仮面ライダーアンフィル   作:酢トリーマー

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やりたい放題


第10話【理想の怪人と、祝福】

「あの」

 

ラー「なんだ?またなんかあるのか?」

 

「最近暇だっただろうし次ライダー出たら一緒に戦いませんか?と」

 

ラー「別によいが…どうしたそんなに改まって」

 

ホロス「……お前次の戦いで聖騎士ボトル使うなよ」

 

「えぇっ!?」

 

ホロス「はぁ……そうだろうと思ったよ」

 

ラー「どうしたんだ?なんでもいいが、連携の練習もやってみたい」

 

「だってさホロス、連携の練習ならあれでも別にいいでしょ?」

 

ホロス「まあ別にいいが……俺みたいに動けるものに変わるとは限らんぞ…」

 

「確かに……まあ試してみたいしさ」

 

ホロス「そもそもそんな都合良く出るとは限らんだろ……」

 

「確かに……まああの会社の連中暇だし隙さえあれば暴れるでしょ」

 

ホロス「肯定したくないが間違ってはないな」

 

ラー「まあいつでもいい、その月を楽しみにしている」

 

「ああ」

 

 

〜数日後〜

 

 

「なぁ……全然出てこないぞ……」

 

ホロス「平和なのはいい事だろ、それに向こうも中身が腐ってるとはいえ企業だ。何かしらあるんだろ」

 

ラー「うーむ、ならばホロスが姿を晒せばいいのではないか?」

 

ホロス「それはねぇだろ!」

 

「まあまあ……確かに今のはダメだけど」

 

ラー「すまない……」

 

ホロス「神様は空気も読めなくなるのか?……ブェックショイ!」

 

「片割れが神になってるんだからそりゃ自分に返ってくるだろ」

 

ホロス「くっそー……もしまた会えたなら殴ってやる」

 

そういうどうでもいい会話をしていると端末が鳴り響く。

 

「ようやくか…!いこう!ホロス!ラー!」

 

ラー「あぁ、このときを待っていた…!」

 

ホロス「あんま期待しない方がいいぞ…」

 

 

端末が示す場所に行くと外人と思わしき人がスパークとアイシクルに襲われていた。

 

「珍しいな、SRHの連中が人を襲うなんて。それにしても派手な腕輪だな〜外人か?この辺りじゃめずら……」

 

ホロス「喋ってる場合じゃないだろ、いくぞ!」

 

「あまりにも珍しすぎたばかりに……すまない、いこう!」

 

神鳥のボトルをメインスロットに刺し球体を回す。

 

「変身!」

 

ラーと一緒に走りながらアーマーを纏い、変身完了と同時に2体にタックルした。

 

「今のうちに逃げて!」

 

?「俺にも戦う力があればな………ありがとう!この恩は必ず返す!」

 

「あー別に平気……」

 

そう言おうとした頃にはその人は遠くに行っていた。

 

「不思議な人だな……」

 

ホロス「よそ見するな!前を見ろ!」

 

そう言われ前を見るとアイシクルがつららのようなものを突き刺そうと迫っていた。

 

「まずっ…!?」

 

アイシクル「これでぇ!」

 

ラー「ふん!」

 

スパークと交戦中のラーが火球をアイシクルに向け放ちアイシクルの軌道はズレた。

 

「ありがとう!ラー」

 

ラー「その程度礼にも及ばん、これが連携というやつでいいのか?」

 

「ああそうだ」

 

ラー「ならよい、一気に片付けるぞ!」

 

「了解!」

 

審判のボトルを取り出しメインスロットに装填する。

 

『ホ!ホ!ホ!ホロス!』

 

マゼンタの鎧を纏い黒いプレートが刺さり9枚のカードが表を向く。ゆういつ描かれているホロスのカードを押しホロスを召喚した。

 

アイシクル「3対2!?卑怯だろ!」

 

「悪いが束になってかかるような知能しか持ち合わせてないんでね!」

 

サブスロットに神鳥のボトルを刺し、そしてホロスのカードを再び押す。

 

『ビーストTheディフェンス!BSTディフェンダー!』

 

ホロスの姿はBSTディフェンダーと呼ばれるものに変わり2人の手元には鎌が現れる。

 

ホロス「鎌はお前に預ける、前みたいにされても嫌だしな」

 

「それは分かったがどう戦うんだ?」

 

