仮面ライダーアンフィル   作:酢トリーマー

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最終回(1回目)


最終
第17話【天への気持ち】


飛滅「あっち〜、なんて」

 

飛滅を名乗る者はSRHの中枢、地下にある研究室にいた。

 

飛滅「世界に散らばってしまったホロスの…神たる力は十分に回収できた、あとは会いに行くだけだな……楽しみに待っててほしい……なんて、知らないだろうな」

 

 

 

………………………………………

 

 

 

「あれが前の………ホロスの人なのか…?」

 

ホロス「そんな事ない!きっと何か考えがあるとか!もしかしたら操られてるのかも……」

 

ラー「そんなはずない、そもそも神になっているからな。降りて来ている訳でもないだろう」

 

ホロス「ならどうして……!おかしいじゃないか……」

 

『ビィー!ビィー!』

そんな中、端末が鳴り響く。そこには会おう、とメッセージもあった。

 

「全ては本人に聞くしかなさそうだな……行こう…!」

 

ホロス「あぁ……」

 

 

呼び出された場所に行くと、ポツンと置かれたテーブルと2つの椅子があり、そこで紅茶を啜っていた。

 

飛滅「ゆっくり話でもしようじゃないか」

 

「ゆっくりしている暇はない…お前に聞きたいことがあるんだ」

 

飛滅「呼び出したのはこっちなんだけどね……まぁいい、聞こうじゃないか」

 

「お前は…」

 

ホロス「お前は……ほんとに械都なのか!?!?」

 

「あぁもう…」

 

飛滅「ちっ……まあ合ってるよ、あまりその名前は好きじゃないが」

 

ホロス「どういうことだ…?」

 

飛滅「分からないのか…後で説明しよう、次はこっちから質問だ」

 

「なんだ?調べれば出てくるだろ、質問することなんて…」

 

飛滅「お前じゃない、ホロスの方だ。……何故お前が神にならなかった?」

 

ホロス「……意味がわからない」

 

飛滅「もっと丁寧に聞こう……人で、これからの人生も陰道との生活もあったはずの飛滅械都が二度と手の届かない存在になってしまったのに、何故闇から生まれ、空っぽのお前が神にならなかった?」

 

ホロス「……それは…………」

 

「そんな言い方ないだろ!械都さんの意志を尊重しろよ…!」

 

飛滅「意志を尊重…?そのせいで俺がどれだけその械都さんとやらの姿を押し付けられてきたか!!」

 

「お前……何があったかわからないが…なら何故械都の名を騙る…?」

 

飛滅「いや、械都ではあるよ……改めて自己紹介しようか、俺の名は飛滅カイト。…息子だよ、父親と同じ名前をつけられたがね」

 

ホロス「まさかほんとに産まれ……けどなら何故こんな……」

 

飛滅「この組織はもう終わっている……神となった父親を崇拝するだけ、その姿を押し付けられた俺の気持ちは考えもせず…だからなるんだよ……神に…そうすれば連中も俺の意志とやらを思うだろ?」

 

「同情するが…それでも裂刀や近尽…みんなを利用し、殺したのは許されない…!だから俺はお前を倒す…!」

 

飛滅「お前も俺の意志とやらなしか…ならいい…やろうじゃないか」

 

ベルトにモデレーターチェインを取り付け、神鳥を装填し球体を回す。カイトは拳状のアイテムをベルトに取り付けレバーを回す。

 

 

『ホロス×アンフィル!ガイスト!On!チェンジングライダーTheモデレイトアンフィル!』

 

『神話解放!アゲインTheリホロス!』

 

両者はその姿をライダーのものへと変えた。

 

アンフィルの手元には銃剣が現れる。それを撃ちつつ距離を詰め、下部につけられた剣を振るう。それをリホロスは右手で持っている剣で受け止める。

 

飛滅「お望み通り裂刀とかと同じにしてやる…!」

 

「お断りだな」

 

リホロスは翼を広げ距離を離す、それを迎撃しようとアンフィルは銃剣をスナイパーライフルに変え撃つ。

 

飛滅「遅い…!」

 

その弾を避け、一気に距離を詰める。ロボットアームを突き出し殴りかかる。それに対しアンフィルは矛盾のものに似た盾を出し受け止めようとする。しかしリホロスは体勢を変え地面を滑り、後ろに回り込んで剣を振るった。

 

「がっ……まだまだぁ!」

 

吹き飛ばされつつも、すぐに鎌を出し体をねじりなんとか後ろに向かって攻撃をするが、そこにはもうリホロスはいなかった。

 

「なに…!?」

 

そのまま回転しながら地面に触れ転がる。それをリホロスは脚で止め、ロボットアームによる一撃をお見舞した。

 

「がはっ………」

 

飛滅「目の前のものしか見えていないお前では俺には勝てない…」

 

「なら周りを見てみるだけだ…!」

 

神鳥のボトルを外し聖騎士に変える。

 

『ヴァレア×アンフィル!ガイスト!On!エボルヴライダーTheライトニングアンフィル!』

 

光り輝くアーマーに身を包み、手をかざす。

 

すると、ドーム状の何千発もの光弾が自分を含め周囲を囲った。

 

飛滅「なにっ…!」

 

「予想外だったか!」

 

