アンフィルがどこかに行ってから一週間が経とうとしていた。
飛滅「はぁっ…!」
その間に現れた残党は全てをカイトが狩っていた。だがそのせいで職場には一切顔を見せれていなかった。
飛滅「これで全部……だよな」
変身を解き端末を見る。そこには神堂からの着信が大量にあった。
飛滅「これは……まずいな……」
見て見ぬふりをしそっと端末をしまい帰路をつく。
今日も職場に顔を見せず、残党狩りの日を送っていた。
ブレイキンド「その地位、貰い受ける!!」
飛滅「誰か知らないお前に渡せるほど安くない」
左腕のアーム2本を立て、手に炎を纏う。背中には炎の円陣を展開し、距離を詰める。
飛滅「ヒートエンドッ…だ!」
相手を掴み拳を握る。
ブレイキンド「なにっ…!?」
ブレイキンドの体は炎に包まれ爆散した。
Dディスク怪人「ブレイキンドがやられたか…!」
飛滅「お前はどんな芸当を見せてくれるんだ?」
Dディスク怪人「舐めた真似を…!ならば見せてやる!我が瞬足!」
ダミーディスクの怪人は高速でリホロスの周りを駆け巡る。
飛滅「走るだけならこれで終わりだな」
リホロスの装甲は急激に熱くなる。それは熱波として周囲に影響を及ぼし、ダミーディスクの怪人はその熱波に当たり地面を転がる。
Dディスク怪人「あつっ!!」
飛滅「これからもっと熱くなる…覚悟することだな」
炎を形取り剣にし、持ち手を回し炎を吹かす。それはエンジンのような轟音を轟かせ、3つの炎が吹き出る。
飛滅「はぁっ!!」
地面に叩きつけるように剣を振るう。刃先が怪人につくと炎はさらに威力を増し怪人を焼き払った。
飛滅「剣はあれ以来だが使い勝手が良くていいな、今度神楽屋に作らせるか…」
そう言い剣を投げ捨てる。それはまた炎に戻り消えていった。
飛滅「そろそろ退散しないとまずいか…」
怪人との戦闘をしているうちに昼になっていた。徐々に人の姿も見え始め慌ただしくベルトを取り変身を解除する。すると後ろから声をかけられる。
神堂「跳道…?」
飛滅「なっ……!!」
神堂「今この間助けてくれたライダーから……って事は跳道が?というか職場になんで来な………」
飛滅「そんなことないからな!!!なんかの見間違いだからな!!!」
そう言って飛滅はその場から急いで走り去った。
神堂「…なんで逃げんのよ」
〜夜〜
若干の後悔の念に駆られつつも家に帰り風呂に入る。そして飯を食べ布団に入る……するとリビングの方で大きな音が響いた。
飛滅「……なんだ…!?」
ベルトを持ち恐る恐るリビングの方へ向かう。するとそこには神楽屋とホロスがいた。
飛滅「何やってんだお前ら……」
神楽屋「何って……帰ってきたんだよ」
飛滅「帰る場所間違えてるだろ…」
神楽屋「まぁ……何はともあれこっちの用は済んだから、残党狩りは任せてくれよ」
そう言って何事も無かったかのように去っていった。
飛滅「まじでなんなんだ……」
飛滅は決心を固めスーツを身にまとい久しぶりに職場に顔を出した。バレた以上ここには留まれないと、辞表を胸にひそませていた。
飛滅「おはようございま……」
ドアを開けると同時に腹になにかが突っ込んできた。
飛滅「がはっ………な…なに………」
神堂「話がある」
飛滅「あ………はい…………」
他の人達は飛滅に同情しつつ無事を願っていた。
神堂「まず、なんで昨日逃げたのか」
飛滅「それは申し訳ないと思ってる」
神堂「そこはどうでもいいから許す、けどこっちは詳しく聞かせて。あなたはあの時助けてくれたライダーなの?」
飛滅「それは……あぁ、そうだ。だがこれがバレた以上ここにはいれないな」
神堂「どうして?」
飛滅「前にあっただろ、SRHに追われたこと。それと関係しているせいだ、神堂やみんなにも危害が加わるかもしれないだから……」
神堂「それでも………」
飛滅「いてほしい、か?……今度は俺が質問する。神堂は何故そこまで俺にこだわる?この際全部言おう、俺が元々SRHの、飛滅の人間だからか?それをどうにか知って、優しくしてくれていたのか?」
神堂「……そんなふうに思ってたから今まで冷たかったんだ」
飛滅「悪いが…そうだな」
神堂「過去のこと知らなくても……知った今でも優しくするよ。それは過去なんてしがらみ関係ない。今を生きる飛滅が……跳道が私といてくれたように」
飛滅「…ッ!そ、そうか………申し訳ないな、今まで冷たくして」
神堂「なに?急にデレちゃって」
飛滅「ちがっ……まぁいい、これからもここに残るとしよう。もし俺のせいで危害が出そうになっても俺が全て食い止める。」
神堂「無理はしないでね」
飛滅「もちろんだ」
番外編のやる気はない