首めがけて剣を振るう。

片羽が無いのにも関わらず、なんとか飛び上がった竜帝は、お返しと言わんばかりに四方八方から魔法を放ち、口からブレスを放つ。

 

「『■の雫』」

 

蒼い光が地面を照らす。

煌々と輝くそれが弾けた時、解放されたエネルギーが全てを破壊する。溶かす。消し去る。

 

「っ………あぁあああああああああああああああああああああ!」

 

ガーディアンが盾を掲げその熱力を全て受け止めようとする。

 

「《魔法三重最強化・骸骨壁》《魔法三重最強化・石壁》《魔法三重最強化・魔法盾》!」

 

「『世界湾曲障壁』『世界断絶障壁』『七彩に輝くは世界樹の護り』っ!」

 

 

竜帝の最大最強の、全生命力と込めた一撃と、不死者の王の魔法、竜王の魔法、そしてガーディアンの盾がぶつかりあう。

拮抗したのは一瞬だった。

その場にいた全員が吹き飛ばされる。

だがそれでも最硬の護り手は、ギルマスに当たる筈だったエネルギーをなんとか自分の方向に逸らした。

 

死屍累々。だが、竜帝もタダでは済まなかった。

そのHPの残量、残り1%。

 

防具は悉く破損し、武技の連続使用の代償で立つこともおぼつかない。

それでもなんとかギルマスは立ち上がった。

 

「ねぇ。竜帝。切り札ってのはね…

 

 

最後まで取っておくものなのよ?」

 

 

I wish………

 

ギルマスの体からたちまち傷が消え失せる。

しっかりと立ち上がった彼女は、拳を構える。どんな武器にも勝る至高の肉体。

真の戦士は、武器を選ばない。その拳はあらゆる武技を、あらゆる技を放つ。

 

「これで、終いにしましょう」

 

咆哮をあげ、突進してくる竜帝を見据える。

チャンスは一瞬。

 

自分の目の前に来た瞬間心臓目掛けてその一撃を放つ。

 

「『絶死 ───絶命ッッ』!」

 

 

 






感想、評価などありがとうございます!励みになります!


なんか六大神の正体が分かったっぽいけどそれでもこの作品は連合=六大神で行きます。
今更書き直せない…申し訳ない

この作品はあと10話以内に一旦完結するが、そのあとどうするか

  • 綺麗に完結しましょうや
  • 続き書きましょう(一応ネタはある)
  • 敵対ルートあくしろよ
  • ちくわ大明神
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