「新しい形態⁈
すごいんっすねシンジくん…」
エヴァシグマとの戦闘中現れたZの相棒ナツカワハルキ。
これまでの経緯をかいつまんでZが説明していた。
「でもこれで納得がいったっス!
Zさんが消えた次元を探すためにガッツセレクトに残ってたZさんのエネルギーの記録を次元測定器で探してたんすよ。
そしたら、一瞬莫大な反応があったのでポイントを特定してケンゴ君と飛んできたんすよ。」
『ということは、ケンゴがトリガーであるのはみんなに知られたんだな?
しかし次元を超えてくるとは…
もしや、ゼロ師匠のウルティメイトイージスの力で?』
「最後の戦いでバレちゃいました、俺とZさんの関係もバレたんでこうしてここに来れたんですけどね。
ゼロ師匠とは会えてないっす。
ここに来たのはケンゴくんの新しい力っすよ。」
ここまで話内容が理解できず置いて行かれている主人公、碇シンジ。
口を挟もうとした時、再び地響きが起きシグマが地面に倒れ伏す。
そして紫色のウルトラマン、トリガーがその光を散らしながら人型になり、シンジたちの元へと走り寄ってくる。
「ハルキさん、一応倒しましたけど吹き飛ばした腕とかがゆっくりですけど再生されてます!
あのウルトラマンもどきはなんなんですか?」
「お疲れ様でしたケンゴくん。
シンジくん、彼はマナカケンゴ君。
さっきのウルトラマントリガーに変身してた人です。
彼は、なんというか俺たちと違ってウルトラマンご本人の人間体って感じです。
ケンゴ君、彼は碇シンジ君と言ってこの世界でZさんと一緒に怪物みたいな使徒ってのと戦ってたそうです。
俺たちのキングジョーみたいなエヴァってので戦ってたらしいんすけど、あれは敵のエヴァでZさんの力も持ってるやつで話を聞く限り一撃で全て吹き飛ばさないと厳しそうですね。
もうエタニティコアの力は使えそうっすか?」
「いけますよ!
Zさんもいるなら、一気に決めれそうですね!」
『シンジ、デルタライズクローのキーをハルキに渡してくれ。
私たちが戦っている間に、司令を本部まで避難させてくれ。』
Zのいう通りにキーを渡すシンジ。
自分にはもう戦える力は残っていない。
後を託す形になるのが心苦しい。
しかし、それは杞憂だというようにハルキが肩を組んでくる。
「シンジくん!
ケンゴくんも色んな怪獣たちと戦ってきた歴戦の戦士です、そのケンゴ君が苦戦しながら倒した相手を一度は倒したなんて凄すぎるっすよ!
後は、俺たちに任してください。
その代わり無事でいてくださいね!」
シンジは報われた気がした。
早く父を安全なところに逃すためにエヴァをの元へと急ぐ。
シンジが立ち去ると並び立つ2人のウルトラ戦士。
「Zさん、一緒に戦うのは久しぶりですね!
俺はシンジくんの強化形態の力は使えないので、シンジくんの方が良かったかもしれないですけど、我慢してくださいよ!」
『ハルキならデルタライズクローで十分だろ!
ウルトラ気合い入れていくぜ!」
並び立つ2人がキーを起動させる。
ウルトラマンZ!デルタライズクロー!
ブートアップ!デルタ!
グリッタートリガーエタニティ!
ブートアップ!グリッターゼペリオン!
「闇を飲み込め!黄金の嵐!」
「宇宙を照らす、超古代の光!」
『ご唱和ください我の名を!
ウルトラマンZ!』
『ウルトラマン Z!/トリガーァ!』
復活するエヴァシグマ。
その前に立ちはだかるのは2体の黄金の光を放つ巨人。
Zはベリアロクを、トリガーはグリッターブレイドを構える。
最大の大一番が始まる。
トリガーの斬撃がシグマの腕を斬り飛ばすがすぐさま再生し、ロンギヌスコピーですぐさま斬り掛かってくる。
そこですかさずZがベリアロクでロンギヌスコピーを受けとめる。
唾競り合いを続け弾いた瞬間ベリアロクのデスシウムファングを浴びせるがそれもすぐさま回復される。
しかし、ウルトラマンたちは気がついていないがシグマの回復力も徐々に衰え始めていた。
シグマも2体相手に、ロンギヌスコピーを巧みに操り確実にダメージを与え始めていた。
両陣営の力は完全に拮抗していた。
どちらが先に力尽きるのか…持久戦の様相を呈し始めていた。
「父さん、しっかりして!
すみません、父さんを運んでください。」
シンジは父ゲンドウを回収地点へと運び、慌ててやってきた救護班に引き渡していた。
おそらく体のダメージを見る限り、この戦いが終わるまで目を覚ますことはないだろう。
父が変身していた謎のエヴァや自分たちに隠している秘密について教えて欲しかったが、それこの戦いを乗り越えないと許されないことはシンジもわかっていた。
最後の敵、エヴァンゲリオンシグマ。
奴を倒せば全てが終わる。
変身はできなくても、初号機での援護なら…
そう思い立ち初号機に乗ろうと振り向こうとする。
しかしその瞬間、シンジの脳裏を言いようのない悪寒が走り抜ける。
この場にとどまっていてはいけない。
反射的に横っとびに飛ぶシンジ。
次の瞬間、シンジが立っていた場所には巨大な手があった。
そう、見慣れた初号機の手が。
「あら、思ったよりやるわね。
もっとナヨナヨしてると思ったけど、これを避けるとは…
歴戦の戦士の勘ってやつかしら?」
振り向くと初号機の肩にはレイがいた。
いや、違う。
「綾波…じゃないよね?
