仮面ライダーアンフィル   作:酢トリーマー

22 / 24
1-1、めんどいわけ方したなとは思う


番外編
仮面ライダーリホロス【友情-1】


飛滅「…申し訳ないことをした」

 

 

あの戦いから4ヶ月が経った。カイトは今までの身分を全て捨て、文字通り1からの生活を始めた。『跳道 カイト』としての今の彼は社会のルールの中で生きる不自由という名の真の自由を手に入れた。全て自分で決め、働くことで何かをするためのお金を稼ぐ。それがカイトにとっては全てが新鮮で、全て楽しかった。

 

そして今、自らの手で殺めた母…陰道の墓を建てお参りしていた。

 

飛滅「この程度で許されるとは思っていない…また来る」

 

墓地から出ようと歩む。

 

?「親の墓参りとは、しっかりしてるな」

 

飛滅「おちょくるのはやめてくれ、神堂」

 

?「本気だって」

 

飛滅「どうかな」

 

今まで崇められ、何をするのにも不自由なかった彼女は仕事に就いた時は酷いものだった。だがそれを笑わず、貶さず優しく教えてくれた彼女の存在は飛滅の中で大きなものだった。しかしそれを本当の優しさなのか、前の身分を知っての行動なのか判断がつかない飛滅はあえて冷たい態度を取り続けていた。

 

神堂「まぁいい、行きましょ」

 

飛滅「そうだな」

 

歩み始め、高層ビルが並ぶ街中に出る。だがその行く手を塞ぐように黒い衣装を身につけた人々が現れる。

 

?「ごきげんよう、我らの神」

 

神堂「神って……確かに名前に入ってるけど……」

 

?「貴方ではない、その隣の方だ」

 

飛滅「俺のことか?」

 

?「そうですよ、忘れたのですか?我々の、SRHの事を」

 

神堂「SRHってあの偉い人達の……」

 

飛滅「なんの事か分からないな、そんなお偉いさんたちがなんの用だ」

 

?「……ほんとに忘れたのか、とぼけているのか……まぁいい、ならばあなたの身分を貰い受ける、その為に………」

 

飛滅「俺に死ねと?そんな事をされる筋合いはないと思うがな」

 

神堂「そうよ!跳道くんがなにしたっての!」

 

?「跳道…?何を言ってる?その方は……」

 

黒ずくめが言葉を発し切る前に飛滅は蹴りを食らわせ黙らせる。

 

飛滅「…くっ、いくぞ!」

 

飛滅は神堂の手を取り逃げる。

 

?「痛いじゃないか…まぁいい、追え!お前ら!」

 

取り巻きの黒ずくめはそれぞれボトルやダミーディスクを使い怪人へと姿を変える。

 

飛滅「ちっ…めんどくさいものを持ち出したもんだ…!」

 

神堂「はぁ…はぁ…よかったの?…SRHの人蹴っちゃって」

 

飛滅「いい、どうせ内部が腐ってるからな」

 

神堂の手を握り逃げる飛滅、しかしそれも限界があった。

 

神堂「はぁっ…はぁっ……」

 

飛滅(俺はいいが神堂が持たない…いっそここで変身して飛んで逃げるか…?)「路地裏に隠れるぞ」

 

神堂「う……うん……」

 

変身を躊躇った飛滅は路地裏に逃げ込み隠れる。

 

神堂「はぁ……はぁ……なんでお偉いさんが……跳道くんを狙うの…?」

 

飛滅「さあな、分からない」

 

しばらく隠れ、連中が過ぎ去るのを待つ。音が静かになり路地裏から出る。だが怪人たちはそれを読んでいた。

 

ブレイキンド「よく見てから逃げるべきだったな、まぁカサゴの能力を持つ俺にはどうやっても逃げきれないが…」

 

飛滅「ちっ………仕方ない、もう少しここに居たかったがな」

 

飛滅はベルトを懐から出す。それを腰に巻こうとするが、いつの間にか手元からベルトが消えていた。

 

飛滅「どういう事だ…!?」

 

ブレイキンド「ふん、ライダーの力さえなければ貴様など!」

 

カサゴのブレイキンドは自身が持つ毒針を構える。

 

飛滅「何が起こったか分からないが……ここまでか…」

 

だがそんな彼の前に神堂は両手を広げ立つ。

 

神堂「跳道くんが何したか知らないけど、殺そうとしてるなら私からにしなさい…しろ!」

 

ブレイキンド「何も知らないくせに……いいだろう!よほどの死にたがりが!」

 

毒針が突き出される。神堂は目を瞑り、飛滅は彼女を庇おうと走り出す。しかしその毒針は誰にも届くことなく折られた。

 

ブレイキンド「なに!?」

 

地面には折られた毒針と矢が落ちていた。

 

「そこまで驚くことでもないだろ、今動いてるライダーなんて俺ぐらいなんだし」

 

声がする方を見るとそこにはアンフィル 言葉フォームが弓を構えて立っていた。

 

ブレイキンド「アンフィル…!」

 

「人質なんて嫌だし、一気に決めさせてもらう」

 

ホロス「あれは……」

 

ラー「おもしろい、息子とその恋人か?」

 

ホロス「恋人!?」

 

「あーもう、いくぞ!」

 

サードスロットにモデレーターチェインを付け球体を回す。

 

『ワード×アンフィル!ガイスト!On!天下無双ライダーTheバーストアンフィル!』

 

虹の光がアンフィルを包む。グロリアスランスに聖騎士のボトルを刺し、再び球体を回す。

 

『天下無双!アンフィリスト!スーパー・グレートフィナーレ!』

 

虹の光は怪人へと続く道へと変わる。その道は壁のように縦に伸び、飛滅たちと怪人を隔てる。

 

「悪いがこれ以上残党に暴れられても困る、許してくれよ…!」

 

光り輝く槍を怪人たちに向け投げる。それは道に沿って進み怪人たちを正確に貫いた。その怪人は爆発することなく光となり消滅し、道も同時に消えた。

 

「じゃあ後はお二人さんで楽しんでくれよ」

 

アンフィルは翼を広げ飛び去る。その手元にはリホロスのベルトがあった。

 

飛滅「あいつのせいか…!勝手に持っていくとは…!」

 

神堂「あれが仮面ライダー……かっこいいね」

 

飛滅「どうだかな、ぬいぐるみとペット抱えてボトルやベルトを盗んでるようなのが……………」

 

飛滅は小声でそうつぶやくと同時に、なぜ自分が嫉妬しているのか分からなくなった。

 

 

 

 




神楽屋「✌️^ ^」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。