仮面ライダーアンフィル   作:酢トリーマー

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もう後半ですね


後半
第13話【略奪者と思いと想う力】


女「キャー!」

 

男「い、命だけは助けてくれ!」

 

?「ならそれ、寄越せ」

 

男はカバンの中身やポケットに入ってるものなど、全て渡す。

 

?「……たったこれだけかよ。まぁいい、行くならいけよ、さっさと。」

 

男「は、はいぃ……」

 

男は逃げるようとするがつまづき転ける。

 

?「どっか行かないんだったら、俺が逝かせてやるよ…!」

 

近くにあった鉄パイプで殴りかかろうとするが、それは何者かによって阻まれる。

 

?「お前…誰だ?」

 

「飛滅の名を持つ者、とでも言っておこうかな。まあそんなことはどうだっていいじゃないか」

 

?「邪魔するなら、お前も……!」

 

飛「おっと、俺に手出ししない方がいい。俺はお前にもっと楽しいことをしてほしくてこいつを殺すのを邪魔したんだ」

 

?「話は聞いてやる」

 

飛滅を名乗る者は近くのトラックまでそいつを呼ぶ。

 

飛「そういえば名前を聞いてなかったね、なんて名前?」

 

?「裂刀だ」

 

飛「レイトくんねぇ……」

 

持っていたのか奪ったのか、腕時計をしているのを確認する。

 

飛「ならこれかな」

 

トラックの荷台を開けると大量のライダーベルトや武器が積まれていた。その中から2スロットのベルトと時計型の物、そして4ライダーのボトルを渡した。

 

飛「使い方はわかるかな、説明しといた方がいい?」

 

裂刀「……ベルトの右の方に時計擬き、左にボトル擬き、か?」

 

飛「物分りがいいね、次に狙うやつなんだけど……」

 

裂刀「獲物は俺が決める、指図するな」

 

飛「そう……先に言っとくけど紺のライダーと燃えてるライダーは確実に邪魔してくると思うから、気をつけてね」

 

その言葉を最後に2人は別れた。

 

 

飛「忘れてたこの剣も渡しとくんだった……まあいいか」

 

 

…………………………………………………………

 

 

「忘れてたけど空のボトルって何に使うの?」

 

ホロス「あー、まぁ用途は色々だな。他人から力取ったり、やろうと思えば自分で形変えることも出来るぞ」

 

「そうなんだ……」

 

そう言いつつホロスにボトルを向ける。

 

ホロス「…意味ねぇよ、というか取ったら取ったで変身できなくなるのはそっちだし」

 

「まぁね、じゃあ誰から取ろうかなぁ…」

 

ラー「我からは取るなよ」

 

ホロス「自分で創造すればいいんじゃないか?今までたくさんの戦いや、他のライダーを見てきたわけだし何かを考えるには充分だろ」

 

「突然そんなこと言われても思いつかないな……またいつかね」

 

そう言いポケットにボトルをつっこんだ。

 

「ちょっと腹減ったな……俺出かけてくるよ」

 

近くのコンビニに行き食べ物の棚を見る。そんな中一人の男が入ってきた。

 

裂刀「この店が欲しい、よこせよ」

 

明らかなコンビニ強盗が入ってくる。だが要求はめちゃくちゃで武器なども何一つ持っていなかった。

 

店員「は、はぁ……ちょっと無理ですね……」

 

裂刀「良いさ、貰う……力尽くで…!」

 

ポケットに手を突っ込み何かを取り出そうとする。そいつが何かを出す前にタックルを仕掛け、店外に追い出す。

 

「ふぅ……内部が腐ってるとはいえ、SRHが統治してるこの世界でそんな真似事許されると思ってるのか?」

 

裂刀「許されるとも、これをくれた奴こそ、SRHなのだから…!」

 

そう言うと男はポケットから時計型のアイテムとベルトを取り出す。

 

「どこまでも腐ってるなSRH…!」

 

こちらもベルトとボトルを取り出す。

 

『ホ!ホ!ホ!ホロス!ガイスト!On!レジェンドライダーTheディレイズ!』

 

『セパレートタイム!カメンライダーリティート!』

 

マゼンタの鎧に身を包まれ、10枚の黒いプレートが顔に刺さる。9枚のカードは表を向き、中央の1枚のみにホロスが描かれていた。

 

相手は青いエフェクトに囲われ、青と黒の鎧を纏う。腕のホルスターの下から鋭い爪がそれを壊すように生え、顔の複眼のあるべき部分には13の目玉のようなものが開かれた。時計の針に見えるそのアンテナは、悪魔の角を思わせるほど、酷く醜く歪んでいた。