光に隠れ、一瞬で距離を詰める。レイピアを突き出すが、それは届かなかった。

 

飛滅「面白い芸当だが…その程度を喰らってやるわけにはいかない」

 

「ならこれはどうかな!」

 

そのまま盾を突き出し、体勢を崩させる。そして周りに展開していた光弾を一気にリホロスに向け放つ。

 

「くっ…これならどうだ…」

 

煙から出てきたリホロスは青い装甲に包まれており、その手にはさきほどの光弾があった。

 

飛滅「ボトルが1本しかないとでも?」

 

ホロス「救済か…!くるぞ!」

 

飛滅「吹き飛べ…!!」

 

手に収まっていた光弾は一気に放出されアンフィルに向かって飛んでくる。

 

「避けきれない…!なら最大最強の力で防ぐまで!」

 

聖騎士ボトルから審判ボトルに変え、球体を回す。

 

『ディレイズ×アンフィル!ガイスト!On!プレッジライダーTheパーフェクトアンフィル!』

 

マゼンタのモザイクが周囲を囲い光弾を防ぐ。そのモザイクはアーマーに変わり、進化の姿から完全な姿へと昇華する。手首のバンドは大剣に変わり、隙間から赤い光が覗く。それをリホロスに向け振り放つ。

 

飛滅「完全な姿とはいえ、芸当は底を尽きたか!」

 

リホロスはそれを簡単に避け、件で反撃する。だが当たる寸前、目の前からアンフィルは消え、代わりに背中に大剣が当たる。

 

「まだまだ残ってるさ!」

 

飛滅「くっ……中々…!」

 

「このまま一気に!」

 

腰につけられたレイズスロットに聖騎士、救済、言葉のボトルを装填し、押し込む。灰色のモザイクから救済者、聖騎士、言霊の統率者が現れた。

 

飛滅「ならばこちらも最大の一手を!」

 

蓄えていた光弾を地面に放つ。それは地面を抉るでもなく、逆に植物が生え、そこからは未知の実が生っていた。

 

「いくぞ!みんな!」

 

槍を、剣を、長刀を、大剣を構えリホロスに迫る。

 

リホロスはその植物から成る実を取る。実だったものはすぐに燃え盛るような斧に変わる。リホロスは斧を振るいアンフィル達を近づけさせない。そしてすぐに言霊の統率者へと距離を詰める。

 

飛滅「友情も!」

 

言霊の統率者が振るう槍を斧で叩き割る。すぐに盾を構えるが、振り上げた斧を止めきれず撃破され、その姿はモザイクに戻り消える。

 

次に実を取るとそれは禍々しい黒い剣に変わる。言霊の統率者の力を実として取り込んだリホロスは盾で救済者を跳ね除け、槍の柄でアンフィルを押し返す。そして聖騎士の元へ駆け寄る。

 

飛滅「相棒などと!」

 

聖騎士は長刀を振り下ろすがそれよりも早く、リホロスは黒い剣を振るい長刀を弾き飛ばす。そして黒い剣を突き刺し、聖騎士の姿はモザイクに戻る。

 

最後の実を取る。それは血に染ったような赤い銃に変わる。聖騎士の力を実として取り込んだリホロスは高速移動し、その速さのまま青い蹴りを加えアンフィルは地面に膝をつく。

 

飛滅「ましてや嫁などと…!」

 

救済者の剣を左手で掴んでいた偽物の剣で受け止める。そして赤い銃を突きつけ、ぶっ飛ばす。モザイクは散り散りに消える。

 

飛滅「選ばれたことしかさせてもらえなかった俺には出来なかった…だが今日でそれも終わりだ…!」

 

救済の力を実として取り込んだリホロスは、その力をSRHに向ける。すると黄金の、神たる力がリホロスに注がれる。

 

ホロス「あれは…!!神になるってのははったりなんかじゃない本気だったのか……!!だがそんなことを取り返しのつかないことになるぞ!」

 

「なら止めるしかない!!」

 

球体を回し、レイズスロットを押し込む。

 

『プレッジ!!アンフィメンション!パーフェクトフィナーレ!』

 

右足を突き出し、黄色のカードを何枚も突き破る。その速度や威力はどんどん増し、リホロスに迫る。

 

「いっけぇぇぇ!!!!!!」

 

だが間に合わず、半神とも言える状態になったリホロスに容易に反撃をもらう。

 

「ぐっ……………」

 

体力を使い切ったアンフィルは力なく転がる。それを踏み止め、トドメを刺そうとロボットアームを構える。神楽屋は一か八か、負け惜しみのように吐き捨てる。

 

「お前に母親からの愛があればそうはならなかったかもな…!」

 

踏みつける力は一瞬緩むが前よりも強く踏む。

 

飛滅「あったさ……」

 

「がっ……あ…あった……?」

 

飛滅「あぁ……だがそれは理想の、父親の存在を俺に押し付けていていた……だから………」

 

「それはさっきも聞いた……だから……どうしたんだ…!?」

 

飛滅「殺したさ……この手で、確実に…!」

 

飛滅と神楽屋の両者は静まる、しかし1人だけ、荒れ狂い、激怒していた。

 

ホロス「お前…!!息子だろうと……!!お前だけはぁぁぁぁ!!!!!!」

 




息子に親と同じ名前つけんの相当拗らせてる
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