リリスインフィニティとの最終決戦から半年が過ぎた。
今日は6月24日、僕らは三年生になっていた。
僕、碇シンジはというと
病院のベットの上だった。
あの戦いの後の話をしよう。
インフィニティ化して戦った反動なのか、あれから僕は4ヶ月ほど眠ったまま目覚めなかったらしい。
その間父さんが毎日来てたみたい。
父さんといえば、ゼーレの企みを世界に公表して自分も同罪だからって言ってたんだけど、最後の戦いが知らない間に世界中継されてたから、ほとんど責める声がなかったみたいで減給3ヶ月で終わったみたい。
そして、初号機から母さんがサルベージされた。
父さんはずっと泣いてたらしくて3日は仕事にならなかったって冬月副司令がお見舞いの時に教えてくれた。
アスカのお母さんは肉体が失われてたからサルベージできなかったみたい。
3号機からはトウジの妹の桜ちゃんが無事にコアから助け出されたらしい。
全て人から聞いたことだから僕自身は見ていないけど。
それからシャニについてだけど、インフィニティとしての力は全て無くなってて、今は普通の人としてレイと暮らしている。
父さんから「家族になろう」と養子の話が出てたらしいけどなぜか断ったみたい。
人として生きるための名前なんだけど、なぜか「シンジくんに決めてほしいな」ってベットで寝たきりの僕に迫ってきたりしたけど、今彼女は
シャニという名前からもじって
綾波 明(あやなみ あきら)
という名前をつけたら大喜びしてた。
そうそう、ミサトさんと加持さんが婚約したらしい。
戦いも終わってようやくって感じかな。
今はあの戦いの後始末でまだ結婚式のなって今決まらないんだって。
アスカには殺されかけた。
そりゃそうだろう。
死ぬ間際に愛の告白して、生きて帰ってきたら今度は四ヶ月も起きないってことがあれば普通に怒るだろう。
ほぼ任務のない時はつきっきりだったらしい。
ほんとに頭が上がらないや。
街の復旧も緩やかだけど進んでいる。
今動かせるエヴァは2号機だけだったんだけど…
噂をすれば
「シンジくん、ゆっくり寝れてますか?」
「楽しいこと考えないと参っちゃうよ?
スマイルスマイル!」
実はまだハルキさんとケンゴさんがこちらの世界に残って復旧を手伝ってくれている。
時に人の姿で、時にウルトラマンとなって。
今の世界、特に戦地となった日本のダメージはデカかった。
でも、捕まったゼーレの資産や各国からの援助でなんとかなっている。
どうもいろんな人の声が聞こえると思ってたけど、あの戦いは世界中に中継されていたらしい。
だからハルキさんたちが異世界人であることも当然バレている。
でも、敵対ムードはなく、みんな受け入れてくれていた。
さて、そろそろ僕の話をしようかな。
母さんがサルベージされたことでエヴァのコアとはシンクロできなくなった。
はずだったんだけど…
『あら、シンジはまだエヴァを動かせるわよ?
最後にエヴァを進化させた時、私を経由せず直接動かしてたから、シンジとコアに何らかのつながりができたんじゃないかしら?』
なんて母さんが言うもんだからリツコさんたちが総動員でエヴァをチェックしたら、所々進化してたみたいでまだまだ研究対象らしい。
そして体が癒えた僕がいまだに入院している理由、それは
僕がインフィニティとなってしまったからという点だ。
強大な敵を倒した後、次に敵意や恐怖を向けられるのは大体倒した者だと父さんは言ってたけど、国連会議で僕が敵対するんじゃないかとビビられたらしい。
NERV側や日本は全否定したらしいけど、敵対の意思がないことを示すために、しばらくエヴァやウルトラマンにならないようにしないといけないみたい。
同時に身体の検査を行ったけど、やはり影響があったみたい。
と言っても遺伝子は変わりなく、かなり頑丈な体になったみたい。
ただ、他所の国から刺客が送られないように保護されてる感じ。
そしてもう一つの理由は
「シンジくん、今日も訓練の時間よ。
よろしくて?」
リツコさんに呼ばれてついていくと、なにもない頑丈な部屋に入る。
マイク越しでリツコさんからの指示が降りてくる
「さぁ、今日もインフィニティとしての力を使う訓練をするわよ。」
そう、僕は体は人間のままだったけど魂にインフィニティとしての力が残っている。
死ぬまでこの力と付き合っていかなくてはならないから、今はなにができて、なにができないのかを探っているところだ。
そしてさらに半年の月日が流れた。
西暦2016年12月24日、あの戦いから一年が経ち世界的に今日は福音の日と呼ばれている。
あれからちゃんと地軸が戻ったみたいで日本はまた四季のある国に戻ったのか雪が積もっていた。
そして今日は僕たちNERVの人間とハルキさんとケンゴさんが新東京ドームによばれていた。
しかも全員正装で。
呼ばれた理由は福音の日の立役者を一年という節目で労おうということらしい。
感謝状やら色々渡されてその後はホテルでパーティに参加させられた。
こうやってネルフがみんなに受け入れられたのならよかったと思う。
そして、別れの日がやってきた。
12月31日、ジオフロントに全てのネルフ職員が並ぶ。
人サイズで実体化したZさんと僕は最後に2人だけで話していた。
『シンジ、体に気をつけてな。
何かあればいつでも呼ぶんだぞ!
私と君は世界を超えても、相棒だからな。』
固い握手を、交わして僕らは別れの挨拶をした。
でもなんとなく感じるんだ、またいつか、僕らは出会うことになると。
戦いの中でとかじゃないといいなーと思ってた時だ、父さんがやってきた。
「Z、少し話せるか?」
僕から離れたところで小声で話をしだす2人。
Zさんが驚いたように声を上げる。
『なんだって!
それじゃあ、まだ…』
「今はこれでいい。
時が来れば…」
そして2人はしばらく話した後納得したようで離れていった。
見送りの時間になり2人はウルトラマンの姿に変わる。
空にはワープゲートが開いている。
これでほんとにお別れなんだな…
だけど、ただでは帰さない。
世界中で一斉に声が上がる。
『ご唱和ください、我らが英雄の名を!
ウルトラマンZ!
ウルトラマントリガー!』
世界中から聞こえた声に2人ともびっくりしていたけど、嬉しそうに飛び立っていった。
もうこの世界にウルトラマンはいない。
どんな明日が待ってるかわからないし、そこにはまたとんでもない敵がいるかもしれない。
でも僕たちは乗り越えていける。
今はみんなが繋がっているのだから。
それでももし、どうしても乗り越えられない、世界をかけた何かが現れた時はもう一度叫ぼう彼の名を。
そう、ウルトラマンZ!
はい、なんとか半年かかりましたが旧劇編が終わりました。
感想いただいた方、栞を挟んでいただいた方、お気に入りにしていただいた方、見てくださった方皆様に感謝を。
さて今後の展開ですが、続編となる「SIN編」、番外編となる「ZETA・ANIMA編」の二つを構想でやる予定です。
よければ続けて読んでください。