 

ホロス「らっぱ………あ?」

 

「あ……もしかしてしりとりしてた?」

 

ホロス「あー…まぁ……」

 

「そりゃ申し訳ないことをした、けど今は目の前の敵を倒すぞ!」

 

リティ「話は終わったか?それじゃあ始めようか…!」

 

『フレア!』

 

『アイシクル!』

 

左側のスロットにフレアに続けアイシクルのボトルを装填する。そいつの手元には炎の剣と氷の鞭が現れる。

 

「こっちもいくぞ!」

 

『ホロス BST!』

 

胸のカードを押すと、隣にモザイクが現れそこからBSTのホロスが姿を見せる。

 

ホロス「一気にいくぞ…!」

 

アンフィルとホロスは動きをシンクロさせ左腕を突き出す。しかし2人の左腕は

鞭に絡め取られアンフィルにだけ攻撃を与えた。

 

「!?…がぁっ……」

 

ホロス「くっ……なんで…!」

 

リティ「あらかた角付きの方は召喚されただけ、だったらバーコードの方を攻撃すれば人形の方は消える、だろ?」

 

「ネタがバレた以上このフォームだと分が悪いな……なら!」

 

聖騎士のボトルをメインスロットに、サブスロットに言葉のボトルを装填した。

 

『HOLOS!Armed!On!レジェンドライダーTheヴァレア!』

 

白と赤の鎧を纏い、手元には槍と盾が現れる。その武器を聖騎士の力で形を変えパイルバンカーが装填された大きな盾にする。

 

「この一撃に賭ける…!」

 

リティ「ほう…その一撃ってやつ、食らってやるよ」

 

そう言いリティートは武器を捨て無防備であることをアピールする。

 

「いっけぇぇぇぇ!!!!」

 

リティートの目前まで迫りパイルバンカーを打ち込もうとする。だがそれは当たらず、そいつとの距離が一気に離れる。

 

『ウィンド!』

 

リティ「まぁ…当てられたらの話だがな」

 

ウィンドの力は武器に姿を変え、巨大なスナイパーライフルに変わる。

 

リティ「ばぁん」

 

ホロス「くるぞ!」

 

空中に浮かされ上手く身動きが出来なかったがなんとか盾を構える。だがその重い銃弾は盾を難なく弾いた。

 

リティ「さぁて……これでお互い武器はなし、どうする?」

 

「まだ尽きたわけじゃない…!」

 

聖騎士ボトルの天面を押し球体を回す。

 

『ヴァリアント!アンフィル!ヴァレア!フィニッシュ!』

 

胸部の鳥型の装飾からホルスードと化したホロスが現れる。

 

リティ「ほう……中々面白い芸もするな」

 

『スパーク!』

 

リティートから発せられた雷は固まりうねりを見せ、龍のような姿になる。

 

リティ「でもまた、これで互角……いや、互角以上だな」

 

光を纏い高速で相手に突撃するホロスホルスード、だがスパークの龍はそれよりも早くホロスを押し退けあっという間に倒す。

 

ホロス「うぐぁっ…」

 

ホロスホルスードが墜ちると同時に聖騎士の変身も解ける。

 

リティ「これにて芸はネタ切れ、万策尽きたか……なら、今楽にしてやるよ」

 

炎の剣を持ち近づいてくるリティート、ここまでかと思っていると、全てを焼き尽くすほどの火球が接近してくる。リティートはそれをギリギリ避ける。

 

ラー「…大丈夫か」

 

「あぁ……なんとかな」

 

リティ「強がるのはよせよ、つまらないし…お前が後悔することになる」

 

氷の鞭を振るいラーに攻撃する。ラーはそれを簡単に防ぐが、その隙にアンフィルに雷撃を与え、フィルは大きく吹き飛ばさる。

 

「……っが…!」

 

リティ「ずっと考えてたんだ、お前たちから何を貰おうか……決めた、お前にするよ…赤いの」

 

ラー「そう簡単にやられるほど、我も落ちぶれてはいない」

 

そう言い指先から火球を出す。

 

リティ「知ってるか?氷が入ったガラスにお湯を注ぐと……ソイツは割れるそうだ」

 

『アイシクル!』

 

『ウィンド!』

 

氷の鞭を投げつけ身動きを封じ、冷たい竜巻をラーに当てる。

 

ラー「この程度で我を封じられると…!」

 

全身を熱で纏う。だが一定の熱さになると、ラーのアーマーは粉々に砕け散った。

 

ラー「なっ…!?」

 