あなたは、誰だ!」
シンジがぶつけた疑問が意外だったのか、一瞬驚いたレイそっくりの女。
顔を満面の笑みに歪めるその顔は、本来の整った笑顔を醜悪にし、欲情したかのようななんとも形容し難い表情だった。
「うっ、ふふふふふふふふ
さすがは私の見込んだ新世紀のアダムね。
あの子と間違えられるかもと思ってたから、こんなに嬉しいことはないわ!
私はシャニ、リリンインフィニティの頂点にしてあなたの伴侶になるものよ。
あなたはね、新世界の始まりの男であり、生まれ変わった世界で全てのインフィニティの頂点であり神となるのよ。」
何一つシャニの言うことが理解できないシンジ。
そんな状況でも問わずにはいられなかった。
「君が何を言ってるかわからないよ!
なぜ初号機を動かせているの⁈
なぜ僕なんだ!」
「そんなに怖い顔しないで、ね?
言ったでしょ、私は全てのインフィニティの頂点だと。
私にも宿っているのよ、リリスの魂の一部がね。
リリスの写し身たるこの巨人を操るなんて造作もないわ。
なぜあなたを選んだのか…それはそういう宿命だからよ。
さぁ、聞きたいことはいろいろあると思うけど儀式が終わってからね。」
そういうと、再び初号機が動き出し、今度こそ捕まってしまうシンジ。
「あなたは個の形を保ったまま何度かインフィニティとして覚醒しているのよ。
さぁ、目覚めなさい。
そして見せてちょうだい、あなたのシン化を。」
やばい、もう意識が
Zさん…
そこでシンジは意識を手放した。
シグマとウルトラマンたちの戦いは大詰めを迎えようとしていた。
シグマが光線の構えをとる。
Zとトリガーもそれぞれ光線を放つ体制に入る。
そしてシグマが放つ赤黒い光線と2体の黄金に輝く光線がぶつかり合う。
『みんなの笑顔のために!
うぉぉぉぉ、チェストぉぉぉぉ!」
2体のウルトラマンの気持ちがシンクロし、次第にシグマの光線を飲み込み、細胞の一欠片も残さず蒸発させたのだった。
「よぉし!
Zさん、ケンゴくん、これで終わったすね!」
「お疲れ様でした!
あとは力を貯めて、元の世界に帰るだけですね!」
『やっぱりハルキのチェストは気合が入りますなぁ!』
シグマは復活の様子もない。
完全に勝利したウルトラマンたちは談笑とグータッチをしていた。
その時背後からゼットたちを巨大なエネルギーの塊が襲い、吹き飛ばされる。
なんとか立ち上がりながら攻撃があった方向を見るとそこには
普段閉じられている口を開き、雄叫びを上げながらこちらに手をかざす初号機が立っていた。
その目は覚醒したシンジと同じく巨大な真紅の瞳孔が見えており、蛍光色の緑でペイントされていた箇所はオレンジの光を放ち、そして頭上には天使の輪のようなエネルギー体を浮かべていた。
『シンジ!
何をやってるんだ、シグマなら倒したぞ!
それになんだそのエヴァの姿は⁈』
思わず語りかけるZ。
しかしその返答はフィールドエネルギーを圧縮して返された。
すぐさま応戦しようとそれぞれの剣を振るうが、ATフィールドに阻まれて一切の攻撃が通用しなかった。
逆に初号機の攻撃は苛烈さを増し、ウルトラマンたちは立っていることすら困難になるほどのダメージを負っていた。
その時広域マイクでミサトが語りかけてくる。
『Z!
シンジくんは初号機の中にいるけど、彼は何かに操られているの!
お願い、シンジくんを助けて!』
やっぱりな、シンジが自分の意志でこんなことするはずがない。
自分の闇に打ち勝った、目に光を宿したシンジにデルタライズクローのキーを託した時から、Zはシンジを信じていた。
『何か知らないが、早く目を覚ましなさいよシンジ!
行くぞハルキ、ゼスティウム光線!』
シンジを救うために、残りのエネルギーを全て光線に込めて放つ。
戻ってこい、相棒!
Zさんの声が聞こえた気がした。
なんて言ってたかはわからないけど…
そこでシンジはプラグ内で寝ていて目を覚ましたことに気づく。
「あれ、僕は初号機につかまれていたはず…
なんでプラグの中に…え?」
そこでモニターの外の景色にようやく気がつく。
一面の焼け野原、ジオフロントの遮蔽ドームが焼き切られ空が見えている。
辺り一面は火の海になりつつある。
いや、そんなことはどうでもいい。
それよりなぜ、
初号機の前にZとトリガーが倒れている?
もしかしてこれは、Zさんを倒したのはまさか
僕?
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぉぁぁぁぁぁ!」
少年の悲痛な叫びが辺りを包み込み、絶望がもたらされた。
感想をくださった方々ありがとうございます。
当方口下手なもので、感想をいただいても気の利いたことが言えません。
しかし、その分話を書きますので、今後もよろしくお願いします。