ホロス「俺にはこれがある」

 

そういうとホロスの手元にモザイクがかかりボトルが現れる。そのボトルを腕のロボットアームに装填すると車輪のようなチェーンソーが現れた。

 

「なにその相手を必ず殺すみたいな武器……こわ…」

 

ホロス「激情したらお前も使うか?なんてな」

 

「激情なんて単語そうそう出てこないだろうに……まあいい、いくぞ!」

 

アンフィルが持つ2丁の鎌が相手を挟み、それをホロスの方へ投げる。

 

ホロスは左腕を精一杯引っ込め、アイシクルが間合いに入った時にそれを思い切り突き出した。

 

アイシクル「ぐはぁぁぁ……!」

 

召喚により力がいくらか落ちているとはいえ、それをも凌駕するダメージを与えた。

 

ラー「塵となれ…!」

 

ラーよりも大きい火球はスパークに向かって放たれる。その速度は遅かったがあまりの迫力にスパークは全身で受け止めてしまった。

 

スパーク「あぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

アイシクルとスパークは見た目からでもわかるほどボロボロになっていた。

 

「この程度で勘弁してやる、負け犬の遠吠えしたくないなら今のうちに撤退するんだな」

 

その発言にキレたのかスパークとアイシクルは立ち上がりカセットテープのようなものを取り出した。

 

アイシクル「ホロス様もどきに…」

 

スパーク「負けてたまるか…!」

 

そういうとボトルを取り、無理やりにでもベルトにカセットテープを刺した。するとライダーとしての鎧は取れ、その見た目は怪人と言っても差し支えなかった。

 

「どうやら車輪チェーンソーを使いたいのは相手方のようだな…」

 

ホロス「ブレイキンドでも前のでもない怪人……こうなればもうセパレーテトとでも呼ぶべきか?」

 

ラー「来るぞ!構えろ!」

 

怪人の打撃は重く、力が半分になっているとはかなりのダメージを追う。

 

「くっ…!」

 

ホロス「一旦戻るべきか…!」

 

ホロスはモザイクとなりアンフィルに戻る。

 

「これでフルパワーだがそれでもあの怪人に力負けするぞ…」

 

悩んでいるとラーが若干楽しみそうに言ってくる。

 

ラー「ならば連携しかないだろう」

 

「そうだが……できるのか?」

 

ラー「ああ、さっきのような事をすれば倒せるはずだ」

 

「んー…まあそうだな、やるぞ!」

 

距離を詰めつつホロスのカードを押す。オレンジ色の剣を出し怪人を切り付ける。ラーも同時に距離を詰め炎を上手く扱い剣のような形にし同時に切りつけた。

 

スパーク?「ぐっ……ならばぁ!」

 

雷鳴が響くといつの間にか雷が体に直撃する。

 

「がはぁっ…!」

 

ラー「我でも見えなかった……大丈夫か!」

 

アイシクル?「心配してる場合ではないだろ!」

 

悪寒が走ったと思うと足元には氷が敷き詰められており、咄嗟すぎる出来事にラーは転け地面から足が離れる。すると今度は氷山とも言わんほど氷がラーを吹き飛ばした。

 

ラー「ぐふぅ……まさかここまでやられるとはな……」

 

「かっ……はぁ……前やったみたいな炎の反射もあれじゃ…効かないだろうし……」

 

ホロス「この戦いで聖騎士ボトルを使うなと言ったが、あれは撤回する」

 

「今更何を……それにあれは賭けになるだろ……」

 

ホロス「なら、賭けにでよう」

 

「……はぁ、分かったよ……今持てる最大限の力を発揮しよう」

 

アンフィルは立ち上がりメインに救済、サブに聖騎士のボトルを装填する。

 

『ホロスアーマー!』

 

球体を回すと時計のバンドのようなものが周囲に駆け巡り、それにホロスが付きアンフィルの体に装着された。

 

「ラー…立てるか?」

 

ラー「あぁ…これほどのダメージは久しぶりだが命に支障はない」

 

「なら俺の前に立ってくれ、ちょっとくすぐったいかもしれないがな」

 

ラー「なんだ?別にいいが」

 

アンフィルはラーに触れる。するとラーはどんどん姿を変える。

 

ラー「なっなんだ!?何が起こっている!?」

 

ホロス「やっぱ事前に説明しとくべきだっただろ…」

 