リティ「言ったろ、さっきも…?さて、これで終わりだ…!」

 

『フィニッシュタイム!』

 

時計型のアイテムのボタンを押し大きく飛び上がり右足を突き出す。

 

リティ「はぁぁ…!」

 

ラー「我が敗れるとは……な……」

 

力なく地面にパタリと倒れ爆散する。

 

ホロス「そんな……」

 

「あ……あ………」

 

リティ「言っただろ?強がりはやめておけと」

 

そう言いながらリティートは近づいてくる。

 

「俺がもっと強かったら……もっとボトルを上手く扱えていたら……」

 

ホロス「自分を責めることはない!今はとにかく動け!お前まで…!」

 

リティ「自分を責めなきゃ、辛いよな。他人を責めるなきゃ、辛いよな……逃げ出せないのはもっと辛い………だから今、楽にしてやるよ!」

 

「……違う………逃げ出そうなんて考えていない…!他人を責める気なんてない…!俺はラーのためにもこいつを倒して……そしてSRHを潰して…」

 

リティ「俺を倒して……SRHを倒して……それからはどうするんだ?」

 

「知らない……だけど許せないんだよ…!!あんたらみたいな何かに責任転嫁して好き放題やってる連中を!!」

 

ホルダーに装填されている空のボトルを手に取り、今まで手に入れたボトルやそれらの戦闘を思い出しそのボトルに込める。ボトルの形は大きく変わる。

 

『モデレーターチェイン!』

 

ホロス「暴走するかと思ってひやひやしたぞ…」

 

「ラーの仇をこの手で、この自我で討たなければならないからな…暴走なんてして暇ない…!」

 

ホロス「強いなお前…いや、神楽屋」

 

モデレーターチェインをサブスロットの下側にあるサードスロットに装填する。

 

『スキャン!チェイン!』

 

神鳥をスキャンした後、メインスロットに神鳥を装填する。

 

『神鳥!』 『チェイン!神鳥!』

 

「変身…!」

 

球体を回す。

 

『ホロス×アンフィル!ガイスト!On!チェンジングライダーTheモデレイトアンフィル!』

 

白と黒のエネルギーが開放される。白いエネルギーはアーマーを再構築し、黒いエネルギーはロボットアームや翼を精製する。その2つが眩い光とともに合わさる。アーマーは白銀に輝き、左手を包み込むような大きなガントレットと背中についた翼は黒金に光る。

 

リティ「今更姿を変えたところで…ただ俺の発言を否定されたのは許せないな…!」

 

走りながら炎の剣を振るう。だがそこにはアンフィルの姿はなかった。

 

リティ「チッ、猪口才な真似を…!」

 

アンフィルは体を緑のモザイクで覆ったと思えば高速移動をし、それに合わせた攻撃を液状化で回避しアクセルさせた長刀で相手を切り飛ばす。

 

リティ「うぐっ…さっきから、脈略のない事しやがる…!」

 

「ネタ明かしされる前にネタバレしてやる、これは俺の見たもの、それによって感じたものを的確に再現出来る…だけどお前は俺の見たものを感じたものは知れない、分からない、つまりお前に勝ち目はない」

 

リティ「勝てないだと、舐めるのも大概に…!」

 

「だからこんなことも出来る」

 

炎の剣片手に突っ込んでくるリティートをウィンドを再現した竜巻で吹き飛ばし、着地点に雷撃を落とす。

 

リティ「う、ぐ……っ、こうなったら……ヤケだ……!」

 

リティートはフレア、アイシクル、ウィンド、スパークのボトルを取り込む。

 

リティ「うおぉ……おぉぉぉお!!!」

 

その姿は肥大化し、より悪魔的な装飾が目立ち獣のような、言うなれば魔獣のような姿に変わる。

 

「まるで魔獣だな……」

 

ホロス「なら」

 

「あぁ、分かってる。こいつだろ?」

 

救済のボトルを取り出す。

 

『スキャン!救済!』

 

それをサブスロットに装填する。隣には青い時計のバンドとそのマークが現れ、その形は救済者の基本フォームに変わる。手には難しい文字がかかれた拳銃を2つ持っていた。

 

「救済者が二丁拳銃を持つか……ならこれだな」

 

アンフィルの腕にあるバンドは手に触れると姿を変え蛇腹剣になる。その蛇腹は連結し大きな剣になる。

 

「魔力?とやらは知らないけど……やるぞ!」

 

救済者は二丁拳銃を構え、弾を放つ。そっちに気を取られてるうちにアンフィルは距離を詰め剣を振るった。

 

「見たもの、感じたもので動かすのはまだ難しいな……」

 

ホロス「弾を放てるだけ上出来だ」

 

リティ「猪口才な……真似をぉぉぉ…っ!!!」

 

「そろそろ終わらせてもらう」

 

救済のボトルをメインへと変える。救済者の姿は再び青いバンドに戻る。球体を回し、神鳥のアーマーをパージする。

 

『リムール×アンフィル!ガイスト!On!ギガントライダーTheトリニティアンフィル!』

 

青いバンドと金色のバンド、そして赤いバンドが交わる。左肩にはホロスの顔にロボットアーム、右肩にはラーの顔にその腕、そして胸には救済フォームのアンフィルの顔がつく。

 

「俺もこっち側になってしまった……」

 

ホロス「真ん中よりかはまだいいか…」

 

ラー「我は右側か」

 

「うん…ってなんでいるの!?」

 

ラー「我は死なん、数百年数千年の休息があれば生き返る。だがその姿の効果か、それがここまで早められた」

 

ホロス「生き返れたなら最初から言えよ!」

 

「詳しいことはあとから聞けばいい、今は生きてただけでもよかった…いくぞ!」

 

リティ「雑魚が集まって熱りやがって…クソ共が!」

 

大きな爪で襲ってくる。それを幻影で巨大化させた左腕で防ぎ、右腕から火球を放ち押し退ける。

 

「今まで奪うことだけしてきたお前には分からないだろ!この力が!」

 

リティ「しゃべるなぁぁぁぁぁあ!!」

 

「そろそろトドメだ」

 

魔獣の攻撃を躱し、球体を回す。

 

『ギガント!アンフィリニティ!プロテクトフィナーレ!』

 

ホロスの角、救済フォームの時計の針、ラーの王冠のようなアンテナが取れそれはトライデントに変わる。

 

ホロス「角なしはやっぱ気持ち悪いな……とっとケリつけるぞ!」

 

その槍を投げ、相手に突き刺す。

 

リティ「ぐぬぅ…!」

 

「はあぁぁぁ!!」

 

相手に向かって両脚を突き出す。足には炎を、エネルギーを、幻影を纏わせリティートにぶつけた。リティートは爆散し、変身が解かれる。

 

裂刀「……なんで殺さない、お前たちなら出来たろう…!」

 

「俺はお前とは違う、奪う事が全てではないと思ってる」

 

裂刀「………はっ、出来るものなら生きたかったな、俺も」

 

「今から、これからすればいい、SRHには追われるだろうが、困れば俺のところに来い、歓迎してやる」

 

裂刀「そうかい、それは頼もしい……じゃあ俺は行くとするかね…」

 

?「どこに行くのかな??行くあてなんてないくせに」

 

「なっ…誰だ!」

 

?「今はまだ名乗るつもりは無いよ、アンフィルにラー、そして……」

 

そいつはホロスの方を向く、ホロスは咄嗟に目を背ける。

 

?「まぁいい、それより殺さないのはこちらとしても助かる。レイトくん、ボトルを返してくれないかな、ウォッチはいい」

 

裂刀「こいつはもう俺の物だ、返すなんてしてやるかよ…!」

 

?「ウォッチを譲ると言ってるだけでも十分大盤振る舞いだと思うけどねぇ……」

 

裂刀「欲しければ、奪えばいいだろ…!」

 

裂刀は再びリティートに変わる。

 

?「そう……この剣は別に望みを叶えてくれるわけじゃないけど…お前程度なら俺の力でその望みを実現出来る……お前の死だ」

 

リティートの攻撃を軽く躱し脇腹を剣で切り裂く。傷口からは血が吹き出し変身が解けた。

 

?「ボトルは頂いていくよ、じゃあ後は別れ話を楽しんで」

 

裂刀「ずいぶん性格が悪いなぁ…飛……」

 

何かを言おうとした瞬間、裂刀の喉を斬る。裂刀は口をパクパクさせもがく。

 

?「まだ名乗らないと言ったからね……俺を恨まないでくれよ?言わなければまだ生きれたかもしれないのに」

 

「…おい!待てよ!」

 

?「お前とはまだ戦わない、ホロスも心の準備がまだだろうしね」

 

そう言い男は退散した。

 

「くっ……今は裂刀を……」

 

そっちを向くと、裂刀は目元に涙を垂らしながら既にこと切れていた。

 

「胸糞悪い…!」

 

ホロス「……なんなんだこの悪寒は…!」

 

 

 

 

 

 

 




設定集にモデレイトアンフィルも増やしときます
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