ラーの姿は半透明の赤い鳥に変わり、そのままアンフィルを包んだ。

 

「え?」

 

アンフィルの装甲の上に重ねるように紅いアーマーが装着された。

 

ラー「そうか……"あの時"の記者が持ってた力の再現というわけか……」

 

「あの時の記者って言うのは説教する人か……けどなんでこんな感じに?」

 

ホロス「一応……祝っとくべきか?」

 

「え?あー……じゃあ…お願い…?」

 

ホロス「恥ずいんだけどな……」

 

ホロス「祝え!時の救済者にして、時空の在るべきを示す者!を再現した力を持つ者がラーの力を一時的に受け継ぎ、異界の怪人を倒す瞬間である!」

 

「色々ツッコミどころあるけど……なんで祝ったの?」

 

ホロス「まあ、そういうルールなんだよ」

 

「じゃあ次に、あれって異界の…別世界の怪人なの?」

 

ホロス「さあ……」

 

ラー「なんでもいい、ゆこう!」

 

「ラーの言う通りだな……いくぞ!」

 

三位一体とも言えるその姿は一見数の暴力が出来ないため弱いように見えたが、全くの逆だった。

 

アイシクル?「溶け……がはぁ!!」

 

灼熱そのものとも言えるラーの力をホロスとアンフィルの力で上乗せした一撃は怪人と化したアイシクルを一撃で溶けるとも錯覚できるほどの一撃を与えた。

 

「このままぁ!」

 

ボタンを押し球体を回す。

 

『リムール!アンフィリウム!タイム!フィニッシュ!』

 

大きく宙を舞い右足を相手に向かって突き出す。ホロスとラーと青いライダーと顔に書かれたライダーの幻影が映し出される。

 

「三位一体の……あれ、青い人誰?」

 

ホロス「このボトルの主だよ」

 

「あそう……じゃあ…4位1体の力を喰らえ!!…ぇ?」

 

若干困惑しながらもアイシクルに蹴りを加える。

 

アイシクル?「ぐわぁぁぁ!!!」

 

大きく爆発し、カセットテープは割れその場に倒れる。

 

ホロス「救済だな」

 

「何言ってんだ?」

 

スパーク?「まだ終わりじゃないぞ…!貴様らぁ!!」

 

「そんなに焦らなくてもすぐ救済してやるよ!」

 

ホロス「あっ、こら!」

 

スパークが手を掲げようとする前に肩から火柱を出しそれを阻止する。

 

スパーク?「あつっ……よくもぉ!」

 

「遅い!」

 

炎をスラスターのように使い一気に距離を詰める。再びボタンを押し球体を回した。

 

『リムール!アンフィリウム!タイム!フィニッシュ!』

 

形作る炎によりさらに巨大になった巨腕でアッパーし相手を吹き飛ばした。

 

スパーク?「ぐわぁぁぁぁ!!!!!」

 

落下の衝撃でカセットテープは取れ怪人化は解除された。

 

スパーク・アイシクル「くそ…!覚えてろよー!!」

 

「はいはい、頑張ってねー」

 

ベルトを取り変身を解除する。

 

「ふぅ…」

 

ベルトなどを仕舞おうとするとラーはずっとこちらを見ていた。

 

(あれ、もしかして怒っちゃった…?)

 

「ご、ごめんな?何も言わず……」

 

ラー「その身を一体にし力を合わせる!あれこそ連携だろう!そうだろう!」

 

「あ、あぁ…」

 

ラー「我も役に立てるとは……あの姿、またなりたければ言ってくれ!」

 

「役には前からたってたけど……うん、ありがとう…?」

 

ホロスと真反対の反応に多少戸惑う。

 

「あ、そういえばボトルとカセットテープ置いていったな」

 

話を誤魔化しつつ、スパークとアイシクルのボトルを手に取るとボトルの中身は消え空のボトルになる。

 

「カセットテープ、うーん…どこかで…」

 

ホロス「俺にも見せてくれ」

 

「あぁ」

 

そう言いホロスにカセットテープを渡した瞬間、眩い光に包まれる。光が収まると黒かったカセットテープはメタリックオレンジ色に変わっていた。

 

「なにしたんだ…?」

 

ホロス「わからん……」

 

そのカセットテープには『ロボットアーム』と書かれていた。

 

「とりあえず、持ち帰るか……」

 

 




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